2017/09/01 - 2017/09/17
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minivelo2956さん
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いよいよ定年を迎えるにあたり、会社の定年前休暇制度(2週間+お小遣い)を利用して何か有意義な事をしてみたい、単なる旅行ではなく、何か目的のあることをしてみたい。折しも、仕事上の必要性から始めた英会話の勉強。そんな時、素敵な英会話教室に出会いすっかり虜になってしまった。優しく気さくなスタッフ、そして何よりもフレンドリーでモディベーションの高い先生方と勉強仲間、全員がファミリーみたいな素晴らしい英会話教室に出会った。その存在が、長年やってみたかった海外語学留学に向けて、私の背中を押してくれた。そして、一番後押してくれたのは、かみさんと2人の娘たち、その歳で短期留学なんてちょっと素敵じゃん。長年、会社に貢献してきたご褒美なのだから、自分のしたい事をした方が良いよ。なんて、心に沁みた。
そんなこんなで、私はこの歳にも関わらず、2017年9月1日~17日、マルタ共和国の英語学校に約2週間の短期語学留学をすることになった。
普段文章といえば、プレゼン資料や業績報告書とかビジネスライクなものばかりで、到底文学的なセンスなど持ち合わせていないが、爺さんが身をもって体験した希少なポンコツ珍留学をメイドの土産、じゃない、じゃない、冥途の土産に、徒然なるままに書き綴ってみたいと思う。
今回は、マルタの3連休2日目のゴゾ島観光です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 船 徒歩
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- その他
-
今日は早起きして、ゴゾ島(Gozo Island )観光。心配だったが、ちゃんと起きれた。昨日の嵐が嘘のように、今日は一転、雲ひとつない快晴だ。
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いつものバス停でバスを待つ。といっても今日はいつもと反対側のバス停。これまではバレッタ方面ばかりだったので道を渡って反対側のバス停を利用して来たが、今日は下り方面、道の手前側。目的地はチケウワ(Cirkewwa)?そんな感じかな?マルタ語の地名の発音は難しい。ゴゾフェリー乗り場のバス停だ。
X1を待っていたら222が来たので乗ることにした。今日は土曜日、休日だが朝早いからか車内はガラガラだ。いや~、それにしても飛ばすな~。これまでは、市街地の移動しかしていなかったので、それでも縁石にホイールをこすったり、若干乗り上げたり、かなりハードな、ドライビングを体験させて頂いて、それなりに楽しかったが、今度はカントリーサイドの走行がメインなので、とばすとばす。市街地の比じゃない。マルタじゃなかったら酔っている。今日はフェリーなので保険で薬飲んでおいたが。それにしてもこのバスルートは面白い海岸線の直線、急な上り坂、それも半端な高度じゃない完全な山越え?丘越え?と思ったら急坂を下る。広いハイウエイのような道、細くうねうねの山道、かと思えば、途中市街地も走る。ただ、共通するのはそのスピードの凄さ、日本のバスの感覚からすると常に倍のスピードで走っているのでは。そして、ワイルド。いや~。これはもはや下手なジェットコースターより楽しいアトラクションだ。MPTのアトラクションを堪能して、時の過ぎるのを忘れていたが、行く手に海原と島影が見えてきた。コミノ島とゴゾ島だ。バスは海辺りのT字路でとまるとこのバス停、結構人が降りて行く。フェリー乗り場は終点のはずだよね。コミノ島行きのボートの乗り場?ちょっぴり不安になる。(後で調べたら、ここのすぐ右手にショッピングセンターがあったみたい。)バスはT字路を左折して海岸沿いをしばらく走ると右手にフェリー乗り場らしき建物が見えてきた。終点まで行って正解のGozoフェリー乗り場・・・。しかない。そう、この辺、建物らしい建物がなく、岬の突端にポツンと近代的なフェリー乗り場の背の低いビルディングが現れる。マルタらしい。日本ならこの近くがミニフェリー城下町的に栄えて、食堂、お土産屋さん、ツアーデスク、コンビニ各種、そして秘宝館等々が賑やかにひしめき合っていても良いはずの場所なのに。目立った建物はフェリー乗り場(と、あと、岬の根元に高級リゾートフラットというかリゾートアパートメント)だけなのだ。好きだわ~。この商売っ気のなさ。そのお陰でありのままの景観が保たれている。いや、待てよ。もしかしたら、逆なのかも、景観保護の観点から、レギュレーション上、この辺りでの商売に制限をかけているのかも。ま、いっか。
