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14日目の朝を迎えた。快晴。ヨーロッパへ旅立ち、早2週間。14日前の朝は緊張でガチガチな1日だったが、2週間経つと、どの朝も日常の一部となる不思議。これから始まる一日が、観るものすべて初めてであり、起きた瞬間からワクワクすることには変わらないが。そんな想いと同時に、旅の折り返し地点が早く感じ、一瞬一瞬を大切に記憶しようと誓う朝でもあった。窓を開けると、少しひんやりとした清々しい空気が入ってくる。目前に広がるドゥブロヴニクの街並みと、小高くそびえ立つスルジ山を眺め、本日の日程を確認した。チェックアウト時にバックパックを預け、スルジ山へ登り、街を見学し、夕方から夜遅くにかけ長距離バスに乗り、スプリットへ移動する。<br /><br />8時、チェックアウトをするため、昨日ホテルのお姉さんに指定されたTavulinへ向かう。店前に着くも開店しておらず、10分ほど待機していると、お姉さんがスーツを着てやってきた。「昨日はよく眠れた?」など色々と英語で尋ねてくれたが、雑談レベルまで英語力が上達していないため、ほとんどyesかnoで返答。ベルギーのチョコレート店のお姉さんに続き、優しく会話してくれているのに簡単な返答しかできなくて悔しかった。バックパックを預け、スルジ山へ向かう。<br /><br />街の入口まで階段を登り、バス通りまで出てすぐ、スルジ山ケーブルカー乗り場がある。チケット売り場にはすでに10名ほど並んでいた。私たちの前に並んでいた子連れ家族は日本語を喋っており、ベルギーで見て以来の日本人だとわかった。ケーブルカーは一人140クーナ、2520円だった。あとから来る客と共に、ぎゅうぎゅう詰めに乗り込み動き出す。どんどん山を登り、1分ほどで頂上へ到着。スルジ山斜面に建つ家々は民家であり、庭で洗濯物を干す家庭が多く見られた。頂上には展望デッキと、建物内には小さなショップがあった。レストランもある様子だが、私たちは行かなかった。到着後、みんな一斉に展望デッキへ移動する。絶景。ドゥブロヴニクを一望できる展望デッキは、まさに絶景。紅の豚や魔女の宅急便の舞台モデルとなった場所。街にはオレンジの綺麗な屋根が連なり、奥にアドリア海が広がっている。壮大な景色に感動し、たくさん写真を撮った。私たちは早い時間に到着したため、展望デッキはまだ空いている方だったが、徐々に客数が増え、20分後、写真を撮り景色を堪能し終わる頃には、観光客でごった返していた。日本人ツアーと中国人ツアーでいっぱいな状態。やはり、治安が良いので日本人ツアーも多い様子。ドイツのノイシュヴァンシュタイン城に続き、朝一で来て正解だった。ショップをチラッと見るも、街のおみやげ屋で見たマグネットやポストカードの方がはるかに安く、10時前には下りのケーブルカーに乗り街へと戻った。<br /><br />朝はひんやりとしていたが、日が高くなるにつれ気温が上がり、だんだんと暑くなってくる。大通りまで戻る頃には夏日のように暑くなっていたため、ジェラートを食べながら街歩きをすることにした。店名は忘れたが大通り沿いのジェラート店へ行き、2€のジェラートを食べながら歩く。味と味を買ったが、どちらも果汁が多く甘いジェラートで美味しかった。<br /><br />街の端には、Dubrovnik Aquariumという水族館があり、水族館前は港となっている。ドゥブロヴニクの街は城壁に囲まれた造りとなっており、城壁内を改装した水族館がある。私たちは水族館には行かず、港周辺を散歩した。港の前には、グラスボートのキャッチのお姉さんが数名おり、声をかけられめんどくさかったが、「No,Thank you.」の一点張りでその場を逃げ切り、散歩を続けた。穏やかに浮かぶボート、海辺の観光客、スルジ山の景色、アドリア海の大海原、心の底から優雅な観光地だと感じた。海を観て、街全体をゆっくり散歩した。街全体はそれほど広くなく、端から端まで十分歩ける。城壁にちなみ、街の隅にある広場には、昔使われていたであろう大砲が設置されていた。観光客は思い思いに写真を撮っていたが、私たちの知らない、物騒な歴史を垣間見た気がした。<br /><br />散歩をし街の中心へ戻ると、音楽団が広場で演奏会をしていた。演奏をバックに、広場で観光客の老夫婦が楽しそうにダンスを始め、演奏後、音楽団よりCDを贈呈されていた。とても幸せそうな老夫婦だったし、あんな夫婦でありたいと感じた。<br /><br />14時、小腹が空いたのでピレ門前にあるRestaurant magnoliaへ。テラス席へ案内される。昨夜イカスミリゾットを食べたので、ノーマルリゾットを食べようか迷ったが、トマトシーフードリゾットしかなくチョイス。ホットサンドと炭酸水も注文し、妻とシェアして食べた。どちらも美味しかったが、ビン入りの炭酸水がなぜか凄く美味しかった。ワイングラスで飲むビン入り炭酸水のためか、高級感があった。リーズナブルな価格で165クーナ、合計2805円だった。

