知らないうちに真田巡り　　（其の弐）本陣に迫る別所温泉

2018/01/29 - 2018/01/30

11月に偶然九度山に行き、なんとなく真田に興味を持ったものの、NHKオンデマンドで「真田丸」を見ることなどは日々の雑事に紛れ、すっかり忘れて年が開けました。

「大人の休日倶楽部」は４日間15,000円でJR東日本の列車が、新幹線も含んでほぼ乗り放題になるお得な切符。いつもこれを使って実家へ帰ります（注１）実家は２泊なので、１日余ってしまう。夏はこの切符で八甲田山へ行ったのでした。さて、今度はどうしようかと考え、冬だからどこかの温泉に行くことにしました。

友人に「新幹線の停車する駅からローカル線に乗っても３０分程度で行ける、長野か新潟あたりのいい温泉教えて」と聞いたところ「別所温泉なんかどう？新幹線は上田で下りて、別所線で３０分位」
「あ、いいね、そこ行く」

上田も別所温泉も初めて聞く名前。
宿は別所温泉で一番安い宿を朝食付きで予約しました。夕食をつけると倍の値段になるし、そんなに沢山食べられない。「ひとり旅歓迎の宿」というのも好感が持てる。

温泉♪温泉♪楽しいな～

そしてこれがミラクル真田旅第二場の幕開けになるのでした。 (*´・ω・`)ﾉ:::＊:::＊


◎（其の壱）九度山から始まるミラクルの旅 そして茶臼山
https://4travel.jp/travelogue/11354814

◎（其の参）天空の城下町沼田でポケモンgo!
https://4travel.jp/travelogue/11444526

◎（其の四）ついに本陣上田でお館様とご対面
https://4travel.jp/travelogue/11447809

◎（其の伍）最終章　黄泉から導かれて墓参り
https://4travel.jp/travelogue/11450244

エリア 別所温泉(長野)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 新幹線 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

実家から新幹線で上田に向かう途中仙台を通るので、このフリーパスを利用して途中下車。仙台でランチを食べることにしました。
仙台といえば牛タンですが、このところ「スープカフェ　ニコモ」がお気にいり。
このスープを食べると血がサラサラになるような気がします。

仙台は伊達政宗のお城。真田幸村は大阪夏の陣前に娘を伊達政宗に託し、仙台からそう遠くない場所に密かに匿われていた、な～んて話は当然この時は知らない。

ランチを堪能した後は再び新幹線に乗り、一路初めて行く上田へ。
上田から別所線へは乗り継ぎが良すぎて上田駅を偵察する時間もなく、新幹線ホームから別所線まで走り抜いたため写真はありません。上田から目的地の別所温泉駅までは１４駅です。

冬の日は短く、別所温泉駅に着いた時にはとっぷりと暗くなっていました。

別所温泉駅から宿の上松屋旅館まではそれほど遠くはないものの、別所温泉旅館組合が駅から宿までのバスを出しているとの口コミを見て、バスの予約のつもりで「○時の列車で行きますので、お迎えにきていただければありがたいです」のメールを出しました。このメールにはお返事がなく、「駅前にバスはいるのかしらん」とちょっと不安に思いながら列車を降りると、プラットホームに「chikiさま、お待ちしておりました」の番頭はん（？）が！

いや、びっくりした。駅のプラットホームまでお迎えにきていただいたのは生まれて初めてだ∑(=ﾟωﾟ=;) ﾏｼﾞ!?

私ひとりのためにお迎えに来てくださるなんて、どうしましょ。

そして私が出した「お迎えに」のメールのお返事は迷惑フォルダに入っておりました。m(*- -*)mｽ･ｽｲﾏｾｰﾝ

写真は翌日のものです。

上松屋旅館のHPには「真田家云々」という説明がありましたが、「へぇ～、真田一族ってこの辺りの人だったんだー」程度の感想。

旅館に入っていきなりこの凧。

この鎧（試着可能）

そしてお部屋はほどよい広さにコタツがありヽ(*^^*)ノｳﾚﾋﾟｰ

この部屋は私の好きな紫色で統一。

加湿器まで設備。

コタツに入って長旅の疲れがどっと出て。
居心地良すぎてこのまま猫になって寝てしまいたいにゃー。

まずはひとっ風呂と温泉に行ってみました。
「ななくり」と「ろくもん」に分かれています。毎日深夜に男湯と女湯を交換する作業があります。本日は「ろくもん」が女湯。

実は「ろくもん」の意味がわからなかったのですよ、この時は。

「ろくもん」の方がゴージャス。露天は「さなだの湯」という真っ赤な陶器でできた湯船です。点々とほのかに光る明かりが和みます。
広々ゆったりの温泉です。

なんとビールの出前がありました。この張り紙のそばにある電話から注文すると配達してくださるそうです。（ただしこの絵と違う缶ビールヾ(ｰｰ )ｫｨ）
一番小さな缶で170円だったと思います。お手頃ですね。