中に入ると広い待合室。その奥中央にチケットカウンターのようなところがあったので行ってみた。すると、そこはチケット売り場では無く、「チケットは帰りにまとめて買ってくれ」的なことが張り紙があるだけ、あとは、オヤジが一人座っていて、インフォメーションデスク的な感じ?最初は狐に摘まれたような感じだったが、いったん、トイレに行って今日の長期戦に備えて用を足しながら冷静に考えて見た。そうか、行きはチケットもお金も要らないよ。なので、ゴゾから帰って来る時に行きの分と合わせて払ってね。往復で4.65ユーロね。ということなのね~。と張り紙の通りのことが余分なものが出て行くと共に、その空いたスペースに腹落ちした。
誰が考えたか知れないが、なんと合理的なシステムだろう。確かにゴゾ島に渡るための公共の手段はこのフェリーしか無いので往きも帰りもこのフェリーを使うしかない。なら、往った人は必ず、帰りもこのフェリーで帰ってこざるを得ないのだから料金所はどちらか一方にあれば良いじゃん。これは、料金システムのノーベル賞や~。
かなり広めの待合室。奥に売店も有った。乗船待ちの人たちが思い思いに待っている。ざっと100人以上いるが、それでも閑散としているように感じるほど。 -
乗船開始、外のデッキの右側面のテーブル席にとりあえず陣取った。今日は昨日と打って変わって、雲ひとつ無い快晴だが、このサイドは日陰になっていて、殊の外、潮風が気持ちいい。
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船が出航すると、右手のすぐ側に島が見える。テーブル状の平らな台地。ポツンと小さな見張り台のような遺跡が見える。コミノ島(Comino Island )だ。海は濃いメディテレーニアンブルー。揺れは全く無い。コミノ島のブルーラングーンが見えてきた。小型のモーターボートがブルーラングーンに向かって、物凄いスピードで水面を駆け抜けて行く。
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正面にはもう一つの島影、今日の目的地ゴゾ島。
ここで、席を移動して、船首部分のデッキに。それにしても風が気持ちいい。 -
徐々に島が近づいてくると、ゴゾ島唯一の玄関口、ムガー(Mgarr)港がはっきり見えてきた、丘の上に2つの教会が見える。右側のドームと鐘楼がパリッシュ教会(Parish Church )、左手前がローデスチャペル(Loudes chapel )だろうか。
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やがて、船は防波堤の右側に回り込み港の中に吸い込まれて行く。着岸間際に階下の船首甲板がクルー達で忙しくなってきた。船首が少しずつせり上がりやがて着岸と同時に90°せり上がり、ここからは船首甲板が垂直に立っている状態に見える。マルタで飲み込んだ車輌を吐き出す準備のようだ。
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乗客達は一斉に出口に向かう。私にとっては、記念すべきゴゾ島初上陸だ。
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フェリー乗り場の出口近くに、ツアーバスの受付ブースが並んでいる。迷わず、昨日お世話になったシティサイトシィーイングのブースに、過去に利用実績のある人は10%OFFになるたみたいなので、聞いてみると。ザッツライト。値引きしてもらった。
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次のバスまで1時間近くある。ちょうど良いのでフェリーから気になっていた丘の上のローデスチャペルまで散策してみよう。フェリー乗り場を出ると右手がバスのターミナルになっていて左手がチャペルに続くと思われる坂道が丘の方に伸びている。左手の坂を登って行ってみよう。
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いや~。日差しが強い。風はドライで気持ち良いが、日差しが射すようだ。坂道は遠目で見るより大分急だ、ここまま行ったら、次のバスの時間までに間に合うか不安になってきた。着くまでに汗だくになりそうだ。などなど、言い訳が次から次へと浮かんでくる。と言うわけで、初志貫徹できず、途中から引き返して来た。
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ここの港、小さいけどなんか絵になる。暫し、インスタ、Facebook用の撮影タイム。
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気がつかない間に既にバスが来ていた。ちょっと早いけどバスに乗り込む。一番乗りかと思いきや、既に、4、5人先客が。今回は左側の席に。席に座ると早速容赦ない日差しの洗礼。歩いている時も暑かったが、こうして、座っているとひとしおだ。
