2018/03/08 - 2018/03/09
57位(同エリア1026件中)
shiqueさん
- shiqueさんTOP
- 旅行記40冊
- クチコミ3件
- Q&A回答0件
- 56,182アクセス
- フォロワー34人
マンダレーをバイクで走り回った私たちは
42ドルの豪華客船(?)で次なる目的地バガンを目指しました。
10時間以上かけて移動したパガンは高温で乾燥した非常に埃っぽい大地。
そこは何千もの仏塔が建ち並ぶ、夢と現実の狭間のような世界です。
バガンでは、E-bikeと言う未知の新しいアイテムを
手に入れた私たちのまったりミャンマー旅行中盤戦。
よろしければ、今回もお付き合い下さいませ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
3月8日 マンダレー5日目
本日は RV N Mai Hak 社のフェリーでバガンを目指します。
宿で頼んだチケット料金は、簡単な朝食と昼食付きで一人42ドル。
宿から船着場までは徒歩で45分ほどでしょうか、
歩けない距離ではありませんが乗り遅れだけは避けたかったので
これまた宿でトランスポートを6,000Kで頼みました。
午前6時過ぎには既にチェックインは始まっていて
船着場の前の幹線道路にタクシーが到着すると
荷物はポーターの女性が有無も言わさず船まで運んでくれます。
ちなみに、チップは荷物一個につき1,000Kです。
午前6時半に定刻通り船は出港。
ぼんやり明るみを帯びて来た南の空高くには
私たちを見送るように下弦の月が輝いていました。 -
出港後間も無く姿を現した太陽は
靄にかすんだ東の空で眠気まなこ。
その姿を映す川面は穏やかにうねり
回折格子の彩を映し出す漆黒のスクリーン。
どこかで見たことのあるこの光沢は
南の河に住む王様アロワナの色そのものです。
南の魚たちは朝の太陽の色に擬態していた様です。 -
午前7時過ぎ。
昨日バイクで来たザガインヒルが見えてきました。
太陽がまだ東の空でグズグズしているせいもあって
朝靄に少し煙った仏塔群は幽玄の空気をまとっています。
この景色を記憶に焼き付けるため私たち乗客は
欄干に両手をついて静かにもう一人の自分と向き合います。
寒いと感じる風が吹き抜ける船上から見えるこの景色の周りには
明け方の夢の続きを見ているような不思議な時間が流れています。 -
午前8時半頃。
さっきまで寝ぼけてた朝の太陽はすっかり目を覚まし
いつものミャンマーの日差しを取り戻しています。
しかし、甲板を渡る川風はまだ朝と同じ涼しさで
上着なしでは5分も居ると肌寒さを感じます。 -
午前11時過ぎ。
デッキでは食事の準備が整ったようです。
ビュフェ方式の昼食の料理は
焼き飯、焼きソバ、野菜炒めの三品。 -
午後1時
川沿いの砂地に停止した船から板一枚がかけられ
乗客はこの村で30分の観光となります。
船着場には地元の子供たちが出迎えてくれます。
正確に言うと、押し掛けて来る外国人を見に来ています。
毎日ほぼ同じ時間にやって来る外国人が
彼らにはどのように映っているのだろうか?
