2018/04/27 - 2018/05/08
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ハンマークラヴィーアさん
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5月4日。朝8時のバスでナザレからギマランイスへ向かう予定でした。
が、急なアクシデントで予定変更・・・昼前にバスでポルトへ向かい、夕方になってようやく鉄道でギマランイスへ到着するという失態。
へこみっぱなしでしたが「海外旅行なんでこういうこともあるさ~」と、帰ってくる頃にようやく吹っ切れました。
しまりがない旅行記ですが、よかったら読んであげてください。
*なお、グロテスクな写真は上げてないですが、何枚かちょっと見ようによっては引いてしまうかもな写真がありますのでご容赦を。
4月27日(金) 福岡からポルトガルへ出発
4月28日(土) ポルトガル到着 リスボン観光
4月29日(日) リスボン観光
4月30日(月) ラゴスを経由してサグレスへ移動
5月1日(火) ラゴスを経由してリスボンへ戻る
5月2日(水) リスボン観光
5月3日(木) ナザレへ移動
5月4日(金) ギマランイスへ移動 ←命がけでココ
5月5日(土) ポルトへ移動 ポルト観光
5月6日(日) ポルト観光
5月7日(月) 昼過ぎにポルトを出発
5月8日(火) 夜,日本着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ブッキングドットコム
-
午前7時前。予定ではバスターミナルに向かっていたはず。
なのに、ワタクシがいる場所はアルコバサにある救急病院。
横で搬送してくれた女性救急隊員(英語は話せず)が手続してくれてます。 -
病院なのにアズレージョがあるなあ、とぼんやりした頭で考える。
救急車の中ではタオルを当てていましたが、血はまだ流れ続けているので、これから頭を縫わなきゃいけない、たぶん。 -
発端は朝6時。頭を殴られたと思って目が覚めました。
が、どうも大音量の目覚ましを止めようとして、ベッドから滑り落ち、狭い室内でベッドのすぐそばにおかれた固い角椅子の先端に頭を思いっきりぶつけたらしい(笑)。なお一瞬本気で寝こみを襲われたと錯覚した模様。
頭から生暖かい液体が垂れてきて、今日はギマランイスへ移動する日だったことを思い出す。
「水をこぼしただけかも」「いやきっと汗じゃないかな」な~んて必死で現実逃避しましたが、額を襲う激痛と流れる量からどう見てもそんなはずはなく(笑) -
鏡で見るととりあえずぱっくりドクドクですが骨膜までは見えてない感じ。必死で支度をして1Fにおります。朝早く出発することを告げていたのでフロントのおじいちゃんがパンやチーズなどの弁当を用意してくれていましたが、顔半分が血で染まったアジア人を見るとそりゃ血相も変わる(笑)
「バスに乗らなきゃいけない。ギマランイスへ行けると思う?」とダメもとで聞くも、「無理だよ!とりあえず病院へ行け」と一言。まあ、そりゃそうか・・・
タクシーに電話するも通じず、救急車を呼んでくれることに。 -
捨てようと思っていたボロボロのパジャマのせいで、なんか事件現場みたいに。
ベッドの下からバスルームの床まで拭ききれなかった血でヌルヌル。
ホテルに帰ってきたら、部屋中に血の匂いが充満していてゲンナリ。
こんなに出血したのはいつ以来だろう。 -
病院内でドクターを待ちます。
救急隊員は二人で、一人は必ず英語が喋れる人がいるようです。
縫合は10分ほどで無事完了。
ちなみにドクター、ナースとも全く英語は話せず。
ちょっと焦りましたが、まあ縫えば何とかなるだろうと思ったので処置をお任せ。
唯一ドクターが話せた英語が、「眼球じゃなくてよかったな」
・・・ごもっともです。
いくら請求されるか不安でしたが、会計は51ユーロ。
救急車で来たので15ユーロ安くなったらしい。
*帰国後、ちゃんと保険金で賄えました。 -
病院から20分、バスが去ったナザレの海に戻って一服。5月4日の朝。今日は晴れているけれど、バスは去り、予定は大幅に狂ってしまった・・・
もうどうにでもなれというやけっぱちな気持ちですが、とりあえず先には進まねば・・ -
結局、ネットで調べなおすと、10時50分のコインブラ経由のバスがあることが判明。これだとギマランイスにつくのは7時前になりそう。
ただし、午後3時半にポルトにつくバスもある様子。ちょっとでも早く着くルートを考え、先にポルトに行って電車でギマランイスへ行くことに。
よってネットで買っていたバスチケットは完璧に無駄になってしまった・・
(同じ最終目的地の場合は、無料で振替ができるそうです。ダメモトで聞いてはみたけど、すでに発車しているので当然リファンドは不可能orz) -
バス車内では出血のせいかぐったり。ようやくたどり着いたコインブラの街並み。
