
2019/03/01 - 2019/03/13
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shiqueさん
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2019年3月1日。
東の空もまだ薄暗い午前6時前に自宅を出て
タイを経由で合計22時間かけスリランカにやって来ました。
初日は移動だけで終了。
宿は空港の近くの街、ネゴンボに取りました。
この地ネゴンボから今回の私たちの旅行はスタートです。
世界一美しいと言われる車窓。
毎日がカレーの食文化。
あちこちに残る手つかずの自然や動物達。
シーギリヤロックを始めとする世界遺産。
この初めての地スリランカは
私たちに何を見せてくれるのでしょうか?
今年も始まった私たちのまったり旅行。
移動ばかりが目立つ乗り物旅行ですが
宜しければお付き合いください。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
エアーチケット。
去年の夏過ぎ、エアアジアが名古屋~ドンムアン間を就航しました。
まだ今年の旅行先を決めかねていた私たちですが
バンコクまで入ればその後どこでも行きやすいだろうと
プロモートの格安期間にバンコクまでのチケットを押えました。
ネパール、バリ、インド、スリランカなど色々な旅行先が上がる中
またまたエアアジアがドンムアン~コロンボ間を就航させました。
単なる偶然が重なっただけの話ですが
これは何か見えないものに導かれているのだろうと
即座にコロンボまでの格安チケットを押え
今回のスリランカ旅行が決定した訳です。
そして、ドンムアンでの乗り換え時間は約5時間。
空港外の屋台で弁当(40B)と
ビールを買って、空港のベンチで夕食です。
料金が安いとは言えやはり乗り継ぎは大変です。 -
初めての国スリランカ。
旅行客にとって最も重要な事の一つは移動手段です。
鉄道網が張り巡らされているようですが、本数が少ない。
バスが頻繁に運行しているようですが
ACが効いた旅行者用のバスは少ない。
タクシーはほとんど無く、短距離の移動はほぼトゥクトゥク。
トゥクトゥクの値段交渉がスムーズに出来るのか心配。
と言う事で今回とても便利だったのが、配車アプリPickMeです。
例えば、空港からニゴンボの宿まで深夜に
エヤコンが効いた軽自動車で313円(494Rp)。
2km程の移動距離は100円強、これはとても便利です。
今回はトラブルもなく、PickMeのおかげでスムーズに移動が出来ました。
ただし地方都市では利用できない地域もあるので気を付けましょう。 -
私達の旅行で使うアイテムもここ数年でかなり変わりました。
空港に着くとまずは両替、その次はSimカードの購入。
今回、スリランカではdailogeが良いとの情報がありましたが
空港に着いた午後11時頃、dailogeの店舗前には
既に10人を超える列が出来ていて
しかも、料金プランが高いのしかありません。
早く宿に着きたいのと、安価に収めたいと言う理由から
全く列が出来ていない、しかもデータ通信のみ
2Gで500Rpと格安のairtelで契約。
問題無くネットに繋がるのでairtelで十分でした。
後半、1G分チャージしましたが
追加の費用は120Rp、安いものです。
契約会社の問題ではなく、ローカルの電話は出来るような
通話込のプランで次回は契約しようと思っています。
宿の手配で色々問題が派生したものですから。 -
世界で一番美しい車窓が広がるスリランカの鉄道。
こんな事を聞かされていたので、北海道ほどの島で移動となると
料金も安い鉄道が長距離移動のメインと考えるのが一般的です。
しかし、そんなに甘くないのがスリランカの鉄道事情。
どんな試練が待ち構えているのかは後ほど。
煙を巻き上げ走る気動車に引かれ単線を駆け抜ける列車
流れ去る風景と車両内の環境は時として天国と地獄。 -
今回のスリランカ旅行は私たちにとって新しい事ばかり
宿も今回初めてAirbnbで予約しました。
いわゆる民泊で、一般の人から部屋の間借りをするスタイルです。
スリランカ最初の夜の到着が
将に真夜中と言うフライトだったので
一個人の民家である宿にちゃんと辿り着けるか?
ホストは起きていて迎え入れてくれるか?