いよいよ出発の時間。さあ、ゴゾの旅の始まりだ。バスは、右に直進。突き当たりだと思っていた脇に道が続いていたのだ。いきなり、ラリーが始まった。のっけからこの運ちゃんの運転も、期待を裏切らない。マルタバスはこうじゃなくちゃいけない。走り出したら風が冷たくて気持ちいい。直射日光で火照った体をクールダウンしてくれる。バスはやがて右に折れ坂道をそのままのスピードで突き進んで行く。さっき途中で挫折した教会の脇を走る。こんなに高いところまで登らないといけなかったのね。挫折して正解。 -
バスはやがて右に折れ坂道をそのままのスピードで突き進んで行く。さっき途中で挫折した教会の脇を走る。こんなに高いところまで登らないといけなかったのね。挫折して正解。
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やがて、バスは街中を抜け畑の間の道をクネクネ走る。遮るものがあまり無いので、遠く集落や教会が見渡せる。
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ローマ時代の水道橋のようなアーチを潜って更に進む。
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30分ほどでアズールウインドウ(Azure Window :Dwejra)に到着。バス停の側には、石造りの地味な趣のお土産屋さんがあった。と思ったら、入ってみると、ゴゾガラスのファクトリーショップだった。動物の形の置物、花瓶、さまざまな形の食器類などなど。独特でカラフルなマーブル柄。同様の色目や模様で一式シリーズになっている。そのシリーズが何種類かあって、海をイメージさせるような青系から太陽をイメージさせるようなオレンジ系。茶色や渋いグリーンのアースカラーまで色々ディスプレイされている。美しい。全て手作りの一品ものだ。似てはいるが一つとして同じ柄は無い。自分的には、青系が好きだ。デザイン的にはおちょこの下に丸い玉が付いているような、ワンショットグラスだろうか。可愛らしい形のグラスが気に入った。手にとってみると思いのほかずっしり重い。値段も小さいのにいい値段だ。観光地だからだろうか。一応、心の中でキープして、お店を出た。この辺りは海岸の岩場に出るアプローチになっていて、バスのロータリー的な広場というか野原を囲むようにテントの売店やフードワゴンが沢山出ている。
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兎に角、アズールウインドウを見に行こう。砂地の広場から岩場に出る。千畳敷のような平坦な岩場がずっと海まで続いている。海まで軽く50m以上はあるだろうか。足を踏み入れてみると平坦に見えた岩場もかなり凹凸があって歩きにくい。こっちは、マルタに来て以来、何時も一緒、大活躍のビーサン君。流石に慎重に行かないと大怪我に繋がってしまう。
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ずっと下を向いて足場を確認しながら来たので、はて?アズールウインドウはどこ?
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足を止めて、周りを見渡すが一向に見当たらない。そうこうするうちに、千畳敷の突端まで来てしまった。
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恐る恐る下を見下ろすと、下には丸く真ん中が青く透き通った、ブルーホール(Blue Hole )らしき大きなクレーター状の穴が垂直に開いていて、で、周りが岩の赤茶色白から美しいグラデーションで真ん中の青に繋がっている。
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これって、ブルーホールだよね~。とすると、位置関係からすると、アズールウインドウってあの辺にあるはずだよね。
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でも、そっちの方を見ても切り立った崖しか無い。
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そっか。きっとアズールウインドウってあの崖の裏手の方かもね。千畳敷の右手の方が小高い丘ののようになっていてそっちの方をよじ登って既にかなり高くまで到達している強者がいる。そっちの麓には、DANGERの立て看板が。そっか、アズールウインドウとほんとのブルーホールはあの丘の向こうにあって、ああして危険を顧みず果敢にチャレンジする勇者だけが、実物を拝めるのものなのだ。そっか、じゃあ、さっきあれほど感動した、眼下のブルーホールらしきものは、実はブルーホール風で、実物はもっと凄いのね。マルタ恐るべし。ゴゾのポテンシャル半端ね~!
