スリランカ子連れ旅行　～おまけにバンコクとタージ・マハルも～　(1)準備編

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※旅行記をさっさと読みたい、という方は「(3)1日目」からご笑覧ください。

子を授かってから長らく封印していた海外旅行を９年ぶりに解禁。その復帰第一弾の旅行先をスリランカに定めました。8歳の娘と5歳の息子が新メンバーです。
そのあと、色々と欲張って最終的には
　●タイ・バンコク：１７時間のトランジット観光
　●スリランカ各地：４泊５日
　●インド・アグラ：１泊２日
という旅程を組みました。

旅行記を書く前に、まずスリランカを選んだいきさつや旅行会社をどう選んだか、旅程をどう組んだか、などを記したいと思います。

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「どうしてまた、スリランカなんかに？」
帰国後、よく聞かれた質問です。東南アジアのリゾート地に比べたらまだ、マイナーな旅行地なのかな、と改めて実感しました。

【スリランカを選んだいきさつ】
「貯まったマイレージで一番遠くまで行けて、９歳児と６歳児を連れて行っても楽しめる(≒耐えられる)ところ」というのがぶっちゃけスリランカに決めた理由です。(笑)

旅行を計画するにあたり、当初設定したキーワードは「東南アジア」で「のんびり」でき、「子供が飽きない」ところでした。そこでリストアップした候補地は

・マレーシア　ペナン島など
・ベトナム　ニャチャン・ダナンなど
・タイ　サムイ島など
・フィリピン　セブ島

・・・だったのですが、知人の「リゾート地は中◯人だらけでのんびりどころじゃないよ」というアドバイスにテンションダウン。
ならばと、以前から気になっていた「ラオス ルアンパバーン」「ミャンマー　パガン」というワードが浮かぶも、子供が「つまんなーい」を連発する画が容易に想像つく時点で、却下。

そこで、「東南アジア」というワードを外して、改めて検討しなおすと候補地として浮かんできた国がスリランカでした。
そういえば、妻は紅茶が好きだったな、娘も紅茶に興味を持ち始めていたな、象がいたな・・・。近くの旅行代理店からツアーパンフレットを適当に持ち帰り、ペラペラめくると「ジェフリー・バワ」という建築家の名前。読み進めていくごとに私自身も「あ、行ってみたい。ジェフリーバワのホテルに泊まってみたい。」と気持ちが傾いていきました。
家族それぞれ、「スリランカで何をしたい」というのはそれぞれ違えど、スリランカという目的地については一同賛成。こうして旅行先がスリランカに決めました。

【旅程を組む(1)　スリランカ国内】
目的地をスリランカに定めた次は、観光したいところをピックアップしていきます。妻と娘のキーワードは「紅茶畑」と「紅茶工場」、私はジェフリー・バワのホテル、息子は何だかわからないけど、とりあえず象を見せてあげればＯＫだろう、あとは世界遺産をどこか一つ。最後に、万一子どもの体調が悪くなったことを考えて、(兼、下着等を洗濯することも考えて)どこかで連泊、「何もしない日」を作る。(無事元気ならば、プールで1日遊ばせておけばいい。)
こうして、ざっくりと旅程を組み上げていきました

DAY1
午前：ニゴンボ→ピンナワラの象の孤児院
午後：ピンナワラの象の孤児院→ダンプラ
＜ヘリタンス カンダラマ泊＞
DAY2
終日：ホテル滞在　(プールで遊んだり、エステに勤しんだり・・・)
＜ヘリタンス カンダラマ泊＞
DAY3
午前：シギリアロック観光
＜ヘリタンス カンダラマ泊＞
DAY4
午前：ホテル→ノリタケ ファクトリー アウトレット
午後：→茶畑と茶工場見学(ヌワラエリヤ)
夕方：→ニゴンボ


【旅程を組む(2)　航空券の手配】
前述で記した通り、航空券はマイレージ特典で手配します。スタアラ系で組むので、直行便は組めません。シンガポールもしくはバンコク経由が有力な候補となります。
お盆を絡める日程を考えていましたので、人気の高いルートはすぐに埋まってしまいます。330日前から毎晩、便が表示されたら出たらすぐ確保すべく、web画面とにらめっこしていました。
そうこうしているうちに、色々と訪問地を欲張る気持ちが芽生えます。

