2018/03/21 - 2018/03/25
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Pメテオラさん
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ミラノ観光の真髄は、ショッピングと食だ。名所めぐりより興奮するかも知れない。
会社でもミラノでも、食事タイムはめぐってくる。ミラノを含むロンバルディア料理は、イタリアで一番美味しくないとされているが、今回食べた料理は、ピエモンテ由来あり、シチリア風ありで、いつも大満足だった。現代イタリア人は健康志向だから、普通は一品とデザートくらいしか注文しない。だから、おうちの料理やレストランの美味しい食に、ますます感動してしまう。
有名店や老舗の魅力的な雰囲気を堪能し、スーパーマーケットで品定めに夢中になり、重たい買い物袋を持ってホテルに帰った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
【Burrata チーズ】
ミラノ滞在中の食で、一番、美味しかったのは、Burrata:ブッラータ、という名前のチーズである。
ブッラータは、モッツァレラチーズで作った薄皮の中に、モッツァレラと生クリームを混ぜ合わせたものをアンコのように仕込んだチーズ。色は白。大きさは小さめのあんまん、肉まん程だ。
ナイフを真ん中に入れると、どろーりとクリーム状の中身が、はみ出してくる。それを薄皮とからめて口に入れると、食後の満足感を優しくフォローしてくれる感じがした。甘めでとろけるようなモッツァレラを食べた感じだ。
ブッラータの主産地は南部のプーリア州で、ここ20-30年で市場に広まったチーズだという。モッツァレラ以上に日持ちがしない。値段はモッツァレラ並み。冷蔵輸送技術や真空パック技術が発達したおかげで、産地を遠く離れたミラノや、ときには東京でも食べられるようになった一品である。
ブウォニッシモ=ものすごく美味しい! -
イチオシ
【Caffe Marocchino カフェ・マロッキーノ】
二番目に印象に残った食は、近年ミラノではやりの、Caffe Marocchino :カフェ・マロッキーノ。
小さなグラスにエスプレッソを入れ、泡立てた熱いミルクとココア・パウダーをちょっと注ぎ足した温かいコーヒーだ。有名なエスプレッソより、まろやか。バルでは、いまや定番メニューのひとつ。
ミラネーゼの仕草を見ていると、お好みで砂糖を加えたりして、一口か二口で飲み切っている。普通のバルのカウンター渡しの値段は、1.2ユーロか1.3ユーロで、エスプレッソより少し高い。
カフェ・マロッキーノは、ミラノ一帯が発祥らしい。 -
【イタリア流コーヒー】
イタリアのコーヒーは、エスプレッソから始まって多種多様。そして、美味しい。フランス、スペインと並ぶコーヒー天国だ。
私も、いつもカフェ・マロッキーノばかり飲んでいたわけではない。食事のあとはエスプレッソだ。イタリアでは、カプチーノは朝しか飲まない、とか、カフェ・マロキーノは一息入れるときの飲物だよね、と言った感じの流儀が存在するが、こういうことは、頭で覚えるより慣れることが先決。また、食事や生活習慣とペアになった飲み方だから、日本や他国に行って、単独でイタリアンなコーヒー流儀を実行しても、あんまり美味しくない。
だから、食は文化なのだ。 -
【バルのカウンターとテラス】
バルでカウンターに行くのは、ちょっと一息入れるとき。テラス席や室内席に、どっかりと座るのは、ゆっくり休みたいときだ。
後者は、とても優雅に見える代わりに、同じものを注文しても、お値段が高い。カウンター会計の3倍くらいの感じだ。
前者は、安い早い美味い、そして、ガイジン観光客が見ると、カッコいい、のである。
「テラス席で注文、テーブル会計は、誰でも比較的簡単にできる。でも、カウンターで、流れに乗るようにして、注文、受取、会計をするのは、ガイジンの初心者にとって意外と難しい」、のだ。
だから、イタリアンな気分になりたい方は、是非、その辺のバルに寄って、カウンターでの一服に挑戦し、バルを楽しんでみよう。
実を言うと、私も、あの間合いの取り方に、まだ慣れていない。
