日帰りヘルシンキ旅

2018/06/26 - 2018/06/26

エストニアのタリンから日帰りでフィンランドのヘルシンキへ行ってみることにした。

一般的な？旅行ではヘルシンキに滞在してタリンへ日帰りするらしいのだが、僕の方は逆のルートでアクセスしてきた。

結論からいうと、ヘルシンキの見所が多く、タリンへ日帰りするパターンが多いのは納得できる。今回日帰りで行ってみて時間が足りないって思ったくらいだ。また改めてきたい・・。

ただし、ヘルシンキの外食などの物価についてはびっくりした。アルヴァ・アアルトのミュージアムに関する値段の高さも驚いたし、ちょっとした物価は高いなと。

しかし、交通費やスーパーの物価はそれほど高くないので人のサービスに対する対価が高いというまっとうな状況ともいえる。そう考えると、今回の旅は1日じゃもったいなかった。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

タリンとエストニアの間は2時間程度の船旅。いくつかの船会社が航路をもうけているけれど、もっともメジャーなのはタリンクシリヤラインではないかと思う。チケットはインターネットで予約できて、サイトが日本語化されているのでわかりやすかった。

朝食食べて、船内散策して、ちょっと寝たら空の色が変わっていた。いよいよフィンランドが近づいてきたらしい。

タリンクシリヤライン 船系

タリンクシリヤラインはヘルシンキの街中から少し離れたターミナルに接岸します。空港ターミナルのようで大きくきれい。

ヘルシンキ 西ターミナル 船系

トラムの1日券を買って市街地へと向かうことにします。

ヘルシンキのフェリーターミナルからヘルシンキ大聖堂まではトラムで15分くらいのところ。まずはここから観光を始めるのが便利な気がする。

ヘルシンキ大聖堂 寺院・教会

大聖堂は高台にあってヘルシンキを一望できる。すごく気持ちのいい場所です。

ヘルシンキ大聖堂 寺院・教会

聖堂のなかもはいることができて写真撮影も可能。ロシア正教の流れを感じる雰囲気がある。

ヘルシンキ大聖堂 寺院・教会

さて、つぎはどこに向かおうかなあってのんびりしているところ。6月末のヘルシンキは暑くもなく、それでいて寒くもない。東京の5月中旬くらいの気持ちがいい季候です。

公園のなかを通り抜けて散歩していく。

アルヴァ・アアルトの代表的な作品であるアカデミア書店。ヘルシンキに来たら1度は訪れてみる価値があるところ。

アカデミア書店 専門店

もちろんムーミン関連の書籍などもあります。

アカデミア書店 専門店

二階にはカフェもあるのでちょっとひと休みするにもいいところだと思う。

アカデミア書店 専門店

トラムに乗ってヘルシンキの少し郊外に来てみた。

やってきたのはフィンランドがうんだ20世紀を代表する建築課であり、デザイナーであるアルヴァ・アアルトのアトリエ。

アアルトは1976年に亡くなっているが、その意思をついで現在でも事務所は運営されている。

アルヴァ アアルトのアトリエ 博物館・美術館・ギャラリー

事務所のなかを巡ることができるガイドツアーがあるのだが、日本製の製図道具などもあったり、また建物の一部も日本の文化を感じるものがあり、北欧デザインなのだけど既視感があるような、優しいデザインだなっていう感覚がある。

アルヴァ アアルトのアトリエ 博物館・美術館・ギャラリー

ほら、ちょっとこの感じとか日本っぽくないですか？

アルヴァ アアルトのアトリエ 博物館・美術館・ギャラリー

ガイドツアーは結構しっかりと説明してくれていて、たとえばアアルトがデザインした椅子の変遷（改良）についてのコメントなどもある。結構興味深いツアーだった。

アルヴァ アアルトのアトリエ 博物館・美術館・ギャラリー

それにしても、こんな気持ちのいいところで仕事したら職場から帰りたくなくなりそうだよなあって思う。いまこの風景から冬のことは想像もつかないけれど。

アルヴァ アアルトのアトリエ 博物館・美術館・ギャラリー

アアルトのアトリエから5分くらい歩いたところには自邸があって、こちらも見学するツアーがある。セットだと割引ができることもあり、時間はとられてしまうが見ごたえのある内容なので両方訪れてみる価値はある。