　「どうせなら、バンコクに住む元同僚に会いに行こう」
　「どうせなら、デリーで働く先輩に会いに行こう」
　「息子、『インドでカレーを食べるんだ』とか言ってたぞ」(←５歳児が言うことか?!)
　「そういうことなら、タージマハールも見に行きたいぞ」

・・・こうして、スリランカの前後にデリーとバンコクに立ち寄る、という旅程が追加されていきます。
Reg1.　東京－バンコク　タイ国際航空(TG)もしくはＡＮＡ
Reg2.　バンコク－コロンボ　タイ国際航空(TG)
Reg3.　コロンボ－デリー　エア・インディア(AI)
Reg4.　デリー－バンコク　タイ国際航空(TG)
Reg5.　バンコク－東京　タイ国際航空(TG) もしくはＡＮＡ

Reg1.さえ確保できれば、そのほかは楽勝です。ただ、Reg3.にあるAIの特典枠の提示が他の航空会社よりも遅いことが分かったため、もしReg1.が埋まり始めたら、こちらの確保を優先しAIは別途手配。全行程をタダで手配する、という執念は捨てる(ホントはそうしたいですけど・・・)という作戦でモニタリングを始めました。
そして、モニタリングを始めて2週間ほど経った9/3、想定だにしなかった表示が現れます。

「8/16　ANA　デリー－成田　残４」

これを見た瞬間、「8/16に帰国するのだ！」。コロンボ－デリーはお金を払ってでも、別で手配すればいいや。とにかく全日空の席を取りに行く！と決め、8/16に帰国することを軸に逆算して日程を組み、一気呵成で予約手続きを取りに行き飛行機のスケジュールを確定させました。

Reg1.　8/9羽田00:20発－バンコク04:50着　タイ国際航空(TG)661便
Reg2.　8/9バンコク22:10発－コロンボ24:01着　タイ国際航空(TG)307便
Reg3.　8/14コロンボ－デリー　＜別途手配＞
Reg4.　8/16デリー01:15発－成田13:00着　ＡＮＡ(NH)828便


【旅行会社を決める(1)　スリランカ】
家族それぞれの要望が詰め込まれたスリランカ国内の大まかな旅程、そして航空券の手配ができました。
これまで、旅行の計画から交通手段、ホテルまでほぼ全てを自力で手配してきましたが、今回はヨーロッパ圏内のように国が違ってもある程度応用が利く、というわけにはいかない、シンハラ語のシの字も知らない、英語は10年近くしゃべっていない、そして何より小さな同行者２名が新たに加わっている、・・・と、以前とかなり勝手が違ってくるため、全行程アテンドしてくれるガイドとドライバーを手配することにしました。

ただ、ありきたりのツアーではない、注文住宅のような、こちらの希望をふんだんに詰め込んだ旅程の手配を国内の旅行代理店に依頼すると、ケッコーな値段になることは目に見えています。
かといって、現地の旅行会社に直接コンタクトを取って、交渉する技量も持ち合わせていません。

そこで、毎年９月東京ビックサイトで開催されている「ツーリズムEXPOジャパン」に行き、各国の魅力をアピールするために出展しているであろう、現地のランドオペレーターとコンタクトが取れれば、見積も希望する予算に近づくかもしれない、と考えました。
果たして、目論見通りスリランカの大手ランドオペレーターＪ社の日本人スタッフとコンタクトを取ることができました。私が作った旅程表と連絡先を渡し、後日見積を頂くことを約束、翌週にはスケジュール的に無理のある部分は修正され、伝えていた要望をより酌んだ目的地やイベントが提案として盛り込まれた旅程表と見積が送られてきました。
子どもたちの体力を考慮した旅程に感動し、提示された見積もほぼ想定通り。Ｊ社に手配をお願いすることを前提に、以後調整進めていきました。


「前日5時前にバンコクに着いて、バンコクで一日遊んだ後、24:00にコロンボに着くのに、その翌朝6時に出発するのは、さすがにしんどいよね。。。」
　　　→→→当初作った旅程を逆回りで作り直す。
「DAY1でヌワラエリヤに向かうのではあれば、コロンボ到着後のホテルは、コロンボ市内でなく、ヌワラエリヤに向かう道の途中に位置するホテルにしましょう。」
　　　→→→DAY1の出発時間が10時になる。
「お嬢さまが紅茶に興味をお持ちだ、と伺いましたので、元紅茶工場だったホテルに泊まって、茶摘み体験もしてみませんか？」
　　　→→→ヌワラエリヤで泊まることに。
「ヘリタンスカンダラマは、３泊できれば最高ですが、２泊でもジェフリーバワの魅力は十分堪能できると思います。」
　　　→→→代わりにヘリタンスカンダラマを２泊に減泊。