本当の事は分かるはずも無い事ですが
彼らの瞳に映る風景を彼ら越しに覗いてみました。 -
添乗員さんに誘導されるまま村の中に入って行くと
未舗装の道は動物たちのお昼寝場となっていました。
木漏れ日のじゅうたんがさぞかし快適なのか
近くを通り過ぎても彼らは身動き一つしません。
熟睡のブタさんは体長1m50を超える巨漢で結構恐い。 -
ここは陶芸の村、yandabo
大小さまざまな陶器が村のあちこちに積み上げられています。
軒下に作られた作業場には製作途中の壷が並べられていて
地元の人によるデモンストレーションも見ることが出来ます。
お土産屋が有る訳ではないこの伝統産業の村は
観光をどの様に取り込んで発展して行く事でしょうか。
多くの観光地がやってしまう回り道だけはしないで欲しい。 -
手動式のろくろでは職人さんによる
デモンストレーションが行われていました。
体験型のこのツアーではさっそく子供がろくろを体験。
そんなに簡単に柔らかな土の成形が出来る筈も無く
グニャと形が崩れる度に笑いと歓声が上がります。
そんな光景を私たちと一緒に見ていた現地の少年も
事の成り行きに自然と笑みを浮かべています。
この彼の笑顔がこの村の一番の宝物。
彼の隠し切れない素直な好奇心が
次世代としてこの村をどう変革してゆく事だろうか。 -
船に乗って10時間以上が経ちます。
川の左側の土手にやっとパガンの遺跡が姿を現しました。
マンダレーからバガンまでの船旅は
明けゆく南の空に浮かぶ下弦の月から始まり
東の靄から登る太陽が作り出す川と空の大パンノラマへと転換する。
デッキを渡る川風は毛布が必要なぐらいの寒さから
昼前にはTシャツから覗く素肌を優しく撫でる心地良い風へと変わる。
それから時間は止まったように悠久の時を刻み
人びとは思い思いに自らの世界を旅する。
バスの移動より時間も費用もかかる船旅ではありますが
この時間の使い方はとても贅沢でお薦めです。 -
午後5時過ぎ
やっとバガンの船着場が見えてきました。
太陽は西の空で上下左右に細かく震えながら
昼間の2倍のぼんやりとした白い塊となり
すぐにやって来る闇の世界を迎える演出を始めている。
穏やかな川面に輝く光の帯は私たちの船が進む道。
川から眺めるバガンの夕日は
期待と夢に負けない程に、大きく怪しく輝いている。 -
船着場に到着するとアナウンスがある訳でもなく
乗客は自分の荷物を持って次々に下船して行きます。
当然、船に一本架けられた板を渡り上陸となります。
乗船の時のようにポーターを期待していた私は
失意の中、2つのキャリーバックを両手に持ち上陸。
急な足場の悪い砂地を坂を息を切らしながら上ると
ここでトランスポートの客引きが待っています。
馬車7,000K、タクシー10,000K。
バイタクとは交渉しませんでしたが
2人分荷物有りではそれ程差がないと判断し馬車を選択。
船着場から宿(sky view hotel)までは2キロ弱、
船の到着時間が早ければ歩こうとも考えていましたが
宿までの道は思った以上に微妙なアップダウンがあり
歩けば1時間以上掛かっていた事でしょう。
馬車にしたのは正解だったと思います。 -
宿の前の街灯も少ない道を600mほど進むと
バスターミナルからニャウンウーに向かう街道に出ます。
その道を更に500mほど北に向かって進むと
光が少ない街道の右側にぼんやり浮かび上がる
ローカルレストラン、Moe Kaung Kin が現れます。
グーグルマップにアップされていた
この店の料理の映像を見せて注文。
出てきた料理がこの汁なし麺とスープ(写真)。
コシのある細い麺で具沢山、とても美味しい。
バガン一発目のローカルフードは800K也。
今日一日は、
穏やかでのんびりとした船旅から始まり
馬車は私たちを綺麗なホテルまで送り届け
最後は美味しい麺料理と流れて来ました。
旅行に付き物の運は今のところ悪くは無いようです。
明日からのバガンも期待が出来そうな予感がします。
夕食後は早く部屋に帰って、少し飲んで早く寝ます。 -
3月9日 バガン2日目
スカイビューホテルの3階レストランからの朝日。
本日も昨日と同じく、朝日からのスタートとなります。
東の地平線は薄い雲に覆われ
朝日は日の出の時間を10分ほど過ぎてから