あわよくば、ブルーホールで泳ごうなんて、海パンとタオルを持ってきた、自分の浅はかさに、自分ながらに呆れてしまった。このブルーホールもどきでさえ、とても泳げるレベルの代物じゃない。ほとんど自殺行為だ。いわんや、ブルーホールをや、だ。
(後日談。日本に帰ってからマルタが忘れられず、毎日、ネットでマルタを検索していたら、実は、アズールウインドウが2017年3月に風化と波による侵食に耐えきれず完全に崩落してしまっていたことを知った。ガビーン!ってことは、あの時見た、青いグラデーションは、本物のブルーホール、その右手に見えた切り立った崖がアズールウインドウの無残な残骸だったのね~。いや、俺は信じないぞ~。トランプさんじゃないけどそれこそフェイクニュースだ。やっぱりあの崖の向こうに、真の勇者しか辿り着けない、本物のブルーホールとアズールウインドウが絶対あるはずだ。そう信じたい。) -
小一時間ほど岩場を歩いたが焼け付く日差し、照り返しで耐えられなくなって来た。空には雲ひとつ見当たら無い。昨日の嵐がまるで遠い昔の夢の世界のようだ。風は涼しく乾いているが、それを打ち消して余りある、強烈な日差しだ。たまらず先ほどのお土産屋の建物に日陰を求めて戻って来た。ここがバス停でもあるのだが、まだ次のバスの時間までに間があるので、今度はすぐ側にあるいかにもフォトジェニックな、インスタ映えしそうなチャペルへ。
カペラ・サンタ・アナ(Kappella Sant’ Anna)。このちっちゃさ、青空とアズールブルーの海に生えるとんがり帽子の塔、真っ白い壁、アーチ型の扉、全てが、絶妙に可愛い。 -
今度は、千畳敷とは反対の方に歩いてみる。先ほどのお土産屋の隣にレストランがあってその脇に道が下って下の湾というか大きな潮溜まりというかにそんな感じのビーチに繋がっている。
このビーチの対岸は高い崖になっていてその下の一箇所が侵食によって、洞穴のように裂けていて、このビーチから観光客を乗せた小舟がその洞穴を出入りしている。きっとこの穴は外海に通じていて、ここから、外に出られるようになっているのだろう。カプリ島の青の洞穴の反対バージョン?暫くここの日陰でクールダウンして、バス停に戻ると、既にバス待ちの短い列が出来ていた。庇の影の席というかスペースが丁度一人分空いている。ラッキーだ。涼しい日陰でバス待ちタイム。 -
10分ほどでバスが来た。気づけば私の後ろに結構な列が、バスは2階を満杯にして出発。急坂をワイルドに駆け上がっていく。クネクネと坂道を登りきると畑の中をひた走る。
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暫く走ると、遠くに特徴的な尖塔を備えた美しい教会が見えてきた。タ・ピーヌ教会(Ta' Pinu Sanctuary)だ。バスはここで停車した。10分間の休憩。乗客の何人かは降りて、教会の見物をしている。私はさっきしこたま歩いたので、このままバスに居残り組。ここは2階席なのでここから十分に美しい教会の全貌が見て取れる。たった10分ではいくらなんでも見学には短いかな~。かといってここで降りて次のバスまで1時間も観光するのは時間を持て余しそうだし。周りに何もないところにポツンと教会があるイメージだ。帯に短し襷に長し。え?使い方間違ってます?