でも、自分で缶ビールを持ってお風呂に行って、外におけばいいのよね、この季節は。

いやいやいやいや、真田づくしだぜこの宿は(￣ω￣;)

NHK大河ドラマ「真田丸」のポスターとか

六文銭のタペストリーとか

お風呂場案内板は真田十勇士

他の部屋の名前に「信繁」とか、人の名前がついていましたが、何しろ「のぶしげって誰？」という状態だったもので（汗）

お風呂に向かう中間点にちょっとした広間があって、そこには１日中無料で飲める「秘伝の味噌スープ」が置いてあります。
かき氷器もありました。季節仕様なのか、かき氷は準備ができていませんでした。

その他図書室のような場所もあり、一日中楽しめそうです。

そして朝食は一部バイキング形式。チェックイン時に朝食の時間を指定します。一番遅い時間を指定しました。
地元の食材をふんだんに使った朝食。食べきれなくて残念。

この宿はネットで予約しましたが、この朝食付で7,500円でした。
素泊まりでは5,500円です。
朝食付きがおすすめです。
この旅館のお向かいが食事処なので、夕食はそこで食べるも良し。

こちらはバイキングコーナー。

壁には真田十勇士の切り絵が飾られています。
前日の夜はここで、大宴会が行われていました。

こちらは「真田粥」という名前のお粥。
なんかもう、これでもかと真田押し出しo(´^｀)o ｳｰ

廊下にも十勇士の切り絵。

そして真田人形も。

こちらは前日入れ替わったお風呂。今日は「ななくり」です。
ちょうど良い湯加減で朝風呂満喫。八角形のお風呂と露天風呂。
眼下に広がる民家の屋根に白く積もった雪とちらつき始めた粉雪。冬の露天風呂ムードに酔いっぱなし。

(*´ｪ`*)ﾎﾟｯ

大きな湯船に大満足。

何しろこの旅の目的は「１日余ってしまう『大人の休日倶楽部切符』を消化するため」だったので、何の下調べもなくやってきてしまいましたが、実はこの宿から数十秒の所に「真田の隠し湯」があるとか、だいたい新幹線を降りた所に真田家の城「上田城」があるなんてことは全然知らず、後から大後悔することになりました。

この宿は500円で好きな浴衣を借りることができます。
部屋にDVDプレイヤーがあって、ここにあるDVDは無料で貸出可能です。

　　　　これだけ熱狂的に愛される真田一族っていったい何者？

この時、「帰ったら『真田丸』を一気見してみよう！」と密かに心に刻みました。そして当然ミラクル真田旅は、あっと驚く展開を見せて続くのでありました。

ﾓｸﾓｸ（（（　(-h-)　）））ﾓｸﾓｸ

この旅行記へのコメント （2）

• 吉備津彦さん 2018/08/28 12:05:16

  男は負けると判っていても戦わなければならないときがある。

  大阪冬の陣で武名を轟かせ、夏の陣で見事な死に花を咲かせた信繁の足跡巡り、私もしましたが真田の隠し湯は知りませんでした。信繁が蟄居した久能山、討死した天王寺も訪れました。

  chikiroomさん からの返信 2018/08/28 22:05:52

  Re: 男は負けると判っていても戦わなければならないときがある。

  吉備様
  去年から始まったなぜか私の周りに真田が現れるシリーズにご投票ありがとうございます。
  本当に何も知らなかったので、この展開にびっくり仰天しています。そしてこのシリーズはあと３回続く予定です（今、この夏の旅行記の方を優先しているもので）
  
  ”男は負けると判っていても戦わなければならないときがある”
  
  テレビで歴史学者の方が「幸村は家康の首を本当に取る気で行ったと思う」と言っていました。家康の首さえとればなんとかなると思っていたそうです。確かにあの戦い方は砲弾抱いて突っ込んだ特攻隊とはちょっと違うような気もします。
  
  この戦い方って、この夏の甲子園の金足農業と似ていると思いませんか？
  実は私の故郷は秋田なのです、と言ってしまうと、真田一族に造詣の深い吉備様ならばオチがわかってしまうかもしれませんね。
  
  でも、オチはそれだけではないのです。
  ９月になると体が空いたらアップしますので、ぜひまたお越しくださいませ。
  
  吉備様トルコに行かれたのですね。トルコでオスマン・トルコ軍の行進を見るのが夢です。