紅く熟れた果実のような姿を現しました。 -
バガンの大地が見渡せるレストランからの眺めは良い。
早朝、靄が木々の間に立ち込め
絵画のような風景を包み込む静けさが
朝日に照らし出され少しずつ溶けて行きます。
この瞬間のために早起きする価値は十分あります。
ただ、このホテルは遺跡からかなり離れているので
無数の仏塔が目の前に広がる空撮のような景色ではありません。
名物の気球も見えますが、間近を飛ぶ訳ではないので迫力には欠けます。
そんなちょっとイケてない所が私たちにはぴったりなホテルです。 -
今日一日私たちの頼もしい足となるE-bike。
レンタル料金は1日10,000Kと少し高めですが
景色を優先し、宿を街から少し離れた場所を選択したので
周りにレンタルショップが無くこの料金は致し方ないと納得。
(実は3日目はショップで5,000Kで借りました。)
ロゴが漢字のこのバイクは中国製でしょうか。
フルスロットルでも時速20kmほどの速度しか出ず
バイクとは全く違う乗り物ですが、便利です。
バッテリー切れにならない事を祈って出発です。
先ずは生活必需品の購入がてら市場周辺にドライブです。 -
シュエズィーゴォン・パヤー
ニャウンウーで一番有名な仏塔から
私たちのパガンツアーが始まりました。
両側に土産屋台が並ぶ屋根付きの参道を進むと
広大な境内が現れ、金色に輝く建物が沢山建っています。
その中でも一際大きく中央にそそり立つ黄金の仏塔が
シュエズィーゴォン・パヤーです。
その存在感は信仰の対象として十分過ぎる程に
大きく金色に輝いて存在していました。 -
どれ程の資産を投げやって仏塔を築けども
人の生活が精神的、経済的に充実していなければ
一時代の繁栄はままなら無いものでしょう。
先ほど通った参道には食文化を通した伝統が
女性たちの手で綿々と受け継がれていました。 -
本日2つ目の見学先、Gu Byauk Gyi
私たちは金色に輝く巨大な仏塔よりも
漆喰も禿げてしまっている古い時代に作られた
レンガ造りの寺院や仏塔の方に興味を惹かれます。
と言う事でやって来た、Gu Byauk Gyi 。
寺院の前には大きな駐車場が整備されていて
観光バスやチャーターされた車が並んでいます。
ここは私の持っているガイドブックには載っていませんが
どうやら観光ルートに組み込まれている様です。
小規模の遺跡の参道にはお土産屋が数件並び
ツアーでやって来た観光客で活気を見せています。
寺院内は写真等の撮影禁止で神秘感は有りますが
個人的には出足をくじかれた感は歪めなく
なんか中途半端な遺跡です。
さぁ、次行きましょう。 -
アノーヤター通りはニャウンウーからニューバガンに向かう
観光のために作られた交通量も少ない荒地を貫くバイパスですが
道沿いには遺跡が沢山散在している遺跡通りです。
Gu Byauk Gyi から、この通りを西に数十メートル走ると
次の遺跡(写真)が右前方に姿を現しました。
当然バイクを止め調査開始です。
「ここを調査するか?」
「はい、隊長。」
「中は危険があるから私が行く、君は外を頼む。」
「はい了解しました。」
「十分気を付けてくれ給え。」 -
直方体の遺跡の中は暗く空気は湿っています。
二階の床は抜け落ち、天井が丸見えの吹き抜けです。
壁の赤いレンガは今にも崩れ落ちそうで怖いです。
この建物内部を一周し、光を取り込む採光窓から外を眺めると
そこにはなんと、相棒が現地の少女と親善中。 -
現地の少女が3人に増え相棒と何かもめている様です。
相棒が遊んでもらったお礼にと
少女たちにあげた飴の色が違ったらしく
彼女たちの間で喧嘩が勃発したらしい。
同じ色の飴を選んで2つずつあげて
騒動は無事に収束したようです。
どんな場合でも、世界平和には繊細な配慮が必要です。 -
Gu Byauk Nge
子供たちの祝福(洗礼)を受けた私たちは
続いて奥に見えた寺院にも立ち寄ってみました。
ここは舗装道路から少し奥まっている事もあって
土産物屋も観光客も居ない静かな寺院です。
周りにある背の高い木々がやさしい日影を作り
そこでは犬が気持ち良さそうに寝そべっています。
そして、黒い帽子をかぶった一人の老人が
空の一点をじっと見つめたまま、しゃがみ込んでいます。
彼はここで一体何をしているのでしょうか?
