2018/03/09 - 2018/03/17
3705位(同エリア6056件中)
ヘラヤガラさん
- ヘラヤガラさんTOP
- 旅行記74冊
- クチコミ24件
- Q&A回答57件
- 77,878アクセス
- フォロワー6人
ウィーンは音楽の都であるのと同時に美術の都でもある。
今回の訪問先は,美術史美術館,ベルヴェデーレ宮殿,
アルベルティーナ版画素描美術館の三か所。クリムト,
ブリューゲル,フェルメール,デューラー……等々の
特に有名な絵を脳裏に印象付けることにした。その理由は……。
以前,展覧会から出てきた人に絵の写真を見せてどれを
見たかを尋ねる実験があった。見せた絵の写真は,すべて
その展覧会で展示されていた絵だったのだが,全部を見たと
答えられた人は皆無だった。展覧会場を一巡したのに,
その会場の目玉作品については記憶があるものの,そのほかに
ついてはあやふやで人の記憶はあてにならない場合が多い。
会場全部を漫然と見て回るよりは,これはという絵だけを
10~10数点に絞って見るほうが,確かに鑑賞したという
記憶が鮮明に残るのではないか,という結論が導かれていた。
自分自身にも同じ経験がある。会場にある売店コーナーで
売っているはがきの中に,えっ!これはあったかなという
作品が大体どの会場においてもあったからだ。
ウィーンには,教科書や美術全集でおなじみの名画も多い。
たくさんの絵を見ることで,脳裏に焼き付けるべき作品の記憶を
あいまいにして,実験の結果を証明してしまわないように,
さて,何を見て何をあきらめようか???
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- エールフランス オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ウィーンといえばクリムト。今年は没後100年ということで,
さぞかし賑やかと思いきや,それを知らせるムードづくりは
してあるものの,町中はそれほどの盛り上がりということは
なかった。
まずは美術史美術館の階段室の壁画を見る。
柱と柱の空間の小さいスペースに描かれ,かつては下から
見上げるようにして見るようになっており,見逃してしまい
そうだったという。
現在は,仮設?のブリッジから眺められるようになっている。
金と赤を基調にして美しい女性像を描いた,階段室正面の
『パラスアテネ』と『エジプトの裸像』が美しい。
アーチ形の向こうには,美術館に入場した人だけが利用できる
カフェKHMが見える。 -
美術史美術館の展示室10では,『雪中の狩人』
『子供の遊び』『バベルの塔』『村の結婚式』など,
ブリューゲルの代表作が一度に見られる。 -
ルーベンス『毛皮をまとった妻』
-
オーストリアの女大公マリア・テレジアの娘で,
フランス国王ルイ16世の妃となったマリー・アントワネット。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」との
迷言?で知られる。日本でも「貧乏人は麦を食え」と
失言した首相経験者がいるが……。
この肖像画はエリザベート・ヴィジェ=ルブランが
描いたもの。ルブランはマリー・アントワネットに
気に入られ,その肖像画を何点も描いた女流画家。 -
光と闇の空間描写に劇的な表現を生み出したカラヴァッジョ。『ロザリオの聖母』(左端)と『荊冠(けいかん)のキリスト』(左から2番目)
-
スペインの宮廷画家ベラスケスが,スペイン王室の
マルガリータ王女を描いた作品。 -
美術史美術館の豪華絢爛な階段室,その吹き抜けとなっている
天井にはフレスコ画『ルネッサンス賛歌』が描かれている。 -
その作品が36点しか確認されていないという
フェルメールの『絵画芸術』。 -
ベルヴェデーレ宮の目玉は,クリムトの「接吻」。
クリムトの作品は,そのきらびやかさと官能性から
見る人には好き嫌いが分かれるという。この絵の
足元を見ると,がけっぷちのキスだった? -
最も挑発的な画家と形容されるエゴン・シーレ。
その作品のゆがんだ顔,ゆがんだ体に人間の苦悩が
表現されている。
写真は代表作の一つ『母と二人の子供』 -
ダヴィッド画『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』。
ナポレオンのアルプス越えとして,世界史の教科書でおなじみ。 -
ここからは,アルベルティーナ版画素描美術館。
オペラ座の裏手の広場,カフェ・モーツアルトの
対面にある宮殿美術館。単にアルベルティーナ美術館
と呼ばれることもある。
写真は展示室の一つだが,ここに限らず美術史美術館も
ベルヴェデーレ宮も人並みはこの程度。どこでも見たい
作品を十分に時間をかけて見ることができる。これこそが
海外美術館のいいところである。 -
クリムト『人魚』。
クリムトに始まり,クリムトで終わった今回の美術館探訪。
3か所でクリムトを鑑賞したが,ウィーンにはそのほかにも
レオポルド美術館,ウィーン・ミュージアム,セセッシオン
(ウィーン分離派),ブルク劇場,オーストリア応用美術館・
現代美術館など,まだまだクリムトの作品を見られる美術館や
会場がある。 -
シャガール『凧』。
-
素描の逸品がそろっているのがアルベルティーナの特徴。
その総数は100万点を超えるともいわれ,中でもデューラーの
素描には見るべきものが多い。
写真の左から2番目『丈の高い草』,4番目『野ウサギ』,
5番目『片翼』。デューラーの作品は海外に貸し出される
ことも多く,今回は『祈りの手』『6歳の自画像』は
見ることができなかった。 -
デューラー『野ウサギ』。柔らかな毛並みの細やかさ,
瞳に写る窓枠が話題になっている。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ヘラヤガラさんの関連旅行記
ウィーン(オーストリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ウィーン(オーストリア) の人気ホテル
オーストリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オーストリア最安
355円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
16