スリランカ子連れ旅行　～おまけにバンコクとタージ・マハルも～　(2)3日前～前日のこと

2018/08/09 - 2018/08/14

子を授かってから長らく封印していた海外旅行を９年ぶりに解禁。その復帰第一弾の旅行先をスリランカに定めました。8歳の娘と5歳の息子が新メンバーです。
そのあと、色々と欲張って最終的には
　●タイ・バンコク：１７時間のトランジット観光
　●スリランカ各地：４泊５日
　●インド・アグラ：１泊２日
という旅程を組みました。

・・・が、この後、我ながら完璧だった旅行計画は旅行が始まる前からガラガラと音を立てて崩れていきます。
ここでは旅行記を書き始める前に、台風による旅程変更をいかにダメージが少なく乗り切ったかを備忘録として記したいと思います。

※旅行記をさっさと読みたい、という方は「(3)1日目」からご笑覧ください。

エリア スリランカ

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

※ウェザーニュースより

出発日の前日である2018/8/8は台風13号が関東直撃の恐れあり、との報道が5日ほど前から流れていました。
その前の週には東から西へと変な進路を取った台風12号が日本を襲ったばかりです。

どうにか直撃だけはしないよう祈りつつ、そうなってしまった場合の次善策を周到に練りました。

今回予約したフライトの旅程は、以下です。
Reg1.　8/9羽田00:20発－バンコク04:50着　タイ国際航空(TG)661便
Reg2.　8/9バンコク22:10発－コロンボ24:01着　タイ国際航空(TG)307便
Reg3.　8/14コロンボ00:35発－デリー04:10着　スリランカ航空(UL)191便
Reg4.　8/16デリー01:15発－成田13:00着　ＡＮＡ(NH)828便


まず考えたのは、期待できる振替便の選択肢です。Googleフライトで検索すると

※googleフライトより

コロンボ行きバンコク22:10発の便に接続できる便は、搭乗を予定しているTG661以外に5便。ここに名古屋発の１便・関空発の２便も視野に入れておけば、相当数の選択肢があることが判明しました。仮に欠航になっても、どれかには振り替えてもらえるでしょう。念のため、名古屋または関空に行く新幹線も目星をつけておきました。

次に考えたのは、バンコク観光の優先度付けです。乗り継ぎ時間の17時間はこんな風に過ごす計画でいました。
　・早朝、ワットポーで大寝釈迦仏を見る
　・ワットプラケオ・王宮を散策する
　・昼、プラチナムで「ピンクのカオマンガイ」を食べる
　・サイアムのマンゴタンゴでスイーツを食べる
　・夕方、元同僚と再会する。
　・サイアムスクエアのフードコートで食い倒れる
　　(つまり食べることばっかり！)

ここに優先度をつけていきました。
　　△ワットプラケオ・王宮を散策する
　　△ピンクのカオマンガイを食べる
　　△マンゴタンゴでスイーツを食べる
　　△サイアムスクエアのフードコートで食い倒れる
　　〇ワットポーで大寝釈迦仏を見る
　　◎元同僚と再会する。

もし、夕方着の便に振り替えられたならば、事実上ワットポーの観光は不可能。元同僚と軽い夕食を共にする程度で終わってしまうだろうが、それはもうしょうがない。そんなことを考えながら代替案を練る2-3日前でした。



ところが前日の8/7、ANA・タイ国際航空それぞれのホームページを見て再び不安が増幅します。
振替便として目論んでいた便の残席数が軒並み「満席」あるいは「残１」という表示。


むむむむ。。。
もう一回、アタマをフル回転させます。当初考えていたことがもう一度頭に浮かびます。

「前日入りは可能か？」

予約したマイレージの特典航空券。変更が可能なのは出発便の96時間前まで。5日前から台風の予報が出ていたけど、予報はあくまで予報だし(!)、ましてや、お盆休み前のこんな直前に特典枠の空席があるとはとても思えない。ハナから消去していた選択肢でした。

