2018/03/16 - 2018/03/23
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comodoさん
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フィレンツェは、15世紀の頃の絵画、彫刻、建物が街のいたるところに残っているという、まさに「天井のない美術館」
コンビニのように教会があり、スーパーのように宮殿がある。
街路樹のように石像や彫刻が立ち、広告の看板のようにフレスコ画を見る。
フィレンツェの当たり前の風景は、私にとっては目を見張るような浪漫あふれる風景だった。
フィレンツェ2日目。
今日のお昼にはローマに向かうので、3時間ほどしか時間がない。
昨日とは違った昼間のフィレンツェを全身で感じて、素敵な時間旅行を!
≪これまでの旅行記≫
https://4travel.jp/travelogue/11346663 ミラノ
https://4travel.jp/travelogue/11350765 ヴェネツィア
https://4travel.jp/travelogue/11358211 フィレンツェ①
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
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9:00
アカデミア・ディ・ベッレ・アルティ・フィレンツェという国立美術大学。
アカデミア美術館はこの美大に併設されている。
ミケランジェロの「ダヴィデ像」があることで世界的に有名な美術館。 -
「大学に美術館が併設されてるなんて、いつでも本物が見られるんだね。恵まれてるなぁ」と娘。
この街で暮らしているだけで本物に囲まれてるけどね。アカデミア美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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美術大学・美術館を通り過ぎて、ずっとまっすぐ行くと
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ドゥオモ!!!
街全体がユネスコ世界遺産「フィレンツェ歴史地区」
その中心にそびえ立つ。
今日もすごい迫力。
この建物の迫力をたとえる言葉が見つからない。ドゥオーモ (フィレンツェ) 寺院・教会
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9:15 さっそく当日入場の列に並んだ。
開館時間は10:00。
ドゥオモとは、カトリックの中心となる教会のこと。
この聖堂の正式名称は「サンタ・マリア・デル・フィオーレ」
花の聖母大聖堂を意味している。ドゥオーモ (フィレンツェ) 寺院・教会
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統一イタリアのシンボルカラー、白、ピンク、緑の色大理石で装飾された優雅で美しい大聖堂。
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ドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼の三つの建築物で構成される。
140年以上かけて建設され、現在の姿になるまで600年も費やしたというから驚き!
途中経過に携わった人達は、この完成形を見ていないのか・・・ -
四角い建物は「ジョットの鐘楼」
高さ84.7mのゴシック様式の鐘楼。
414段の階段を上がると見晴台になっていて、フィレンツェの街を一望できる。ドゥオーモ (フィレンツェ) 寺院・教会
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フィレンツェのシンボルであるオレンジ色のドーム。
石積み建築でのドームとしては世界最大!
直径45.5m、高さ106mのクーポラ。
463段の階段を上ると展望台に出る。 -
きっかり10:00に開館した。
入口では簡単な荷物と服装検査がある。
大聖堂は入場無料。
入場するとまず目に飛び込んでくるのは、開放的な聖堂。 -
内部空間はイタリア独特のゴシック様式で外見とは違って意外と簡素。
それだけに、中央祭壇のステンドグラスがひときわ目立つ。 -
ドームのフレスコ画
画家ヴァザーリらによる壮大なフレスコ画。
『最後の審判』が描かれている。写真の中央は『裁きのキリスト』
天国と地獄どちらに行くか、神の裁きを受ける場面だそう。 -
神様、私は真面目に一生懸命生きてきました。
ご覧になってましたでしょ?
