2016/05/21 - 2016/05/23
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Pomfiさん
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にっぽん丸で神戸から中津に行った2泊3日のショートクルーズの記録です。4月の熊本地震で九州旅行にキャンセル続出と聞き、「そんなに空いているのなら行こうか」ということになりました。すると、現地ではまるで飛鳥IIが来たかのような大歓迎が・・・。そして、その歓迎には面白いオチもありました。船旅はやっぱり面白いです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
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2016年4月の熊本地震では大分県の観光にも影響があり、飛鳥IIは5月11日の中津寄港を高知に変更したとのこと。そこでJTBのクルーズ担当の方に「にっぽん丸の中津クルーズは?」訊いてみたら、「予定通り出港します。」とのお答えでした。というわけで、急遽このクルーズへの参加を決定。出港の日はけっこう近くに迫っていたので、すぐに申し込みをしました。
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5月21日は午後3時12分にJRで元町下車、そこから徒歩で神戸港に向かいました。便利なところにクルーズ対応の港があるって、さすがは神戸ですね。駅から15分くらい歩いたら、もうにっぽん丸の姿が見えてきました。
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今回のキャビンは3階の右舷のコンフォートステートです。料金は92,000円/人でしが、ドルフィンズクラブのクルーズポイント(2年間有効)が2人で3万ポイントほど貯まっていたため、77,000円/人になりました。
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乗船すると、4階のデッキではもう出航の乾杯の準備が整っていました。
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午後5時、にっぽん丸は神戸を出港。ちなみに、今回のにっぽん丸の乗船客は約200人とのことでした。いつもよりは4割かそれ以上少ないですね。やっぱりキャンセルする人は多かったのでしょうか?なお、その約200人のうち、リピーターは約100人だったそうです。これはけっこう高率です。
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神戸港の中突堤は船旅情緒があって、個人的にはとても好きです。
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3階の中央階段の記念撮影スポットに飾られた花。今回もきれいです。
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5階の船内アートギャラリー。この日は抽象画でした。
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ワインのコルクの絵と現物がセットになったアート。なお、フロントには今回のアート作品の絵葉書がおいてあり、これは無料でした。
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神戸の街が遠ざかってゆきます。
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夕食までそれほど時間はないけれど、にっぽん丸に乗るとまずは7階のリドテラスでハンバーガーを食べるのが習慣になっています。
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7階のスパ&サロンでカット&シャンプー。海の景色を眺めがら髪を切ってもらうのは心地よく、最近クセになっています。
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夕刻のせまる瀬戸内海を2隻の貨物船が仲良く航行。
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海に沈む夕日。
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2階の「瑞穂」での夕食は通常ですと2回制なのですが、今回は200人しか乗っていないので1回制でした。これは時間的にゆとりがありますね。人が乗らないときに乗ったからこその特典です。
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前菜: 蚕豆(そらまめ)、鯵の胡麻醤油漬け、うるかのカナッペ、鶏の松風焼き
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お造り: 千葉県産もち鰹、大分県産ひらまさ
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碗物: 鰆と豊後高田の蕎麦蒸し
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鍋物: 錦雲豚のしゃぶしゃぶ
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焼き物: 太刀魚のアスパラガス巻照り焼き
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強肴: 焼き胡麻豆腐
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酢の物: 月見烏賊もずく
香の物: 白瓜の浅漬け、茄子漬け、高菜漬け -
夕食の最中ですが、窓の外には名門大洋フェリーの門司発大阪南港行きの船が。「フェリーきょうとII」または「フェリーふくおかII」(いずれも9,800トン)でした。このフェリーの総トン数はにっぽん丸の半分程度ですが、船の長さと幅はにっぽん丸と同じです。
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ごはん: 穴子と茗荷の炊き込みごはん
止め椀: 鱧の澄まし汁 -
デザート: ゴールデンパイナップルとアメリカンチェリー、洋梨の水羊羹紫・陽花仕立て
