シャンバラを求めてチベットへ④　ツアー3日目　耐えられるか22時間の青蔵鉄道の旅へ出発

2018/06/07 - 2018/06/13

子供時代から神秘的な話が好きだった
エジプトのピラミッドやマチュピチュ、チェチェン。イッァ、万里の長城、クノッソス、・・きりがない
その中でチベットという不思議な国
統治者は生まれ変わりのダライ・ラマ
その方が住まわれるポタラ宮の中には　幸せの国シャンバラに通じる道が有るという・・
シャンバラ・・素敵な響き・・誰もが幸せに健やかに暮らせるところシャンバラ・・
どこにあるんだろうチベットって・・

エリア 拉薩(中国)

さて、タール寺観光が終わると　西寧市に戻ります。

西寧市というと、標高2000ｍなんていうから　田舎の街かと思っていたら、なんと人口199万人だって。
やはり中国。住んでる人間が半端じゃないね。

都会なのね、と思っていても　街中ではこんなリヤカーで農産物を売っている人にも会います

今日から22時間の　青蔵鉄道の旅が始まります。
その前にレストランで夕食。

綺麗だけど３０年くらい前の日本のキャバレーみたい。（知らないけど）

ここでもまたまた、同様の似たメニュー

お初の料理は　北京ダックのように皮で巻いて食べるものとか・・
ジャガイモ千切りにして炒めたものが美味しかった
でもだいたい同じ。野菜をたくさん食べるからなんとなくお通じもよい感じ。

うどんっぽい麺料理
薄味です。

子供が騒いでいたが　店の人も止める様子もなし。
中国ですから。

腹ごしらえが終わり外に出ると　こんな三輪車が止まっていた。
お仲間最年長者が　「なつかしいねえ」
中国も車社会で渋滞が避けられなくなっている今、小回りが利き荷物をたくさん載せられるこんな三輪車は重宝なんだと思う。

食事後西寧駅に向かいます。
駅前には公安の車がいるので　写真撮影もためらわれる。

保安検査を抜けて駅構内へ。

なんと、現地ガイドさんもラサまでずーっと一緒らしい。
聞けばラサまで行ってまた青蔵鉄道で西寧まで帰ってくるんだとか・・・
気の長い話だ。しかも今回は　出発が２０時半なので　ラサに到着して　ラサ現地ガイドさんに私たちを引き渡したら　市内のホテルで１泊して翌朝の青蔵鉄道で帰るそう。ということは３泊４日の小旅行だ。
彼女、５歳の男の子がいるそうで、お母さんがその間みてくれているそう。
修行だね。

西寧発20：30　１番乗り場。
乗車までにまだ１時間ほどあるため　構内をぶらぶら。

キオスクみたいな店があっても　特に買うものもないんだよね。　
お仲間の男性はどこかでお酒を調達していた。
後で知ったが　ＴＣさんもビールを買ってた。

１番乗り場につながる場所にはすでに　かなりの行列。
みんなたくさんの荷物。
キャリーを押している人も多いし、民族衣装を着ている人もたくさん。
布団を持っている人もいる。
その行列を眺めていると　そのうち　エリアごとに他から入場できないように柵が張られだした。
これって、今いるエリアからでないとまずいんじゃない？と思っていると
中国人の男性が私たちのところにやってきた。
男性曰く、締め切られるからここからでないといけない、とのこと。
みんなで慌てて移動。親切な男性だった。

私たちは日本でいうところの1等寝台で　席は決まっているから慌てて乗車しなくてもいいそう。
適当な時間で並び乗車開始。

なんと、下りエレベーターが壊れていて　スーツケースを自力で降ろす羽目に。
私は大丈夫でしたが、2000ｍの高地ということで　息切れ者続出。
ホームに着いた時には　列車の写真を撮る気力もうせている方ばかりでした。

ここでの写真撮影は　自分の乗る車両近辺ならokだけど、先頭まで行こうとしたら大変なことになるようです。
もちろん　ながーい列車を見たときに　先頭まで走って・・という気力はなかったですけど。
男性と女性の車掌さんが切符とパスポート確認をされます。
「謝謝」というと「日本語で大丈夫ですよ」と女性車掌さん。
ここで働くのはエリートかしらね。
記念に一緒に撮らせてもらいました。

この緑色の車体に乗って２2時間2000キロを走ります。
この旅行を決める前にいろいろ不安に思ったことが蘇ります
食事は？トイレは？寝台ってきれいか？相席ならいやだなあ、寝られるかしら？２４時間すごせるかしら？

スーツケースを広げるような場所はないため、ＴＣさんから予め、１泊分くらいの荷物を　違うバックで準備してくださいといわれていました。
なお、スーツケースは厚さ２５ｃｍくらいでしたら寝台の下、または２階の隙間に入りますが、入らない場合は連結器のスペースあたりに置けました。