散策していた人たちも全員戻り、出発。 -
バスは南に向かい、やがて谷間の道の向こうに小さな町が見えてきた。ゴゾ島南部の代表的なリゾート:シュレンディー(Xlendi)だ。谷合には瀟洒なリゾートフラットやホテル、レストラン等が並でいる。バスはここで暫く停車。ここで降りる人も沢山いる。
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こんな小じんまりとしたリゾートでまさに何もしない贅沢を味わえたらどんなに幸せだろう。バスが出発すると、すぐに急坂を駆け上がる。右手には切れ長のシュレンディ湾がエメラルドグリーンに美しく輝いている。ビーチにせり出したレストランのテラスが素敵だ。
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入り江の崖沿いの急坂をひとしきり登りきると、バスは左にヘアピンカーブを曲がり切り入り江から離れ内陸に。終わったかと思った急坂がここでもまだ続く。しばらく埃っぽい畑の中を走り抜けると、やがて遠くに街が見えてきた。
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程なく街に入りマルチーズバルコニーの建物たちや教会の間をバスは相変わらずワイルド走行。
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広い公園を抜けて、メインストリートに入って、ショッピングセンターのところで止まった。
ゴゾの中心。ビクトリアだ。ここで降りて、2時間ほど街を散策する予定だ。ヴィクトリアではいろいろ見て回りたい。ここではお土産も探して歩くのも楽しみ。さっき、アズールウインドウのお土産屋で見たゴゾガラスの青と白系のマーブルカラーのショットグラスが気にかかっている。結局、あそこでは買わなかった。観光地の如何にもなお土産屋よりも街中のほうが、もっといろいろな種類やデザインのものが、リーズナブルに手に入るのではないかと思って。街歩きの前にまずは作戦。ショッピングセンターの入り口の階段に座り、ガイドブックを広げて散策コースを検討。いちいちガイドブックを都度開くのは結構面倒なので、ヴィクトリアの市街図の部分を愛用のというか、既に、無しでは生きられない恋人のような存在になってしまってるiPadで撮って必要な時にはいつでも見れるようにした。マルタに来て益々、iPadちゃんとの絆が強くなったような気がする。 -
まずはなんといっても、ヴィクトリアのランドマーク、大城塞:チタデル(Citadela)へ向かう。メインストリート沿いに素敵なお店が軒を連ねている。右手に一際素敵な建物発見。テアトルアストラ(TEATRU ASTRA)、アストラ劇場とある。
マルタの劇場はここと言い、バレッタのテアトルマノエル(TEATRU MANOEL)、マノエル劇場と言い、パリスやビエナやブタペストのオペラ座とは違って、街中にさり気なく自然に溶け込んでいるのが気負いがなくて良い。オペラや演劇がごく日常の娯楽なのだろう。この小さな国の首都が2018年の欧州文化首都に選ばれたのも合点が行く。 -
やがて、坂道を右に入っていくと50m程先に城塞の入り口に通じるスロープが見えてきた。
長い坂道なので一瞬なだらかに見えるが歩き始めると結構キツイ。そのためか、坂の両脇には幅広く奥行きもある階段が設けられている。そういえばバレッタの急坂も同じ作りだっけ。趣あるよな~。機能美だね。なんて、今だから言えるが、この時は、炎天下の上り坂に辟易していた。 -
門をくぐると狭い通路が迷路のように配されていて色々なお店が並んでいる。と言っても、派手な看板はなく、周りの城壁の一部として溶け込んでいるので、お店を覗かないと何のお店か分からない、って言い過ぎか。
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何処をどう通ったかカトリック教会大聖堂:カテドラル(Gozo Cathedral)の前の広場に出た。きっと、これから、夜にでも、何がしかのコンサートがあるらしくカテドラルの対角線上に仮設のステージが設けられ広場にはそのステージに向かって数百席の椅子が綺麗に対角線状に並べられている。
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カテドラルの向かって左側の路地にはゴゾ刺繍の店が軒を連ねている。