以上、今回の夕食の中では、錦雲豚のしゃぶしゃぶがいちばん印象に残るおいしさでした。ポークの味が濃厚で。そこで後日ふるさと納税で冷凍の錦雲豚をいただいてみたところ、それはにっぽん丸の中で食べた味に届きませんでした。おいしくいただくには、(1)現地まで行く、(2)にっぽん丸で食べる、の2つにひとつしかないようですね。 -
「瑞穂」の中の生花。今回のクルーズでは花がいつもよりいちだんと華やかな気がします。
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夕食のあとはドルフィンホールでにっぽん丸のハウスバンドのコンサートがありました。
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本日2度目の軽食。夕食からそんなに時間は経ってないのに、なぜか食欲旺盛です。もっとも、このハンバーガーもホットドッグも妻と1個を半々でしたが。
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にっぽん丸は静かに夜の瀬戸内海を西進。
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夜食(温かい素麺、いなりずし、和菓子の「鮎」、フルーツ)も全品でいただきました。
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翌5月22日は7時半に起床。にっぽん丸はもうすぐ中津港に着岸するところでした。
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今回はにっぽん丸の歓迎に来る人が多いうえ、セレモニーにはふだんより華やぎもあるような・・・。
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オプショナルツアーのバスの横にはゆるキャラも。これは「めじろん」といって、大分県のゆるキャラなんだそうです。でも大分県で鳥というと、個人的にはメジロより唐揚げのほうが先に浮かんできますけど・・・。
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さあ、朝の腹ごしらえです。2階の「瑞穂」でまずは和朝食のセットから。そのメニューは以下のとおりでした。
開き赤魚の火取り、温度玉子、しらす鰯天と南瓜の含め煮、はんぺんと鯛ちくわ、牛蒡と鶏肉のきんぴら、大分県産くろめと豆腐の味噌汁、お粥(しいたけ粥)、納豆、香の物 -
和食セットを完食したら、次はビュッフェコーナーへ。
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そして恒例のにっぽん丸特製パンも。
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妻はシリアルも欠かしません。
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サラダも。
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まだまだ食べます。
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一口分しか取らなかったけれど、カレーもちゃんと味見しました。
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仕上げはいつもフルーツです。
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今回は「ようこそ大分県中津市へ」の垂れ幕を掲げた地元の子供たちからの歓迎もありました。
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一連の歓迎の儀式が済み、オプショナルツアーみなさんも出発したあと、中津港に佇むにっぽん丸。
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にっぽん丸の前では、中津市の物産販売も行われていました。というわけで、まずはおみやげ用に巻柿、しいたけの辛子漬け、赤と緑のヤバスコ(タバスコ風の調味料)を購入。
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また、自宅用には干し筍、干し椎茸、ゆず胡椒もろみを買ってみました。
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そしてお昼。船に居残ったお客さんのために、2階の船内レストラン「瑞穂」ではビュッフェランチが準備されました。しかもそのニューはけっこう豊富です!
で、まずはミックスサンド(にっぽん丸のサンドウィッチは大好きです!)から。 -
赤魚の煮揚げ
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鶏と野菜の天ぷら
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冷製ゆで豚
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ところてん
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山菜のおこわ
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バジル風味のパスタサラダ
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ごまだしうどん
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香の物
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デザートの盛り合わせ、カットフルーツ
このほか、写真は撮ってませんがコーンクリームスープも出ていました。また、飲み物にはウーロン茶、ジュース、コーヒー、エスプレッソ、紅茶、日本茶がありました。
お味のほうは今回もすべて○でした。にっぽん丸の食事は本当にクオリティーが安定しています。 -
昼食のあとはシャトルバスで中津市内へ。そして、北と南を間違えて一度とんでもない方向に行ったあと、駅前に戻って観光案内版をマジメに拝見。それからタイムロスを取り戻すためもあって、駅の無料レンタル自転車を借りて再度観光に出発しました。