-
コインブラのバスターミナル。
傷の痛みではなく、道行く人の視線が痛い。
そりゃそうです。見慣れないアジア人が頭にでっかいガーゼ張り付けて、しかもガーゼにはわずかに漏れてきた血が大きく滲んでいるのだから、見るなという方が無理でしょう・・ -
ここで、出発前ナザレのバスターミナルで会った日本人女性が話しかけてくれました。
傷を見て、「ポルトガル語が少しできるから、力になれることがあったら言ってください」という優しいお言葉。この方はアヴェイロに行かれるんだとか。
旅程はリセットしたし、これからバスに乗るだけなんですが、こうやって異国で同郷人に助けの手を差し伸べてくれる日本人の優しさに触れると、ついホロリとなりそう。
こういう旅行者になりたいものです。 -
コインブラから約2時間、ポルトのバスターミナルからサン・ベント駅へ。
ご存知の方が多いと思いますが、rede expressos社のバス(ポルトやコインブラ方面から来るバス)のターミナルは、2017年頃にはサン・ベント駅の付近から移転しています。徒歩で行くとおそらく20分くらいかかりそう。
当然この姿ではできるだけ人に会いたくないのでタクシーを使うことに。 -
7ユーロくらい払いましたがサン・ベント駅に到着。
観光客がアズレージョに群がっています。 -
このアズレージョはエンリケ航海王子を描いたものだとか。
-
ここまで見どころが徹底した駅はほかにはないでしょう。
-
サン・ベント駅を一歩出ると、カテドラルを遠くに臨むことができます。駅周辺はにぎやかな西ヨーロッパの田舎町という表現がぴったり。
-
ギマランイス行きはすぐ見つかりました。
自販機がなぜか英語表記がなく、あてずっぽで進めたら間違ってシニアチケットを買ってしまったせいで、車内で正しいチケットを買いなおさねばならず、2ユーロ無駄にしてしまった。 -
電車でも非常事態発生。急な停電で電車が停止し、小一時間の足止め。
外部との通信もなぜだか遮断されており、急ぐ乗客が何人がドアを開けて線路伝いに歩いていきます。
ほかの乗客も苦笑。ほんと、今日は全くついてない・・・
なんの祟りだろうと真剣に考える。 -
午後6時過ぎにようやくギマランイスへ。
これならターミナルで無料でバスの時間を変更してもらえばよかった。
本当に今日は最悪の日だ・・・・ -
駅から中心部に坂を歩いていくと、味のある館を発見。これも誰か侯爵の館だったのかもしれませんね。
ちなみに、ギマランイスもポルトやリスボンほどではないにしろ、坂道多いです。 -
駅から坂道を下っていくと、ありました。
「ここにポルトガル誕生す」と書かれた旧市街の入り口。 -
一番賑やかといわれるトゥラル広場前を通りますが、歩き回ってもタクシーの姿は見えず。
結局駅まで戻って駅前でタクシーを拾う。
頭の巨大なガーゼと鮮血がまだ滲んでいるのがよっぽど目を引くのか、道行く人がいちいち振り返る・・・ -
タクシーの運転手にも「その頭どうした?」と聞かれる始末。
実にいい人で、スーパーに立ち寄って水の調達などを手伝ってくれました。
ギマランイスのタクシーはぼる気配が全くなく、9.4ユーロとかでも「9でいいや」などと言ってきます(当然10払うけど)
本日のお宿、ポサーダ・モステロ・ド・ギマランイス。
修道院を改装したポサーダで、今回の旅行で一番楽しみにしていたホテル。 -
早速部屋に案内。
石造りの出窓が特徴の、オールドタイプを希望しておいたのです。
料金はペスタナの会員登録をしてネットで少し安くなり、147ユーロ。
たぶんポサーダの中ではリーズナブルな方ではないかと思う。 -
この石造りの出窓と、味のある机がいい取り合わせです。
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最上級のスイートルームではないので、ベットに天蓋はついてませんが、よく眠れそうなベッド。
*実際、頭を怪我していたので早めにダウンしたせいもあるけど、外の雑音や隣の部屋の音など全く聞こえない静寂の空間で、ぐっすり眠れました。 -
風呂場もちゃんと石造り。今日は怪我のせいで頭を洗えないのが実に口惜しい。
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昼食までの間、ポサーダ内をくまなく散策。
構造は複雑ではないけれど、予想していたよりもずっと広い。
修道院というよりも、宮殿と呼ぶのがふさわしい建物。
それでいて、ごちゃごちゃと無駄な装飾がないのに感心。 -
屋内にある調度品はいちいち素晴らしい年代物です。絵の一つ一つには説明はないけど、かなり貴重なモノなのでしょう。
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冬は暖炉も活躍するのでしょうかね。
