2018/03/31 - 2018/04/12
303位(同エリア869件中)
ランドムさん
4月上旬に10泊12日のイタリア旅行に夫婦で行きました。今回はバスや電車を極力使って、トスカーナ州を縦断します。隙のない計画を立てたつもりでしたが、些細な誤算や失敗は生じてしまうものです。そんな誤算や失敗をまとめてみました。内容は以下の通りです。
1. 来ないバス
2. バスにトランクがない!
3. 捕まらないタクシー
4. イースターは混雑に注意
5. 4月のサトゥルニア温泉の防寒対策
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
トスカーナ州の縦断旅はフィレンツェから始まり、サン・ジミニャーノ、シエナ、モンテプルチャーノ、オルヴィエートと宿泊地を移動します。各地でご当地グルメやユニークな街並み、人との交流を楽しみながら旅をしていきます。ただ、道中はいくつかプチハプニングを経験してしまいます。
1. 来ないバス
シエナからモンテプルチャーノへの移動のときのことです。モンタルチーノに寄り道をし、トップワインを飲みに行きます。モンタルチーノにはシエナからバスを使って移動しますが、行きはおおよそ時刻通りに到着。カンポ広場 広場・公園
-
エノテカで美味しいワインをいただき(詳しくはこちらの旅行記 https://4travel.jp/travelogue/11373756)、モンテプルチャーノへ向かうため、バス停に行きます。5分前にバス停に着くと、イタリア人カップルがいて、バスを待っているようです。
モンテプルチャーノまで直通のバスはないため、トッレニエリというところで乗り換えが必要です。そこの乗り換えがうまくいくかが不安でした。 -
時間になりますが、バスは来ません。バスの定時性にもともと期待していませんので、黙って待ちます。
そのまま待つこと数分、1台のバスが来ます。しかし、番号が違うため、スルーします。
さらに10分待って、もう1台バスがやって来ます。あれかなと期待が高まりますが、また番号が違う。しかもさっきと同じ番号。一緒に待っているカップルがバスを停めて、ドライバーに質問をします。バスが来ないことについて聞いているようでしたが、ドライバーは自分に聞かれてもわからないという感じで、頼りにならなかったようです。
バスは出発し、さらにバスを待ちます。城塞 (モンタルチーノ) 建造物
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一緒に待っていたカップルは30分経過した時点で諦めてバス停をあとにします。私たちは粘りましたが、結局、60分待っても、行き先のバスは来ませんでした。
仕方なく、別系統のバスに乗り、Buonconventoというところに戻ります。そこから、別のバスに乗って、San Quiricoというところまで行き、さらに別のバスに乗り換えて、モンテプルチャーノに向かうことにします。
何もないBuonconventoのバス停(写真の場所)で50分、San Quiricoでは15分待った結果、モンテプルチャーノの到着は予定よりも、2時間20分も遅れて到着することとなりました。
バスが遅れることを考えて、後ろに予定を入れていませんでしたが、まさか来ないことがあるとは思いませんでした。 -
モンテプルチャーノに着き、ホテルに荷物置いたら、回れるところは回って、最後は広場横のバーで食事とワインをいただきながら、夕陽が沈むのを見ます。なんと綺麗な景色でしょう。
バスが来ないのはプチハプニングでしたが、所詮は個人旅行ののんびり旅なので、2時間半くらいの遅れぐらいは寛容に。 -
2. バスにトランクがない!