「親切なバルのおじさん、おねえさん、ありがとうございました」 -
【BIARETTIのエスプレッソマシンを買う】
今回は、奥方の要望もあり、Bialetti社の手動エスプレッソマシンを買った。24ユーロの4人用である。 -
もちろん、エスプレッソ向きのコーヒーパウダーもスーパーマーケットで買った。定評ある illy:イリー社製だ。
我が家で、さっそく淹れ始めているが、マシンの金属臭が抜けきるまで少し辛抱しなければならない。ちなみに、エスプレッソは、バルでやっているように、電動式マシンで高温高圧急速抽出した方が美味しいとのこと。手動マシンでは、圧力が上がらないので、お店のエスプレッソに比べると味が落ちるそうだ。
これは、電動マシンができたからこそエスプレッソ・コーヒーが淹れられるようになった経緯を知ると当然の帰結。何でもかんでも、手動や手作りが優れているわけではないことの好例だ。 -
【今回ナンバーワンのレストラン】
今回の旅で、一番おいしかったレストラン、Torre degli Aquila:トーレ・デリ・アキーラ。パヴィアという都市のCorso Strada Nuova:ストゥラーダ・ヌオバ通りにある。内外の評価も高いし、実際、とても美味しいランチであった。
レトロな食事室風のインテリアで、たぶん、オーナーの奥方らしき老婦人が注文を取りに来た。メニューには、一皿目10ユーロ、二皿目12ユーロ、みたいなことしか印刷されていないので、料理内容は老婦人の説明に耳を傾けるしかない。若いおねえさんもいて、英語でガイジン客の相手をしていた。 -
友人ともども、いろいろ注文した。
名前は忘れたが、そのときは、意味を分かって注文したパスタが一品目。濃い色のソースでからめたタリアテッレであったが、意外と、あっさりした味である。 -
二皿目は、二通り注文して、少しづつシェアすればいいと言うので、すぐに提案にのった。ガイジン観光客ならではの、お目こぼしだ。
地元の鶏肉あぶり焼きに、自家製のあぶりポレンタ添えを、まず一皿。
”自家製ポレンタ”の一言に、迷わず注文することを決めた一品だった。ポレンタは、口の中に入ると材料のメイズの甘味が広がって、思わず、ぼおっとなってしまった。 -
【スカルペッタ、または プッチャーレ】
もう一品は、多分、ウサギのクルミソース煮込み、オリーブの実添え、だったと思う。臭みがとれていたし、歯ごたえ十分な美味しい料理。みんなで、パンでソースをふき取るようにして、余さず食べ切った。
「このソースが、美味しいんだよ」と、いう訳なのだ。
これをイタリア語では「スカルペッタ」、あるいは「プッチャーレ」というと教えてもらった。前者は、南部の言い回し、後者は北部の言い回しだそうだ。スカルペッタは、イタリア、フランス、スペインなどの”日常生活の”食事では何気に見られる行為。ニッポンでやると、とても奇異な目で見られ、私は変人扱いである。 -
トーレ・デリ・アキーレの食の美味しさは止まらない。
ドルチェ、つまり、デザートも老婦人の口上を聞いて、迷わず「おばあさんのタルト」に決まり。別に、その老婦人が料理したわけでなく、単なる名前なのだが、名前の面白さに惹かれた一品。ほんと、具体的な内容に触れていない料理名は、実物を数回体験するまでは、内容を覚えられない。これが、食の楽しみ以外の何であろう、という場面だ。
「日本で例えれば、大福とか、トコロテン、みたいなもんです。名前と実物に、ほとんど相関関係がありません!」 -
【ミラノの食の定番を】
ミラノを代表する食べ物は、Cotoletta alla milanese:コトレッタ・アラ・ミラネーゼ、と Risotto alla milanese:リゾット・アラ・ミラネーゼ、つまりミラノ風リゾットだ。前者は”子牛肉のカツ”、後者は”チーズとサフランで味付けしたイタリア風おじや”、だ。
「うーん。あんまり、イタリアンな感じがしないねえ」
「だから言ったでしょ。ミラノは、食に関しては不毛だ、って」
私は、久しぶりに両方とも食べた。おうちで出てきたリゾットは、申し分なく美味しかった。コトレッタが自慢の一品のレストランで食べたミラノ風カツレツも美味しかった。子牛の肉は柔らかくジューシー、衣は、カリっと揚がって、しかも香ばしかった。それなりの場所へ行けば、安くておいしい食にありつける国は、やっぱり文化国家なのである。
