2018年GW エキゾチックなモロッコへ【12】アトラス山脈越えの絶景と城砦集落アイト・ベン・ハッドゥ

2018/04/27 - 2018/05/05

今年1月1日に田縣神社の初詣を投稿して以来、約５カ月振りの投稿。
仕事が忙しかったとか、車を買い替えて車いじりに明け暮れていたとか、庭の倉庫をDIYしていたとか、言い訳は沢山ある。ただ、とても久しぶりであることは確か。

スペインからジブラルタル海峡を渡ってモロッコに行きたくて、半年以上も前にフライトチケットは購入したものの、なかなか気分が乗らず出発２週間前にやっと重い腰を上げ、宿や移動手段の予約をした。いつも以上に不十分な準備の割りに、まぁまぁ予定通りに行動できたことには満足。

もう何度目か分からなくなった上海でトランジットし、初スペインのバルセロナを経由地として、フェリーでジブラルタル海峡を渡り念願のアフリカ大陸へ上陸しモロッコを満喫した。

今回も無計画に回数は決めずに投稿する。また、帰宅して改めて写真を確認し、思った以上に適当な撮影になっていたなと反省したが、記録には確り残すことが出来たと割り切ることにした。

シリーズ12回目の投稿は、マラケシュからVELTRAさんの「ワルザザート＆世界遺産アイト・ベン・ハッドゥ 1日ツアー」の前半。
アトラス山脈を越えるつづら折りのN9号線をツアーバスでひた走り、赤茶けた山肌、ベルベル人の集落、様々なアトラス山脈の絶景を堪能。途中２度、N9号線沿いのカフェで休憩。千原せいじさんも立ち寄ったアルガンオイルを売る店も。
ティシュカ峠を過ぎツアーバスがアトラス山脈の麓に向かい始めると、徐々に山と砂丘が混ざり合う様相に。さらに向かうとサハラ砂漠の入り口に来たことを実感できる場所も増え、本投稿ファイナルイベント「アイト・ベン・ハッドゥ」へ。カスバと呼ばれる城砦集落の代表格で世界遺産にも登録されている、多数の映画の舞台にもなった「アイト・ベン・ハッドゥ」。ツアー参加のため時間に追われ堪能とまでは言えず駆け足ではあったが大満足した。

【１】トランジットで久しぶりの上海・南京路と外灘
　　　https://4travel.jp/travelogue/11356150
【２】初スペイン・バルセロナ～ミラさん家って石切場？～
　　　https://4travel.jp/travelogue/11357139
【３】初スペイン・バルセロナ～ガウディが造ったバトリョさん家～
　　　https://4travel.jp/travelogue/11357757
【４】初アフリカ大陸・モロッコ上陸～バルセロナからAVE、夜行バス、フェリーを乗り継ぎ、モロッコへ！！～
　　　https://4travel.jp/travelogue/11358795
【５】タンジェ港からシャウエンまでの路
　　　https://4travel.jp/travelogue/11359993
【６】フォトジェニックスポットの青い街シャウエンはカラフルな街だった
　　　https://4travel.jp/travelogue/11360591
【７】フォトジェニックスポットの青い街シャウエンはカラフルな街だったII
　　　https://4travel.jp/travelogue/11363317
【８】シャウエンからCTMでフェズへ ～フェズは聞いていた通りの迷宮都市だった～
　　　https://4travel.jp/travelogue/11365315
【９】フェズから夜行バスでマラケシュへ到着 ～メディナの「リアド・リンダ」～
　　　https://4travel.jp/travelogue/11365974
【10】カラフルなマラケシュのメディナを散策 ～モロッコがいっぱい～
　　　https://4travel.jp/travelogue/11366970
【11】夕焼けとモロッコランプが美しい夜のマラケシュ
　　　https://4travel.jp/travelogue/11368045
【12】アトラス山脈越えの絶景と城砦集落アイト・ベン・ハッドゥ　＜本投稿＞

