2018/07/29 - 2018/07/29
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この旅行記のスケジュール
2018/07/29
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ファベルジュ博物館。皇帝を始め、貴族に愛されたエナメル細工の品々。
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7月29日(日)が、特別な日だと気づいたのは、ペテルゴフ行きの船 Peterhof Express サイトを見ていた時。この日は、船の予約がほぼ不可。ネットで何の日か検索しても、日本語ではヒットせず…英語サイトでNavy Day だと分かりました。そこで、ペテルゴフなど近郊へ遠出するのは避け(交通機関が不安なため)、街中で過ごすことに。
表紙写真:Дворцовый мост宮殿橋 の向こうにペトロパブロフスク聖堂。花火は夜10時半ごろから。それでも、まだ少し明るかった…
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝、出がけにホテルのコンシェルジュに尋ねると、ネフスキー大通りが歩行者天国になり、宮殿橋が開いて跳ね橋になっているとのこと。ワクワクしながら、モイカ運河沿いを歩いて北上しました。Красный мост 赤い橋 の袂に目立つ建物が…Au Pont Rouge「赤い橋で」。そのままじゃない? ここがデパートだと分かったのは後日で、入店せず…
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モイカ運河沿いに2泊した後、初めて訪ねたネフスキー大通り。こちらは Зелёный мост 緑の橋。歩行者天国でした。午前中は、ネヴァ川に向かう人の流れが、川から帰ってくる人達より多いようです。跳ね橋(宮殿橋)を見に行くのでしょうか。
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Строгановский дворец ストロガノフ宮殿。主要部分は1760年築。1917年のロシア革命後、国に没収され博物館となり、1930年代より造船省に使われた間に、宮殿の傷みが進みました。ソ連が崩壊した1990年、ロシア美術館の保護下に入って修復作業が始まり、今日まで作業は続いています。
入場券は、ロシア美術館とのセット券を、ネットで事前購入。650rub. ロシア美術館とストロガノフ宮殿を別々に求めると計800rub になるので、セット券がお得です。 -
Great Hall. ストロガノフ家は北海沿岸の農民が始祖とされ、製塩事業によって巨万の富を得、勢力を拡大しました。1700ー1721年の大北方戦争(ロシアがスウェーデンからバルト海沿岸部を奪い、サンクトペテルブルクを建設、ロシア帝国を名乗ることに)で、ピョートル大帝に巨額の資金を援助したストロガノフ家は、1722年に爵位を得ます。
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the Large Drawing Room の暖炉。Wedgwoodに見えるんですけど…Wedgwoodでした。同社の創立250周年の2009年、同社から寄贈された3枚のJasper Plaquesとのこと。
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近づいてみると、the marriage of Cupid and Psyche. 人間だったプシュケーは、神である夫の母から3つの試練を与えられ、それらをやり遂げると、薬をもらって飲み、不死身となって神の仲間入りをして、晴れて愛する夫と結婚します。
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the large Study of Countess Sofia Stroganova. Sofia Stroganova (1775ー1845)は、18歳でPavel Stroganov と結婚、19歳で男子を産みますが、その子が20歳で他界、彼女が42歳の時に夫も亡くすと、ストロガノフ家のほぼ全ての土地や不動産を相続します。彼女が70歳で逝くと、その長女の夫(従兄と結婚)・ Sergei Grigoryevich Stroganov が全財産と伯爵の称号を引き継ぎます。
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Count P.A. Stroganov's Library. Count Pavel Alexandrovich Stroganov(1772ー1817) は、Sofiaの夫。
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the Arabesque Hall. 1800年代、ストロガノフ一家が、住みながらインテリアを完成させた部屋の一つ。
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the Mineral Study. 2005年、復元が終わり公開された部屋。ストロガノフ一族は、鉱山事業もしていたようです。
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ストロガノフ宮殿を出ると、宮殿橋を目指して歩きました。エルミタージュ美術館の前でも、皆、車道を歩いてネヴァ川に向かっています。
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Ростральная колонна ロストラの灯台柱 に、火が灯されています。右手には、信号機によじ登っている人も見えます。
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宮殿橋が、跳ね橋になっています! 横縞Tシャツや帽子で、水平ルックの人々も見られます。本物の兵士でなく、一般人です。
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本物は、こちら。ネヴァ川に浮かんでいます。
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軍艦を、エルミタージュ美術館脇で眺める人々と、警察車(日本の遊撃車と、そっくり)。
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ネヴァ川からネフスキー大通りを引き返し、群衆はネヴァ川に行ってしまったようでガランと空いた通りに入り、ゴーゴリ像を眺めたりしていると…
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轟音とともに、飛んできました。今度は航空ショー? 建物から出てきて、空を眺める人も。
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グリボエードフ運河に出ると、Спас на Крови 血の上の教会が。でも、残念な外観なのは、前日のエカテリーナ宮殿と同様。教会は、1881年テロリストにアレクサンドル2世が襲撃された場所に、皇帝を悼むために建てられ、1883年着工、1907年完成。襲撃場所が、ちょうど教会の壁になるよう、運河も狭められたのだとか。ロシア正教会の聖堂。
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屋根瓦?が、ブダペストの建築と似ています。スラブ文化?