なにとぞ天国へお導きくださいませ。 -
正面聖堂の向かい側の正面に見えるのは24時間時計文字盤装飾。
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パオロ・ウッチェロ作の時計
文字盤の「Ⅰ」はアヴェ・マリアのミサが行なわれる夕暮れを基準として、普通の時計とは逆に左回りに24時間を示している。 -
『ダンテの神曲』
ドメニコ・ディ・ミケリーノによる絵画(1465年作)。
右手に当時のドゥオモが描かれ、クーポラは完成しているが、外壁の大理石は施されていない。
歴史的にも貴重な作品。 -
高さが写真におさまりきらない84.7mの鐘楼。
しゃがんで撮ってもこの程度。ジョットの鐘楼 建造物
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見晴台からの大パノラマを見てみたいが、今回、私は剥離骨折2か月後の身。
石畳の街歩きでさえ、本当は不安いっぱい。ジョットの鐘楼 建造物
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10:30 シニョーリア広場へ行ってみよう♪
街角のフレッシュジュースバーもかわいい。 -
サン・フィレンツェ教会
今は日本からの海外挙式として使われているそう。
ファサードの大理石の彫刻や正面中央の彫刻が美しいけど、どこかちぐはぐな感じがしないでもない。 -
ピノキオのお店「バルトルッチ」
ピノキオの作者カルロ・コッローディの生まれ故郷がここフィレンツェ。
コンドッタ通りにある。バルトルッチ (フィレンツェ店) 専門店
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ゼペットじいさんとまだあやつり人形のピノキオが入り口でお出迎え。
外から見ても、店内は様々なピノキオグッズがたくさん。 -
10:45 メルカンツィア宮殿内の「GUCCI Garden」
創設から現在に至るまでのGUCCIの貴重なコレクションを集めた6つの展示室、ショップとレストランが併設されている。 -
入りたかった、入りたかった、入りたかったぁぁぁ(≧□≦)
グッチ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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10:50 広場にはレストランやカフェが並んでいる。
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14世紀に建てられ16世紀にコジモ1世の居城となった「ヴェッキオ宮」
フィレンツェ共和国時代には政庁舎として使われ、現在も市庁舎として使用されているという。
新しい建物を造るのではなく、歴史的建造物を今も現役として活かしていく潔さ。ヴェッキオ宮殿 城・宮殿
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バルトロメオ・アンマナーティ作「ネプチューンの噴水」は残念ながら工事中。
仕方のないことだけれど、あちこちで修繕工事されているところが多い。
まぁ、東京駅の丸の内駅舎だってあんなに長く工事してたもんね。 -
コジモ1世の騎馬像
コジモ1世は17歳でメディチ家当主となり、領土拡大を図った。
トスカーナ大公になると、妻のためにピッティ宮などを手に入れたすごい人。 -
ヴェッキオ宮の入口。
ミケランジェロ作「ダビデ像」とヴァンディネッリ作「ヘラクレスとカークス像」。ヴェッキオ宮殿 城・宮殿
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「ダビデ像」はレプリカで、本物はアカデミア美術館に所蔵されている。
ほとんどの人が何かしらの教科書で見た事があるダビデ像は、レプリカといえども、ほぉ・・・っとため息が出る。 -
ヴェッキオ宮の隣に少し見えているのがウフィツィ美術館。
両建物の2階部分は確かに渡り廊下のように繋がっていた。
これが、ウフィッツィ美術館からアルノ川に架かるヴェッキオ橋の2階部分、そして川向うの「ピッティ宮殿」まで繋がっている秘密の通路「ヴァザーリの回廊」なんだ!!!
ヴァザーリの回廊内は隠れた美術館となっているそうだが、期間限定でしか公開しない特別感満載。
いつかまたイタリアに行く事があったら、まずこの「ヴァザーリの回廊」を歩いてみたい。 -
ヴェッキオ宮入り口でお出迎え。
何を考えているのかしら・・・と思ってしまう。 -
ヴェッキオ宮の右側には「ランツィのロッジア(ランツィの回廊)」がある。
ここは屋外ギャラリーのようなもので、レプリカだけでなく本物も並んでいるそう。ランツィの回廊 (ロッジア ディ ランツィ) 博物館・美術館・ギャラリー
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フィレンツェのシンボルでもあるライオン。
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彫刻家ジャンボローニャによる「サビニの女たちの略奪」
ヨーロッパの彫刻史上でも3人以上の群像はこの作品などが最初のもの。
この作品は1583年からこのロッジアにあるそう!