ワラジみたいなコトレッタや、黄色いスープ状のリゾットでミラノ料理の印象を悪くしている方は、懲りずに、是非、再挑戦してほしい。いくら、ミラノの食はイタリアで不毛、と言っても、ファストフードよりは格段に美味しいのである。 -
【ミラノでトリノの味を知る】
ミラノ都心部、ポルタ・ガリバルディ門近くのピエモンテ料理店 Alle Langhe:アレ・ランゲも、なかなか良いレストランである。 -
注文したのは、当店おすすめという、Burasato con polenta :ブラザートのポレンタ添え、という名の、牛肉の煮込みにペースト状ポレンタを添えた料理である。
量はそこそこあるというので一品注文だが、実際にも、その通りで、心地良い腹八分目感にひたることができた。
性悪レストランだと、「お客様のお好みで」という顔をして、二皿、三皿と注文させようとするが、真面目なお店だった。最初は、疑ってごめんなさい。 -
【ブレッラで適当にランチタイム】
ブレッラに行ってランチがてら適当に座ったレストラン、ジャマイカ。バルが主で安め指向な感じ。
周囲には、口コミによる人気店もあるが、高級店以外の”あたりはずれ”は運次第。同じ店でも、料理の得意不得意とかもある。読者評価や口コミは、裏で取捨選択されていたり、サクラ投票があるので、ミラノでも、参考程度に思っていることが多いようだ。 -
ここでは、観光客の呼び込みに熱心なスタッフが、Osso buco:オッソ・ブッコのポレンタ添えがおすすめ、と言った。「今日はイノシシ肉のオッソ・ブッコだ」というので注文。イノシシやブタの骨近くの肉を煮込んだものが基本形らしい。
「あんた、また、ポレンタ食べるの!」
「だって、美味しそうじゃないですか。それに、トーキョーではポレンタないし」
オッソ・ブッコは、運ばれてきた料理を見たら、ずうっと前に食べた記憶あり。型に入れて、ほんのりと炙ったような四角いポレンタは、美味しかった。
「やっぱり、ポレンタは自家製に限る。インスタントはダメ!」 -
【子羊も実は好き】
イタリア語で、Agnello:アネロ、こと子羊のあぶり肉も、実は好き。そして、日本では、あまり食べられない。ある夜のレストランで、黒板メニューで見かけたので早速注文。ジューシーな肉、程よい焼き加減で、美味しかった。
この夜は、アンティパスト、つまり前菜に生ハムも食べた。200ユーロディナーで出てくる最高級品ではないが、値段相応に、味わい深いパルマ産。楽しい食事時間を過ごすことができた。 -
【お持ち帰り焼きピッツァ、ルイーニ】
ドゥオーモから見て、リナシェンテ・デパートの裏あたりに、二つの超人気店がある。日本のファッション雑誌などでも紹介されているはずだ。
ひとつは、ピッツァリアの有名店、Spontini:スポンティーニ。
もうひとつがPanzerotti:パンツェロッティ、という焼きピッツァ風サンドウィッチが名物のLUINI:ルイーニだ。Via Santa Radegonda :サンタ・ラデゴンダ通りにある。
昼時に行くと、若い人を中心に、たくさんの人がたむろしているのが遠目に見えるから、すぐLuiniだと気づく。
普通のサンドウィッチや、水、ジュース類も売っているので、パンツェロッティ以外が好みの方も、テイクアウトフード一式が短時間で調達できる。 -
今回は、ルイーニに寄った。お昼どきなので、ミラネーゼと観光客で大行列だが、10分も待てばカウンターの前に進んで注文できる。すぐに出てくるので、あとは店内の壁寄りや、店の前で立ち食い。お値段も1つ2-3ユーロくらいだから、軽いランチ、急ぎのランチ、おやつタイムにうってつけ。
-
【ナヴィリオでシチリア風おやつ】
おやつと言えば、ナヴィリオの大運河近くの大通り沿いに店を構えるシチリアお菓子の店、VUCCIRIA:ブッチリア も有名。シチリア風のお菓子や揚げパンが、ショーケースにびっしり並んでいる。美味しそう。でも高カローリなのだ。 -
ここでは、おすすめに従い、Cannolo:カンノーロという菓子パンを食べた。生クリームを塗った菓子みたいでもあり、サンドウィッチみたいでもあるパンだ。
シチリアのお菓子を売っている店は、街のあちこちにある。「食はシチリア」という、イタリア人のイメージを体現している。 -