ホテルでは無いのでレセプションがある訳でも無く
不安の種は尽きる事がありませんでしたが
事前のメール連絡でチェックインの時間連絡と
正確な住所を教えてもらっていたので
ドライバーが家の近くの奥まった路地で
少し迷いましたが、無事着く事が出来ました。
当日、車の音を聞きつけてホストも出て来てくれたので
チェックインもスムーズでした。
写真はそんな宿のテラス。 -
スリランカ、ニゴンボ2日目。
「新しい街はまず散歩 」の習わしに従い宿から
駅前、クロックタワー、運河、そしてこの入江へと散歩は続きます。
ニゴンボは北部にビーチリゾートがあり
駅を中心とした中心部は地図ではラグーンの近く。
南アジアの小国スリランカのラグーンてどんな感じ?
予想通り汚いです、しかしのんびりとして長閑です。
やはり大都市近辺ではきれいな海は期待できないようです。 -
本日は土曜日。
土曜日は午前中にフィッシュマーケットへ、と言う事で
宿からのんびり30分程かけ、歩いてやって来ました。
街の中心部から少し離れたラグーンの先端部にあるこのマーケットは
コンクリートの大きな建物があるわけでも無く
空の青がまぶしく、人々の動きものんびりとしたのどかなマーケットです。 -
市場内に入るとタープを貼って作った日陰に
女性たちが陣取り、持ち寄ったものを商っています。
南国の眩しい太陽と蒼い空に決して負ける事のない
カラフルな彼女たちの出で立ちが
この先に待ち受ける世界への期待を膨らませてくれます。 -
どこの市場ででも働く女性は多く
その存在感が市場のエネルギー源と言ってもよい。
特にこの市場は威風堂々とした女性方が多い印象です。
これから始まる客とのコミニュケーションが
風通しの良いこの市場の中を潮風に乗って
南国の音楽のように流れてゆく。 -
基本はうろこを剥いで、ぶつ切り。
ここの魚は100%カレーになる訳ですから
それで問題は無いのでしょう。 -
砂の海岸に小舟から上げられたアジ系の魚は
砂浜に広げられたシートの上で
次々と開かれて干物に加工されています。
衛生面はあえて言いませんが、効率は非常に良い。
干物が並んだ浜辺はこの海岸の風物詩となっています。 -
漁で揚がったばかりの魚を地面に広げ
男たちは競りを始めた。
この魚は本当に新鮮だ。
宿で調理できるのならタイやハタは
本当に買って調理してみたいと思う私です。 -
ニゴンボの海に住まう魚達は
熱い潮風に誘われ海から上がり
地面をすっぽりと覆い尽くす
碧く澄んだ広い広い空に向けて
一つの大きな群れとなり泳ぎだしている
人々はその一匹一匹をとても大事に見守っている -
ニゴンボ駅
スリランカにはシャイな人も居ますが明るい人が多い。
子どもたちは好奇心旺盛で簡単な英語で話しかけてくる。
その場の空気を僅かに震した私たちの微笑みは
同心円状に広がり笑顔にあふれた空間が私達を取り巻いてくれる。 -
ネゴンボの北3km程のところにあるKATTUWA駅
ネゴンボのビーチエリアは北部の海岸沿いにあり
旅行客相手の施設はその周辺に集中しています。
その地域にある旅行代理店でスリランカの
ドライブライセンス取得を依頼していた私たちは
免許を受け取るためにこの地域に列車でやって来ました。
この駅は線路上を移動しなければ
その場所すら分からないような
緑に囲まれた隠れ家のような小さな駅です。
また、看板が3つの言語で表示されているのも
この国の現状を表しているようです。 -
SASHA HOTEL
宿の近くにあるレストラン SASHA HOTELで遅めの昼食。
冷房の効いた店内に入ると無愛想な店員が
私たちをテーブルに誘導しメニューを渡してくれます。
英語表記のあるメニューで料金少し高め。
辺りを見回すと現地の人たちはみんな同じ物を食べている。
それがメニューのどれに当たるのか分からなかったので
隣の席で食事していた家族ずれに聞いてみる事にしました。
私達が同じ物を食べたいと言うと、その方が店員に頼んでくれました。
それはメニューには載っていないランチメニューと言う事でした。
ランチにはチキン(写真上)とフィッシュ(写真下)
の2種類があるとの事でで一つずつ頼みました。
そのランチメニューは当然ライスカレー。