500年以上も前からそこに立っているなんて!
夜中に、一斉に動きだすんじゃないかと思ってしまう。 -
「パトロクロスを抱きかかえるメネラウス」
1600年代に古代ローマの彫像を復元したもの。 -
1500年代の彫刻家・金銀細工師でもあったベンヴェヌート・チェリーニの「ペルセウス」のブロンズ像。
チェリーニの本物。
ペルセウスの足の下にあるのはメデューサの首なし死体!
怖い・・・ -
「ポリュクセネーの陵辱」
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シニョリーア広場は中世の頃から政治の中心として栄えた。
ウフィッツィ美術館とヴェッキオ宮殿が並んでいる広場だけに、たくさんの観光客や修学旅行生などですごい賑わい。
日本の修学旅行生は先生方がしっかり目を見張ってるが、この国の修学旅行はどこに先生がいるんだか・・・大騒ぎしていても奇声を発していても建造物に腰かけていても OK(≧ω≦)!!
世界は広いもんだ。 -
ヴェッキオ宮殿の入り口は入場券不要で入れるエリア。
どことなく硬く厳かな印象の外観とは対照的に、内部は豪華で華やかな雰囲気。
ドゥオモは華やかな外観だったが、内部は思いがけず質素な雰囲気だったっけ。 -
ヴェロッキオの天使がイルカを抱えた噴水のレプリカ。
本物は2階に。
ヴェロッキオという方はレオナルド・ダ・ヴィンチとボッティチェリの先生で、「弟子の方が優れてる」の例で名前が出るかわいそうな先生だそう(/ω\)
そりゃ、かわいそうだわ。 -
ヴァザーリとその弟子たちによって描かれた、天井や壁一面のフラスコ画は美しい。
2階の「500人の大広間」見てくればよかった。
予習なしで回るとこういうもったいない事をする。 -
11:10 スペツィエリエ・エルボリステリエ・パラッツォ・ヴェッキオ
長ったらしい名前のこの店は、メディチ家おかかえドクター、マッシモ家が1680年に創業した薬局。
ヴェッキオ宮正面にあるのですぐわかる。
ここは娘と、行こうねと言っていた店。 -
スペッツィエリエとはスパイスやハーブを使った薬局のこと。
オーガニックのナチュラルコスメや、手作り石鹸、香水などを扱っている。
マヌカハニーの含有量によって種類が分かれているリップが目に留まった。
いつもワセリンを持ち歩いている娘にうってつけ。
私の友達にも何本か購入。
そして娘は、お世話になった先生に大好きだと言う紅茶を♪
プレゼント?と聞かれたので、うんうんと答えると、紫色のオーガンジーの袋に入れリボンまでつけてくれた。
イタリアのお店で、こういう優しさに触れたのはここが初めて。 -
薬局の並びにあるカフェに適当に入ってみたが、「リヴォワール」という1872年創業の老舗のカフェだった。
サヴォイア王家御用達のショコラティエ・リヴォワール氏が開いたバール。
店内はもちろんたくさんのチョコレートが売られていたが、私達はカフェの方に案内してもらった。リヴォワール カフェ
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包装されたチョコレートのディスプレイ。
店頭の方はチョコレートの販売で賑わっているが、カフェの方は静かで落ち着いた雰囲気。リヴォワール カフェ
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娘はサンドイッチと紅茶。
私は胚芽パンのパストラミサンドとコーヒー。
久しぶりに美味しいコーヒーを飲んだ気がした。
12:00にお店を出た。
昨日と同じ、アルノ川沿いの観光バスの乗降スポット「ZECCA」まで歩く。 -
イタリア国内の美術館として収蔵品の質、量ともに最大のウフィツィ美術館入り口の前を通って。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や「春」、レオナルド・ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの三大巨匠の作品が展示。