【至福のイタリアン・ジェラートに迫る】
イタリアのアイスクリーム、つまりGelato:ジェラートは、とってもレベルが高い。ご当地では、ジェラートは、おやつでもあり、デザートでもある。
ミラノ都心部には、味自慢のアイスクリーム屋さんが何軒もあり、それぞれ、ごひいきの客がいる。日本の雑誌やTVでも、あれやこれや取り上げられるが、いずれ劣らぬトップレベル店であることは間違いない。
今回は、サンバビラにあるBastianello:バスティアネーロ、に寄った。
ここは、ジェラート屋さん兼、クッキー屋さん兼、軽めのランチ店なのだ。事務所持ちの専門家や経営者風の方々が、ひとり、あるいは連れだってやってきて、少し高くて気取ったランチを優雅に食べている。
その横で、観光客や学生が、ざわざわしながらアイスを注文するのも、この店の日常風景だ。 -
ジェラートを食べたいときは、まず、会計で精算を済ませ、レシートを持ってジェラートをこしらえてくれる店員さんに注文。それを受け取って、外に出て食べる。
バスティアネーロの、イの一番に推奨の味は、ピスタチオだそうだ。評判どおり、胸がじーんとするくらい美味しい。 -
【ついつい買っても美味しいクッキー】
ジェラートの、天にも昇らんばかりの美味しさに釣られて買ったバスティアネーロのクッキー。これも美味しかった。30ユーロから50ユーロくらいの詰め合わせセットもショーケースに並んでいるが、私は量り売りを選択。
家まで何とか持って帰り、みんなで堪能した。超美味しいものは、自家消費が原則だ。 -
【珍しくもCOVEのCOLOMBAだ】
2018年のパスクア、つまり復活祭は4月1日だったので、3月下旬のお菓子屋さん、スーパーマーケットの甘味売場には、イースター用のお菓子や、卵チョコが、山盛りになって売られていた。
ミラノでトップを争う老舗お菓子屋さん、COVE:コーブ のCOLOMBA:コロンバというイースター菓子をもらってしまった。COVEは、モンテ・ナポレオーネ通りにあるので、目にした方もたくさんいると思う。エルメス、フェラガモなどと同格と言っても良いくらいのお菓子屋さんだ。 -
写真が、季節限定のお菓子、COLOMBA:コロンバ。鳩が羽根を広げた形がなので、ハト=コロンバという名前。復活祭に縁がない身分なので、100%受け売りの話。
日持ちもよく、甘いお菓子であるが、何事も体験。家に持ち帰って、みなで物珍し気に食べた。見た目よりは、ふわふわした食感で上品な甘さ。それに加えてアーモンドが、とても美味しかった。 -
【ときめきのイル・ヴィアッジャトール・ゴローゾ】
とても良いスーパーマーケットを教えてもらった。
il Viaggiator Goloso:イル・ヴィアッジャトール・ゴローゾ、という日本人には何とも言いにくい名前の店だ。意味は、多分、”欲深い旅人”。ウェブサイトもイタリア語のみ。日本語の口コミなし。「UNES」:ウネス、というロンバルディア一帯でスーパーマーケットチェーンを展開する会社の特別ブランド店のようだ。
お店は、「VG」のロゴが目印。UNES系のお店で、VGマーク食品を目にした方もいると思う。有機食品やヴィーガン向け食材も積極的に展開中。良質の品物を合理的なお値段で、というコンセプトのスーパーマーケット。ミラノ市内に3店舗しかない。写真は、シティライフ・ミラノ近くの店舗。
お店の中は、普通のスーパーマーケットと同じ。店員さんの態度もイタリアン。ウェブサイトで唱っているだけあって、食品の質は高く、お値段は都心の老舗より安い。いいお店を知ったな、という気分だ。
別に秘密でも何でもないので、お時間のある方は、どんどん訪れてほしい。
さあ買うぞ。 -
まずは、今回の食体験トップの Burrata:ブッラータ・チーズ。賞味期限を見たら1週間ほど余裕があったので購入。やはり、真のフレッシュものよりは、味は落ちていたのは仕方がない。
-
もちろん、王道の :Mozzarella:モッツァレラ・チーズも購入した。賞味期限は、こちらも短めだが、かつての頃より長くなった。
買うのは、モッツァレラ・ブッファーラ、つまり水牛=バッファローのミルクのチーズであることは言わずもがな。念のため。 -