250Rp+サービス料50Rp。
味は美味しい辛いカレーです。 -
土曜日の夕方からニゴンボ駅の前にはマーケットが立つようです。
仮設のテーブルには色々のものが山積みされ
その品物を現地の人たちが先を争って品定めしてゆく。
洋服売り場の前での女性達の熱気は全世界共通。
私はとても親近感を感じるこの風景が大好きです。 -
この街には大きなスーパーもあるようですが
現地の方は土曜の夜はこのマーケットに集まるようです。
何日かに一度、市が立ち、人々が集う。
日本にもこんな習慣が遠い昔あった様な気がします。
帳と共に姿を現す光と闇の織りなす怪しい空間。
母の手に引かれて歩きながらもその妖艶さに惹かれてゆく。
子どもが新しい世界を知る瞬間。
こんな文化が記憶の奥底に眠り続けることなく
ずっと続いて欲しいと思います。 -
色とりどりの衣装が渦叩く積まれている。
陳列の仕方に問題は感じますが
商品がたくさん溢れているこの現実は
ある意味豊かさを象徴しているのでしょう。
スリランカでは教育も無償で英語を話す人も多い。
この国はアジアの発展途上国である事は確かですが
何故か豊かさを感じる不思議な国です。 -
スリランカではhotelと呼ばれる食堂で
まだ一度しか食事をしていませんが
それでもわかった事は一人前の量が非常に多い。
更にアルコール類は普通の店では販売していない。
話によるとアルコールの販売は許可制で
許可を持っている特殊な店で無いと販売してないとの事です。
アルコールがエネルギー源の私たちにとって
近所で販売している所を見つける事が急務です。
昼間、クロックタワーの近くで見つけた酒屋で
初ライオンビールを購入し、その帰り道
野菜カレー入りロティー(40Rp)を買って帰り
宿のバルコニーで夕食にする事にしました。
昼遅めのカレーが結構腹もちよく夕食はこれで十分です。 -
スリランカ、ニゴンボ3日目。
本日は列車を乗り継ぎ一日かけて
スリランカ北端の都市ジャフナを目指します。
まずは朝7時台の始発列車でニゴンボから
コロンボフォートまで各駅停車の列車で移動です。
今日は日曜日、
通勤客は居ないので混雑はしないだろう。
私の予想通りに列車が空いている事を願いながら
現地の乗客とともにホームで列車を待ちます。
早朝のニゴンボ駅には穏やかな空気が流れています。 -
ニゴンボ~コロンボ間はコミューターと呼ばれる
3等席のみの列車しか走っていません。
座席は早い者勝ちの世界ですがこの始発列車は
私たちでも座れるぐらいに空いていました。
大都会に向かう列車でも扉を開きっぱなしで
車内には車内販売のおじさん達が頻繁に行き来しています。
ここまではいたって順調、この調子で無事にジャフナに着きたい。 -
ニゴンボを出発して1時間半
午前9時前にコロンボフォートに到着。
コロンボの駅は大きいですが
迷子になるくらいの大きさでは無いので
チケット売り場もすぐに見つかりました。
しかし11時50分発のジャフナ行きの切符販売は
まだ始まっていなく11時に来いと言われてしまいました。
微妙な違和感を感じながらも致し方なく
いったん食事で時間を潰すことにしました。 -
コロンボフォート駅前には
ペター地区と呼ばれる商業地帯が広がっています。
そこには沢山の食堂もあるので
その中の一軒で時間を潰すことにしました。
スリランカには食堂が想像以上にたくさんありますが
その2軒に1軒はパン屋と言えるほどパン屋が多い。
メニューは当然カレーパン。
左はエッグカレーの揚げパン、
右は野菜カレーのロティーパン、共に40Rp也。 -
出発1時間前、私たちが手に入れる事が出来た切符は3等席。
スリランカの2等席は座席指定のものと指定の無いものがあるらしく
それは列車の名前で決まっているらしい。
更に座席指定の切符は前日以前に完売していて
当日は3等もしくはバカ高い1等席しか購入できないのです。
そんな事も知らず当日2等席の予約を考えていた
私たちの考えの甘さを痛感しました。
と言ってもそんな情報は事前に調べた限りでは
どこにも載っていなかったので仕方ないと諦めるしかありません。 -
キャンディ行きの列車などがホームを何度か発着して行き
