2018/05/26 - 2018/05/27
152位(同エリア283件中)
mickさん
越後湯沢から手軽に行けそうな観光スポットを探していて見つけたのが、実際に稼働している発電所を見学できるという奥清津発電所、通称ОKKY(オッキー)です。発電所の中の見学なら、もし天気が雨でも問題なさそうだし、まあ丁度良い時間潰しにはなるかな、という程度の気持ちで訪れたのですが、良い意味で想像と全く異なる、非常に見応えのある施設でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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奥清津発電所は、越後湯沢と苗場の間にあり、越後湯沢からバスで約30分です。バスは、田植えを終えたばかりの瑞々しい田園風景の中を走っていきます。
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最寄りのバス停「二居田代スキー場前」から、さらに15分ほど歩かなければなりません。バス停は名前のとおりスキー場の駐車場とロープウェイのすぐ近くですが、もう営業終了しているので誰もおらず、駐車場の反対側には山の風景が広がります。
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渓流沿いの道を歩き、新緑の風景を楽しみつつ橋を渡ってさらに進みます。
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結構長めのトンネルの中を歩いていきます。トンネルの中は緩やかな下り坂になっていますが、帰りは当然上り坂になるので地味に疲れました。
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トンネルを抜けると、発電所の建物が見えてきました。やはり見学用施設を兼ねているということも意識してか、デザインもちょっと洒落た感じになっています。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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入口は3階で、2階に受付と資料の展示があり、1階から地下にかけて実物の発電機を見学できます。1階は発電機の頭の部分だけが飛び出している状態で、主要な部分は地下に埋まっています。整備をする時などに、この1階の広いスペースに引っ張り上げて作業をするようです。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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地下部分です。発電機は巨大なコンクリートの円柱に収まっていますが、部分的に中を見られるようになっています。所々に見学者用の解説パネルなどがあることを除けば、雰囲気的には普通なら絶対「関係者以外立入禁止」となっているようなエリアのはずなのですが、周りには職員の姿すら全く見当たらず、本当にこんな所まで勝手に入ってきてよかったんだろうか、と少し不安にさえなってきます。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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発電機を回すための水流を制御する巨大な弁も、目の前で見ることができます。来る前は、せいぜいガラス越しに施設の全体像が見られるぐらいだと思っていたのですが、想像していたのとは全く違う距離感で、生々しい本物の発電施設を見学することができました。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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1階部分から建物の外に出てきました。この上流部分がダムになっていて、増水時には巨大なすべり台のような部分から放水するようです。水の色は、光の加減か地質の影響か分かりませんが、とても鮮やかな青色になっていました。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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周辺はちょっとした広場のようになっていて、川の流れや山の緑を眺めながら散策や休憩ができるようになっています。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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実際に発電機で使われていたという巨大な部品が、広場に展示されています。自然のままの木々が生い茂る山肌を背景に、いかにも近代的な機械部品がポツンと放置されている光景は、何だかとてもシュールな感じがします。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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広場の奥には、発電用の配水管を地中に設置する作業のために掘られたトンネルが保存されており、こちらも中を見学することができます。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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トンネルは、実際に配水管が埋まっている場所まで続いているので、ちょっとした見学場所、というレベルではなく本当に長いです。掘削時に使われた機材などもトンネル内に展示されています。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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トンネルの終点では、現在も実際に発電用の水が通っている配水管を見ることができます。この時は他の見学客もおらず、これほど巨大な構造物の中に人間が自分一人しかいないと思うと、何だか不思議な気分になりました。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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次はダムを見に行ってみることにします。ダムは発電所のすぐ裏手にありますが、見に行くには、ぐるっと迂回して坂道を15分ぐらい登らなければなりません。ダムの斜面を直接登っていく階段もあるのですが、この日は作業のため閉鎖されていました(まあ使えたとしても相当疲れるとは思いますが・・・)。とにかく、実際に稼働している施設なので、見学に行ってもその日に何か作業があれば、その部分は見学できないこともあります。
二居ダム 名所・史跡
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ダムに到着しました。ダムの上は端から端まで歩いて通れるようになっています。
二居ダム 名所・史跡
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ダムの上からの眺めはとにかく絶景です。柵などの遮るものが何もなく、非常に開放感があります。この景色を見るためだけにでも、わざわざバスに乗ってこの場所を訪れるだけの価値はあるように思います。
二居ダム 名所・史跡
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反対側には、先程まで見学していた発電所施設の全貌を見ることができます。
二居ダム 名所・史跡
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ダムの一番奥では、先程下から見えていた放水路に水を流すための、巨大なゲートが見られます。
二居ダム 名所・史跡
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振り返ると山の斜面には、おそらく先程トンネルの奥で見た配水管とつながっている、巨大な鉄管が設置されています。山の上にも貯水池があり、水を上げたり下げたりすることで発電機を回している、ということのようですが、あまりにも規模が大きすぎて、イメージが追い付かない感じです。
二居ダム 名所・史跡
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再びダムの上を歩いて引き返します。山々の稜線が折り重なるように続いていく様子も美しいです。雨が降っても大丈夫、というのがこの場所を訪れた理由の1つでもありましたが、このように美しい景色が見られたことを考えると、結果的に晴れていたのがとても幸運だったと思います。
二居ダム 名所・史跡
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ダムの全貌です。人工物であることに変わりはないのですが、石を積み上げて作られたダムの姿は、すべてコンクリートで作られたダムと比べると、何となく周囲の風景とも調和しているような感じがします。
二居ダム 名所・史跡
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一体この旅行記内だけで何回「巨大」と書いたでしょうか、という感じですが、普段当たり前に使っている「電気」を作るためにはこれほどまでに大規模な施設を作り上げなければならない、ということを、これまで知識としては知っていても、自分の目で実物を見ることによって、改めて思い知らされた気がします。そんな小難しい話を抜きにしても、普通は絶対見られないような施設の数々を見るだけでも楽しかったですし、ダムからの眺めは文句無しの絶景で、そして、これほど見応えのある施設が全て入場無料、というのがまた驚きです。
二居ダム 名所・史跡
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バスで到着してから帰りのバスが来るまでは2時間、正直最初は時間を持て余すんじゃないかと思っていましたが、むしろ時間が足りないぐらいで、思いがけず非常に充実した時間を過ごすことができました。バス停への帰り道、道の真正面にロープウェイが見えました。ちょっと珍しい風景のような気がします。ロープウェイは紅葉の時期とスキーシーズンに運行され、ダムを上空から見られるようなので、そんな時期にもまた来てみたいです。
田代ロープウェー 紅葉営業 乗り物
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