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現地で最初に訪れたのは中津城です。
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城の中から眺めた風景その1。
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城の中から眺めた風景その2。
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お城の門を出ると、デブ猫が登場。あたりを見回してストンと坐りました。お腹は減ってないようです。
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このあと自転車で寺町へ。そこは京都の寺町よりも寺町情緒の豊かなところでした。
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空き缶で作った、ちょっと面白い灯篭。ちゃんと風でクルクル回っていました。
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西蓮寺(浄土真宗、1588年)
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浄安寺(浄土宗、開創1640年)
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円龍寺(浄土宗、開創1632年)
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円龍寺の鐘。京都の千本えんま堂(毎年GWに楽しい狂言が行われているお寺)の鐘と似ています。
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円龍寺の閻魔様。ますます千本えんま堂っぽいですね。中津の寺町のお寺の中では、この円龍寺にいちばん親しみを感じました。
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円応寺(浄土宗、開創1587年)
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大法寺(日蓮宗一致派、開創1594年)
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本傳寺(法華宗本文流、開創1343年)の門
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合元寺(浄土宗西山派、開創1587年)
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松巌寺(臨済宗妙心寺派、開創1678年)
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寶蓮坊(浄土真宗大谷葉、開創1600年)
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太子門(寶蓮坊)
以上、城下町なのに禅宗系のお寺が少ないというのはちょっと意外な印象でした。 -
このあと駅からシャトルバスでにっぽん丸に戻りました。
中津駅の近くの商店街は寂れてました。 -
余談ですが、中津のスーパーでは「唐揚げ風ラーメン」というのを発見しました。で、試しに1つ買って後日食べてみましたが、ラーメンが唐揚げみたいってどういうことなのかはあまりピンときませんでした。
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午後4時10分、中津港にはまた人がたくさん集まってきました。今度は出航のセレモニーです。船が出る1時間近く前からの歓送迎とは、これまたまるで飛鳥II(乗客定員はにっぽん丸の2倍近く、寄港地に対する経済効果も大)が来たときみたいです。
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力強い太鼓の演奏がスタート。
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笛も上手です。
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中津北高校書道部のみなさんも登場。
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大きな文字でメッセージです。
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そしてもう一団のみなさんも書を開始。
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さようならのご挨拶です。
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「See you again 一期一会 また逢う日まで」
「大海を渡り 中津での出会に 感謝します」
という文字がにっぽん丸に向けて掲げられました。パチパチ!
・・・で、ふと思ったのですが・・・・、今回のにっぽん丸は神戸から瀬戸内海を通って中津に着きました。つまり、「大海」は渡ってないのです。
では、「大海を渡り」とは、何のことを言っているのでしょうか?そこでちょっと調べたところ、実は飛鳥IIがこの5月の中津寄港をキャンセルしなければ、東京から太平洋、津軽海峡、日本海を経てここにやってくることになっていました。
以上、今回「まるで飛鳥IIが来たときみたいな歓迎ぶり」になった背景には、元々飛鳥II向けだった歓迎の儀がすべてにっぽん丸に向けられたというオチがあったようです。
とはいえ、日本最小の客船でもここまで歓迎していただけるとは、ちょっとしたサプライズです。人が行かないときに旅をすると、本当にいろいろな特典がありますね。 -
セレモニーはまだ続きます。このあと、地元の高校(たぶん中津東高校)の吹奏楽部のみなさんから、にっぽん丸にお見送りの曲がプレゼントされました。
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そして午後5時、にっぽん丸はたくさんの紙テープが舞う中、中津港から出航。
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すると今度は地元のる高校生がマイクを握り、にっぽん丸に向けてなぜか美空ひばりの「時の流れに」を歌い始めました。なんで演歌なのでしょう?