チーズ各種を購入。私は、初めて Gorgonzora dolce:ゴルゴンゾーラ・ドルチェを買った。いわゆる、青カビチーズが美味しいと思い始めたのが10年くらい前なので、以前は、買わなかったのである。塩分の強い、ピカンテは、健康面に留意して今回は購入見送り。
お値段は、どの種類でも東京の小売価格の3分の1以下だと思う。 -
バターも、VG印がついたイル・ヴィアッジャトール・ゴローゾの自社ブランドがあった。塩味バターは、家族が好きなので、忘れず購入。十分に、コクのある美味しいバターだ。春先なので室温が低く、帰国途中でも形崩れしないのも助かった。
お菓子なども買って、重たい袋をふうふう言いながら持ち歩いてホテルに帰った。 -
【イタリアのスーパーマーケット】
普通の品は、近くのスーパーマーケットで買うのが最も効率的。ただし、激安路線の店は避けるのが無難。
イタリアのスーパーマーケット大手は数社ある。Esselunga :エッセルンガ、 Carrefour:カルフール、 Coop:コオプ、 Simply:シンプリー、など。 旅行者が良く目にするのは、Sの字を長く伸ばした看板が目印のエッセルンガと、フランス系大手のカルフールのようだ。イタリアのスーパーマーケットは、土日営業は当たり前なので、旅行者には朗報。
写真は、エッセルンガの市内型店舗。地区センターや、ビジネスホテルと一体となった再開発ビルに入っている。番号札を取って、対面式で肉やチーズを切り売り、量り売りしてくれるコーナーは、かなり質の高い品揃えであった。 -
都心部では、ミニ・スーパーもある。
写真は、カルフール・エクスプレス。普通のカルフールより、お店の規模がずっと小さい。東京で言うと、マルエツ・プチ、みたいな位置づけ。お土産を物色するためには不便だが、水やスナックを買うなら便利。 -
【イタリアンな食べ物みやげ】
イタリアで食品類を見ていると、抑えがたい衝動にかられ、多めに買ってしまう。良い品が並んでいること、同じ品の東京での小売り価格が、べらぼうに高いためではないだろうか。
まずは、Aceto Balsamico di Modena:アチェート・バルサミコ・ディ・モデナ。いわゆる伝統的醸造法の製品は、30ユーロ、50ユーロの世界だが、家で気軽に使うならば現代製法の優良品で十分。10ユーロ以下で買える。左のCOOPブランドのバルサミコは、軽めの味わいであるが良い品とのミラネーゼ評。
イメージとしては、日本の醤油の品揃えと値段の関係だ。世界に冠たるキッコーマン醤油は、安かろう悪かろうではなく、かなりの高品質。バルサミコの世界も、これと似ている感じだ。 -
【おばさまより愛を込めて】
イタリア人が、自画自賛でお土産に持ってくるお菓子のトップバッター、Baci di dama:バチ・ディ・ダーマ。意味は、おばさま、ではなく、”貴婦人”のキッス。これを食べるとき、口をすぼめて頬張る仕草が名前の由来とか。
写真は、クッキータイプ。ほかに、チョコレート・タイプの Baci di dama:バチ・ディ・ダーマもある。
「この頃、どいつもこいつも、こればっかり買ってきて、もう飽きた!」
と、言われないようにしたい。 -
ビスケット各種。
私は、写真左ののアマレッティ味が好きだ。アーモンドとメレンゲで味付けしたクッキー。
最初は、発音が似ている”アマレナ”と勘違いして食べてみたら、美味しかったといういわくつき。 -
【EATALY:イータリーは少なくとも見るべし】
日本人としてミラノ観光に来て、食べ物の一つか二つを買おうと思ったら、買う、買わないは別にして、EATALY:イータリーに寄ってみよう。ファッショナブルなインテリアで華やかな店内を演出した高級志向の食品専門スーパーマーケットだ。
ミラノ店は、ポルタ・ガリバルディ広場の西にある。大きなガラス面で覆った正面は、遠目にも分かる。店内は、週末になると、観光客と若いミラネーゼで大混雑。スタッフに聞いたら、イートイン・コーナーは30分から1時間待ち。私などは、すぐにあきらめて、外の一般レストランに入ってランチを食べた。 -
EATALYミラノ店は、3フロアを占有して、たくさんの食品を売っている。オーガニックやヴィーガン向けもある。ただ見て回るだけでも、イタリアの食の豊富さや、種類の多さにびっくりしてしまう。
