2018/06/29 - 2018/06/29
9344位(同エリア24275件中)
junxさん
バンコク都内に宮殿や元宮殿と名の付く施設はいくつかあるが、スアン・パッカード宮殿はそんななかで最も小規模で地味なスポットだろう。予定の無い数時間を過ごすのにちょうど良いと思い立ち、散歩がてら出かけてみた。
ここはラーマ5世の孫、チャムポット殿下とモム・ラッチャウォン・パンティップ妃殿下の宮殿として使われた場所で、1952年に博物館に改装された。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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BTSまたはAirport Linkのパヤタイ駅から歩いて数分の便利な場所だが、途中何もなく歩いて面白い道でないのが難点。
スアン パッカート宮殿 城・宮殿
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入って正面の建物は事務所兼第1展示館。博物館でこの建物だけが新しい。バンチェン文明に関する展示があり、出土品やアメリカ人学生による最初の土器発見の物語が紹介されている。
パンチェンは稲作農耕文明で、青銅器や鉄器を製造する技術を持っていた。パネルには紀元前3,600頃からと説明されている。もしその通りならインダス文明より1,000年も遡り、メソポタミア文明にも比肩する古さということになる。
有名な土器以外の出土品の展示も多く、当時の暮らしや社会文化が詳しく紹介されている。結局この博物館の展示の中では、ここがいちばん面白かった。 -
Airport Linkの高架を背にして建つ展示館のひとつ。このような建物が8棟ほど集められている。
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建物は中庭を取り囲むようなかたちに建てられている。広い中庭はとても静かで、居心地がいい。
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ラーマ5世時代に実際に使われたことがあるという御座船。
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内装はチーク材で作られ重厚な雰囲気。
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見どころのひとつ、ラッカー・パビリオン。チャムポット皇太子から皇太子妃への誕生日プレゼントとして(!)、1959年にここに移築されたという寺院建築。
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「靴を脱ぎ、こちらの棚に置いてください」・・・誰もいない。(笑)
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ラッカー・パビリオンの名の通り、漆と金箔による壁画が見事だ。
スアン・パッカード宮殿の展示品は撮影禁止。だがラッカー・パビリオンは外面の窓が開放されているので、室外からの撮影はOKと解釈することにした。(本当はダメかも。) -
説明によれば、上段にラーマキエンの物語が、下段に仏陀の生涯が描かれているとのこと。ラーマキエンはインドの叙事詩ラーマヤナのいわばタイ・バージョンで、タイ人なら誰でも知っているほど有名らしい。
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ラッカー・パビリオンの外観。小ぶりだが、シンメトリーで美しい。
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庭木のうっそうとした茂みを抜けて次の展示館へ。
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ここからは高床式の展示館を廊下伝いに回遊するようになっている。
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妻面を飾るエラワン像。エラワンはインドラ神の乗り物で、それ自体が信仰の対象だ。
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この絵画と壺も、建物外から見える範囲での撮影。
ネットではガイドが付いて説明してくれると書かれた記事も目にしたが、残念ながらそのようなサービスは無かった。監視員だけは巡回しているのだが・・・。パネルなどによる展示品の解説もパンチェン以外は手薄だ。 -
最も大きな展示館は、メインダイニング兼レセプションルームとして使われていた建物で、ここにはアユタヤ時代をはじめとする何点もの仏像などが展示されている。
館内でも展示品でなければ撮影OKのようだ。建物の内装や調度品も美しい。建物の外観に似つかわしく質素で気品のある、落ち着いた空間だ。 -
食器類やその他の陶器、ガラス製品などを収めた第8展示館。
スアン・パッカード宮殿博物館に展示されているものは基本的に、チャムポット殿下か妃殿下のコレクションだ。それはベンジャロン焼きをはじめとする陶器類だったり、各時代の美術品だったり、宝飾品だったり、タイ舞踊の面や人形といった具合で、さまざまなジャンルに及ぶ。 -
なかには13世紀の陶磁器や明朝時代の中国の美術品など貴重な品もあるのだが、その一方で貝殻や化石のコレクションなどというものもある。何の説明も無い展示も多いのでコレクションとしての観点が不明で、散漫な印象を否めない。
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展示品を見るのはそこそこに、渡り廊下伝いの散策を楽しむ。
建物は一部の内装を除いてオリジナルのまま、ほとんど手を入れられていないように見える。 -
上方に向かって傾斜がきつくなる、特徴のある屋根。
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水を湛えて蓮を植えた大きな壺を、タイの家では本当によく見かける。
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移築時に改装したのだろうか、この建物は高床の階下が立派な客間になっている。大きなテーブルは風格を感じさせる。
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一角には水を流し、小さな滝まで作られている。
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通り抜ける風が心地いい。
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客間の椅子に座って中庭を眺めているだけで、本当にのんびりした気分になる。噴水ごしにラッカー・パビリオンが見える。
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手入れの行き届いた庭園。人の姿も無く、街中というロケーションを感じさせない静けさだ。
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屋内の展示品をゆっくり見ても3時間も掛からない。それより、時を忘れて庭の散策をたっぷり楽しむのが良いと思う。
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Airport Linkの高架の下は国鉄東線の線路が並行している。宮殿を出てパヤタイまで戻りBTSで帰ろうかと思ったところに、ちょうど上り列車がやってきた。
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長い列車の最後尾、1両が2等室と3等室に分かれた古い客車から列車に乗り込んだ。3等室は木製のベンチに明るい塗装で、南国ムードたっぷり。
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このあたり一帯の線路際は、生活の場。まるで人の家の裏庭を抜けるようだ。どの列車も低速でのんびりと走る。
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フアランポーン駅はいつものように長距離列車の利用客で賑わっていた。この駅は100年を超える歴史がある。立派な駅舎とホームに架かる大屋根は、もはやバンコクの原風景のひとつだと思う。
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