2018年GWプーケット旅行（入院？）記

2018/05/05 - 2018/05/14

そして、最終日…　
ホテルはレイトチェックアウトをお願いしていて、16時まで利用できるため、いつもよりのんびりした最終日を過ごそうと思っていました。
みんなでいつも通り朝食を食べ、部屋に戻ってもまだまだ時間があります。
プール大好きな次女はさっそく最後のプールを楽しむために水着に着替えてスタンバイ。

おや？長女は？
なんだか体調不良とのことで、朝食後部屋に戻ってからずっとベッドで横になっています。

疲れが出たか？と思い、熱を計ると38.5度の高熱。。。　この時まではあれれ、夜のフライトまでに下がるかしら？とのんきに考えて、とりあえず、保険に入っておいたので、電話をしてみます。

そこで案内されたのは、『ホテルから５分くらいの小さなクリニック。お医者さんがタイ人で、すこーし日本語が話せる個人病院』と『ホテルから３０分くらいかかるプーケットタウン内の私立病院。日本人の通訳さんがいるとても規模の大きな総合病院』

私はこの時も、点滴一本打ってもらえば熱なんて下がるだろう、30分もタクシーに乗るのは嫌だなと思い、近くの小さいクリニックにしよー　とのんきに思っていたものの、長女本人に「どちらに行く?」と聞くと、「大きい病院!」というので、プーケットで１，２を争うくらい大きな『バンコクホスピタルプーケット』へホテルをチェックアウト後に家族で向かいました。

診察、血液検査を終え、検査結果を待つこと１時間後…　先生からは「扁桃腺が腫れています。熱が高いのでこれでは飛行機に乗せてもらえません。医者としてはこのままここで入院を勧めます」とのこと。

えー！！！そんな！明日帰国して、その次の日から学校、会社があるのに、どうしよう！！！それに、この飛行機に乗れなかったらチケットはどうなるの？大体タイの医療なんて受けて大丈夫？と心配と不安が入り混じります。

帰りのフライトの時間は刻一刻と迫ってきます。

「入院するかしないかはあなたが決めることだけど、このまま飛行場へ行って、万が一飛行機に乗れたとしても、日本に入国できなかったり、一度タイを出国した後、飛行機に乗れなかったからもう一度タイに入国するとなると、とても大変だよ。」
とのこと。
もうここまできたら、腹をくくるしかありません。
私が長女に付き添ってこの国に残り、全く英語のできない夫（私もだけど、それ以上）と、わがままで自分勝手な（ひどい言いよう…ごめんよ）の次女だけで帰国してもらうことにしました。
今まですべての貴重品の管理を私がしていたのですが、二人分のパスポートといくらかの現金、クレジットカードを渡し、長女の入院する部屋へ家族で向かいます。
たった数時間前まではこんなことになるとは思わなかったのに…
空港までの送迎のタクシーがやってくる時間になりました。子供たちは不安で泣きじゃくり、親の私たちも不安でいっぱいです。
お別れの時間がやってきました。病院のフロアを夫と次女が去っていく瞬間、私もこらえきれずに涙をこぼしてしまいました。それを見て、夫も目を赤くしながら去っていきました。

長女と二人、さびしくなった病室に戻り、しんみりしていると…　おい！！！先ほど日本へ持って帰る荷物と、私たちが滞在するのに必要なものとスーツケースを分けたのですが、夫が持って帰るはずのスーツケースが病室のど真ん中に残っているじゃありませんか!!!
あわてて夫に連絡をして、笑いながら戻ってきた二人。今度は笑顔でお別れすることができました。

入院当初は扁桃腺が腫れているとのことで、『扁桃腺炎』として入院し、2，3日後には熱も引いて退院できるとのことでしたが、数日経ってもますます熱が上がっていくばかり。
入院3日後に再度血液検査をしてもらいました。

新しく判明した病名は『デング熱』

デングウィルスを持ったネッタイシマ蚊という蚊に刺されて発症したものと思われます。
たぶん…刺されまくったのはピピ島のジボラだと思う…

ジボラにはプーケットとは比較にならないくらいの蚊がいました。
虫刺されには気を付けてといろんなところでいわれているのに対し、痒いだけでたいしたことないと油断した結果でした。

結局長女と私は現地に9日間入院しました。
高熱が落ち着いたと思ったら、そこからが大事な時期らしく、低血圧、血小板の減少のための出血に気を付けなければならず、体温は35度代に下がるわ、40-78と見たことがない低血圧、歯を磨けば歯茎から血が出て、しまいには何もしないのに鼻血が出るわで、海外旅行にきたことを心から後悔した初めての旅行でした。
親の勝手で長女にはつらい思いをさせ、次女にもさみしい思いをさせてしまったことの後悔…

しかし、バンコクホスピタルでの滞在はとても快適で、医療水準もタイは東南アジアではとても高いらしく、安心して療養することができました。
日本人の通訳スタッフも２名常在しており、毎日先生とともに病室に来て病状を通訳していただくのはもちろん、病院に缶詰の私に対し、病院周辺のおすすめ屋台に一緒について行ってくださり、購入を手伝ってくれたり、小説を貸してくださったりと、とてもとても親切にしてくださいました。