「日本で、唯一無二のように紹介されているイタリアの食品って、どういう、からくりで、ああいう宣伝になっているんだ?」と、かなり疑り深くなるくらいのバリエーションがある。 -
EATALYは、2017年秋から東京駅丸の内口の地下に支店を出した。日本でのビジネスも、従前に比べて、かなり商売熱心になったようだ。お値段は決して安くないのだが、世界的なEATALY人気を追い風に、これから、どういう展開になるのかなと思っている。
ミラノ店を知って、東京店も知れば、立派なEATALY通だ。 -
【伝統のお店も健在】
新しいお店、ガイドブックにないお店が心配な方は、伝統のお店、老舗のお店まわりだ。時を経ても、ずっと、そこにある店がある。
ミラノ都心部の有名デパート「La Rinascente:リナシェンテ」や、高級食料品店「Peck:ペック」などは、日本人の定番だ。
時間のない場合や、細かく品定めしている余裕がない場合は、重宝する。私も、リナシェンテに寄って、チョコレートを買った。リナシェンテお得意様メンバーになっていると、なんと2割引きである。 -
リナシェンテ7階の屋上バルは、観光ガイドや口コミで評価が高い風光明媚な場所。写真のように、ドゥオーモの側面が手に取るように見える、ミラノっぽさ満点のテラスなのだ。
だから、高くてもランチタイム、午後のカフェタイムを問わず、かなりの人出。私は、買い物目的だったので、すぐに退散。また、7階のフロア内には、回転寿司コーナーや、モッツァレラ・バーがある。大都会ミラノならではの食の種類の多さに感心した。 -
リナシェンテで買った評判のチョコレート。Bordato:ボルダート社は、トリノの有名チョコレート会社だ。カカオ89%という、ほとんど苦みばしったブラックチョコレートが好き。
あと、ここではアマルフィ産レモンで作ったリキュール、limoncello:リモンチェロを購入した。ミラノ市中のスーパーマーケットでは、意外とアマルフィのレモン使用のリモンチェロは置いていないのである。 -
【Alto Adige :アルト・アディージェ見っけ】
ワインのうち2本は、先に紹介したイル・ヴィアッジャトール・ゴローゾで買った。アルプスのふもと、南チロルのAlto Adige:アルト・アディージェ産の白だ。歴史的な背景があるので、ワインそのものの名前はドイツ語風も多い。
今回、ごちそうになって美味しかったので、綴りを教えてもらい、お店でラインナップを見ていたらあったので、迷わず購入した。フルーティな香りが魅力の、少し発泡した白ワインだ。 -
【気の置けない繁華街ブエノスアイレス】
自分自身のショッピングをするため、庶民的なムードがいっぱいのブエノスアイレス通りにも寄った。メトロ1号線Lima:リマ駅を出ると、そこがブエノスアイレス通りだ。庶民的と言ってもZARAみたいなお店もある。中から中の上、くらいの品物を物色するなら、是非、チェックすべきエリアだ。
私も、東京では並んでいない感じの、いいのを見っけ。3割引きだったが、メイド・イン・イタリアではないのは、仕方がない。 -
【マダムのために】
食べ物以外のお土産だって、計画的に周って買い物する。今回のテーマは、「薬局」。
フィレンツェの老舗、Santa Maria Novella :サンタ・マリア・ノベラ薬局のミラノ店があると言われたので、住所を控え、いざCorso Magenta:マジェンタ通りへ出撃。最後の晩餐がある教会から都心方向へ歩くこと10分か15分の場所にあった。メトロのカドルナ駅からだと7-8分くらいで着く。ブランド店ならではの、会話しながらの販売方法に、歴史の重み、お財布の中身を、じっくりと感じたひとときとなった。
このお店も東京の新丸ビルに支店を出している。お店の雰囲気はイタリアと同じである。でも、商品の値段は違う。 -
【マジェンタ通りは、専門店の宝庫】
「いやはや、マジェンタ通りにも、こんなにレベルの高い専門店が並んでいるなんて気づかなったよ」
サンタ・マリア・ノベラ薬局の近くには、豪華本、美術書専門店の TASCHEN:タシェンを始め、お菓子屋さん、酒屋、ナイフや食器店、金具店、アイスクリームショップ、など、いろいろな専門店が並んでいる。ガイジンは、意外と少ない。みんな、マジェンタ通りの端にある「最後の晩餐」を見終えると、ほっとして、ドゥオーモの方へ直行でUターンしてしまうのかも知れない。