ヨーロッパ1ヵ月の旅~14日目(ドゥブロヴニク観光)~

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2018/04/01 - 2018/04/29

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koala

koalaさん

14日目の朝を迎えた。快晴。ヨーロッパへ旅立ち、早2週間。14日前の朝は緊張でガチガチな1日だったが、2週間経つと、どの朝も日常の一部となる不思議。これから始まる一日が、観るものすべて初めてであり、起きた瞬間からワクワクすることには変わらないが。そんな想いと同時に、旅の折り返し地点が早く感じ、一瞬一瞬を大切に記憶しようと誓う朝でもあった。窓を開けると、少しひんやりとした清々しい空気が入ってくる。目前に広がるドゥブロヴニクの街並みと、小高くそびえ立つスルジ山を眺め、本日の日程を確認した。チェックアウト時にバックパックを預け、スルジ山へ登り、街を見学し、夕方から夜遅くにかけ長距離バスに乗り、スプリットへ移動する。

8時、チェックアウトをするため、昨日ホテルのお姉さんに指定されたTavulinへ向かう。店前に着くも開店しておらず、10分ほど待機していると、お姉さんがスーツを着てやってきた。「昨日はよく眠れた?」など色々と英語で尋ねてくれたが、雑談レベルまで英語力が上達していないため、ほとんどyesかnoで返答。ベルギーのチョコレート店のお姉さんに続き、優しく会話してくれているのに簡単な返答しかできなくて悔しかった。バックパックを預け、スルジ山へ向かう。

街の入口まで階段を登り、バス通りまで出てすぐ、スルジ山ケーブルカー乗り場がある。チケット売り場にはすでに10名ほど並んでいた。私たちの前に並んでいた子連れ家族は日本語を喋っており、ベルギーで見て以来の日本人だとわかった。ケーブルカーは一人140クーナ、2520円だった。あとから来る客と共に、ぎゅうぎゅう詰めに乗り込み動き出す。どんどん山を登り、1分ほどで頂上へ到着。スルジ山斜面に建つ家々は民家であり、庭で洗濯物を干す家庭が多く見られた。頂上には展望デッキと、建物内には小さなショップがあった。レストランもある様子だが、私たちは行かなかった。到着後、みんな一斉に展望デッキへ移動する。絶景。ドゥブロヴニクを一望できる展望デッキは、まさに絶景。紅の豚や魔女の宅急便の舞台モデルとなった場所。街にはオレンジの綺麗な屋根が連なり、奥にアドリア海が広がっている。壮大な景色に感動し、たくさん写真を撮った。私たちは早い時間に到着したため、展望デッキはまだ空いている方だったが、徐々に客数が増え、20分後、写真を撮り景色を堪能し終わる頃には、観光客でごった返していた。日本人ツアーと中国人ツアーでいっぱいな状態。やはり、治安が良いので日本人ツアーも多い様子。ドイツのノイシュヴァンシュタイン城に続き、朝一で来て正解だった。ショップをチラッと見るも、街のおみやげ屋で見たマグネットやポストカードの方がはるかに安く、10時前には下りのケーブルカーに乗り街へと戻った。