【列車内に持ち込んだもの】
①スリッパ（紙製ではなくプラ製のトイレが汚れていても気にせず使えるものを購入）
②電子レンジ対応できるプラコップ（熱い湯をもらえるため、これでコーヒーやみそ汁を飲みました）
③保温用アルミシート　（寒かったらいけないと思い持参）
④除菌シートとテッィッシュ（トイレで毎回使用）
⑤新聞紙（何かとお役立ち）
⑥タオル、歯ブラシ
⑦読書用の本
⑧充電器（1等寝台なら充電できます）
⑨お菓子、あめ、チョコ、コーヒー、お茶ティーパック、味噌汁
⑩ペットボトルの水（お湯をもらえるのでなくてもいいですが）

女性なら　洗顔や化粧品も必要ですね。
①から⑥はその場で捨ててきました。

ではお席にご案内。

私達ツアー9名＋TCさんは7号車両。
食堂車の後ろです。
私とＴＣさんは同じ部屋ですが　4人部屋なので誰が来るかわかりません。

その部屋にはすでに先客が・・しかも中国の演歌みたいな音楽を流しながら　ズボンを脱ぎシャツ1枚になろうとしている男性が。
連れらしき男性が私に中国語で話かけてきますが　「私は日本人、中国語わかりません」、と英語で言っても通じず。
すると　スマホで翻訳アプリ使ってきたよ、さすが近代兵器。
「あなたはどこまでいきますか？」
「ラサ」

それで、その二人も　最初から最後まで一緒か、ちぇっ！！とか思ったのでしょうか。

でも中国人の男性は女性には優しく　布団が上段に置かれていたのを　すぐに下ろしてセットしてくれました。この布団重いよ。しかもここは中国、これ清潔なのかなあ・・・なんとなく不安。

中央にポットが備品としてあります。
いろんな情報から知ってはいましたが、結局これは同室の男性が我が物顔で使用されていたため、私は使用しませんでした。

2階にはこんな風に上り下りします
足をかけられるのは、あの部分だけ。

その後、車両内を下調べ。
まずトイレは車両前後に和式と洋式とが1個ずつ。
使用した紙類は流さず横のボックスに入れなければなりません。それがすぐに一杯になりますが、誰かが掃除してくれるみたい。

お湯がでるのはここ。でも2時間後にはすでにラーメンの汁らしきものが捨てられて汚れていた。
お湯の温度はあまり熱くないです。
カップラーメンを食べるならぬるいです。

洗面台はまだきれい。
でも水の出は超悪い。
発車時はまだそれほどでもないが、だんだん水がちょろちょろとしか出なくなってくる。

同室の中国人男性と身振り手振りで少し会話をしていましたが　21時過ぎると部屋のドアも閉めて就寝。
TCさんは2階でビールを飲んで寝られました。
22時には　1等寝台以外の車両は消灯。
1等寝台の通路は明かりがついています。

外を見ると　月が出ていましたが　本当の漆黒の闇。
こんな真っ暗な景色を見たことがありません

勿論　外の景色なんて全く見えません。

21時前に酸素吸入器が配られてきました。
寝台の壁に酸素が出るところがあります。

そういえば、チベットに昨年いったヨガの先生から　高山病にはダイヤモックスという薬があるからもらっていけばいいと教えてもらっていましたが、これを飲むとおしっこが近くなるというはなし。
決して快適とは言えないあのトイレにたびたび行くのも嫌だなあと思ってましたが　TCさんがすでに今日の朝から飲んでいると聞き私も21時半ごろ飲んで寝ました。
やはり夜中2回は目が覚めてトイレに。トイレが近くなるというのは　本当のようです。
持参しようという方は　そこのところ要注意です。
それと、水の補給は必須です。私もペットボトルを2本持ち込んでます。

夜明けは6時前ということ。
2度ほどトイレに起きたけど、あまり寝られるもんじゃない。

ＴＣさんはグロッキー気味。
夜中も何度か吐きにいったそう。

これからラサ到着の夕方まで長いね。
耐えられるか？私？

この旅行記へのコメント （1）

• H. Z. (LanmyHao)さん 2018/10/12 21:42:06

  欢迎来中国

  来到我们这个脏乱差而且素质低下的中国旅游，幸苦您了。没为您提供您在日本时所享受的优雅舒适的环境，我为我的国家对您感到抱歉。从您的文章中我也感受到了对中国深深的不满，餐厅里、火车上，无所不在。旅行所应该有快乐与激动已荡然无存。
  小时候父母就教我一些词例如“入乡随俗”，例如“客随主便”，它教我在别人的地方的时候不要太过于体现自己的“个性”（优越感），要学会理解与包容，而不是一味的，用刻薄的语言去指责，这样才能让大家都快乐。我不肯定这样的说法是对是错，但是在中国，不说全部，绝大部份有教养的人都是这样认为的。