不思議な雰囲気が漂う寺院にたどり着きました。 -
寺院の中は外の乾燥した光の世界とは別世界で
魑魅魍魎が巣喰う闇の世界が広がっています。
祠堂の天井は思った以上に高く
その中央には背の高い仏様が鎮座されていて
この闇に凛とした緊張感漂う空間を作り出しています。
こんな雰囲気で満たされた空間がバガンには
何千も存在するかと想像すると本当にワクワクします。 -
寺院内部には四角形の回廊があります。
信者や氏子はこの細く背の高い回廊を回り
東西南北に鎮座される仏様に祈りを捧げる様になっています。
各回廊には採光窓が配置されていて
その窓から忍び込む光は凹凸のある壁面で何度か反射され
柔らかな間接照明になって回廊を神秘的に照らし出しています。
迷える魂が正しく仏のもとにたどり着けるよう
この回廊には光と影の演出が施されているようです。 -
ここで私たちはある事に気付きました。
この寺院はバガン四つ目の見学地、
即ち4/3000と言う事です。
このペースで目の前に現れる遺跡全てを見学していたら
何ヶ月あっても全然時間が足りないと言う事です。
しかし、一つ一つをじっくりと見学したいので
直感で強烈に感じるものがある場所以外は
残念ながらガイドブックとネット情報を参考に
今日明日は寺院を回ることにしました。
この寺院に鎮座まします鋭い眼光の仏に
手を合わせ頭を垂れ次へと向かう事にします。 -
アーナンダ寺院
ねずみ色に少し茶色が混じった色合いで
中央部分だけが黄金に輝いた、とても大きな寺院です。
時間は正午少し過ぎ
境内は直射日光のおかげで
とても素足で歩ける熱さではありません。
暑さより熱さのせいで寺院の外には観光客もほとんど居ません。
日影からなんとか写真を撮った私たちも
境内一周回るのは諦め寺院内の散策をする事にしました。 -
流石に有名な寺院なので観光客の数も多いです。
更に本堂に向かう通路にはチェックカウンターがあります。
チェックするのはバガンの入域料(25,000K)の事で
私たちは昨日船で到着した際
馬車で船着場を出る時徴収されました。
ブースに置かれた外国人用の案内書きが
英語、日本語、中国語の三ヶ国語と言う事も
ニャンマーの現実を如実に表しているのでしょう。
個人的にはこの国の街角にはこれからも
アルファベット、漢字、ハングルが幅を利かすのでは無く
食堂で私たちを悩ますあのクルクル文字があふれ
私たちを悩まし続ける存在であって欲しいと思っています。 -
アーナンダ寺院で一番有名な仏像
遠くから見た仏様の表情と近くからみた表情が
全く違うように見える10m近くある大きな仏像です。
この情報は以前からバガンに関するテレビ番組で知っていましたが
仏像自体の迫力は実際に目の前で見てみると凄いです。 -
寺院の中央に東西南北の四方を向いて
黄金の仏像が収められています。
その四体の仏像はお顔も所作も全て違っていまが
私たちに対峙する姿勢には共通した厳しさを感じます。
大きさ、煌びやかな金色、厳しい眼差し、
その全てにおいて厚い信仰の対象となっている四体の仏像。
しかし私のカメラには何故か三体しか撮されていない。
この不思議はやはり私の力不足なのでしょう。 -
Shwesandaw Pagoda
アーナンダ寺院からバイクで5分。
5段のテラスを持つ大きな仏塔です。
地震前までは上段まで登れることができる
夕日の絶景ポイントだったらしい。
この仏塔の最上階からはオールドバガン周辺が一望できて
悠久の風景をたっぷり満喫出来たでしょう、残念。 -
マンダレーでもよく見かけた
絶対に私たちが飲んではいけない瓶の飲み水。
ここでは白い番人が
私たちの蛮行をしっかり取り締まっている。
しかしこのワンちゃんを
ここまで緊張させるとは私もまだまだですね。 -
仏塔の裏側にやって来ました。
近づけば近づくほど塔の急峻さが分かります。
階段の傾斜はゆるい所で45度、
きつい所では60度以上ありそうです。