朝はひんやりとしていたが、日が高くなるにつれ気温が上がり、だんだんと暑くなってくる。大通りまで戻る頃には夏日のように暑くなっていたため、ジェラートを食べながら街歩きをすることにした。店名は忘れたが大通り沿いのジェラート店へ行き、2€のジェラートを食べながら歩く。味と味を買ったが、どちらも果汁が多く甘いジェラートで美味しかった。

街の端には、Dubrovnik Aquariumという水族館があり、水族館前は港となっている。ドゥブロヴニクの街は城壁に囲まれた造りとなっており、城壁内を改装した水族館がある。私たちは水族館には行かず、港周辺を散歩した。港の前には、グラスボートのキャッチのお姉さんが数名おり、声をかけられめんどくさかったが、「No,Thank you.」の一点張りでその場を逃げ切り、散歩を続けた。穏やかに浮かぶボート、海辺の観光客、スルジ山の景色、アドリア海の大海原、心の底から優雅な観光地だと感じた。海を観て、街全体をゆっくり散歩した。街全体はそれほど広くなく、端から端まで十分歩ける。城壁にちなみ、街の隅にある広場には、昔使われていたであろう大砲が設置されていた。観光客は思い思いに写真を撮っていたが、私たちの知らない、物騒な歴史を垣間見た気がした。

散歩をし街の中心へ戻ると、音楽団が広場で演奏会をしていた。演奏をバックに、広場で観光客の老夫婦が楽しそうにダンスを始め、演奏後、音楽団よりCDを贈呈されていた。とても幸せそうな老夫婦だったし、あんな夫婦でありたいと感じた。

14時、小腹が空いたのでピレ門前にあるRestaurant magnoliaへ。テラス席へ案内される。昨夜イカスミリゾットを食べたので、ノーマルリゾットを食べようか迷ったが、トマトシーフードリゾットしかなくチョイス。ホットサンドと炭酸水も注文し、妻とシェアして食べた。どちらも美味しかったが、ビン入りの炭酸水がなぜか凄く美味しかった。ワイングラスで飲むビン入り炭酸水のためか、高級感があった。リーズナブルな価格で165クーナ、合計2805円だった。

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  • スルジ山からの景色

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  • スルジ山展望デッキからの眺め

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  • ケーブルカーから観た一般家庭

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  • スルジ山展望デッキよりアドリア海と逆方面の景色

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  • スルジ山からの景色

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この旅行記へのコメント (4)

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  • asari-conさん 2018/09/12 15:47:21
    はじめまして。
    毎回、楽しく読ませて頂いております。
    私が行ったときは、スルジ山のロープウエイが復活する前でした。ますます、観光地になってきてる様ですね。
    これからも旅行記、楽しみにしております。

    koala

    koalaさん からの返信 2018/09/12 16:42:11
    Re:
    asari-conさん、
    ありがとうございます!

    スルジ山含め、ドゥブロヴニクは
    南国観光地という感じで
    とても優雅でしたね@

    事前情報で、ケーブルカーは2016年3月まで工事していたと聞きました。今回は天気も良く、観光客がたくさんいましたよ^ ^
  • hikkoさん 2018/09/12 10:07:15
    はじめまして(^^)
    koalaさんへ

    はじめまして。

    楽しい旅行記もあと半分ですか?
    なんか、淋しい気もしますが。

    残りも楽しく読ませてもらいます(*^^*)

    hikko

    koala

    koalaさん からの返信 2018/09/12 14:58:09
    Re:
    hikkoさん、
    お付き合いくださり
    ありがとうございます!

    1ヵ月は本当にあっという間でした。
    それでも、
    帰国し早5ヵ月となりますが
    今でも目を閉じると鮮明に旅を思い出すことができます。

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