春のニューヨーク 追っかけ日記　その①移動日と、翌朝WTC跡地へ。

2018/05/17 - 2018/05/22

ベネディクト・カンバーバッチが出演する朗読イベントを見に、急遽休みを取って春のニューヨークへ、ちょっと短めの現地実質4日間の日程で行ってきました。ちゃんとニューヨークを訪れるのは久々なので、おのぼりさん観光したり、天気はいまいちだったけど頑張って歩いて、ちょこっと美味しいものも食べて、あー、ニューヨーク、楽しいなあ、もっとゆっくり行きたかったなあ…という記録です。
旅日記その①は、老体に長時間フライトがこたえて何もできなかった初日と、2日目朝にワールド・トレード・センター跡地を訪れた記録です。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

そうだ、ニューヨーク、行こう。…と思い立ったのが遅かったので、ANAのエコノミーは既に良い席が埋まっていて、マイルも3か月前のシカゴ行きビジネスの特典航空券で使い果たしており、泣く泣く奮発してプレミアム・エコノミーにしました。とにかく長時間フライトが嫌いで（というか飛行機が嫌いで）、往路は憂鬱のあまり写真も撮ってなくて、この写真は帰りに撮ったものですが、真ん中の4席の右端の通路側、前が壁の席で、かなり広々として、スリッパとか付いてて、食事もまあまあで快適でした。…が、隣のじいさんがはみ出てくるのがストレスで、あと、ビジネスクラスと隔てるカーテンを、スッチー女子たちが勢いよくめくって行き来するので、そのたびにカーテンが足にあたって、うとうとしてたのに目が覚めたりして結局全然眠れず、映画4本（ペンタゴン・ペーパーズ、最後のジェダイ、ゲティ家の身代金、ドリーム）見てずっと起きていたため、ダメージ倍増。あと、プレミアムエコノミーでも空港でラウンジが使えることを、チェックインのときにANAの女性が教えてくれなかったので、往路はラウンジを使えませんでした（よく見るとチケットに小さく書いてあったけど、そんなとこ、いちいち見ないもん。言ってくれたらいいのに）。

飛行機は朝10：30頃JFKに着いたのに、入国に時間がかかり（係員が二人しか対応してくれないから、めっちゃ並ぶ時間が長かった。アジア人差別ちゃうか。）、タクシー乗ったら今度は道が延々大混雑でタイムズスクエアまで2時間近く（！）かかり、ホテル（ヒルトン・タイムズスクエア）に着いたのが13時頃になりました。…が、おかげですぐにチェックインできるんじゃないかと期待してフロント（20階くらいにある）に上がってみたら、ダメと言われ（食い下がったけどダメで）、荷物だけ預けて2時間ほど時間をつぶすことになりました。うう。めっちゃしんどい。

Hilton New York Times Square ホテル

とりあえずその辺でお昼でも食べようと、ホテル近くのフードコートに入ってみましたが、早起きと長時間フライトの疲れで朦朧として、決断力という能力が全く働かず、小さなフードコートなのにぼーっとぐるぐる歩くばかりで決められず…（日本のラーメン屋さんが入っていました）

シティ キッチン ファーストフード

ホテルの方にふらふら戻ってきて（ホテルの真向かいの劇場ではハリー・ポッターの後日談みたいなミュージカルをやっていて、現地で大評判で、チケット完売状態でした）…

ブライアント・パークで軽く何か食べようと来てみたら、雨が降った後なのでベンチがびちゃびちゃで座れず…

ブライアント パーク 広場・公園

あ、そういえば市立図書館（ブライアント・パークの隣。写真奥の白い建物）のツアーとショップも行きたいなあと思っていたけど、初日はさすがにしんどくて、そんな気分になれず…

パーク内にはカフェやビールが飲めるお店など色々あるけど、ご覧のとおり雨でびちゃびちゃで…

こんなかわいい回転木馬もあって、いい雰囲気なのですが、結果的にここでランチはあきらめて…

ブライアント・パーク周辺にはベンダー（屋台）がたくさん出ていて、どれも美味しそうだけど（写真は「鉄板焼きブラザース」という屋台。笑）、このときは疲労困憊でとにかく座りたかったのでベンダーという気分でもなく…