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その路地を入って暫く足の向くまま歩いてみる。
もはや、さっき折角撮ったガイドブックの地図の存在さえ記憶の外。何処に向かうでもなく歩いていると城壁の上を周遊する通路に出た。その間、不思議と言っては失礼かもしれないが、意外な光景を目の当たりにした。城壁の中の一角に遺跡のように積み上げたハニーストーンの瓦礫が崩れ落ちている区域があって、その瓦礫の側の崩れそうな家に、洗濯物が干してあるのだ。
観光史跡の中、カテドラルも広場も路地もお店も綺麗に修復されているのに、ここだけ対照的に朽ちていて、そこに生活感がある。なんだか異次元に迷い込んだような不思議な光景。 -
城壁の上の通路をぐるりと歩いてみる。
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ビクトリアの街並みが眼下に広がりその外周を土気色の畑が覆っている。
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ビクトリアで一番高いところを歩いているので、遮るものが何もない。
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コの字型に城壁を巡ると、反対側からセントジョージズ教会(St. George’s Basilica)が見えた。次はあそこに行ってみよう。
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すぐに城壁の道は屋上広場に繋がった。
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広場の端の階段を降りて、スロープを下ると元来た道に出た。お土産屋さんを覗いてみる。シルバーアクセ、私には無縁だ。ゴゾ刺繍、これもじいさんとはミスマッチ。ゴゾワイン、これは迷った。ワイン好きの英語の先生へのお土産にしようか。散々迷って、重さとスーツケースの中で割れちゃったらどうしようという心配とで、結局買わんかった。
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城壁を出て街をぶらつきながら、さっき見たセントジョージズ教会を目指す。
途中お土産屋さんを素見すが、何処も品揃えは変わらない。教会はメインストリートから少し奥まったパティオのような広場にあった。
外観は質素なイメージ。街の一部として控えめに溶け込んでいる感じだ。観光向けというよりも、市民の日常に溶け込んで、集いの場所としての役割を果たしているんだろうな。扉の前にはお賽銭箱、あと、ドレスコードがあるようで、ズボンは長ズボン、靴を着用とある。あちゃー!俺の短パン、サンダル姿じゃ入れんやん。ちょっぴりショックを受けて呆然としていると、短パン、サンダルのおっさんや若者が続々と出てきた。そんなカッコで入って行く人も結構いる。なんだ、これってラテンのノリのなんちゃってドレスコードだったのね。ということで、皆んなで渡れば怖くない的なノリで罪悪感を感じつつ、中に入らせて頂いた。 -
中は華美な色彩こそないが、ブラウン系の色調にゴールドの装飾でとてもシックで落ち着いた内装だ。中央のドームの天窓や両脇の大きな窓からマルタの健康的な太陽光が差し込んでいて思いのほか明るい。
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罪悪感を感じつつ教会を後にして、お土産屋を見ながらバス停に戻ることにした。
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途中、気になっていたゴゾガラスの専門店があったので、入ってみる。店内はちょっぴり格調高い感じで入り口付近に小物類、奥に行くほど大きな花瓶やらオブジェやらがディスプレイされている。大きなものは買うつもりはなかったが、ちょっと気になったのでお値段拝見。ゲゲ、皆んな何千ユーロだ。何十万円。でも、カラフルなマーブルカラーが綺麗。一つ一つ丹精込めて職人さんが作っているのだ、1つとして同じものは無い。どれも世界に唯一の逸品だ。そう考えると、実は、リーズナブルな価格設定なのかもしれない。でも、庶民には手が出ないよね。で、入り口付近の小物?失礼な表現かな、小さめの作品コーナーへ、此処には、さっきアズールウインドウのお土産屋さんで見たような感じのも、ショットグラス、マグ、一輪挿し、文鎮、灰皿等々どれも小ぶりな割りにズッシリと重い。お値段もそれなりに良いお値段だ。色合いは好きだが、何かその値を出しても欲しいという情熱が湧いてこない。なんか消化不良の感じを払拭し切れないままお店を後にした。あの色合いでもっと実用的なデザインで、もうちょっとリーズナブルなものがあったら買っちゃうんだけどな~。
