2018/05/18 - 2018/05/18
56位(同エリア265件中)
ニッキーさん
2日めの最初の訪問地はアンテロープキャニオンです。
アンテロープキャニオンはコロラド台地の砂岩を水が浸食してできた洞窟のような渓谷で、見学できる場所にはアッパーとロウワーがあります。
アッパーは岩に囲まれた比較的平坦な道を行き、復路も同じ道を戻って来ます。太陽が高くなる時間帯には岩のすき間から光がビームのように差し込んで幻想的な光景を作ることで知られています。
一方、ロウワーは岩の割れ目から急な階段を下りて狭い通路を行き、別の場所から出て来ます。アップダウンがあるうえ通路も狭く歩きにくいけれど、ちょっとした探検気分が味わえるそうです。
ツアーではアッパーへ行くことが多いようです。私たちのツアーでもきっとアッパーへ行くのだろうと思っていたら、なんとロウワーへ行くといいます。すごく意外でした~。でも、探検気分が味わえるのも面白そう。期待が高まります。
なお、旅行社から事前に注意がありました。アンテロープキャニオンでは環境保護の観点からバッグは禁止。カメラとポケットの中に入れた貴重品のみ持ち込み可能。ポケットの多い上着やズボンで参加するようにと。
これには困りました。仕方がないのでパスポートとクレジットカードは首かけホルダーに入れて洋服の下に下げ、少量のお金をポケットへ。スマホもネックストラップで首から下げて、水ペットボトルは手で持つことにしました。
ただ、はしごに近い階段を下りる時、ペットボトルを持ったまま手すりをつかめるかどうか不安です。妹はペットボトルホルダーを買って水も首から下げていました。これ、便利だと思います。
現地へ行ってみて、バスの中でガイドさんから説明を受けました。以前はバッグ持ち込みのルールがもっと緩かったのですが、バッグを擦って柔らかい岩肌を傷つけてしまうケースが出たため、1年半ほど前からウエストポーチも含めバッグの持ち込みが禁止になったのだそうです。それなら厳しい規制も納得です。
さあ、いったいどんな体験が待っているのでしょう?アンテロープキャニオンはずっと行ってみたいと思っていた憧れの場所。水と砂が創り出した奇跡のような眺めを見るのがとても楽しみです。
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<旅行スケジュール>
★印が本旅行記で取り上げた場所
5月17日(木) 羽田15:15発デルタ6便でロサンゼルスへ
サンタモニカ観光
ラスベガスへ
<ラスベガス泊>
5月18日(金) ★アンテロープキャニオン観光
ホースシューベント観光
<ペイジ泊>
5月19日(土) モニュメントバレー観光
グランドキャニオン ビューポイント観光
<グランドキャニオン泊>
5月20日(日) グランドキャニオン朝日鑑賞
セドナ観光
ルート66ゆかりの街セリグマンに立ち寄り
ラスベガスへ
<ラスベガス泊>
5月21日(月)~22日(火) ロサンゼルス11:02発デルタ7便で帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
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朝7時半、ラスベガスのホテルを出発。
今日の朝食はバスの中でお弁当です。
お弁当といってもきっとサンドイッチだろうと思っていたら、なんとおにぎり弁当でした。
私たち、特に日本食にこだわる方ではないのですが、おにぎりはやっぱり嬉しいです。
具は昆布とカツオ節。
唐揚げと卵焼き、桜大根までついてます。ウェストゲート ラスベガス リゾート&カジノ ホテル
-
ラスベガスを出ると、すぐに岩山と砂漠の風景になりました。
ここから休憩を入れて5時間、約445キロメートルの移動です。
先に昼食を取り、アンテロープキャニオンに着くのは午後になります。 -
ラスベガスのあるネバダ州からアリゾナ州に入りました。
岩山を割って造ったという高速道路、ヴェテランズ・メモリアル・ハイウェイ。
ガイドさんはアメリカで一番高くついた高速道路だと言ってました。
山がちの日本ではこういう道路はよくありますけどねー。 -
岩山の眺めが続きますが、これがアメリカ西部のドライブの醍醐味。
飽きることなく眺めます。
やがてユタ州に入りました。
州が変わったところでバスは脇へ寄り、重量測定装置の上を通りました。