ブライアント・パークの道をはさんで向かい側にあるホールフーズ・マーケットの２Fのフードコートで、窯焼きピザを食べることにしました。

写真に撮るとラザニアみたいだけど、チーズ・ピッツアです。生地がもちもち、モッツアレラ・チーズがとろーりとろけて、美味しかったー。ちょっと生き返りました。

夜も外に食べに行く元気はないので（移動日でよれよれだから）、ついでにホテルで食べるものを買って帰ろうと思って、ホールフーズ・マーケット内をぐるぐる歩きましたが…

このマンゴー、安くてびっくりでしたが…

チーズも種類豊富でどれも美味しそうで、迷った挙句、

「熟成何とかチーズ」を買って帰りました（美味しかった）。

果物も色々美味しそうで迷ったのですが…

アメリカで疲れて食欲がないときの自分の定番・皮ごと食べられるブドウを買って帰りました。

美味しそうな果物、ほんとにいっぱい売ってたのに、選ぶ元気すらなく。

カットフルーツもいっぱい種類があったのですが、老体+移動日＝判断能力停止状態で、結局自分の定番の、皮ごと食べられるブドウを選んでいました。

さて、ホテルに戻ると、ようやくチェックインできました。部屋は23階。というと高層階っぽいですが、ヒルトン・タイムズスクエアはロビーが21階あたりにあり、客室は22階から40何階までなので、ほぼ最下層の部屋です。ちぇっ。ヒルトンHオナーズ会員なので前日にWEBで事前チェックインというのをしていて、29階の部屋を指定していたはずなのに、アメリカのホテルって結局現場の係員がダサいから、言っても無駄でした。ま、部屋は広いし綺麗だし、どうせ部屋から景色なんかほとんど見る暇ないから、早々にあきらめました。

Hilton New York Times Square ホテル

部屋からの眺め。タイムズスクエアのど真ん中なのですが、特にランドマーク的な何かが見えるわけでもない、でもまあ無茶苦茶がっかりでもない、可もなく不可もない感じの眺め。

ドレッサーとデスク。ドレッサーの中に冷蔵庫（空っぽなので自由に使える）とセーフティ・ボックスがあります。テレビは欧米のホテルはなぜかどこも（ここも）LG製。日本のテレビ、頑張れ！と、欧米行くたびに思います。

バスルーム。

バスタブはまあまあ広くて、日数分のバスソルトを持参していたので、のんびり足を延ばして入浴できました。シャワーはアメリカのホテルだから日本みたいに外せるシャワーヘッドではないけど、特に気になりません。

洗面所は広々として使いやすいです。

アメニティは、ヒルトンはずっとピーター何とかいうブランドだったのに、クラブツリー＆イブリンに変わってました。嬉しくて毎日少しずつガメて帰りました。

夜になると、それなりに夜景がきれいなように見えるのは、ニューヨークのいいところです。初日は結局何もできなかったですが、翌日からハードな予定を入れているので、早々に寝ることにします。明日はがんばる。

翌朝（2日目）、ホテルの窓からの眺め。どんより曇っています。写真下の方の手首は、その下にある「ウィキッド」というミュージカルの劇場の飾りみたいですが、上から見下ろすと、何だか不気味。

Hilton New York Times Square ホテル

前日にホールフーズ・マーケットで買ったマドレーヌと、ホテルの部屋に置いてあるコーヒーで軽く朝食。

ニューヨークは1年ぶりですが、前年はワシントンDCに用があったついでに駆け足で2日間滞在しただけなので、実質的には10年ぶりくらい。この日はロウワー・マンハッタンにあるウールワース・ビルの見学ツアーを13時に予約していたので、とりあえずホテル最寄りの42丁目／タイムズ・スクエア駅からダウンタウン行きの地下鉄に乗ります（写真は駅の構内）。

タイムズスクエア駅 駅

ちょうどやって来た「R」に乗ります。

ウールワース・ビルに行く前に、ミュージカル「ハミルトン」の主人公アレクサンダー・ハミルトンゆかりの地を巡ったり、ついでにワールド・トレード・センター跡地を久々に見に行ってみようと、コートランド・ストリート駅で下車。