いつも通り拙稿の凸凹旅の記録となりますが、宜しければご覧の程。
なお、以前にも増してマイペースでの投稿になりますのでお許しを。


旅旅旅-- 旅行三昧 --旅旅旅

エリア その他の観光地(モロッコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

マラケシュからツアーバスに乗り、一路カスバ「アイト・ベン・ハッドゥ」へ。

ツアーバスの車窓からは、緑の絶景。

ジャマ エル フナ広場 広場・公園

バスの車窓から観える景色に、何十枚の写真を撮ったことだろうか。

緑の大地の奥に冠雪のアトラス山脈。

素晴らしい景色が旅行三昧の眠気を奪う。

ゴルフ場のようにも観える一体緑の景観。

バスの窓の汚れも気にはなるが、それを吹き飛ばすような美しさ。

赤茶けた山肌も混ざり合うアトラス山脈。

ベルベル人の集落が点在するアトラス山脈の奥に広がる大地。

ここでなければ観られない景観。

赤茶けた山肌が緑の丘から顔を出す。

地滑りでも起きたのだろうか。山を割ったような景観。

そんな景観を車窓から眺めながらアトラス山脈をツアーバスで上って行き、最初の休憩ポイントへ到着。

青い空、緑の大地、ベルベル人の集落。そして、ススで黒ずんだ煙突。

このツアー最初の休憩地「TiZi AiT BARKA」で絶景を堪能後、つづら折りのN9号線をツアーバスはひた走った。

モロッコを形作った、点在するベルベル人の集落を抜け、

アトラス山脈の景観に大地の鼓動を感じ、

そんな大地に人の営みを感じ、

ツアーバスはアトラス山脈のつづら折りのN9号線を、ひたすら駆け上がった。

ティシカ峠 山・渓谷

そんなアトラス山脈をツアーバスに連れて行ってもらった証拠写真。

辿り着いたティシュカ峠で、ツアーガイドにカメラを奪われ「Fly!!」の掛け声で飛んだつもりになっている旅行三昧。

気持ちは最低でも45度くらいは前かがみになって飛んだような画になっただろうと思った残念な旅行三昧。

後で写真を観たら、腰が引けて腕が前に出ているだけ。
そりゃぁ、ガイドと同行ツアー客が腹を抱えて笑ってた訳だ！！

とても残念なFlyポーズ。歳を感じる瞬間。。。（笑）

そんな残念な姿を晒していたとは思いもせず、知らない歌を同行ツアー客と歌い笑いながら、共にツアーバスでアトラス山脈を越えてサハラ砂漠に向かった。

工事中の崖の道を走り、

溜息が出る程美しいアトラス山脈の隙間を通り、

冠雪の脇の山道を走り、

山脈の麓に辿り着いたベルベル人の集落を抜け、

次の休憩の地、アルガンオイルが売られている店に辿り着いた。

その店には、アフリカに住む人々を訪ね歩く、千原せいじさんの写真があった。

テレビ番組でアフリカを訪ね歩く千原せいじさん。アトラス山脈越えのこの地にも来てたんだな。

その店のアルガンオイルは、マラケシュの街で購入するより1.5倍くらいの値がついていると、同行ツアー客の日本人女性から教えてもらった。

お土産に買って帰っても良いかなぁと思った旅行三昧は、さっさと諦めて店の外へ。

日本語でアルガンオイルの説明をする現地人を擁する「ARGANE TICHKA」。

その周囲は黄土色の山々。

カラフルな陶器を売る店。

カラフルなパシュミナを売る店。

その店先にはホンモノだろうか、大きなアンモナイトの化石なども。

そんなアトラス山脈の観光客向けの店での休憩後、ツアーバスは地層が露わな山並みを抜け、

アメリカ大陸で見掛けるようなテーブルマウンテンのような景観や、

モロッコのベースを造ったベルベル人の集落や、

それらが同居するような景色の中を抜けて、

旅行三昧には意味が分からない文字が刻まれた山肌を観ながら、

いよいよ、砂の大地が間近に迫りつつあった。

緑が徐々になくなり、

青い空と砂とが占める割合が増え、

まさに砂漠の入り口の様相を呈してきた。

しかし、その向こうには冠雪を頂く山脈も。

ここはとても不思議な地だ。

そんな不思議な場所をしばらく走り、ツアーバスは砂だけの駐車場に止まった。

アイット・ベン・ハドゥの集落 史跡・遺跡

その駐車場の少し先に、目指す場所はあった。

それは「アイト・ベン・ハッドゥ」。

サハラ砂漠のオアシス「アイト・ベン・ハッドゥ」は、まさに城砦集落。

周囲は砂丘ばかり。しかしその奥には冠雪のアトラス山脈。

こんな景観は他では観られないだろう。気持ちが高ぶるのを止められず「オーッ！！」と叫んでいた。正直こんなに興奮するとは思っていなかった。

アイト・ベン・ハッドゥの全貌が見渡せるその駐車場から移動し、その町の脇を走る道端でツアーバスは改めて止まり、同じ場所での１時間後のピックアップをツアー客に告げた。