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プールもあります。
この時間には街よりもこのポサーダを眺めているのが贅沢な時間。 -
夕暮れ時のギマランイスを、ポサーダの庭から臨む。
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アルハンブラのミニチュア版のような柱が特徴的な中庭。読書をするのにもうってつけ。
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客室へと通じる大広間。ここだけで見学料取れそうな建物だ。
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5階部分のテラス。タバコも吸えます。
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いいですねぇ~
ギマランイスは丸1日あれば観光は十分できるだろうけど、ここには何泊でもしてみたい・・ -
オブジェだけでなく、アズレージョもいい状態であちこちに残ってます。
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こういうのをサウダーデというのでしょうねぇ。
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ポサーダの裏手は雑木林になっています。夕食まで時間があるので周りを散策。
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プールもあります。利用客は特にいませんが。
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ポサーダの廊下。時代がかっていてうっとりします。
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ポサーダの内部は修復を重ねていますが、あちこちに歴史の年輪を感じさせるディテールが残されていて、味があります。
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ここは夜はダイニングバーに変身します。
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最初は頭の傷が気になってルームサービスにするつもりだったけど、思ったより選択肢が少ないので思い切ってガーゼを外し、1Fのレストランへ。傷が目立つので隅っこに案内してもらいました。
ここではコース料理30ユーロ(飲み物別)がおすすめ。
パンがフカフカです。 -
本日のシェフのこだわりだというムース。どちらかというとポルトガル来て家庭料理的なものが多かったので、こういうコースは新鮮ですね。
というか、頭を縫ったばかりだから本来酒飲んではいけないのだけど・・・ -
体から出た分、血を作る栄養を取らないとww
という変な理由をつけて、グラスの赤ワインとウサギのシチューを。
ウサギのシチューは少し香草の味が強いけど、鶏肉に似て淡泊ながら野菜とうまく絡み合う味です。 -
ちなみにコース料理はデザートビュッフェ。
会計は、チップを入れて44ユーロ。
味、雰囲気を考えると十分満足です。 -
食後はポサーダ内を散策。
地下に降りると新館につながっているようです。
ここはどちらかというと安めの部屋のようで、つくりもあまりシティホテルと大差ないモダンな感じですね。 -
夕食後の館内。
ちょっとゲームのバイオハザード1を思い出してしまった(古っ)。 -
前日は10時過ぎにベッドにもぐりこんだところ、朝からの疲労ととワインが強烈に効いて、ほとんど動けないまま深い眠りに落ちましたzzz
傷の様子も何とか滞在中は持ちそうだし、気を取り直してギマランイスの街中を観光しようと思います。 -
夜のギマランイスの町はみていないけど、たぶん静けさに包まれていると思います。
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ポサーダに荷物を預けて、まずはタクシーで中心部に降り、ギマランイス城へ。
入り口を守るのはもちろんこの方、アフォンソ・エンリケス初代国王。 -
塔の数は7つあるらしい(数えてなかった)。ギマランイス城。オープンはAM10時。
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城はさすがに崩落していますが、外壁は原型をとどめています。
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あちこちに立っている銅像では顔が剥げていまいち不気味なモノもありましたが、本家のアフォンソ1世はなかなかのイイ男です。
