チベット(西寧とラサ)・秋天 vol.3

2021/10/01 - 2021/10/05

9月から10月にかけて、中国国内のコロナが落ち着いた。国慶節にツアー参加しチベットへ。コンディション不良で乗り込み、高山病に苦しんだが、なかなか見ることのできないチベット仏教の生活や高地の美しいな風景に心を揺さぶられた記録。引き続き世界遺産のジョカン寺、ノルブリンカを見物。

エリア 拉薩(中国)

少し休憩して再びバルコルを通りジョカン(大昭寺)へ。

バルコル 市場

ジョカン寺前の広場は多くの人で賑わっている。

世界遺産にも登録されているジョカン寺の建立は7世紀の中期。ラサ旧市街の中心にある。

金ピカの屋根。撮影不可だが、中の展示も非常に貴重なものが多く、一見の価値あり。堂内は採光の具合も絶妙で非常に神秘的だった。

ジョカン寺を出る。バルコルの中にはいくつか祠があり、どこも参拝客が絶えない。

通りには観光客に混じって修行僧の姿も。※ツアー仲間の提供写真

チベット民族の衣装で撮影を楽しむ漢民族のお姉さん(多分)。※ツアー仲間の提供写真

夕食はバルコルの外れにあるラサズキッチンへ。

ネパールカレーやモモなどを食す。他にも西洋系の料理などもあり、外国人に人気の店だ。

夜のポタラ宮ライトアップを見に行った。噴水広場に宮殿のシルエットが映り、より美しく演出する。

ポタラ宮 (布達拉宮) 城・宮殿

噴水ショーはダイナミック。だいたい30分毎に15分くらい音と光と水のショーが繰り広げられる。

最終日の朝はノルブリンカへ。世界遺産のモニュメント発見。

ノルブリンカ 城・宮殿

ダライ・ラマのサマーパレスとして使われていた離宮である。それぞれが造るから庭園の規模も大きい。

最も最初のサマーパレスはダライ・ラマ7世が18世紀に造営した。敷地内は木々が生い茂り心地よい空間である。

まず最初はダライ・ラマ8世のケルサンポタンから。

内部は見学可能。サマーパレスとは言え基本は祈りを捧げる空間なので、ここでももわっとバターランプの匂い。キツイ...。

ノルブリンカの敷地にはなんと動物園もある。但し別料金。揺るぎなきパチものの顔をした7人のコビトが出迎える。いらっしゃいませ。

ダライ・ラマ13世の離宮であるチェンセルポタン。当時の馬車や幼少期の玩具なども展示され興味深い。

馬に乗るための足場だとか。

修繕中の建物もあり、全てが見れるわけではない。

チベットに自生する古代の木だと説明されていたが、その割にはゴミ箱が前に置かれていたり、待遇は良くないご様子。

高い入場料ではあるが園内の整備は非常に行き届いており感服する。コロナのせいで外国からの観光客も少なく、貸切のような感覚になる。

ダライ・ラマ14世が実際に生活したタクテンミギュポタン。美しい花壇が配置されている。内部は残念ながら工事中。

池で囲まれた涼しげな離宮もある。

湖中楼と言われるツォキルポタン。

チベットももうおしまい。狛犬に別れを告げる。彼も「サヨウナラ」と言っているようだ。

ラサ河を渡って空港へ向かう。

ラサ最後の食事は羊料理。スパイスが効いた炭焼きの羊肉を頬張る。

辛味の油がたっぷり入った蘭州ラーメン。あっさり美味しい。

麺はその場で延べて圧力鍋で湯掻く本格スタイルだ。ローカル客もひっきりなしに入る名店のようだ。

ラサ空港が見えてきた。結局一度崩した体調はなかなか本調子に戻らないままラサを離れることに。

今年竣工したターミナルらしく空港構内は非常に清潔で近代的。

中国国際航空で成都経由で上海へ。かなり年季の入った機体だが、もう高地は限界。加圧してくれるならなんでも良い。

成都の空港でウサギを食べながらビールで乾杯。気圧が戻れば体調も一気に回復する人体の不思議。

空港で散々食べたが上海行きの飛行機で国慶節特別ディナー(魯肉飯)が提供され、美味しくいただく。

上海に予定通り到着。思いのほか高山病で苦しんだが、今や簡単には行けないチベット。貴重な経験ができた良い旅だった。