【列車で紡ぐヨーロッパ周遊】(17-1)はじめてのローマ・2日目その1 ATAC社鉄道博物館を訪問

2018/02/13 - 2018/03/07

4月からようやく社会人デビューとなる春休み、働き出したら出来ないような体験…ヨーロッパを長期間ぐるぐる回ることを計画しました。物価の安い中東欧も考えたのですが、いかんせんこの時期だと極寒なので中止、「暖かい」場所を中心に周るよう日程を組みました。全て個人手配です。下記におおまかな日程を示しますので、今後旅をされる方の参考になれば幸いです。


☆本記事の旅程
2018/3/2
午前 朝イチでATAC社鉄道博物館を訪問、その後バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂を見学
午後 引き続き、バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂を見学し、コロッセオへ
夕方 カピトリーニ美術館を見学後、夕食

☆ローマでの宿泊先
2018/3/1~4(3泊)
Hotel Amalia Vaticano：シングルルーム朝食つき
59ユーロ/泊(払戻不可)×3泊=178ユーロ

ローマを丸1日観光、もりだくさんの内容です。まずは、ローマの路線バスやメトロを運行するATAC社の博物館へ(鉄道博物館だけ別記事にしました)。


☆今回の旅程
2018/2/13 羽田空港発 HND~CDG
2018/2/14 CDG乗継でLHRへ、ロンドン観光
2018/2/15 ロンドン→パリ(ユーロスター)、パリ観光
2018/2/16 パリ→トゥールーズ(TGV)、トゥールーズ観光
2018/2/17 トゥールーズ→ニーム→アヴィニョン(Intercités, TER)
2018/2/18 アヴィニョン観光
2018/2/19 アヴィニョン→マルセイユ→ニース マルセイユ観光
2018/2/20 ニースとモナコ、ニースのカーニバル
2018/2/21 ニース→ジェノヴァ(TER, Intercity)
2018/2/22 ジェノヴァ→ミラノ→ヴェネチア(Intercity, FrecciaRossa) ミラノ観光
2018/2/23 ヴェネチア観光、ヴェネチア→ミラノ→パレルモ(FrecciaRossa, IntercityNotte)
2018/2/24 パレルモ到着
2018/2/25 パレルモ観光、パレルモ→カターニア(Regionale)
2018/2/26 カターニア観光
2018/2/27 カターニア観光、カターニア→シラクーサ
2018/2/28 シラクーサ観光、シラクーサ→ローマ(IntercityNotte)
2018/3/01 ローマ到着、観光
2018/3/02 ローマ観光(バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂)
2018/3/03 ローマからナポリへ日帰り
2018/3/04 ローマ観光、ローマ→ミュンヘン(EuroNight)
2018/3/05 ミュンヘン観光
2018/3/06 ミュンヘン観光、MUC~CDG~HND
2018/3/07 羽田空港着

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

Hotel Amalia Vaticano(ホテル アマリア バティカーノ)

まずはホテルの紹介から。メトロA線のオッタビアーノ駅近く、バチカン市国にもほど近い立地の3つ星ホテルです。

チェックイン時
フロントのおじさん「ローマに来る前はどこに居たんだい？」
私「シチリア島から来ました」
フロントのおじさん「なんと…ワンダフル！」

シチリアってイタリア人にとっても魅力的なんですね。

ホテル アマリア ヴァティカーノ ホテル

水回り。シャワースペースが少し狭いですが問題無し。Wi-Fiもサクサクでした。

ホテル アマリア ヴァティカーノ ホテル

3月2日の朝のお話です。ホテルで朝食を食べ、テルミニ駅でメトロA線とB線を乗り継ぎ、Piramide駅へ。広告はルフトハンザの子会社、Eurowings。

ピラミデ 史跡・遺跡

B線はこのあたりは地上区間です。電車は新しいのが来ました。

ピラミデ 史跡・遺跡

メトロB線のPiramide駅とFS線Roma Ostiense駅が隣接しており、そのさらに隣に件の博物館はあります。

門が閉まっていたので、中に居た職員と思しきおじさんに「開いてる？」と聞いたら入れてくれました。というか開館時間なら門くらい開けといてくれよ…

ローマのメトロや路線バスを運行するATAC社の博物館です。ちまっとしていて、口コミもなかなか出てこなかったので実際に行ってみた、というお話です。

05号 電気機関車

解説板がイタリア語しか無く何書いてあるのかよく分かりません。苦笑
推測も入れながらなので間違っている所があればコメントお願いいたします。。

1922年、Carmitani&Toselli per la parte meccanica社製造の電気機関車で、9両が製造、軸配置B-B。1947年にTIBB(Tecnomasio Italiano Brown Boveri)社で昇圧改造をされています。1984年引退。
主にRoma Lido~Ostiaで使用されたようです。

運転台の様子。ワンハンドルマスコンで意外と近代的。

機械室。

1号 荷物電車

日本でいうと地方私鉄が所有していた自社発注も荷物電車、といったイメージでしょうか。
1915年、ブレダ社製造(機器はGE)。1962年までに4両を中古で導入、列車牽引用として運用されました。その後10年ほど国鉄の試験車として使われ、1983年に引退となっています。

Carro Sponde Basse

1951年、STEFFER社製造の資材運搬列車。1980年頃まで近郊線で使われていたようです。

役割としては京急のデトのような存在でしょうか。

TRAM 404

1937年、Stanga社製造のトラムで、12編成が製造されました。使用線区はTermini駅前~Cinecittà駅で、Capannelle競馬場へのアクセスにも使われていたようです。片側にしかドアが無いのが特徴で、終点ではループ線を使って方向転換していたとか。

1980年、メトロA線の開通と共に、用途廃車。

運転台は非常にシンプル。

車内の様子。木製の椅子、片側にしかないドア、連接車など異彩を放つ車両です。

記念のプレートなど。

ドアのある側はこんな感じ。

こちら側には運転台すらなく、ループ線での方向転換を前提として設計されたようです。インターアーバンのような路線だったのでしょうか、気になります。

E.C.D 21 E POSTE

ここから解説板を撮り忘れて詳細不明です(汗)郵便車です。

運転台。ぐるぐる回すタイプのマスコン。

BROWN BOVERI MILANO

木製の椅子が並びます。

現役時代の写真。

70号 電車
1912年製造

線路幅950mmの狭軌車両です。ジャルディネッティ線という路線で似たような電車が走っているとか。

車内の様子。

現役時代の写真。

奥に置いてあった、自転車こぎで動く検測車？

計量台

この下の説明がよく分かりません。。

こんな感じで見学は終わりです。さて、メインの観光であるバチカン美術館に向かいます。