ただし、遅延や欠航となるアナウンスが出れば、この前提が崩れます。改めてgoogleフライトで出発前日の午後の便を調べなおします。

※googleフライトより

予定している便の約７時間前に出発する17:25発タイ国際航空(TG)677便、使用機材はA380。デカい機材。淡い期待を抱きながらタイ国際航空のホームページから当該便の空席照会をかけます。

「空席　：　◎」

デカいだけあるぞ！A380！！
即座に次善策をこちらに切り替え、当日の行動とチェックリストを作り直します。

「14:30に家を出れば、16:00までには成田に着けそうだ。」
「とすると、会社は午後半休か。残っていた仕事はなんとかなるっけ？」
「14:00までには息子を幼稚園に迎えに行かなければならない。」
「バンコク着は21:55、街中に出るのは24時近くになるだろうから、ARL(エアポートリンク)パヤータイ駅からの徒歩圏内、一家４人が一部屋に宿泊できるゲストハウスを３軒ほどピックアップ」


次に調べたこと。
遅延･欠航になった場合、その「アナウンス」とやらはいつごろ、どのようにして出るか？アクションが遅れれば、振替便の確保もままなりません。

調べると、搭乗予定のTG661便はバンコクを現地時間13:00に出発するTG660の折り返し便であることが分かりました。この便が羽田に飛んできてくれて、かつ無事着陸してくれれば「勝った」のも同然です。
で、少なくとも出発の3～4時間前には、飛行機を飛ばすか否かの判断をするでしょうから、つまり日本時間の11:00ごろには何らかの判断が下されるはず。
なので、12:00までにはスワンナプーム空港ホームページのFlight Scheduleに「定刻」とか「遅延」とか「欠航」とかの表示が出るでしょう。

明日8/8はスワンナプーム空港ホームページのFlight Scheduleを逐次チェックして取るべき行動を判断することにしました。


2018/8/8当日。
台風は想定よりも早く通過するらしい。ただ、やはり気が気でない。フライトが問題なくても、その前に日本国内の電車が動くかどうかも不安でした。上司が気を遣ってくれたこともあり、午後半休にして情報収集に備えました。

家路に着く電車の中でも、スマホでスワンナプーム空港ホームページのFlight Scheduleをチェック。12:00を回っても”SCHEDULED”表記のままでした。
「お願い。このまま離陸して・・・」と思っていた時に、職場の同僚からメッセンジャーが入ります。

心配してくれていた同僚が昼休み中にチェックしてくれていたのでしょう。アナウンス文を写した画像を送ってきてくれました。

「乗り継ぎはギリギリって感じですかね？」
添付された画像を拡大して、アナウンス文を確認します。

　【バンコク21:30着】
・・・これ、事実上の欠航じゃないか。そしてバンコクを出発するコロンボ行きの出発時間は22:10。。。

『駄目だ、カメさん。これでは乗り継げないよ。』

十津川警部が目にしていた時刻表をパタンと閉じながら、無念そうに亀井刑事に呟く。そんなシーンが頭をよぎりました。

「情報ありがとう。ただ、絶望的だわorz」
同僚にそう返信し、すぐさまＡＮＡのマイレージセンターに電話します。

電話がつながったのは約30分後。予約番号と名前を伝え、すぐさま、
「今日のTG 677便に振り替えられますか？」
オペレーターさんは驚いたようでしたが、すぐ調べてくれました。しかし、数十秒後、

「満席です」
・・・マジですかorz

ですが、上の人と掛け合って可能な限りの振替便を探してくれる、とも。
一つでも選択肢を増やすためにも「可能なこと」「妥協できること」、そして「譲れないところ」をその場で伝えました。

・本日18:00以降、羽田・成田発の便なら搭乗可能
・明日ならば関空やセントレア発でも構わない
・乗り換えは複数回になっても構わない
・バンコク経由にこだわっていない。シンガポールや中国などの経由でも構わない
・ただし、最低でも明後日の午前中にはコロンボに着きたい

約30分後、折り返しの電話を来ました。
「タイ航空さんでなくて申し訳ないのですが、弊社便11:05発の席を確保することができました。こちらでもよろしいでしょうか？」
バンコク観光はほぼ流れてしまうことになるが、ＡＮＡで行けるんだ・・・。残念な気持ちと「ラッキー♪」と思う気持ちが同時に押し寄せてきてよく分からない状態になりましたが、もちろん快諾。本来出発24時間前までにリクエストしなければならないチャイルドミールのリクエストも入れてもらうようお願いし、電話を切りました。