フィレンツェからサン・ジミニャーノへバスを利用して移動したときのことです。サン・ジミニャーノに1泊の予定にしていたため、スーツケースを持って移動します。
バスの側面にあるトランクのドアを自分で開け、スーツケースを入れて、バスに乗ります。
フィレンツェからはサンジミニャーノ行きのバスはないため、ポッジボンシで乗り換えます。時刻通りにバスが来て、乗り込もうとしますが、今度のバスにはトランクがないタイプだと気づきます。
どうしようと一瞬途方に暮れますが、他の乗客からスーツケースを持って乗れと促されます。他に選択肢がないので、そうするしかありません。スーツケースを持ち上げて、バスに乗り込みます。10日分の旅の荷物が入っているスーツケースで、重さは20kg近くあります。バスの階段が辛い。
(画像:http://www.tplitalia.it/articoli/img/06062015-02/06062015-02.htmより引用) -
中の通路は狭いため、スーツケースを通路におくわけにもいかないです。人は割と乗っていましたが、一人で二席占拠する余裕はあったので、座席の上にスーツケースを乗せて席に着きます。周りから何も言って来ないので、とりあえず一安心。まさかスーツケースを入れるトランクがないとは思っていなかったので、だいぶ焦りました。
この後は順調にバスは走行し、サン・ジミニャーノに到着できました。
ところで、他の方の旅行記には、サン・ジミニャーノ行きのバスが途中で故障するトラブルがあったことが記されていました。それが私たちがサン・ジミニャーノに行った前日だったので驚きです。もし、そのバスに乗っていたと思うと・・・
(画像:https://www.trasportinfo.com/2018/03/15/tiemme-5-iveco-crossway-pro-extraurbano-grosseto/より引用) -
苦労して来てイマイチだったら嫌だなと、バスの中で不安がよぎりましたが、そんなのは杞憂でした。
サン・ジミニャーノの街はこじんまりしているけれど、混雑はしていないし、雰囲気は中世のがそのまま残っている感じ。妻は可愛い街と表現していました。
食べ物も美味しいし、写真映えもするので、来て良かったです。
ところで、次の日はシエナにバスで向かいますが、もれなく行きと同じ苦労が待っていました(笑)ベッチのアーチ 建造物
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3. 捕まらないタクシー
トスカーナ州を抜けて、ウンブリア州のオルヴィエートに宿泊したときのことです。
オルヴィエートは、丘の上に立てられた中世の街で、街の中心にある大聖堂が美しいということで有名です。また、中世以前は、古代エトゥルスキ人の中心都市であり、その当時の遺跡も街中に残っています。
そんなオルヴィエートの街を外から眺めようと、郊外のB&Bに宿泊しました。オルヴィエート ドゥオーモ (カテドラーレ) 城・宮殿
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15時半にオルヴィエート駅にオーナーが迎えにきて、B&B "Pietra Campana" に連れてきてくれます。英語がとても堪能だったので、英語がきれいだと伝えると、英語圏の出身でした。
B&Bは車で10分~15分ほどの丘の中腹の閑静な住宅街にありました。一軒家を改装して、部屋はとてもおしゃれ。部屋からはオルヴィエートの街が一望でき、眺望はとてもいいです。
部屋に一旦荷物を置き、オルヴィエート観光に向かおうと思います。中心部には歩いていく距離ではないので、タクシーを使います。部屋にタクシーの連絡先を発見したので、順番に電話してみます。
一軒目に電話。繋がりますが、1時間半以上後になると言われ、断ります。二軒目にも電話しますが、不通。三軒目にも電話し、40分後なら大丈夫と言われます。仕方ないのでそれで良いとし、予約をします。 -
結局、オルヴィエートには17時過ぎに到着。参加しようと思っていた17時からの遺跡見学ツアーがありましたが、それには参加することができませんでした。見込みが甘かったです。
とりあえず、ぶらぶらと街歩きをして観光し、最後に"La Palomba"に黒トリュフがけのカルボナーラパスタを食べに行きます。それはそれで楽しかったので、もうちょっと時間があればと微かに悔やまれます。
さて、B&Bに戻るために、レストランでタクシーの手配をお願いします。が、すぐには捕まらず、来るのに30分以上かかると言われます。会計は済ませていましたが、仕方がないので、追加でコーヒーを頼んで、タクシーを待ちます。
タクシーがこんなに捕まらないものだとは想定外でした。ラ パロンバ イタリアン
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ちなみに、タクシーが捕まらない話はその前にもありました。
モンタルチーノでバスが来なかった際に、タクシーを捕まえてモンテプルチャーノ行きのバスに乗れるところまで移動しようとしましたが、その時もかけるところかけるところ忙しいため対応できないという回答。それで、Buonconventoまで戻る羽目になりました。
移動が難しいときはタクシーを使えば済むと考えていましたが、イタリアの田舎ではタクシーを使う場合は、むしろ計画的でないとダメなようです。 -
4. イースターの混雑に注意
今年のイースターは4月1日で、たまたま旅行期間に丸かぶり。フィレンツェのイースターは派手で有名なので、せっかくのチャンスは逃さずに見にいきます。
見物客でとても混雑することは事前に把握していたので、当日は早めにホテルを出て、場所確保に向かいます。ドゥオーモの前には、すでにたくさんの人が待機し、イベントのスタートを待ち構えています。
しばらく待つと中世の衣装を着た人たちがドゥオーモの前に集まり、イベントが始まる雰囲気が漂います。ドゥオーモ (フィレンツェ) 寺院・教会