かつて神事を執り行う人々にとって
毎日正装でこの階段を登る事は本当に修行だった事でしょう。
太陽はほぼ真上、時間は12時40分、暑い。
この遺跡見学後は日影を求めて昼食とします。 -
仏教の世界では動物に食べ物を与える事も
大切な功徳の一つと考えるそうです。
大人数人がかりでやっと動かせる贅沢な器で
食事を取る3匹のドーベルマンは
赤いロンジーを身に付けた女王の命令にどこまでも忠実で
この寺院に死ぬまで支える事を使命としているに違いない。 -
午後1時過ぎ
昼食のため、ニャウンウーのマーケット近くまで戻って来ました。
市場から南に通りを少し下った左側に
地元の人で賑わっていてメニューがある店を発見。
メニューから選んだのはシャンヌードル(1,000K)。
暑いバガンの昼食には汁なし麺がとても良い。
それは私たちが夏場に冷やし中華を食べる感覚です。
昼食後は一旦宿に戻ってお昼寝をします。
バガンはマンダレーよりも暑い。
ネットで気温を調べると最高気温35℃。
実際、日の当たる遺跡では40℃近くだと思います。
エアコンの効いた部屋で昼寝は体調管理のため絶対必要ですね。 -
午後5時少し前
後半戦、最初に訪れたのは
ニャウンウーからオールドバガンに向かう
メイン通り沿いにある、ティーローミィンロー寺院。
中央の祠堂はレンガ造りの巨大な建築物で
そこに向かう参道には土産物屋が軒を連ねる賑やかな寺院です。
西に傾いた太陽の光を浴びた祠堂は
色の濃いレンガが更に赤みを帯びた色に染まり
そのさまは天に立ち昇る炎を纏った城の風格があります。 -
姉妹と母
赤いドレスと赤い絨毯
鼓動と静寂
黄金の仏と黄金の回廊
希望と不安
幼い祈りと幼い一歩
彼女たちの日常は
文化という見えない糸を手繰るように
この回廊を静かに回り続け歴史となり
この地に積み重なってゆく -
照明が設置されていない寺院の内部は
建設当時から変わらない時間が流れる世界。
訳の分からない音や気配、影や闇が幅を利かす世界。
そんな闇に飲み込まれまいと存在する淡い姿を
どの様にして写し取るかではなくて
全てを吸い込む漆黒の闇の深さを
どの様に光と影を使って伝える事ができるか
これが写真の一つのテーマだと思っています。
被写体からレンズに向かう軸を
時間軸に変えられる様な写真が撮りたい。 -
先ほど仏様の前で祈りを捧げていた
赤いドレスの親子に回廊でまた会いました。
三人のミャンマー人女性と一人の日本人女性。
私が撮るこの回廊の写真にはこの四人の登場人物が必要である。
その事を寺院の仏様はちゃんと分かっていらっしゃって
偶然と言う時計の針を上手く計らって下さった様です。
それにしても、背の高い回廊には女性の姿が良く似合います。 -
ブーパヤー
エーヤワディー川を臨む西向きの崖に
黄金の仏塔が一基建てられいます。
仏塔(パヤー、英語ではパゴダ)はそれ自身が信仰の対象で
信者の方がたくさんお参りに来ています。
海外の観光客である私たちにはもちろん
ミャンマーの人々にとってもここは有名な観光地で
夕日に輝く笑顔の記念写真が続きます。 -
プーパヤーからの夕日。
昨日は船から眺めた夕日を
今日はバガンの川岸から眺めています。
“日の出をどこで迎え、落陽をどこで見送るのか”
その目的のために一日が流れてゆく生活も
一年に数日あっても良いと思います。
ミャンマー旅行の理由はそこにあったのかもしれません。 -
プーパヤーの周りをバイクで走っていると
ボートツアーの声をよくかけられます。
「プーパヤーに行くから。」と言うと
あっさりと諦めるボート屋さんばかりでしたが
ここはボート観光もある観光地で屋台も結構あります。
そんな屋台で気になったのがエビの揚物(写真)です。
“このエビで道草を食うか、それとも次の遺跡に向かうか。”
西の地平線に向け加速し始めた太陽を見て
私たちはエビの誘惑をカメラの中に閉じ込め
次なる新しい出会いに向けてバイクを走らせました。 -