長女は病気になったのは辛かったけど、短い間だけでも母親を独り占めできたことがうれしかったらしく、旅行そのものより入院したことが楽しかったと言っていました。普段から色々我慢させてるんだなーと反省…

大韓航空　５月５日　プーケット～ソウル～札幌の便をキャンセルし、帰りはANAで帰ることにしました。

2018.5.13（日）プーケット～バンコク　17：25発18：55着　
　　　　　　　　バンコク～東京（羽田）21：45発5：55着（翌日）
2018.5.14（月）東京（羽田）～旭川　11：15発12：50着

この入院でかかった入院費は約６０万円！飛行機も二人で２0万円以上しましたが、三井住友海上の旅行保険に入っていったため、自腹だったのは滞在中の食事くらい。
飛行機もルートや航空会社を変えましたが、すべて保険で賄われました。何度も三井住友海上ラインに電話しましたが、とても丁寧な対応で、不安な中、すごく親切にしていただき、ここの保険に入って行って心底正解だったなと思いました。
あたりまえなんだけど、海外旅行に行く際はみなさん、絶対に保険、わすれないでくださいね！毎回なんとなく入ってて、今回初めて保険を利用しましたけど、本当に本当に助かりました。

エリア プーケット(タイ)

ホテルから病院へ向かう車中にて。
不安でいっぱいなので、こんなに美しいパトンビーチも心に響かない…

プーケットタウンへ入ってきました

バンコクホスピタルに着きました。

バンコクホスピタルプーケットはこんなに立派。

小児科の廊下。うちの子の病室は病棟の一番奥の方の部屋でした。

入院３日目。この時は薬で熱が下がっていたので、すぐに退院できると思っていたのに、夜になるとまた熱が上がるを繰り返していたのです。

熱が下がってからは、毎時間熱、血圧を測りに来るため、おちおち寝ていられません。

便器にこの容器を取り付け、おしっこを取ります。これは子供にはやりやすくてナイスアイディアだと思う!

左後ろにちらっと見える大きなボトルにおしっこをためて、どのくらい水分を摂取して、出て行ったかを調べているようです。数時間ごとに黄色のキャップの入れ物におしっこを少量とってナースステーションに持っていきます。

エレベーターの中。写真はあんまん？なんだけど、どうやら乳がん検診をしましょうという広告のようです。

病室にいると、窓ふきのお兄さんが現れました

病院食…　フルーツのカービングはさすが！

最後の病院食…
すごいボリュームのカルボナーラ。しかし、これがとても美味!!もちろん私が食べましたよ。

病院の駐車場あたりで、毎週金曜日にちょっとした屋台が出るそうです。揚げたてのフライドチキンとカオマムニャンを購入。カオマムニャンは５０バーツ（と大きく書いてある）チキンは30～50バーツだったはず？？すごく美味しくて、娘がもう一つ食べたいというものだから、また買いに行きましたよー！

通訳さんが教えてくれた（一緒に買い物に付き合ってくれた）屋台のラーメン。袋に麺、スープ、調味料が入っています。これが１００バーツなんだけど、とっても美味しい!いつでも人がたくさんいました。２回目は自分一人で買いに行きました。

バイレイで食べておいしかったのでまた買ってしまいました。カオニャオ マムアン。名前が覚えられないのでネットで検索しました。

日本、ロシア、中国、イタリア、フランスなどの世界各国の通訳さんが勤めています。
日本人通訳さんは２名いますが、二人ともとってもお世話になりました！感謝感謝！

病院近くの若くてかわいいお姉さん二人がやっているコーヒースタンドでコーヒーを購入。タイのお客さんにはすごい量のコンデンスミルクを入れていましたが、私が外国人だとわかったのか、あらかじめ「ローシュガー?」と聞いてくれました。
「フォトOK?」と聞くと、にっこり笑って快諾してくれました。

病院周辺を歩いて買ってきたタイ風クレープのロティ。バナナ入り。45バーツくらい？？もう、ど忘れ。全然覚えていなーい

セブンイレブンで購入したガパオライス。本格的で美味しい!辛いけど。

退院前日、外出が認められたので、念願の日本食レストランにきました。
久々の日本食に入院中ほとんど食欲がなかった娘が天ぷらそばを食べたところ。私も大分食べたけど…

セントラル プーケット ショッピングセンター

娘の天ぷらそば

セントラル プーケット ショッピングセンター

久々の日本食。セントラルフェスティバルの富士レストランのエビ丼。
普通においしかったです。

プーケット空港にて。娘がチョコクロワッサンを食べたいというので購入したカフェ。

プーケット国際空港 (HKT) 空港

プーケットからバンコクまで乗ってきた機体。古かったけど、あっという間だし、結構快適でした。

バンコクエアウェイズの機内食。グリーンカレーのようなもの。まあまあイケる。

やっと日本へ帰れる―！富士山がきれいに見えました。

早朝６時前に東京羽田に着きました。見慣れたANAの機体。無事帰って来れました。