このようなやり取りをのんびりと時間を掛けながら行い、(なんせ、8月の旅行の予約を前年の9月にしているのですから！)、より無理のない、かといって冗長な時間もない形で旅程を整えていきました。

最終的に確定した旅程はこう↓です。
DAY0
24:00コロンボ到着。
＜ネゴンボ郊外　コヴァンロ泊＞
DAY1
10:00　ヌワラエリヤへ移動
＜ヘリタンス　ティー・ファクトリー泊＞
DAY2
午前：茶摘み体験/ 工場見学/ ティー・テイスティング
午後：ダンブッラへ移動。途中、ノリタケ ファクトリー アウトレットに立ち寄り
＜ヘリタンス カンダラマ泊＞
DAY3
終日：ホテル滞在
＜ヘリタンス カンダラマ泊＞
DAY4
早朝：シギリアロック観光
午前：ピンナラワへ移動
午後：ピンナラワ象の孤児院観光
夕方：コロンボへ移動
夜：ダッチホスピタルで夕食

ゴールもキャンディも寄らない、ツアー旅行からしたら「あり得ない」旅程ですけど(笑)、いかにも我が家らしい旅程となりました。

ちなみに2018年は9/22(土)23(日)に東京ビッグサイトで開催されます。日本の旅行代理店と見積を比較するだけでもこのやり方はおススメです。
http://www.t-expo.jp/

【旅行会社を決める(2)　インド】
ちょろちょろと動きまわる息子に目をやりながら、スリなどのセキュリティに気を配り、その上でスーツを引きずる日本人を見るや否や寄ってくる白タク業者や自称ガイドの売り込みを受け流していく、という作業はスリランカ以上に大変だぞぉ、と早くから想像していました。

息子の「インドでカレーを食べたいの」、私の「だったら、タージマハールだけは見てみたい」、妻の「だったら、デリーで働く先輩に会いに行く」、というのがインドにおける目的でしたので、旅行会社(ランドオペレーター)に対する要件はシンプルなものでした。

・空港とアグラ間の往復送迎
・タージマハールのガイド(実際はガイドとしての期待よりも売り込みや物売り、物乞いを排除してくれるボディガード的な役割を期待)

要件はシンプルなつもりだったのですが、「日帰り観光　タージマハール」と検索しても、要件にこたえてくれる会社が思いのほか見つかりません。
その中で引っ掛かったのが、インドの大手ランドオペレーターＢ社とインドツアーには定評のあるＳ社。それぞれに見積を依頼しましたが、どちらも「一人あたり14,000円前後」という回答内容。で、おしなべて「大人/子供同額」の表記。どちらも５万円を軽く超えてきます。
「これ、もしかして切符を日本で手配して列車で往復したほうが良い？もしくは空港で声を掛けてくるであろう白タク業者に『３万出すからさぁ、アグラを往復してよ』と交渉したほうがよい？でも、変な土産屋を連れまわされるリスクは高いだろうなぁ。」

さて、どうしたもんだか。。。
妻に「おススメの旅行業者がいないか、先輩に聞いてくれない？」とお願いしつつ、もうちょっといい業者、ないものかい？と探していたところ、車一台あたりでツアーの料金を提示している自動車メーカーの現地関連会社であるＨ社のホームページにたどり着きました。
早速、見積を依頼したところガイドをつけても３万円台という提示。こちらの要件はちゃんと満たしていたため、即決でお願いすることにしました。

その後、件の先輩が帰国することになったり、予定していたエア・インディアの航空券が手配できずに急遽スリランカ航空に代わったり、と想定外のことが起き、当初予定していたインド国内の旅程も組み替えたため、見積の変動もありましたが、それでも３万円台を維持してくれました。


航空券の手配、スリランカ国内とインド国内それぞれの移動手段・ホテル・ガイドの確保、インドのビザとスリランカのETAも無事手配が終わり、あとは出発日である8/8の夜を迎えるだけになりました。