Gawdaw Palin
プーパヤーから E-bikeで3分
到着したのは、ゴドーパリィン寺院。
バガンで2番目に高い寺院の東正面からは
地平線に近い夕日は建物に隠れて見えませんが
まだかろうじて沈んでいない様です。
本日はここで落陽となりそうです。
暗くなる前に見学しましょう。
それにしても、シルエットはモンサンミッシェル。 -
寺院の内部探検は後にして
夕陽を見るために急ぎ足で裏側に来ました。
白っぽい漆喰で化粧をしたゴドーパリィン寺院は
夕日を浴びて時代を重ねたオレンジ色に染まっています。
この場所で夕日を眺める観光客は当然居なくて
紅く染まったテラスには私たち2人しか居ません。
正確には昼寝の犬3匹と私たちだけです。
そんなVIP専用のプライベート空間に腰を下ろし
裏門の少し左に落ちてゆく夕日を眺めながら
お尻から伝わってくる熱を感じるのは気持ちが良い。
これが私たちが逢いに来たバガンです。 -
寺院の内部を見学するため
一周回って正面に戻って来ました。
裏には犬がたくさん寝ていましたが、正面には猫です。
国が変われば可愛がり方も変わるようです。
一見アウトに見えますが虐待では無いようで
本人(猫)はかなり喜んでいるようです。 -
夕方、赤みを増した夕日が回廊を駆け巡り
この寺院のフィナーレに彩を添えてくれます。
ここの仏様は毎日の事なので見飽きているでしょうが
この時間に行われる自然のライトアップショーは
私たちにとって、将におとぎの国への入口です。 -
西向きに鎮座されているこの仏様は
きっと毎日夕日がさぞかし眩しいのだと思います。
他の仏様より瞼が下がり目が閉じていて
そのせいか優しげな眼差しをした仏様です。
仏様の背後の壁画はまだはげ落ちず残っていて
緑色を基調にした沙羅双樹の模様はとても美しい。 -
タビィニュ寺院
バガンで一番背が高い寺院。
日は沈んだと言えオールドバガンには
有名な寺院が沢山あるので今日中に見学できる所は
片っ端に回ろうとここにやって来ました。
バガンNo.1の高さを誇るこの寺院も
近くから見ると大きさは実感出来ますが
四層ある上層部は全く見えず高さは感じられません。 -
この黄金に輝く仏様には瞳がありません。
それにも関わらず目ヂカラを強く感じます。
仏の横の石版にはミャンマー文字で次のように綴られています。
“ この仏様に見据えられた者はすべて石となり
動けなくなった体から離れた魂は
光輝く仏の黄金の体内に取り込まれ
夜になると蛍のように光りだす
人々から信仰心が失われた時代になればなる程
この仏は深く鮮やかに輝き続けて来た
そして今、お前の前の仏は輝いているか・・・”
そんな妄想を私に抱かせる
不思議なエネルギーを持った仏様です。 -
シュエ・モー・レストラン
太陽が西の大地に沈むと
今日一日の暑さをビールの泡で
良き思い出に変える儀式が待っています。
タイガービールの生ジョッキ1杯が900K。
実は、生ビールの安い店を探すのに45分。
私たちのこの努力を観光の下調べに当てられたなら
どれだけ充実した旅行になることでしょうに・・・残念。 -
ビールとピーナッツでお腹はふくれてしまいました。
つまみを屋台で買って部屋飲みする事にしましす。
夜8時になるとこの街はかなり静かになります。
昼間は賑やかな市場から南に下る通りも
今は街灯も少なくひっそりとした暗い通りです。
その中にあって光り輝く屋台には人も犬も吸い寄せられます。
串は1本100Kからです。
並べてある串から好きなものを選びザルに乗せ
店員さんに渡すと油でしっかり上げてくれます。
本日は、オクラ2本、厚揚、とんちゃん2本、合計500K也。 -
パガンは世界遺産ではありませんが
世界三大仏教遺跡と言われている観光地で
街や仏塔は人で溢れかえっていると思いきや
観光客も地元の人もそれ程多くはありません。
ここは自分たちのペースでのんびり観光が出来そうです。
ただ、今日一日回ってみて分かった事は