重い車が通ると高速道路が傷むため、税金を納めていない他州の大型車が積載オーバーしていないか確認するためです。
私たちのバスはもちろん問題ありません。 -
途中、ハリケーンという街のウォルマートで休憩です。
-
ウォルマートの駐車場脇に白い花をつけた木が一列に植えられていました。
パシフィック・ドッグウッドという木だそうです。
ドッグウッドという名前がついているとは言え、日本でよく見るハナミズキ(ドッグウッド)とは違っています。
再びアンテロープキャニオン目指して出発です。 -
ドライブ中、あちこちでキャンピングカーやハウストレーラーを見かけました。
ガイドのTさんによると、こちらではドライブインやスーパーの駐車場に停めていても何も言われないそうで、子育てを終え退職した夫婦が家を売り払いハウストレーラーを購入してアメリカ一周の旅に出る、なんてこともよくあるのだそうです。 -
ハリケーンの街角の様子。
何だかノスタルジーを感じる街並みです。
私も妹も好きな映画「マディソン郡の橋」に出て来る街を思い出しました。
もっともあちらはアイオワ州が舞台でしたけど。 -
大きな岩山が出てくるたびに感激して写真を撮ってしまいます。
ところで、こちらでは白い電線が多かったです。
電線が白いのは、眺めを邪魔しなくていいですね。 -
おもしろい形の雲がぷっくり浮かんでいました。
亀さんみたい。
妹もおもしろいと思ったようで、この雲の写真を撮っていました。 -
何層もの地層が見える岩山。
何千万年もかかってできた地層なのでしょう。 -
やがて、再びアリゾナ州に入り、湖が見えてきました。
コロラド川の途中に造られた人工湖、パウエル湖です。
右後ろの山はナバホ山。
この辺りがグランドサークルの中心になります。パウエル湖 滝・河川・湖
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コロラド川の水をせき止めてパウエル湖に水を貯めているのがこのグレンキャニオンダムです。
ダムを横に眺めながら橋を渡りました。
パウエル湖は全米第2の規模の人工湖で、全長300キロメートル。
ガイドさんによると、満水になるまで17年かかったそうです。
周りの岩が赤いのは、鉄分が多いから。
パウエル湖の青い水との対比が不思議な光景を作っています。グレン キャニオン ダム 現代・近代建築
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ペイジの街にある「マンダリングルメ 一品香」という中華バイキングのお店で昼食です。
このお店、日本や中国のツアー客で一杯でした。
私たちのガイドのTさんは、ガイド仲間で有名みたい。
他のツアーのガイドさんから「この方は神セブンの一人なんですよ~」と言われました。
やり手のガイドさんだとは思っていたけど、やっぱりそうなんだ。
私たち、運が良かったです。マンダリン グルメ 中華
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目についたものを取ったら、粉ものが多くなってしまいました。
「焼きそばがおいしいですよ~」ってガイドのTさん、焼きそばをてんこ盛りにして、しかもお代わりまでしてました(笑)。
ここのは焼きそばと焼きうどんの中間のような感じでした。
写真は撮り忘れましたが、爽やかな酸味のあるぷるんとしたゼリーがとても美味しかったです。 -
昼食の後はいよいよアンテロープキャニオンへ向かいます。
三本煙突の火力発電所が目印です。 -
アンテロープキャニオンの駐車場が見えて来ました。
事前にガイドのTさんから、中できれいな写真が撮れるようカメラやスマホの設定を変えておくよう指示がありました。
ISO感度を800に。
ホワイトバランスは「曇り」に。
フラッシュは発光禁止に。
自分で設定を変えられない人はTさんが一台ずつ預かって設定してくれました。
カメラやスマホの機種は人それぞれなのに、Tさん、すごいです。
私たちは自分でやりました。
一応私、カメラ教室に通ったこともあるものですから。(^_^)vアンテロープキャニオン 山・渓谷
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ツアーの出発地点に小さなショップがあり、アクセサリーやTシャツ、高価なナバホ織りのラグなどを売っていました。