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高校生の演歌に、にっぽん丸の船上からは大きな拍手が起こりました。
そして、これにも実は面白い後日談があります。このクルーズの翌々年(2018年1月)にテレビでカラオケバトルを見ていたら、なんとこのとき歌ってくれた高校生が出ていたのです。しかも、100点を出して優勝という快挙付きで。その人の名は中津東高校の元永航太君といって、夢は演歌歌手とのことでした。だからにっぽん丸に美空ひばりの歌だったんですね。 -
楽しいハプニングを心のおみやげにして、にっぽん丸は一路神戸へ。
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このあとお風呂に入って、図書室でちょっと読書をして・・・。
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午後7時20分、夕食をとりに2階の「瑞穂」へ。その入り口には、なぜかランプの入った傘が出ていました。
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2日目のディナーはフレンチでした。
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オードブル: 鮭と海老の冷製 マンゴーソース
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冷たいスープ: 玉葱のポタージュとグリンピースのフラン
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にっぽん丸特製パン
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魚料理: 鱸のポワレ ケイパー風味のブールノワゼット(魚の下には焼きトマトのリゾットがあります)
にっぽん丸のフレンチには珍しく茶色っぽい一皿でしたが、味のほうは大丈夫でした。 -
グァバティーのグラニテ
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肉料理: 塩麴でマリネした牛フィレのクリル 赤ワインソース
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サラダ: トマトとベビーリーフのサラダ、レッジャーノ入りヨーグルトドレッシングにて
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デザート: アールスメロンと白桃のムース、ストロベリーアイスクリーム添え
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コーヒー
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カクテルパーティー。
青いほうは「新緑」というジンベースのカクテルでアルコールは多め、赤いほうは「夕凪」というノンアルコールカクテル。このほか、Hapiness Smileというアルコール少な目のリキュールベースのカクテルもありました。
また、このあとドルフィンホールでは冴木杏奈さんの歌のステージがありました。 -
この日の夜食のメニューは焼きそば、古代餅、おにぎり(写真は撮ってません)、カットフルーツでした。
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「瑞穂」の中の花はまた入れ替わっていました。こまめに手入れをしているのですね。
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カジノゲームコーナーでは、戦わずして賞品を獲得。過去の船内カジノゲーム券がけっこう貯まっていたので、それを景品と交換しました。
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3日目(5月23日)は午前7時45分に起床。またもやちょっと寝坊です。
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この日の朝食は6階の「春日」でとることにしました。上の写真は途中のラウンジ「海」に飾ってあった花です。
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8時前に「春日」に行ったら席がいっぱいだったので、7階のホライズンラウンジでカプチーノを。
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ホライズンラウンジのデッキから眺めた海その1。
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ホライズンラウンジのデッキから眺めた海その2。
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これは6階の海側に飾ってあった花だったかな・・・。
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20分くらいして「春日」に入り、朝食を開始。
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まずはサラダから。
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コンソメスープ
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妻は朝からこんなにパンを食べます。
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私の朝のパンはこれくらいです。
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ジャムやバターはたくさんあります。
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オムレツにはベーコンまたはソーサージを添えて。
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フレンチトースト。オムレツとセットのメニューです。パンのあとにこれというのはすごいという気もしますが。
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朝はいつも紅茶じゃなくコーヒーにしています。
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ヨーグルトとフルーツ
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「春日」に飾られた花 その1
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「春日」に飾られた花 その2
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「春日」に飾られた花 その3
妻は花が大好きなので、今回のクルーズの生花の豊富さにはいつも以上に喜んでいました。 -
午前10時ちょっと前、なんだか急に海上で霧が出てきました。
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船尾のほうも霧です。
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午前10時ごろ、ドルフィンホールではビンゴゲームの前座に定着した「おとぼけ南京玉簾」が始まりました。
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そしてビンゴゲームがスタート。今回は乗客がいつもの半分近いため、ビンゴで当たる確率は2倍近くになります。
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人が少ないおかげで、今回は私たちもラクに賞品を獲得しました!ちなみに、辛うじて当たった人かどうかの区別は、賞品が「かわらせんべい」かそうでないかで見分けます。
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ビンゴが終わる頃には空もまた晴れ、明石海峡大橋が見えてきました。神戸港はもうすぐです。が、あと1時間ちょっとで帰港なのに、船内ではランチの準備が整っていました。
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親子かけそば
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釜揚げしらす丼
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銀鱈の粕漬け焼き - 今回のお昼ご飯ではこれが最高でした。またいつか、是非食べたいです。
あと、このほかに芹と薄挙げの胡麻酢和えも出たのですが、写真は撮り忘れました。 -
葛スープ。これは私が大好きな一品です。
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12時45分、にっぽん丸は神戸港に着岸。
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13時10分、下船。天気はよかったし、食事はおいしかったし、ビンゴは当たったし、そして飛鳥IIの分まで歓迎もしてもらえて、今回も大変によい航海でした。
<追記>
私は温泉旅行なども好きなのですが、旅行記のほうはあまり手を広げず、船旅だけに絞ってゆこうか思っています。そのかわり、口コミのほうは船旅以外(温泉旅行の食事、京都の桜や紅葉の情報など)に特化してゆこうと考えています。
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