2018/03/22 - 2018/03/23
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Pメテオラさん
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「ミラノはあんまり見るとこないから」、と言って、友人が近郊観光に連れていってくれた。
ミラノの南にあるパヴィアは、落ち着いた雰囲気の大学と歴史の街。
近くのチェルトーザ・ディ・パヴィアは、少しスノッブな修道院。
もう一日は、アッダ川を遡って、レオナルド・ダ・ヴィンチ発案という渡し船見物。アルプスが間近かなレッコを経て、コモ湖の真珠と呼ばれるベラージョで一休み。
心安らぐ田園風景や街並み、きれいな空気と、おいしいランチ、そしてバル。ニッポンに来てくれた方々も、大都会から足を伸ばし、こんな体験をして帰ればいいなと思えた、ロンバルディアぶらり見物。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【早春のロンバルディア平原】
3月下旬。陽差しは春でも、新芽はまだ。パヴィア付近の一般道を走ったとき、ナヴィリオ運河と並行した。この水はミラノから来た水だ。
Lombardia:ロンバルディアの野は、あたり一面、真っ平。冬枯れの畑と水田が混在。パヴィア付近は、ヨーロッパ有数の水田地帯なのだ。 -
【ロトンダを周回】
ヨーロッパでは随所にある周回式交差点、”Rotonda:ロトンダ”。英語名は、ラウンドアバウト。円形の建造物を意味する建築用語と同じ。日本でも普及させようとしているらしいが、全国で合計100カ所もないそうだ。
信号がなく、交差点周りが広いので、けっこう便利。短所は、渋滞すると、にっちもさっちも行かなくなること。パリの凱旋門の周囲が、その典型。 -
【B級観光地パヴィア】
Pavia:パヴィアは、ミラノから南へ約30km。古い大学のある、ローマ時代からの歴史を持つ中都市。日本人も他の外国人も、あまり来ない。いや、ほとんど来ない。けれども、イタリア北部では、歴史の町として有名で、小中学校の遠足で来るそうだ。
静かで落ち着いた旧市街が続く。快晴なので、街中散歩も快適そのもの。写真は、ローマ時代からあるという、Corso Strada Nuova:ストラーダ・ヌオバ通り。 -
パヴィアの目抜き通り、Corso Cavour:カブール通り。商店街には、イタリア全土に展開するお店は、たいていある。ところどころから、パヴィア名物の塔が覗いて見える。
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旧市街の中心近く、細長い Piazza della Vittoria :ヴィトーリア広場。バルのテラスも、のんびり。雑草も、端っこに生えている。遠足の子供たちが、ぶらぶらと歩いてくるのに出会った。子供たちは、おしゃべりしながら楽しそう。憂いなき表情がうらやましかった。
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【どこでもドゥオーモ、パヴィアでもドゥオーモ】
パヴィアのドゥオーモ。建物が大きい割に、広場が手狭なので、カメラに収まらない。礼拝のときしか開かない。観光名所でもないので、がらーんとしている。ドゥオモ (パヴィア) 寺院・教会
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【塔は崩れ去った】
パヴィアのドゥオーモの塔は、1989年5月17日の昼間に突如崩れた。こういうことは、たまにある。古いものは崩れることもあるのだ。みんなから愛着がないと、再建資金も集まらないので、そのままになる。ドゥオモ (パヴィア) 寺院・教会
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【イタリア最古の大学のひとつ】
パヴィア大学の外側。ストラーダ・ヌオバ通り沿いにある。ボローニャ大学から分かれてできたと言われている。サレルノ大学とともに、国内で三本の指に入る歴史を刻んでいる。その他のことは、思い出せない。ごめんなさい。
「学生の人気はいかが?」
「そこそこ、上のランキングだと思う。北部なので、卒業すると就職先も見つけやすいしね」パヴィア大学 建造物
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パヴィア大学本部の内部を、ちょっと拝見。中庭に面して回廊がある。表通りの騒音も聞こえず、静けさが漂っている。茶色がかった黄色い壁も、よい色を出している。
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大学本部に近接した講堂アウラ。ギリシャ神殿風の作り。あんまり古くない感じ。
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イチオシ
【栄華をしのぶ高い塔】
アウラの奥に見える、名物の三本の塔。街の全盛期に、塔は100本くらいあったそうだ。ただただ、音もなく立ならぶ光景は、崇高でもあり、悲しくもありだ。