遺跡や寺院が想像以上に多いと言う事です。
更に乾燥しているけれど昼間の気温は35度越
水分補給を怠れば熱中症は確実でしょう。
明日、明後日(次回)も遺跡巡りのバガン観光が続きます。
新しい出会いあり、お決まりのトラブルありのバガン後編。
次回編もご覧頂ければ幸いです。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- すずかずさん 2018/11/22 09:26:53
- こんにちは。
- shiqueさん、こんにちは。
shiqueさんご夫婦の旅のスタイルが大好きです。
そして、旅行記が物語のように編集されていて最後まで楽しく読んでおります。
奥様がキャンディーをあげる姿を見て、私達夫婦も必ず日本のお菓子を常備しているので共感いたしました。
先日、ホーチミン旅行行ってきました。
shiqueさんが気に入って足を運んでくださったヤギ焼肉の店は閉店してました(泣)
参考までに、shiqueさんが食事されたヤギ肉屋の道路向かいのヤギ肉屋はまだ営業していますのでここで報告しておきますね。
これからも、どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。
すずかず
- shiqueさん からの返信 2018/11/23 03:51:39
- TU DIEP は無くなりましたか、残念。
- こんにちは、すずかずさん。
貴重な情報ありがとうございました。
私たちが2017年3月にホーチミンに行った時は
TU DIEP はまだ営業していたのですが
その時は向かいの店 LAU DE 218 でヤギ焼肉を食べ
「TU DIEP の方がタレの味付けが好みだね。」などと話していて
次回はTU DIEP にしようと二人決めていたので残念です。
思い起こせば3月の時もTU DIEP だけには客が殆ど居なくて
閑古鳥泣いていましたから、きっと何かやらかしたのでしょうね。
今度ホーチミンにいつ行けるかわかりませんが
次回はあの通りで他のヤギ肉屋に挑戦し、その時はご報告いたします(笑。
実は、来年3月にスリランカ旅行を計画中で
帰りにホーチミンかダナンに寄れると良いねと
話していた矢先のすずかずさんからのこのご連絡。
これはベトナムに呼ばれてるって事かもしれませんね!
遅くなりましたが、なかなか更新しない旅行記にも関わらず
いつもお付き合い下さってありがとうございます。
shique
- すずかずさん からの返信 2019/01/16 09:44:31
- おはようございます。
- shiqueさん、おはようございます。
すずかずです。
今年もよろしくお願いします。
今、ホーチミンにいます。
乾季で過ごしやすいですよ!
昨晩、山羊肉のお店夜確認してきました。
朗報です。
以前あったお店の場所はドリンク屋となり、お店前は若い子達で賑わってます。
その2軒隣に、青い椅子の見覚えのあるお店が‼
お店の名前も確認済みです。
同じお店でした。
わずかな距離ですが移動して営業してます^_^
お店にいる、マスターも同じ人でした。
取り急ぎ報告します。
すずかず
- すずかずさん からの返信 2019/01/16 09:48:13
- おはようございます。
- shiqueさん、おはようございます。
すずかずです。
今年もよろしくお願いします。
今、ホーチミンにいます。
乾季で過ごしやすいですよ!
昨晩、山羊肉のお店夜確認してきました。
朗報です。
以前あったお店の場所はドリンク屋となり、お店前は若い子達で賑わってます。
その2軒隣に、青い椅子の見覚えのあるお店が‼
お店の名前も確認済みです。
同じお店でした。
わずかな距離ですが移動して営業してます^_^
お店にいる、マスターも同じ人でした。
取り急ぎ報告します。
すずかず
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