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バス停そばの公共施設のロビーにとても素敵なマリア様が、思わず見とれてしまいました。受付?のオヤジが寄ってきて、素敵だろー、でも、惚れちゃだめだぜ。って。
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バス停に戻ると既にバスが来ていた。現在、14:10。おかしな~?まだ、20分くらいあるはずだけど、きっとこれもマルチーズタイムの良かった版ね。バス、過激な運ちゃんのドライビング・テクのお陰で早く着いちゃったけど、早い分にはノープロブレムだよね。みたいなノリかとラテンライクに考えていました。特にすることもないのでバスに乗り込んで出発の時間を待つ事に。すると程なくバスは出発。えっ?まだ、14:13だよ~。時刻表だと出発時間14:30だよね。マルチーズタイムで遅れちゃうのは分かるけど、早く着いちゃった時は、時刻表の時間まで待たないとまずいんじゃないの?時刻表見て観光のスケジュール立ててる人も多いだろうし。でも、個人的には有り難いけど。と、ここでも多少の後ろめたさを感じつつ、内心はラッキーとガッツポーズしていた。
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そんな私にまたもや天罰が下った。ビクトリアを出たバスは、さっきと同じ景色の中を走っている。
あれ?やがてさっき通った水道橋の下をくぐった。
あれれ?ホップオンホップオフバスのパンフにによるとビクトリアからは今度は北に向かって、北の海岸を経由して、出発地の港に戻るコースのはず。あちゃー!そうか!ビクトリアはアズールウインドウに向かう往き(T1ルート)と北の海岸に向かう帰り(T2ルート)の2つのルートが交差する経由地だった。ということは、あっしは、おマヌケなことにもう一度T1ルートのバスに乗り込んで、勝手にもう一周するわけね。そうとも知らず、勝手にガッツポーズまでしていた訳ね。何という勘違い、あれだけ時間が違えば、普通、出発前に気づくよね。おマヌケだな~、ポンコツ全開。って、切り替えよう。悔やんだって事態は解決しない。そうと決まったら今更ジタバタしても仕方ない。運命に身を任せ、この状況を思いっきり楽しんじゃおう。別に急ぐ旅でも無いし、この美しいけどちょっと退屈なゴゾの景色をしっかり記憶に焼き付けよう。こうして2往復目の旅が始まった。今度はどこにも降りず、ぐるっと同じコースを回り、1時間ちょっとかけてまたビクトリアに戻ってきた。今度は、ビクトリアでも降りずに、乗ったまま出発を待つ。 -
ビクトリアを出発してからまた不安になってきた。もしかしてこのバスって同じルートをずっと巡廻するシステム手じゃ無いよね。もう一周は、いかにあっしでもモディベーション持ちませんぜ。不安で心臓が口から出そうになる。大げさな私です。でもその不安は直ぐに雲散霧消した。メインストリートを暫く進んだところで右折したのだ。さっきはここ、直進したよね~。やった、さっきと違うコースに入ってくれた~。これでやっと帰れる~。T2ルートはT1に比べて単調なコース。T2の名誉のために言っておくと、T1ルートを2周したベテランのあっしの目がもはやゴゾの土気色の景観に慣れきってしまったからかもしれない。世界的にも有名なビーチや小高い丘の上から全ての人を暖かく包み込むように両手を大きく広げて下さっているキリスト様の巨大な像(リオとどっちがオリジナルだろう?)、歴史的な遺跡等、見所は満載なのだ。
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この日は、長時間のバス旅と強い日差しで、この時間帯は大分疲れが来ていた。結局、ビクトリアから乗り込んだまま、どこにも降りないまま、フェリー乗り場のあるムガーに。小高い丘からフェリー乗り場の防波堤やその向こうのコミノ島さらに先のマルタ島まで見渡せる。絶景だ。
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やがて丘の上のパリッシュ教会を右手に見ながら下っていくと赤を中心に金銀様々な色で彩られた中世風の垂れ幕が道幅いっぱいにかけられていて、2階建のホップオンホップオフバスがその下をくぐる度に2階の乗客の顔や頭を撫ぜていく。実に美しく、面白い瞬間だ。