ほんのちょっぴり買い物の時間がもらえたので、私はアンテロープキャニオンを訪れた記念に、ナバホ族が作る工芸品、銀細工のトルコ石のピアスを買いました。
見学より先に買い物をするのもどうかと思いましたが、旅先では気に入ったら買った方がいいことは過去の経験から学んでいます。
買わないで後で後悔しても、同じ場所には戻れませんからね。 -
私たちが行くのはロウワー・アンテロープキャニオンです。
アンテロープキャニオンはナバホ族の居留地にあり、ナバホ族により管理されているため、個々に見学することはできません。
ある程度人数が集まったら、ナバホ族のガイドさんが先導して出発します。
私たちは2グループに分かれることになりました。
ロウワーの入口まで、岩と砂の道を歩いて行きます。 -
最初に、岩のすき間をくねくね続く階段を下へ下へと下りて行きます。
これは下から見上げた写真です。
途中、後ろ向きにならないと下りられないはしご状の階段もあり、手すりをつかむのに手持ちのペットボトルが邪魔~。
落下させないよう気を使いました。
やっぱり首から下げるペットボトルホルダーがあれば、便利だったと思います。
私、欲張ってスマホの他にコンパクトカメラも腕に掛けて持って来たので、ますます大変でした。 -
内部は日の光が入り、思ったより明るいです。
-
下から天井部分を見上げると、何じゃこりゃ~?
波打つようにうねった岩が複雑に組み合わさっています。
見方によっては動物のように見える岩もあります。 -
階段を下りたところでガイドさんに写真を撮ってもらっていたら、急に凄まじい突風がこの狭い谷の中を吹き抜けました。
ゴォォォォォーーーーーーーーー・・・
風が収まるまでしばらくの間、目も口も開けられず下を向き、砂粒が顔にバシバシ当たるのを耐えるしかありませんでした。
やっぱりここは砂漠の渓谷なのだと実感します。 -
前のグループが階段を登って行くところ。
先頭を行くのが前のグループのナバホ族のガイドさんです。
ガイドさんは小さなリュックとファーストエイドのポシェットを下げています。 -
ここでは砂粒がカメラに入りレンズの開閉部分が故障することがある、というクチコミを事前に読んでいました。
私はコンデジとスマホ2台態勢で臨んだ訳ですが、砂ぼこりが少ない所ではコンデジで、砂ぼこりがひどい所では防塵仕様のスマホで撮りました。
スマホの写真はISO感度を高く設定したため、明るくは撮れたけれど、中には画像が荒くなってしまったのもあります。
コンデジの写真はRAWでも撮っておいたので、後でホワイトバランスや明度を変えることができました。
ここに載せた写真はスマホでうまく撮れた写真とデジカメの写真、両方織り交ぜています。 -
なんて美しいのでしょう。
水と柔らかい砂岩が創り出した自然の芸術作品です。 -
イチオシ
上の場所の一部をズームしてみました。
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少しでも雨が降るとアンテロープキャニオンの見学は中止になってしまいます。
雨による鉄砲水で、このロウワーで11名の観光客が亡くなったこともあるそうです。
こんなに狭く曲がりくねった所で鉄砲水に襲われたら、逃げるのは無理だと感じました。 -
旅行前、雨天による見学中止だけが心配でしたが、ガイドのTさんは、ここは滅多に雨が降らない地域なので、自分が引率したツアーで中止になったのは一度きりだと言っていました。
-
イチオシ
通路が狭くアップダウンがあるため、速くは進めません。
前の人たちが進むのを待ち、後ろの人たちが追いついて来るのを待ってゆっくりゆっくり進むので、写真を撮る時間はたっぷりあります。 -
岩が両側に迫った間を通って行きます。
岩を傷つけてはいけませんが、手で触るのは大丈夫です。
触ってみると、ディズニーランドの張りぼての岩みたいな柔らかい触り心地です。
こちらは正真正銘、本物の岩なんですけどね。 -
流れるような模様。
-
これは何を撮ったかと言うと、足元の通路の狭さを撮ったのです。
写真の右下にうっすらと赤土が積もった溝があります。
あそこが唯一足を置ける場所なので、溝に足をはめるようにして「えいやっ」と岩を乗り越えるのですが、幅が狭くて私の脚でも入らないぐらいです。
足の大きな人はどこを踏むのでしょう?