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山車がドゥオーモの前に到着し、導火線のセットが完了すれば、いよいよメインイベントがスタート。ドゥオーモの中から鳩の形をしたロケット花火が山車に打ち込まれ、山車の花火に引火します。そして爆竹の轟音が鳴り響き、打ち上げ花火が連続して発射。想像以上の派手なパフォーマンスです。特に、最後に山車から噴出する花火には度肝を抜かれました。
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ちなみに、イベントの開始直前には見物客でごった返し。後から来た人は見るのが大変だったでしょう。
混雑は予想済みだったので、焦ることはありませんでした。ベストポジションではないですが、迫力あるイベントを見て楽しみました。 -
ただ、混雑は予想していたとはいえ、想像よりも多くの人が集まっていたのは確かで、イベント終了後の移動が困難でした。ドゥオーモの脇を通ろうと思っても、人の流れに押し流され、パレードが行われている方は見物客の行列もできていて、ちょっと追い越すのは難しそうに見えます。
右往左往した挙句、パレードの先頭を追い越して、ドゥオーモの周りから脱出します。リサーチ不足の上、想像力も足りなかったです。
とは言え、フィレンツェという街は十分に広いため、イベントさえ終われば、混雑もだいぶ緩和されました。しかし、翌日のチンクエテッレはそうもいきませんでした。 -
チンクエテッレは自然公園に囲まれ、海にも面した5つの集落のまとまりであり、まとめて世界遺産に登録されています。その景観の美しさは、世界中の観光客を魅了します。私たちも一目その絶景を見に行くために、イースター・マンデイ(一般的にキリスト教の国では祝日)に、朝7時台の電車に乗ってフィレンツェを出発します。そして、夕方遅くまで過ごそうと計画しました。
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La Speziaでチンクエテッレ・カード(チンクエテッレを通る列車の一日乗車券)を購入します。思ったよりも、券売所に行列ができていて、購入に時間がかかり、乗る予定だった電車を1本逃してしまいました。やっぱり人気スポットなんだなと再認識します。
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時間が経つにつれて、チンクエテッレは人で溢れて来ました。特に昼過ぎの混雑はひどく、休む場所もないぐらいで、公衆トイレも大行列。
さらに閉口したのは超満員電車。プラットホームから溢れんばかりに人が集まって、電車でチンクエテッレ間を移動しようとするため、電車の中は超満員。乗れない人も出るぐらいでした。
これはチンクエテッレ間を移動する船が運休していたのも影響していたと思われます。電車以外に船でも移動できるのですが、この日は波が高くて、船が朝から運休していました。ヴェルナッツァ 散歩・街歩き
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なんとか満員電車に耐えて、5つの集落を全て回りました。その中で、特に景色がよかったのは、ヴェルナッツァとマナローラの集落で、リアルに見ることができて、感激しました。
そして、18時過ぎまでチンクエテッレを遊び歩きました。流石にその時間になると人も少なくなっていました。朝早めに来て、遅めに帰るという計画は正解だったようです。
しかし、チンクエテッレは小さい町の集まりなので、イースター休みで来る観光客を受け止めるだけのキャパシティはないですね。チンクエテッレに行くのであれば、イースター休みは避けることをお勧めしたいですね。 -
5. 4月のサトゥルニア温泉の防寒対策
妻の希望でサトゥルニア温泉に行く計画を立てました。イタリアも火山国であるせいか、天然温泉が湧くところがあちこちにあります。このサトゥルニア温泉は、数ある有名温泉の一つで、ローカルの人でも車で遊びに行くような場所です。公共交通では行きづらい場所なので、プライベートツアーを頼んで行ってきました。 -
結構、湯量は多く、岩肌を勢いよく流れています。そして、段々にできた岩のくぼみに溜まって天然温泉ができているようです。硫黄臭も少しします。
せっかくなので、温泉にも入ってみることにします。 -
駐車場に車を停め、車内で水着に着替えて、温泉に入りに行きます。駐車場から温泉まではおよそ100mくらいです。この日の正確な気温は覚えていないですが、ちょっと肌寒いくらいでした。温泉までの距離くらいは我慢できると思い、タオルを羽織って、行きます。
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手荷物は邪魔にならないところにおいて、温泉に浸かります。うーむ、、、ぬるい。
日本人の感覚からすると、温水プールのような水温です。しかも、浅いから肩まで浸からない。それでも、せっかく来たので長く浸かっておきます。
そろそろいいかなというタイミングでお湯から出ると、むちゃくちゃ寒い。とっとと体を拭いて、着替えないと風邪をひくと思い、急ぎます。周りの人はよく大丈夫だなと気にして周りを見ると、みんなバスローブを持参していました。「そうか!」と思いましたが、時遅しです。
迫力はあって見応えは抜群でしたが、春先に入ることはよく検討した方が良さそうです。入るとしても、防寒対策をした上で行くことをお勧めします。
今回の旅行全体はとても満足だったのですが、詰めの甘さやリサーチ不足があり、計画通りの行動ができなかったのが、少しだけ悔やまれます。来年もヨーロッパの国での二人旅を計画しているので、なるべくハプニングや誤算をなくしていきたいですね。
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