まさにルネサンスの栄光の歴史を物語る美術館。
「ねぇ、美大の院まで行ってるのに見とかなくていいの?」 -
ようやく傘をささないお天気で嬉しい(*^-^*)
ウフィツィ美術館は、外観も彫刻が飾られた近代的な感じ。 -
このまま美術館の広場を抜けると、昨日歩いたアルノ川沿いの道に出るんだね。
-
ウフィツィ美術館からアルノ川沿いに出たところ。
娘は昨夜、ヴェッキオ橋あたりからこのアルノ川沿いのどこかで、手袋を片方落としてしまった。
その指が出るタイプの毛糸の手袋は、製作や作業の時でも邪魔にならず、とても重宝していた手袋らしい。 -
どこかに落ちてないかなぁ・・・
フィレンツェに片方置きざりなんて可哀そうだなぁ・・・と言う。
確かに、寒がり娘の手を何か月も守ってくれた手袋、異国の地に片方だけ置いて帰るのは忍びない。
と言っても、そうそう簡単に見つかるものでもないし。
「〇〇(娘の名)の所に戻ってきたかったら、バス乗り場までにきっと見つかるよ!」と力づける。 -
昨日も撮ったアルノ川沿いの手すりの電燈の足。
ライオンの足かなぁ・・・
なんか気になる。 -
12:30 せっかく雨も降っていないというのに、娘の片方の手袋が落ちていないか、下ばかり見ながら着いてしまった。
「きっと手袋は芸術の国に残りたかったのよ」とバスの中で励ます(≧▽≦)
我が家は、子ども達が小さい時からこんな感じ。
”物にも心がある”と信じている。 -
集合時間より早く、全員集まった。
みんなちゃんとした方ばかりで良かった♪
添乗員さんから「皆様の早めの行動のおかげで少しだけ時間があるので、ドライバーさんにミケランジェロ広場を回ってもらいましょう!」と嬉しい提案\(*^▽^*)/ -
ミケランジェロ広場は行きたかった。
でも、私は剥離骨折からギリギリ復活している身・・・絶対に小高い丘まで歩けないとあきらめていた。
わずかの時間でもフィレンツェの街を一望できるの広場に行けるのは嬉しい♪ -
昨日歩いたヴェッキオ橋が見える。
昨日とは違うアルノ川が見える。 -
イチオシ
歓声を上げたドゥオモのオレンジ色のクーポラが見える。
写真におさまりきらないとしゃがんで撮ったジョットの鐘楼が見える。ミケランジェロ広場 広場・公園
-
イチオシ
さっき行ったヴェッキオ宮も見える。
時間旅行を楽しんだ迫力のフィレンツェ、もう一度歩きたいな。 -
ミケランジェロ広場には「ダヴィデ像」のレプリカが立っている。
全員、大パノラマの景色を撮りまくっていたその時、添乗員さんから「ダヴィデ像の前で皆さんの写真を撮りますよー」と声がかかった。
事はその時起きた。
「撮ってもらおう♪」と娘に声をかけて、添乗員さんの方に駆け寄った瞬間!
段差につまずいて、なんとまた転んだw(゚ロ゚;)w
「comodo様~!こんな所で2次災害起こさないでくださいよぉ」と添乗員さんや同じツアーの方が駆け寄ってきた。
またやっっちゃったの?私・・・と、怖くて立ち上がれなかった。
うん?痛くないかも・・・そーっと立ち上がって、そーっと足を踏み出した。
良かった!痛くない(*^^)v
添乗員さんは、半ば強制的に皆さんにダヴィデと同じポーズとらせてパチリ☆
バスの中で「まったく騒々しいんだから、とにかく気をつけてよ」と娘に怒られた。
騒々しいって・・・周りが騒いだだけで私は騒いでないのに、と心の中でふてくされる。
こうやってこれから怒られちゃうようになるのかなぁ。
あぁ、歳はとりたくない。
ミケランジェロ広場=ダヴィデ像=また転ぶ、とインプットされた。
これからローマに向かう♪
いよいよ最終回(*^^*)ミケランジェロ広場 広場・公園
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