駅の壁画。NYの地下鉄はきれいではないけど（80年代みたいに落書きだらけでもなくなったけど）、駅ごとに壁画というかモザイクっぽい装飾が施されていて（誰も見てないけど）、風情があります。

これは切符の自動販売機。

メトロ・カードを20ドル分買いましたが、地下鉄乗りまくったので、3日目くらいに金額足りなくなって、チャージしました。乗るときだけカードを通し、降りるときはカードは不要です。

まずはトリニティ・チャーチ（ハミルトンのお墓がある、ウォール街の教会）に行くつもりだったのに、駅を降りたら通路直結で、Oculusという巨大なショッピング・モールに出てしまいました。ワールド・トレード・センター跡地にできたモールです。

屋根から入る光の加減か、写真なのに企画書のイラストみたいな写りです。

「タイムアウトNY」か何かのサイトに「ニューヨークに来る観光客が必ずインスタに上げる」と書かれていた、ベタな構図。笑。

だって、こういう写真撮りたくなりますよね。下手でも かっこ良く写るもん。ベタな観光客の私。

朝で、お店がまだそんなに開いていなかったので、とりあえず外に出て、モニュメントやワンワールド・トレード・センターとか見に行ってみます。

ワン・ワールドトレード・センター。展望台がありますが、並ぶの嫌いだし、下から見たのみです。

ツインタワー（の どっちか）は、30年近く前に一度だけ登ったことがあって、当時はマンハッタンの端っこのWTCより、マンハッタンの真ん中にあるエンパイヤ・ステート・ビルの展望台の方が好きで（端っこだと半分は海しか見えないから）、1回登ったらもういいか…くらいな、自分の中で地位の低いWTCでした。…なので、その後も近くには良く行ったけど、WTC自体の写真をほとんど撮ってなくて、これはフェリーから見たツインタワー。1990年頃です。

2001年9月9日までニューヨークに行っていて、帰国した翌日に、ワールド・トレード・センターが消滅するところをテレビで見て衝撃を受けたことを昨日のように思い出しました。写真は、2003年か04年頃、WTCの跡地が えぐれた穴みたいになってた頃。

あれから17年、こんな立派なビルが建ち、

ワン ワールド展望台 建造物

「911メモリアル＆ミュージアム」ができていて（長蛇の行列だったので、外から見ただけ）、

色んなものが出来上がっていました。で、すごい人でした。

ツインタワーがあった頃は、タワーとタワーの間の中庭に、日本人彫刻家の流政之さんの大きな三角形のピラミッドみたいなモニュメントがありましたが、今、その辺に2つの水のモニュメントができていて（「ノース・プール」「サウス・プール」）、全ての犠牲者の名前が書かれた碑が水を取り囲んでいました。

1枚の写真に全貌を収めるのが難しく、写真ではわかりにくいですが…

パノラマで撮影すると、何だか歪んでしまいましたが、こんな形です。真ん中の穴に水が落ちていくところが、ビルから人が落ちる光景を思い出させて、緊張しました。

WTCで亡くなった人だけでなく、ペンタゴンや、ユナイテッドに乗っていた人たちの名前も全員記載されていました。

初めてニューヨークに行った1988年、ブルックリン・ブリッジから見たワールド・トレード・センター。特に好きなビルではなかったので、ニューヨークには何度も行っているのに全然ちゃんと写真を撮っていなくて（高すぎて、近くに行くとうまく撮れないというのもあり）、こんな風に「たまたま写っていた」写真しか残っていません。

1973年生まれだったのです、WTC。短い生涯でした。

この日（ＮＹ旅2日目）は、この後、ロウワー・マンハッタンのハミルトンゆかりの地を巡り、ウールワース・ビルの見学ツアーに参加し、Oculusで買物し、ソーホーを散策し、夜はベネディクト・カンバーバッチほか色んな俳優が手紙の朗読をするイベント「レターズ・ライブ」に行きました。…が、長くなるので、旅日記①は、ここまでです。