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アフォンソ1世が使っていたとされる甲冑と盾。
意外とかわいい盾ですね。 -
ちなみに、ギマランイスだけかもしれませんが、アフォンソ1世はまるで創造主である神顔負けの敬いっぷりを受けています。
建国の父ですもんねぇ。 -
全体を回ると意外とこじんまりしています。母の軍を破ってポルトガルを建国したアフォンソ1世はここで生まれたんですね。
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城からは、次に行こうと思っているブラガンサ侯爵館の煙突が見えます。
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こちらはギマランイス城すぐそばにある、アフォンソ1世が洗礼を受けたとされるサン・ミゲル教会内部。
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小さいですが、ロマネスク様式の存在感ある建物です。
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続いて初代ブラガンサ侯爵が建設したとされるブラガンザ侯爵の館へ。
煙突の形や1階部分のアーチが特徴的。 -
1Fには展示室もあり、これは第2次大戦のときのギマランイスだとか。
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侯爵館はフランスはブルゴーニュ地方の建造物の影響が色濃く出ているようです。
礼拝堂もあります。 -
礼拝堂内部。
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年代物の絵や。
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調度品も保存状態がよいまま展示されています。
現役の公館として使われているようですね。 -
天井も印象的だったり。
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侯爵館の1Fでは、緑のマントに黒いハットの団体が何かの会員の表彰式をしています。
なんなんだったのだろう。 -
これはガイドブックには載っていなかったけれど、ブラガンサ侯爵館から中心部に降りてくる途中で見つけた修道院。中は見学できるようです。
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これが、オリーブの木が教会前に突然現れたという伝説を持つ、ノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会前のオリーブの木。
この時間には教会前はランチタイムのテーブルががっつり出ています。 -
教会内部では小学校の学芸会でしょうか?先生の指導の下、お歌の練習をしています。
-
こちらは教会前のオリベイラ広場の様子。ランチタイムにはまだ早いですが、ぼちぼちお客さんが出ています。
ポルトにはない、こういうのんびりした風景。かなり好きになりました。 -
昨日のアクシデントがなければもっとゆっくり古い街並みを見たかったな。
夕暮れ時にしみじみと訪れてみたい、サンタ・マリア通り沿いの家並み。 -
ギマランイスで一番見たかったのが、まさにこういうレンガ造りの15世紀ごろを彷彿とさせる歴史的古民家。
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ここがガイドブックによれば一番賑やからしいトゥラル広場・・・のはずだけど、実に閑散としていた。
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短い滞在だったけれど、あくせくせず歴史に浸れるいい町でした。ギマランイス。
急速に発展して観光客だらけにならないことを祈ります。
*実際タクシーの運転手の話だと、年々観光客が倍々ゲームで増えてるらしい。 -
早く食べれる昼食を、ということで、ポルトガル版ハンバーガーのプレーゴを。
かなりのボリュームで腹いっぱい。 -
1時40分の電車で、これからポルトへ。
-
横にかわいい天使が座りました。
わからんというジェスチャーしてるのにポルトガル語でなんか話してくるのがきゅんと来る。 -
約1時間20分で着きました、サン・ベント駅。
ここからいよいよ最終章、第二の都市ポルトへ。
皆さん、海外旅行保険はきちんとはいっておきましょう(笑)
あと、現地で病院に行った時のタクシーの領収書はもらっておいた方がよいですよ~。
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