★街十色～ 金沢 初夏のいろ　 その２醤油蔵・味噌蔵・つぶつぶ・豆篇★

2018/06/30 - 2018/06/30

以前から金沢で興味のあった図書館と書店。
今回行きたいな、とその周辺の地図を見ていたら
やたらと「蔵」ばかり出てくるエリアがありました。

金沢港、大野、金石といった辺りで、あまり情報も無く
観光協会としても特に推してなさそうで
行き辛そうな場所だけど「こんなに蔵って何よ？」
と確認しに行きました。

写真がやたら多くなってしまったのですが、私としては
もうこれ以上１枚も削れないので申し訳ありません、見て下さい。
（止めても良いけど）

エリア 金沢(石川)

• 旅行の満足度: 5.0

金沢駅から直線距離で5,6キロと、割合近いものの
アクセスがあまりよろしくないのです。
バスの路線はいくつかありますが
曜日に偏りがあり、本数は極端に少ないです。

金沢には上手く使えば1日￥200で乗り継げる「まちのり」という
レンタルサイクルがありますが、駅の西口から先はポートが無いため
港方面に行く場合は借りっ放しの状態になり
30分に￥200ずつ課金されてしまいます。

また、レンタカーを利用した場合は、車を置いて街を歩ける駐車場がありません。
（お店など各施設ごとにしか無い）

私はレンタルサイクルのあるゲストハウスで自転車を借りましたが
こちらは台数が少なく、宿泊客が優先なので確実ではないです。
兼六園など観光スポット周辺に、無人のレンタルサイクル併設の
駐輪場もありますが、こちらも数は少ないです。

という事で、結論、観光客が観光するのは行きづらいエリア。

とりあえず今回自転車は借りられたので
金沢駅西口からスタート。

街中に無いのでむしろ好印象の石川県庁など横目に見つつ、

駅から海を目指してひたすらまっすぐ、
歩行者も自転車も全然いなくてなんとなく心細い所に
おじいちゃん登場。

遠回りしたり（工事中で）かなりゆっくり走ったり、で
約30分後、金沢港いきいき魚市に到着。

公式のHPでは「新鮮な魚を売る」としか出てませんが
ここで調理したものを食べる事も出来ます。
そこをもっと推せば良いのに。

持って帰る事が出来れば、めちゃくちゃ安い。

ゆっくり食べられるスペースもあり。
他のお客さんを見ていたら
「売られている魚を選んで捌いて刺身にしてもらう」
という事も出来る様でした。
（出来るとはどこにも書いてないけどみんなやってた）

海鮮丼を頂きました。朝食ですがなにか。

休憩にみんなでスイカを食べる模様。

ゴチソウサマデシタ。

お腹が落ち着き、金沢港から大野方面へ。

ヤマト糀パーク。

醤油・味噌の蔵元に食堂や直売所が併設されている施設です。

遅ればせながら今日の相棒。

椅子が低くて（固くて直せない）必要以上に
ももを上げなきゃいけなくて、鍛えられました。

映画のセットみたい。

創業当時の北前船の船着き場。

食後のデザート的な。
しょうゆソフトクリームを頂きます。

作ってくれたスタッフさんに
「蔵のガイド付きツアーが今始まったばかりなので
参加して下さい！食べながらでも大丈夫なんで！是非！」
と言われたので慌てて行ってみたら、