塔は、財力の証。トスカーナ近郊の「塔の町、サン・ジミヤーノ」も同じパターン。日本でいえば、「うだつ」みたいなものかな。パヴィア大学 建造物
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【ルネサンスの興亡のあと】
旧市街のはずれに悠然と鎮座する Castello Visconteo:ヴィスコンテオ城。ミラノと同じ領主の支配だった時代の築城だから、外観は、ほぼそっくり。
春の水仙や、黄色のプリュムローズが、ところどころに咲いていて、のどかな公園風景に心が安らぐ。静かな昼下がりの公園に、ロンバルディアのそよ風が通り過ぎる。 -
お城の側面に近寄ってみたところ。かなり大きな建物。窓なんか縦3メートルくらいありそう。公園と建物の間は、お約束の空堀だった。
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イチオシ
【パヴィアで一番有名かも】
市街地南端の Ticino:ティチーノ川に架かる Puente coperto:コペルト橋。ずばり、覆いのある橋、の意味。第二次世界大戦で落橋したので、現存する橋は、往時を忠実に再現したもの。アーチと屋根が美しい。 -
コペルト橋の内部は2車線の車道と、両側の歩道。現役である。
橋を渡り、少し歩くと、橋の雄姿と、その向こうに旧市街が見渡せる景観ポイントがあった。
ミラノに中期、長期いる方々におすすめの遠足場所だと思う。食も充実している。 -
【チェルトーザ・ディ・パヴィアへの道】
午後の部の拝観を目指して、Certosa di Pavia :チェルトーザ・ディ・パヴィアに寄った。パヴィア修道院という意味。西向きの正面入り口に向けて、街道筋から一直線の並木道が伸びている。
同名の駅は、こちら側から見ると、修道院の裏手、徒歩15分くらいの地点にある。ミラノとパヴィア間の通勤電車が、終日ほぼ30分間隔で走っている。パヴィア修道院 寺院・教会
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【チェルトーザ・ディ・パヴィアの門】
チェルトーザの入口。小学校高学年くらいの遠足の子供たちで、けっこうな人だかり。にぎやかでいい。遠足は、陽気に楽しく、である。 -
【荘厳な修道院と私】
訪問者の多くが、感嘆と賛辞の声を上げるチェルトーザ・ディ・パヴィアの白亜の本堂正面。
権力者の手厚い庇護をうけ、細部まで緻密な宗教美を追求した荘厳な建造物であることは間違いない。
でもね、「どうだ、参ったか、すごいだろ」のようなスノビズム的押し付けを、私は感じてしまった。無心で神に仕える場所であるばずなのに、神に仕えていることを不必要に強調するような雰囲気があった。
宗教を超えて世界中から愛されているミラノのドゥオーモとは異なる気配がして仕方がなかった。
実際に来訪してみて、少し感じた。やはり、百聞は一見に如かず。待ち合わせ場所の確認ではないのだから、実際に足で立ち、空気を吸い、香りをかぎ、静寂やざわめきに耳を貸し、ときには口に入れて、歴史や現在を感じ、考えることが大切だと、あらためて確信した。
「ありがとう、チェルトーザ・ディ・パヴィア!」 -
【ちょっと見落とし】
本堂裏の、華麗な建物で囲まれた、花壇の写真が有名な中庭には入れなかった。非公開だったのか、ガイドさんについて行くのを忘れたか、のどちらか。ちょっと失敗した。
けれども、行者の僧房が並んでいる大きな中庭には入れてもらった。整然とした光景に、観光客としては感動を覚える。
受け売りだが、この僧房に入ると、自分の生活空間から、一生、外に出られなかったそうだ。
その代わり、訪問記に出てくるようなチップの要求もなかった。イタリア観光は、出たとこ勝負の割合が高い。 -
【塀の中の面々】
修道院の周囲は、ぐるりと高い壁で囲まれている。塀の内側は畑。自給自足生活を営むための農地だ。真の目的が、外部の侵入者を防ぐためなのか、内部の脱走者を阻むためなのか、私には分からない。
「まあ、どっちにしろ、”おつとめ” することに変わりありません」パヴィア修道院 寺院・教会
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修道院の裏手の駅へ通じる道の方まで来ると、塀越しに本堂の塔が覗いて見える。華麗なる建造物だ。
再び、ロンバルディア平原の中を走ってミラノへ帰着。春霞みのため、晴天でもアルプスの山並みは見えなかった。
<パヴィア編終わり> -
【アッダ川をさかのぼる一日】
ミラノからドライブすること約40分で、最初に目指すアッダ川岸の町、Trezzo Sull'Adda:トレッツォ・シュル・ダッダに到着。ここも、言いにくい地名だ。
旧市街は、城跡のふもとの丘の斜面に展開する、典型的な小都市。
トレッツォに着く前、世界遺産 Crespi d'Adda:クレスピ・ダッダをクルマで一周したのだが、「ふうん」と見ておしまい。写真撮るのも忘れた。また、来る日までお預け。