1917年のロシア革命後、教会は1932年にソ連政府によって閉鎖。第二次大戦後、野菜倉庫として使われ、今日ではモザイク博物館となっています。ロシア革命前から公的な礼拝所でなく、暗殺されたアレクサンドル2世を慰霊していたロマノフ家の施設でしたので。 -
Площадь Искусcтв/ Ploschadi Iskusstb 芸術広場 では、テントを張って、演奏中。ヴィヴァルディだったかしら。
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Скрипка на Невском/Violin on Nevsky(street festival) で、開催は4回目。2018年は7月21、28、29、8月4日の正午ー21時に行われたようです。
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さて、ロシア美術館へ。
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イリヤ・レーピン:サトコ 1876年(一部分)。前夜、マリインスキー劇場でオペラ「サトコ」を鑑賞したところ。レーピン32歳の時の若描き。「サトコ」はロシアの口承叙事詩で、竜宮物語。浦島太郎より、込み入った話。この場面では、海中でサトコ(男性)が、美女の行列を見せられ、どの女性と結婚する?と問われます。でも、サトコは地上では妻帯者…
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イリヤ・レーピン:裸足のレフ・トルストイ、1901年。
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アレクサンドル・ゴロヴィン(1863-1930):Fyodor Chaliapin in the Role of Boris Godunov 1912年。
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ロシア美術館から歩いて、ファベルジュ博物館へ。小さな館内に、ありえない程の来館者。事前に博物館サイトよりネット購入していたのですが、受付は当日券売場のみ、ヴァウチャーをチケットに引き換えるカウンターがありません…事前購入の意味がないかも。
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ツアー客も多く、ガイドの説明を受けています。人だかりを避け、空いている展示品から先に見ました。
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ファベルジュは、1842年創業。嗅ぎ煙草文化は、サンクトペテルブルクでは18世紀に盛んで、その後、廃れていったにも関わらず、20世紀まで、贈答品としての煙草ケースの人気は続きました。
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こんなことして良いの~?という程、豪華なイコン。filigree(銀線細工)といえば、南欧というイメージがありましたが、ロシアにも。こちらは、衣服全てが銀線細工。
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Аничков мост アニチコフ橋 を歩いて渡り、Маяковская マヤコフスカヤ駅 よりメトロ3号線で1駅、Площадь Александра Невского アレクサンドラ・ネフスカヴァ広場駅で下車。
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アレクサンドラ・ネフスカヴァ広場に面しているのは、もちろん、Александро-Невская лавра アレクサンドル・ネフスキー修道院。アレクサンドラ・ネフスカヴァは、妃の名前。アレクサンドル公は中世の大公で、20歳の時、外敵(スウェーデンとされる)が攻めてきた時、戦いでロシアを守ったとして、後世、ネフスキー(ネヴァ川の勝利者)と呼ばれることに。
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門をくぐり、まっすぐ進むと、修道院の外観が見えました。向かって右手のチフヴィン墓地に、kaccaで切符を買って、入ります。200rub /人。
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左手がkacca、右が墓地入口。
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訪ねたいお墓は、入口近くに集まっています。こちらは、ドストエフスキー。
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リムスキー=コルサコフ。
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ボロディン。
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ムソルグスキー。
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チャイコフスキー。
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グリンカ。
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一度、ホテルに戻り、花火を見るため、再び、ネヴァ川へ。連れは、疲れたから行かないと言うので、一人で。22時は、まだ明るいですね。結局、22時半ごろ、10分間ほど、花火が上がりました。
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軍艦(潜水艦?)にも、電飾。
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対岸のヴァシーリエフスキー島の夜景も、美しい…
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マリインスキー宮殿のライトアップも、サンクトペテルブルクに3泊目の夜にして、初めて眺めることができました。お祭り騒ぎで人出も多く、一人でも気にせずに、ホテルまで歩いて帰れました。
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