行っちゃった。

こういう時の「仲間に入れてもらえなかった……」という
気持ちの処理の仕方は慣れているので大丈夫です。

とは言え、若干しょんぼりしつつ
蔵の中でゆっくり食べた。

その後たまたま遭遇した、恐らく社長さんと思しき人物に
「お嬢さん（！）どこから来たの？」「どうやって来たの？」
「ありがとねー」などと話しかけられ、回復。

でしょうね。

大野の街、散策開始。目抜き通り。

目抜き通りから一本入った通りで、

あんなところにトラが。

あ、あそこにも二匹（板の影）。

振り返ると覗く茶トラ。

コンニチハー。

お猫様、岩合ですよー。

・・・・・・。

私の乗って来た自転車と、よーーく見ると
奥に茶トラがまだ覗いています。

起きた。

でも寝るー。

右にトラと、左にハチワレが増えていた。

大通りに戻って、

立派なお寿司のお店。

なにかのイベントで使ったのか
アーティストが街に住んでるのか
やたらこのオブジェも街に溢れていた。

この日が6月30日だったので、

茅の輪くぐりもしておこうかと寄ってみました。

大野日吉神社。

ここの氏子はある年齢に達すると
自動的に初老会に入れられるのか、
鳥居から灯籠、手水まで、

ありとあらゆるものに「初老会」「初老記念」
の文字が刻まれていました。
高齢の方にとっては「永遠の初老」は良い事なのか。
いや、どうか。

その近くのお寺は「閑人会」であった。

大きな醤油工場がいくつかある街は見た事あるけど、

こんなに小さな醤油蔵、味噌蔵が
いくつも軒を連ねている街は初めて見た。

超ザックリ言って、前田家が「醤油作ったら？」で
この地の醤油づくりが始まったらしいです。

東京湾を数年前に埋め立てた場所で生まれ育ったので、

「○○氏が礎を築いた」とか
「○○家のお膝元」というワードにも
並々ならぬ憧れがあります。

源ちゃん

マルハ

そのマルハの左奥に小さく写ってるお店は
スナック香格里拉、従業員募集しています。
いけるかな。

醤油味噌の他、漬け物や佃煮の工場も点在。

友千鳥醤油　　屋号も素敵。

兼六園や茶屋街も良いけど、大野もとても良いよ。

京都を始めとして全国にいくつかあるホホホ座。金沢にもあった。

あっ、そう……。

「二○○三年」、実に15年前のバスタオルである。

もう一度、あのにゃんこに挨拶して
大野を後にしようかな。いたいた。

起こしちゃいました？

おやすみ。またね。

金石という辺りを経由して、次の目的地に移動。

木造の商店の、通りに面した箇所だけ
塗り替えてる一帯を通過。

ヘアーサロン　おと

エビタイカニ

大野から移動する事約30分、金沢海みらい図書館。

青空に、つぶつぶ。

壁のつぶつぶは一つ一つ全部、灯り取りの窓で
外から内部は見えませんが、

中から外は見える様になっています。

内側からつぶつぶ。

廊下もピカピカでつぶつぶ、倍。

図書館内部は撮影禁止ですが、

受付で申し出をし、

注意事項（個人が識別できる形で撮影しない等）に承諾して、

身分証明をし（確か）書類にサインをすると、

撮影許可が下ります。（下りない事もあるかも）

明るく開放感があって

行く前に想像していた以上に素敵な図書館です。

よく眠れるし。

児童書の上の照明。

とても素敵な図書館でした。
部外者なのに入れて頂けて
写真も撮らせてもらえて本当に感謝です。

最後に図書館を正面から見て、移動。

図書館行って、自転車で移動して──という行動は
めちゃめちゃ住んでる感ある。
長く滞在しなくても「暮す様に」旅ができる気がする。

今回の自転車旅最後の目的地、金沢ビーンズ。

本繫がり。地上三階、書籍の専門店です。

壁の上まで本でギッシリ。夢の様な建物。

北陸には夢がある。

絵本館。

ピクトグラムも豆豆しい。

併設のタリーズ、ソファも豆。

タリーズで、すいかスクイーズ。

自転車を返却し、

徒歩で金沢駅へ。

今回の旅、本当に最終の目的地。
金沢駅で、すし玉と迷って、もりもり寿し。

もう何も回ってない時間帯。

奥の軍艦はこのわた。ヒラマサさんとガスエビ。

最後と思ってたくさん詰め込みました。
あ、でも、一皿で一貫のネタもあるから、まあまあいいじゃない。

食後ガラガラのかがやきで、

石川県で７月１日に食べられるという氷室まんじゅう。
これを食べながら帰ります。

おしまい。