モロッコと言うより、アラビアンな、素朴な雑貨店。

売り物のパシュミナをロバに運ばせる、モロッカンと言うよりアラビアンな人。

アイト・ベン・ハッドゥの脇を流れる川、Asif Ounila。

この川のお陰で、アイト・ベン・ハッドゥの浄財集落は形成できたのだろう。

サハラ砂漠の砂を固めた建物でパシュミナを売る店。

カラフルで素敵。

まさにオアシス都市。

まさに砂の城砦。

砂の塊で造った城砦がこれ以上崩れないよう、針金のネットで防いでいる。

砂の街にカラフルなパシュミナはとても映える。

雲ひとつない真っ青な空と、砂で固めて作られた建物のコントラストが美しい。

それにしても、上手く造ったものだ。

他では目にすることが出来ないこの景観は、やはり時間制限があるツアーで来るものではないな。とても残念だ。

大きな砂の塊もゴロゴロ転がっている。

城砦の半ばまで上り周囲を見渡すと、サハラ砂漠が広がっていた。

ただ、まだサハラ砂漠のほんの入り口。フラットな砂丘の先に行きたい気持ちがわき上がってきた。この旅では無理だが、次はホンモノのサハラ砂漠に行くと誓った。

そして、城砦の頂へ。

アイト・ベン・ハッドゥの頂から観るサハラ砂漠。

勿論だが、砂だらけ。しかし、観たい砂の景色はこれではないな、とも感じた。

城砦の頂から観る景色は、それにしても素晴らしい。

城砦の頂から下り始めると、眼下のAsif Ounila川を渡る人が気になり、どうしても渡ってみたくなった。

ツアーバスのピックアップまで時間がない。急がなければ。

急ぐ気持ちとは裏腹に、様々な景観が目を奪い、シャッターを切りたくなる。

あー、もう少し時間があれば。。

あー、ツアーじゃなければ。。

でも、どうしても、Asif Ounilaだけは渡りたい。

城砦まで上って疲れていたため、飛び石を渡る足はおぼつかなかったが、対向の人々が渡り切った後、やっと渡った！たったこれだけの川幅すぎなかったが、どこか晴れやかな気分になれた。

もっと時間が欲しくはあったが、城砦の頂を往復し、サハラ砂漠の砂の大地を観られ、Asif Ounilaを渡ることもでき、この旅初めて暑さによる汗をかくこともできて、とても満足した。

ツアーバスに揺られ、アトラス山脈を越えて訪れた「アイト・ベン・ハッドゥ」は、流石は世界遺産、素晴らしい城砦集落だった。

ツアーバスは、この後、多数の映画のロケ地として使われた古からのオアシス都市ワルザザートへと向かった。

この旅行記へのコメント （4）

• ももであさん 2018/07/10 06:39:50

  モロッコ旅

  旅行三昧さん　おはようございます。
  
  いつもご訪問&ご投票をありがとうございます。
  アトラス山脈越えやアイト・ベン・ハッドゥ。懐かしく拝見しました。
  
  途中の写真で思い出しましたが、同時期に千原ジュニアさんも
  別のモロッコの田舎を旅されています。帰りのカサブランカ空港で
  ジュニアさんと偶然お会いし握手していただきました。
  帰国後お2人の番組を拝見しました。いい旅されてました。
  
  何かと苦労するモロッコ旅ではありますが、だからこそ思い出深く
  また行きたくなりますよね。
  
  ももであ

  旅行三昧さん からの返信 2018/07/11 20:51:45

  RE: モロッコ旅

  ももであさん
  
  こんばんは。旅行三昧です。
  レス遅くなりました。
  
  ジュニアさんもアフリカいかれてたんですね。せいじさんだけかと思ってました。
  
  モロッコ、ちょいちょい面倒なことがありますね。お金絡みで。
  ただ、治安は悪くないし、観光地ではそれなりに英語でコミュニケーションできるし、多様な景色を観られたり、楽しいですね。
  今回の旅ではサハラに確りと身を置く時間がなかったので、またモロッコ行きたいと思ってます。
  
  フランス語が使えたらもっとアフリカ好きになってるだろうな。
  今更ながらちょっと勉強してみようかな！何てムリムリ、ウソでーす。
  
  これからも宜しくお願いします(^∧^)
  
  
  旅旅旅-- 旅行三昧 --旅旅旅
  

• kiyoさん 2018/07/08 12:05:55

  すごいルートで入られたのですね

  旅行三昧さん、はじめまして。
  私のリトアニア旅行記に投票していただき、ありがとうございます。
  
  旅行三昧さんは、フェリーでジブラルタル海峡を渡って
  モロッコへ行かれたのですか。
  すごいですね!!
  
  私もモロッコには2003年に行きましたが、
  ツアーで成田から飛行機で一気にモロッコまで飛びました。
  それでも、アムステルダムの乗り継ぎが5時間もあり、すごく遠く感じました。
  
  それから、ティシュカ峠。
  私もツアーガイドさんに「Fly!!」と言われ、
  ジャンプして写真を撮ってもらいました。
  でも、同じように、あんまり飛べてませんでした・・・
  あそこは、足がすくみますよね。
  kiyo

  旅行三昧さん からの返信 2018/07/09 08:31:58

  Re: すごいルートで入られたのですね

  kiyoさん
  
  おはようございます。
  はじめまして、旅行三昧です。
  
  ジブラルタル海峡を渡ってみたいと子供の頃から思っていて、やっと念願成就です。
  かなり出港は遅れたものの、結果的に天気も良くて最高でした。
  夜行移動すると、ホテル代も浮かせ、短期間で沢山の観たいところを集中して観られるので、良くこの手を使います。
  飛行機の方が実は安くて効率的なこともあるのでしょうが。
  
  実は再来週初プラハなのです。まずは1週間。
  また、9-10月に5週間程。仕事なのですが。。週末も一応あるので、プラハ観光は怠りなくしてこようかと。
  
  てな訳で、senseさんのプラハ旅行記を食い入るようにありがたく観させてもらってます。
  他にも情報収集させて下さいね。
  
  
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