次にホームに入ってきた列車がジャフナ行きであると気付いた時には
3等席は既に満員、座席はすべて埋まっていました。
予感的中、しかしがっかりしていても仕方が無いので
各車両を回ってみていると一番先頭車両の3等車に空席があり
ラッキーとばかりに移動し客席をキープしました。
そして列車は私たちを乗せ、ジャフナに向けて出発です。
発車して30分が心地よく過ぎた頃
車掌がチケットのチェックにやって来ました。
ここからが悲劇の始まりです。
車両には3と言う番号が書かれているのに
「この車両は2等車両だ、予約が無いと乗れない。」と言います。
こちらの言い分を聞こうともせず、車両を移動せよの一点張り。
私たちを含め同じ目に遭った数人が強制的に
後部の3等車両に移動させられることになりました。
しかし3等車両は立錐の余地も無い程の混雑です。
私たちは3等車両どころか、連結部に立たされる羽目になります。
誰一人通路に立っている人がいない2等車の車両に
一歩でも踏み入れると激しい剣幕で追いやられます。
私たちは何か悪いことしたのでしょうか? -
満員電車さながらの状態で立っているだけでも大変なのに
この列車は左右の揺れも激しく身体を支えるのも大変です。
こんな状況で数時間立ったままで揺られていると
国籍関係なく乗客間に連帯感が自然と生まれてきます。
隣に立っていたカップルからサンドイッチもらったり
私のバックのに相棒が、相棒のバックにカップルの彼女が座る。
国際親善が唯一の救いとなる灼熱地獄列車は走り続けます。
ちなみに、この状態5時間続きました。
写真は少し空いてからのものです。 -
あと1時間もすればジャフナに到着と言う頃
夕日が雄大な水郷地帯のはるか先に広がる水平線に落ちて行きました。
快適な揺れに誘われ、うつらうつらしながら6時間過ごしたその後に
この車窓が出迎えてくれる状況を夢見ていた私ですが
まるで修行のような6時間を過ごした者だけが得られる
極度の疲労を伴う達成感も悪くないと思う事にしました。
でも、二度と同じ目は御免していただきたいですが・・・。
この路線、なめていると痛い目に遭います。
千円で買える幸せはこの路線には存在します。 -
列車はジャフナに30分程遅れて7時頃到着。
満員電車さながらに混んでいた列車も
次々と乗客は思い思いの駅で下車し
ジャフナで下車する人は多くありませんでした。
午後7時すぎ、辺りはすっかり暗くなっていて
駅前には予約の客待ちをする人以外ほとんど居ません。
駅から荷物を持って出て来た私たちに
声をかけてくるドライバーなど当然いません。
仕方なくロータリーを超えた所に
待機していたトゥクトゥクに声かけ交渉開始。
「どこまで行くんだい?」
「Dvilla guesthouseに行きたいんだ。」
「400Rpだ。」
「それは高い。」
毎度の交渉が始まった。
400と言う事は相場は200だな。
とは言え、夜で他に交通手段はない。
なんとか300まで下げられたらここは良しとしよう。
300で相手も手を打ち、宿へと向かいました。
5時間立ちっぱなしの苦行の後はなんでも許せてしまう。
と言うか、早くビールが飲みたい! -
身体はバラバラになりそうに疲れていますが
宿に着くと、今回の旅行がやっと動き出したと言う
ワクワク感が精神的に支えてくれます。
とは言えまずはエネルギー源、食事とビール。
宿から徒歩5分ほどの所にある酒屋でビール
レストランでコトゥを買って宿の集会スペースで夕食。
このコトゥ(写真)は不味い!とにかく不味い。
何でも食べる私たちですが今回は残しました。
気持とは裏腹にスリランカはまだまだ私たちを
素直に受け入れてはくれないようです。
不安は残りますが明日のジャフナ対戦に備えて
今夜は早く寝る事にします。
明日は宿でバイクを借りて遺跡、寺院をまわり
更にその先に広がる海を見に行く予定です。
インド亜大陸が見えそうなこの地は私たちに
どんな思い出を用意してくれているのでしょうか?
バイクで風となり軽快に駆け巡る
次回ジャフナ編ものよろしくお願いします。
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