最終的にフライトの旅程はこう↓なりました。
Reg1.　8/9羽田11:05発－バンコク15:40着　ＡＮＡ(NH)847便
Reg2.　8/9バンコク22:10発－コロンボ24:01着　タイ国際航空(TG)307便
Reg3.　8/14コロンボ00:35発－デリー04:10着　スリランカ航空(UL)191便
Reg4.　8/16デリー01:15発－成田13:00着　ＡＮＡ(NH)828便

改めて送られてきたeチケットの旅程表には、予想だにしなかった往復ともＡＮＡの表記。後で実感することになるのですが、初めての子連れ海外旅行にはやはり日系の航空会社が有り難かったです。

バンコク市街での滞在時間はだいたい2時間程度。バンコクで会う予定にしていた元同僚にメッセンジャーで伝え、気が付けば15時前。
遅い昼ご飯を摂り、何となく手持無沙汰な午後を過ごすことになりました。


【まとめ・教訓】
まだ、旅行が始まってもないのに、相当な文章を作成してしまいました。
今回の経験を通じて、有事の際も以下のような対応を事前にできていればダメージは浅くて済むと思います。
ご参考にしていただければと思います。

・夏の旅行計画はセカンドプランを用意しておく。
・アナウンスの出所を確認しておく。
・妥協できるところ、対応ができる部分を洗い出しておく
・旅行を無事遂行できるのであれば、少々の出費は厭わない

この旅行記へのコメント （2）

• Nanaoさん 2018/10/11 08:58:01

  参考になりました

  kazucchiniさま
  
  はじめまして。
  スリランカへの旅行準備編、大変興味深く拝見いたしました。
  私も今年７月にスリランカへ行きました。
  本当に素敵な場所でした。
  
  出発前にもいろいろと考えることや
  予定変更しなくてはならないことってありますよね。
  私は昨年デンマークへ行く際、前日午後９時を過ぎた頃かな、
  翌朝の出発便（福岡－ヘルシンキ）が欠航となると連絡を受けて
  前日入りしていた福岡のホテルから
  フィンエアのヘルシンキオフィスに電話を入れる！
  ・・・という経験をしました(;'∀')←しかもなかなか繋がらないｗ
  
  最終的には、ヘルシンキで乗り換える予定だった便に
  ちゃんと乗れたのですが、
  フィンエア便が空いてなかったのでコードシェアのJALに
  振り替えてもらったはずが、（福岡－成田－ヘルシンキ）
  翌朝、福岡空港の窓口で確認したところ、
  フィンエアとJALの情報がちゃんとリンクされてなくて
  
  「フィンエア側では席は抑えられているはずなのに、
  こちらでは、予約が入っていません」
  
  なんて話になり！！！
  福岡－成田便搭乗時間ギリギリまで調整のために待機になりました。
  （でまあ、何とか確認が済んで搭乗機までダッシュｗｗ）
  
  今では良い経験になったなあと思っています。
  
  では、ご旅行の様子をこれからワクワクしつつ拝見しますね＾＾
  
  Nanao
  

  kazucchiniさん からの返信 2018/10/11 11:07:32

  RE: 参考になりました

  Nanaoさま
  
  お読みいただきありがとうございます！
  
  一人旅や妻との旅の時は、かなり行き当たりばったりで現地調達でも全く問題なかったのですが、子連れとなるとそうはいかないことが多々あるのでちゃんと記しておこう、と思った次第です。
  
  
  現地オフィスに直接電話するとは、すごいですね！
  私の英語力ではまず無理なので、外堀からゆっくり攻めていくしかありません。(苦笑)
  もう、現地で何があっても大丈夫ですね！
  
  フィンエアは名古屋や関空からも飛んでいるので、もしもの時にも何とか飛べるありがたいエアラインだと思います。
  
  私もスリランカからインドに入った途端、経験のないトラブルに見舞われました。
  引き続き、お付き合い頂ければと思います。