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きっと、昨日の「勝利の日」の国民の祝日用の飾り付けなのだろう。折角の飾り付けが昨日の嵐では台無しだったんだろうな~。準備にも沢山の人や時間やお金がかかっているだろうに。何よりも皆んな楽しみにしてただろうに。可哀そうに。勝手に想像して同情。
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垂れ幕で飾られた通りを抜けるとバスは左に折れて、やがて、フェリー乗り場に着いた。
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バスを降りてフェリー乗り場の建物に入ると、中はイタリア人の学生さんが大量にたむろしていた。高校生くらいだろうか。皆同じ水色のリュックを背負っている。修学旅行かな。皆んなワイワイガヤガヤゲラゲラ楽しそう。修学旅行は万国共通なんだな~。学校の仲間と親元離れて旅行なんて学生さんにとってこれほどワクワクするイベントはないよね~。なんだか羨ましいような。ほっこりするような。
今度はチケットを買う必要がある。チケットブースは右奥にあって列が出来ていた。4.65ユーロ。650円くらい。往復の料金だ。リーズナブル、良心的な料金設定。しばらく待って改札開始、改札の先は広い待合室になっていて椅子が沢山並んでいて、手前には簡単なカウンターバー。軽食も売っている。奥の壁際にはドリンクとスナックの自販機が並んでいる。 -
10分ほどで乗船開始。着いた時のように船首の方の上のデッキに出てみると船首部分がパックリ口を開けて垂直に聳え立っている。車やバイクトラックやバスを飲み込んでいるのだ。やがて、お食事が終わると、大きく開いていたお口が徐々に閉じられて、垂直にそそり立っていた垂直の壁が最後には何も無かったかのように甲板と水平に一体化している。
往きも帰りもこのアトラクションを特等席で堪能できた。 -
楽しかったゴゾ島ともお別れ、来た時の逆で、丘の上のパリッシュ教会とローデスチャペルがだんだん小さくなっていく。
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航跡がまるで蜘蛛の糸のように弧を描きながらゴゾと繋がっていたが、港の防波堤とともにやがて視界から消えた。
コミノ島が側面に大きく聳えて見える。平らな大地だが海岸線が全て切り立った崖になっている。唯一侵入を許したブルーラングーンの方から小型の高速艇が矢のように飛んできてあっという間にフェリーの側面を掠めて行った。フェリーではあまり波や揺れは感じないが高速艇は上下に激しく揺さぶられている。見ているだけで酔いそうだ。きっと絶叫マシン好きには堪らんアトラクションなんだろうな~。信じれん。
帰りのバスは超満員だった。結局座れず、途中で降りる人もいないので、疲れているのにずっと立ちん坊だ。相変わらず、ラリードライバーのような激しい運転。立っていると、こらえるのにきつい。おまけに睡魔が。前には若い女性。隣は彼氏?バスの揺れに耐えきれず
触れてしまいそうに、触れたら一大事、ムキムキの彼氏にボコボコにされそう。
でも、容赦なく睡魔が、集中力が、早く着いて欲しい。
気がつくと、前方に見慣れたサンジュリアンのヴィヤル・ポルトマッソタワーが見えた。え、そんなバカな、いくらラリードライバーでもそんなに早くは着かないでしょ。あと2~30分くらいはかかるはずでしょ。
でも周りも見慣れた景色。降りなければ。誰かも降りるみたいで、すでにSTOPランプが。
取り敢えず半分寝ぼけながら降りてみる。良かった~。見慣れたバスストップ。いつもバレッタやスリーマ方面に出かける時にお世話になっているペンブロークパークアンドライド2だ。思ったより早く着いた。というか、途中、意識を失っていたのかも。
この日も日課のgleens詣をしてから宿舎に帰った。いや~それにしても疲れた~。明日はとても遠出をする気力は無い。まして、あの絶叫マシンのような小型高速艇に乗るなんてあり得ない。明日は近場で昨日気になったスリーシティズをもっと探索してみよう。そうと決まれば、今夜はCISK呑んでぐっすり寝ちまおう。おやすみなさ~い。
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