爪先立ちかな? -
曲がりくねった細い通路を進み、上がったり下がったり、時には足を置く場所を探しながら進みます。
-
次々に現れる美しくも奇妙な眺め。
加えて、このアドベンチャー感がめちゃ楽しいです。 -
これはガイドのTさんが私のスマホで撮ってくれた写真です。
ライオンの横顔みたいな岩。
完璧な写真です。 -
イチオシ
色のグラデーションと波模様が美しい。
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イチオシ
光が差し込む所、陰になる所の明暗差もおもしろいです。
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イチオシ
砂漠の中の奇跡のような眺めです。
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ナバホ族のガイドさんが突然立ち止まり、自分のスマホの写真を見せてくれました。
画面には、黄金の髪をなびかせる雑誌のモデルのような女性の横顔が写っていました。
この人がどうしたのかな?
ガイドさんが指差す方を見上げると・・・ -
うわー、とみんな感激。
そこに髪をなびかせた黄金の女性がいました。
先ほどのモデルの女性はこの岩に似せてポーズを取っていたのです。
光が当たって浮かび上がる姿は神々しさをたたえていました。
この場面は日本のコマーシャルに使われたこともあるそうです。 -
要所要所でガイドのTさんが写真を撮ってくれたので、自分たちが写った写真もたくさん撮れました。
-
一番広い部分で撮ってもらった写真。
内部の様子やスケールがよくわかると思います。
足元はさらさらの砂です。 -
ナバホ族のガイドさん。
まだ若いお兄さんです。
カメラを預かって写真を撮ってくれているところです。
ガイドさんが首に巻いているのはバンダナです。
砂ぼこりがひどい所では、ガイドさんもバンダナで西部劇に出て来る銀行強盗のように覆面をしていました。
で、このバンダナ、ショップで売ってますよ。
ところで写真を見ていて気づいたのですが、ガイドさんの肩にかかったチューブみたいなものは何でしょう?
酸素マスク?
水筒の水を吸うチューブ?
わかりません。 -
ガイドさんが撮ってくれた写真です。
開いた部分がタツノオトシゴみたいに見えます。
これ、立ち位置が一歩でもずれるとこんな風には見えません。
それで、ガイドさんが代わりに写真を撮ってくれるのです。 -
最後は狭い岩の割れ目から一人ずつもこもこと出て来ました。
口々に「良かった~!」と言いながら。
約1時間の地底探検でした。
あー、面白かった。 -
砂岩の上に何か模様が。
「これ、恐竜の足跡ですよ~」ってガイドのTさん。
冗談で言っているのかと思ったら、本物だそうです。
大きさは長さ30センチ弱ぐらいかな?
小型の恐竜のようです。
足跡が三つ残っていました。 -
Tさんとナバホ族のガイドさんとで、アンテロープキャニオンができた仕組みを砂と水を使って再現してくれました。
さらさらの砂地に雨が降ると、砂が固まる。
固まったところへさらに雨が降ると中まで浸食される、という具合です。
最後にナバホ族のガイドさんに各自1~2ドルのチップを渡しました。
憧れのアンテロープキャニオン、すごく良かったです。
堪能しました。
私の憧れ地図がまた一つ埋まりました。
最近、アッパー、ロウワーの他にエックスと呼ばれる場所も見学地として浮上してきているそうです。
次はホースシューベンドを見に行きます。
その様子は次の旅行記で。
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