アルヴァ アアルト自邸 現代・近代建築

アアルトの自邸もまた日本の影響をうけたデザインがあったりして、外国の家なのになんだか居心地のよさを感じる。コンパクトにまとまったデザインもまた日本風なのかもしれない。

アルヴァ アアルト自邸 現代・近代建築

この家もまた光の取り込みが美しくて庭の風景が絵画のようだ。

アルヴァ アアルト自邸 現代・近代建築

窓が多くて家のなかが明るくて気持ちがいい。でも、日本でこんな家を作ってしまったら夏場は暑くて大変かもしれないな。。

アルヴァ アアルト自邸 現代・近代建築

アアルト邸をあとにして再び街中へと戻ってきた。ヘルシンキ現代美術館（キアズマ国立現代美術館）に行ってみることにする。

ヘルシンキ現代美術館 博物館・美術館・ギャラリー

この美術館はスカンジナビアの建築家がつくったのかと思いきや、アメリカ人のスティーヴン・ホールがデザインしている建物なのがちょっと以外。でも、シンプルだけど曲線を使った印象的な風景はこの街の雰囲気とよくあっていると思う。

ヘルシンキ現代美術館 博物館・美術館・ギャラリー

展示されている現代美術もまたちょっとおかしくて、おもしろい。言葉がなくても楽しめる展示だと思う。

ヘルシンキ現代美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ヘルシンキ中央駅近くのカンピ地区にあるカンピ礼拝堂もまたヘルシンキを代表する見所のひとつだ。

木製の協会はノアの箱舟のようでもあり、人通りの絶えない広場の一角ですごく目立っている。

カンピ礼拝堂 寺院・教会

思ったよりも小さな礼拝堂はいまはミサなどは行われておらず、外の喧噪がうそのように静かな環境のなかで地元の人たちは礼拝をしている。

僕は普段は礼拝をするような人間ではないのだが、気持ちをリフレッシュするにはいいところだなあと思った。気軽に立ち寄れるこんな場所があるのはいいことだな。

カンピ礼拝堂 寺院・教会

カンピ地区は渋谷みたいなところでショッピングセンターなどもあるので、ヘルシンキに来たら訪れることはあると思う。

少し港の方へ向かって散歩してみる。横浜の赤レンガエリアみたいなところに出てきて、ここで少しランチを食べることにしよう。

しかし！フィンランドの物価の高さに驚く。このビールで8ユーロくらいするので1,000円以上ですよ。。

この謎の丼も20ユーロ近くするので、あわせて3,000円くらいのランチです。おしゃれなエリアのレストランなので多少高いのはわかるがそれにしても、日本の感覚で考えるとかなり高い。

これは日本の物価がとくに上がらない間に、世界では着々と物価があがっていたということなのかな。日本って物価が高くて海外旅行行くと安く感じるなんていう世界はとうの昔だなって、しみじみと感じた。

ちなみにレストラン自体はおしゃれでのんびりビール飲むにはいいところでした。ビール高いけど、ここはよかった。

港から海沿いに散歩してみるのがすごく気持ちがいい。湾に囲まれた場所なので波も穏やかでこんな湖のほとりにあるような建物があったりする。日本だと高波でさらわれそうだ。

時間はまだあったので、港からさらに散歩してちょっと町外れにあるカフェに行ってみた。

カフェ ウルスラ カフェ

ここでもビールを頼んでみる。ちょっと風は冷たいけれど、日差しは気持ちよくて、ついつい外で過ごしてしまうな。

北欧にははじめて来たけれど、北欧好きな人が多い理由がわかる気がする。すごく快適で気持ちがいいところだ。

カフェ ウルスラ カフェ

フェリーの時間までの間少し買い物をして過ごす。ストックマンの地下にヘルシンキ土産物コーナーがあったのでここであれこれ買い物。

19:00過ぎのフェリーでタリンに戻ったけれど、太陽はまだ高くて昼過ぎみたいだ。

タリンクシリヤライン 船系

船内には免税店があってお酒の種類がすごいのだが、あまり興味ないのでスルー。普通の土産物を物色したりした。この船内での買い物もヘルシンキ - タリン間の旅の醍醐味かもしれない。

ヘルシンキの物価の高さにはかなり驚いたけれど、人が提供するサービスにはそれ相応のお金がかかるっていう感じで、スーパーマーケットなどはそれほど高い感じはなかったので、今度は節約旅をしてまた来てみたいなと思った。

今度はヘルシンキ、フィンランドをメインにした旅をしてみたい。

タリンクシリヤライン 船系