2018/05/15 - 2018/05/15
245位(同エリア354件中)
ペコちゃんさん
- ペコちゃんさんTOP
- 旅行記407冊
- クチコミ106件
- Q&A回答1件
- 623,602アクセス
- フォロワー21人
山梨市にある標高2,031mの「乾徳山」・・・甲斐武田氏の菩提寺である恵林寺の山号にもなっており、鎌倉時代に恵林寺を開いた臨済宗の僧・夢窓疎石が修行した、とも伝えられる山です。
山頂が近づくと奇岩・巨岩の連続で、いくつものクサリ場を乗り越えて山頂にやっと辿り着く日本二百名山の乾徳山は、眺望あり、花あり、岩場あり、と3拍子揃った人気の山で、百名山に選ばれてもおかしくない変化に富んだ山でした。
(注)日本二百名山:深田久弥が選んだ日本百名山に、深田久弥のファン組織「深田クラブ」が1984年に選定した百山を加えたもの。
登山口から往復7時間以上を要する山など、百名山に比べて難易度の高い山が多く、私が住んでいる埼玉県からは武甲山・白石山の2座が選定されている。
写真は、山頂直下にある名物のクサリ場「鳳岩」。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
今回は車2台に分乗して、6名で出発。
大月に近づくと、4月初めに登った岩殿山の偉容と美しい富士山が見えました。
https://4travel.jp/travelogue/11349113 -
勝沼ICで中央道を下りて、国道140号線を走り、長さ800mの牧丘トンネルをくぐります。
-
乾徳山の登山は徳和からが一般的ですが、今回は大平牧場からにしました。
徳和の標高が約850mなのに対し、大平牧場は約1300m、歩く時間も約1時間短いので、我々高齢者に優しいルートと言えます。 -
元民宿・大平荘の駐車場に車を止めました。
トイレや水場も有りますが、駐車料金は800円と高め。 -
駐車場から望む乾徳山(右奥)。
手前の大平牧場だった一帯は、現在、ソーラー発電の工事中。
山梨県は日本で日照時間が一番長い地域なのでソーラー発電が盛んですが、ここに県下最大のソーラー発電事業が進められています。
1969年に開墾され、牛や馬の牧草地として使われていたこの地は、今でも山菜とりで親しまれていますが、ソーラー設置により景観・生態系、水源・水質への影響などが懸念されています。 -
工事関係者の駐車場入り口にあった『乾徳山山頂 3時間』の標識・・・これを信じて頑張りましょう。
-
乾徳山の北側には、以前歩いた西沢渓谷や甲武信ヶ岳などがあります。
https://4travel.jp/travelogue/10946365
https://4travel.jp/travelogue/11019482 -
大平牧場を9時前に出発し、しばらく車道を歩いてここから登ります。
-
大きな石が敷き詰められた道を歩き、先ずは目の前のピークへ。
5月の山は新緑が素晴らしい! -
登山道の周りには、大きなズミの木の花が満開状態。
-
ズミはカイドウやリンゴに似た、美しい花。
-
登っている途中で、少し霞んでいますが富士山が大きく見えました。
-
乾徳山登山口・・・案内板では、ここから2時間半。
-
舗装道路を歩いたり、ショートカットの道を登ったりしながら進みます。
-
月見岩を目指して登ります。
-
ここからは道が登山道らしくなり、ゴツゴツした岩や、やや強めの傾斜が続きます。
-
新緑の中に、ミツバツツジのピンクが見え始めました。
-
この美しさに出会えることが、春山の楽しみです。
-
ミツバツツジのトンネル・・・歓声があがります。
-
シャクナゲも咲いていました。
-
乾徳山の山頂が見える扇平まで来ました。
月見岩はすぐそこにありまです。 -
これが「月見岩」・・・風流な名前ですね。
-
早速、裏側から登った女性軍!