そこで気持ちをぐっと抑え、マジェンタ通りを、てくてくとドゥオーモ方向へ歩いてみよう。素敵な専門店が次々と視界に入る。そして、ドゥオーモまで半日くらいかかる場所と化す。 -
【レルボラリオも香しく】
せっけん、シャンプー、洗顔クリーム系で、もう少しカジュアル、そしてお財布に優しいのが、最近ビジネス拡大中の L'erbolario :レルボラリオ。ミラノ市内にも数店舗展開中だ。値段は、老舗様の半額弱、スーパーマーケットの倍以上。
ここでも、基本は会話しつつのマンツーマン販売。聞けば聞くほど、商品を紹介し、香りをかがせてくれる。品揃えの基本は、7割ご婦人向け、残りが男性およびユニセックス向け。あとは、ご自身の趣向で、お好きなものを買えばよい。 -
【会話しながらショッピングの魔力】
写真は、マダム用の、ぼたんの香りのするせっけん。
レルボラリオでは、店長の親切にほだされ、マダムの分に加えて、自分の分も買ってしまった。
「マダム用もいいですが、あの辺はユニセックス向けです。お客様でも十分にお使いいただけます。いかがです?」
「ええっ。そ、それでは、見てみましょうかねえ」
「さあ、こちらへどうぞ。おほほ」
って、具合である。
ちなみに、スマホの画面を見せて「これ下さい」みたいなことを言っていたガイジンのお兄さんは、「はい、これです」の一言で会話は終了。せっかくのブランド店、個人オーナー店ならではの「会話しながらショッピング」の妖艶な魅力を分からないまま帰国することになるのである。ああ、残念!
レルボラリオを出たとき、男の私でも、少しミラノの香りがする生活が続く予感がした。
了
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この旅行記へのコメント (2)
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- cokemomoさん 2018/10/01 15:51:51
- 食材の都ですよね♪
- Pメテオラさん、こんにちは。
私はロマネスクやモザイクが大好きですが、美味しいものを食べたり買ったりするのも同じくらい大好きなので、この旅行記をメモ帳片手にじっくり拝見いたしました。
ミラノはまだ2回しか行ってなくて、しかも遠足に出かける拠点だったり帰国のためなので、旅行記を拝見しながら「こんなところにこんないいモノが」と発見の連続でした。
私が敬愛する”西のグルメ番長”様が「ミラノはモードの都にあらず、食材の都です!!」と力強くおっしゃってましたが本当にそうですね。
ブッラータは私も大好きです。プーリアで食べたときは本当に感動しました。
バールでは大抵立ち飲みでカッフェかマキアートだったので、今度はマロッキーノを飲んでみます。
バターといえば私はBeppino Occeliが好きです。こちらも美味しいですよ。
・・・とてもミラノに行きたくなったのですが、多分来年の秋までお預けです(涙)。
- Pメテオラさん からの返信 2018/10/01 20:08:07
- Re: 食材の都ですよね♪
- cokemomoさま。このたびのコメントと、ご謙遜めいた返信、まことにありがとうございました。首都圏在住で、昨夜は停電。みなさまもつつがなきこと祈念します。そうなんです、Beppino・・・バターは美味しいですね。2018/9投稿で購入につき私も触れました。そして、昔のミラノ食の評判はさんざんだったのに、今の食と食材はピカ一であること、まったく仰せのとおりです。食文化のある国は、奥が深く、いつも舌にやさしい旅となり嬉しい限り。ミラノは、主流日本人観光客にとっては通過都市なのが残念。でも、少しずつ目的地化してパリのようになればいいですね。”ルネサンスのみがイタリア”と思う狭い視野から飛び出して、ベネチアもミラノもジェノバも今日のイタリア、EUと思う気持ちで、日々を楽しみましょう。よい旅がつづきますように。御礼かたがた。
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