-
ここから望む乾徳山は樹木に覆われており、とても垂直の名物クサリ場がある岩の山には見えません。
-
枯葉の中から顔を出したハルリンドウ。
-
月見岩の先にある標識を見ると「扇平 1,765m」、山頂まで「1時間」・・・標高差も300mを切りました。
-
手を洗うと、かえって手が汚れそうな「手洗石」。
-
扇平を過ぎると、巨岩が次々と現れます。
-
登山道も大きな石が続くので、気を引き締めて進んでいきます。
-
鎖場が出てきました。
ストックを仕舞い、岩場にとりつきます。 -
真っ二つに裂けた奇岩の「髭剃岩」・・・女性軍は何とかOKでしたが、私にはムリ。
-
男性軍は髭剃岩の上で待機。
-
髭剃岩の上からは、富士山や奥秩父山系の山々が見渡せるのですが、本日は霞んでいます。
-
スタート地点の大平牧場が見えました。
-
岩の隙間を通るための鉄ハシゴ。
-
クサリ場のカミナリ岩。
-
こんな岩がどうやって出来たのでしょう。
-
これもスゴイ岩。
-
「胎内」と名付けられた岩。
-
裏側を見ると、カエルの口のような大きな岩です。
-
巨岩に囲まれた登山道が続きます。
-
展望の開けた場所に出ました。
でも、ここは崖っぷち・・・下を見ると、足がすくみます。 -
オオバキスミレ。
-
眺めは良いけど、断崖絶壁に気を付けて。
-
山頂直下の名物クサリ場である「鳳(オオトリ)岩」に辿り着きました。
体力にあまり自信のない方は、右の迂回路を行きましょう。 -
約20mほどの垂直なクサリ場・・・ここはさすがにクサリがないと無理ですね。
足場を探しながら、慎重に・・・ -
鳳岩の登り始めは足場が余りないため、クサリと腕力に頼った登りとなりますが、その先は比較的容易に登れます。
-
乾徳山では、滑落事故がよく起きているようですが、仲間の皆さんは無事に登攀。
-
クサリを登りきった先に待っている山頂・・・最初の標識にあった通り、約3時間で到着しました。
-
山頂の正面右手に見えるオッパイ山は黒金山、その奥(木が邪魔している)は三宝山と甲武信ヶ岳。
-
祠の左は国師ヶ岳と北奥千丈岳。
-
その奥には金峰山と五丈岩も見えます。
-
展望が素晴らしい山頂ですが、富士山は霞んでいました。
-
ゴツゴツした山頂は、あまり広くはありませんが、今日は登山者もそれほど多くなかったので、岩に腰かけて昼食。
-
昼食休憩の後、登りと反対側の「水のタル」を目指して下山しますが、最初から鉄ハシゴの下りで・・・
-
険しい道が続きます。
-
ここが「水のタル」・・・どういう意味なんでしょう。
-
岩場の下りが続きます。
-
後ろを振り返ると さっきまでいた乾徳山。
-
反対側は、もちろん断崖絶壁!
-
黒金山分岐に着きました。
黒金山の標高は2,232mで乾徳山より高いのですが、続けて登るのはムリなので、
ここから国師ヶ原・高原ヒュッテ方面に向かいます。 -
山頂付近のような岩場はもうありませんが、枯れ沢のような岩場を下っていきます。
-
オオカメノキ。
-
コバイケイソウの群生。
-
ミツバツツジも咲いています。
-
下山を始めて約2時間、かなりヘバッテきた頃・・・高原ヒュッテの赤い屋根が見えました!
-
国師ヶ原にある山梨市営の高原ヒュッテは、以前は廃墟同然の避難小屋だったようですが2年ほど前に改装され、奇麗に生まれ変わっています。
トイレはは最新式のバイオトイレで、ソーラー発電により夜は自動で電気が灯くそうです -
白い壁と赤い屋根、バルコニーまであるうえ、室内は壁も床板もピッカピカ!
15人程度は泊まれそう。 -
そして、周りはカラマツとシラカバの新緑・・・まるで、高原のリゾート地のような雰囲気でした。
-
大平牧場が近づくと、再びズミの花。
-
そして、カラマツの新緑。
天気も良く、山の魅力を存分に感じさせてくれた乾徳山でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
山梨市(山梨) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
71