地名の最後に、”アッダ”、”ダッダ” と付くのは、みんな、アッダ川沿いの町や村であることのしるし。例えば、”利根・・・”、と称しているのと同じ発想だ。 -
【両国にらみ合いの川】
アッダ川は、アルプスの水を集めて流れ下るので、水量は多く、しかも冷たい。平原の中を蛇行したり、淵を作って流れている。トレッツォ付近でも、両岸は崖。水深は深く、昔の戦争では、ここを制すると相手側に攻め込めた戦略ポイント、というのが良く分かった。
眼前の崖の削れた場所付近が、昔の橋のあと。奥が、現代の州道の橋。 -
【城跡のお散歩コース】
トレッツォ城の崩れかけた塔の周りや川沿いは、お散歩や乗馬コース。川岸の建物は、昔の発電所。クレスピ・ダッダの繊維工場や集落用に、低いダムをこしらえて水力発電をしていたのだ。
今は、水もきれい。でも、往時は、かなり水質汚濁が進んでいたようだ。「歴史遺産っていうのは、現代人が見たいものを、見たい状態で見せるっていう要素は、排除し切れないのだ」 -
アッダ川沿いの、かつての水力発電所。城跡の真下にある。今では考えられないような、産業優先主義に基づく立地だ。水の一部は、いまでも発電所内の水路に流入している。産業遺産とはいえ、20世紀初頭の建物なので、ちょっとした装飾が施されている。
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ダム湖畔から、アッダ川の上流を眺める。秋に、木々が黄色に色づいた頃は、きれいだろうが、こういう風景は、あちらこちらにありそう。観光で、一歩、秀でるのは、けっこう大変なことなのだ。
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【つわものどもが攻防のあと】
トレッツォ城は、ほぼ廃墟。塔へ上がれるので、そこだけ修復工事もやっているが、全体としては荒れ気味。この程度の城跡は、イタリア中にいっぱいあるから、あまり珍しくもない。
昔を忍んで一周。はい、おしまい。 -
城の下は、かなり切り立った崖。つづら折りの石畳は、かつての街道跡。乗馬散歩コースのひとつらしく、ウマのイラスト入り標識もあった。
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【パデルノ・ダッダの橋】
トレッツォからアッダ川を遡ること、車で約30分。Paderno d'Adda:パデルノ・ダッダに到着。
アッダ川が刻む渓谷にかかる、鉄道自動車共用の二階建ての鉄橋が名物。ミラノから北回りでベルガモに行く路線が通っている。橋は、午前中は逆光なので写真映りが悪かった。竣工が19世紀末なので、近くで見ると、太いリベットがたくさん並んでいる。
「リベットってなあに?」
「鋼鉄どうしを、ぴったりくっつけるための、一種の鋲(びょう)で、外側が丸るい坊主頭みたいな形の部品」
いずれにせよ美しい形状の橋だ。道路鉄道併用橋は、トリノの南、クネオ付近にもある。イタリアでは、少なからずあるのかな。 -
ここにも、アッダ川の豊富な水を使った、150年ものの水力発電所跡がある。
発電用水路に流れ込む水の多くて冷たいこと。
普段は、こんな場所、絶対来ない超マイナーな観光スポット。地元愛に満ち満ちた人がいるからこその体験だ。感謝。 -
【マイナーだけどレオナルド・ダ・ヴィンチ関連】
続いてやって来たのは、アッダ川をさらに遡ること15分くらいの上流にある、「Imbersago ferry:インベルサーゴの渡し」。現地名、「Traghetto Leonardesco:トラゲット・レオナルデスコ、つまり、レオナルドの渡し船」!
なんと、レオナルド・ダ・ヴィンチ大先生考案と伝えられている、無動力の双胴船タイプの渡船が現代に残っている。もちろん、船そのものは、10年か20年くらいの船齢だが、航行原理は、16世紀の発案当時のままだそうだ。 -
トラゲット・レオナルデスコは、冬期の平日こそ運休だが、現役の渡船として機能している。運賃も一般利用が前提の水準。大人1名0.9ユーロ。クルマは2.6ユーロ。クルマ運賃が安すぎるような気がするが、一応、そう書いてある。
早春の平日とあって、客は、まばら。
初老の船頭さんが、ロープをたぐり寄せながら船を波止場に付けていた。見ていると、船は確かに自力で動き、船頭さんは進行方向の調整のみだ。 -
アッダ川の対岸を出た双胴船は、100メートルくらいの距離を5分くらいかけて横断する。
動力は水の動きなので、まったく音がしない。ゆっくり、ゆったりと船が近づいてくる。 -
波止場の眼前で、船頭さんが、川の上に張られた鋼製のロープをつかんで、よっこらしょ、と手繰り寄せながら横向きに方向転換。
「私たちは乗らないです」と、合図すると、客を降ろして安全バーを下げ、すぐに出航。特に時刻表はなし。 -
イチオシ
【やる気を出せば、レオナルド効果があるかも】
観察するところ、一定の水流があると、船の両側か、双胴の間の水の動きのわずかな差異で、船に推進力が出るようだ。帆船の原理も、空気の動きの差を利用しているから、ヘリコプターの原理を考えたと言われているレオナルド・ダ・ヴィンチが、この船を発案したとする推論も分かる。
もし、間違っていたら、ごめんなさい。
それにしても、同じレオナルド作品でも、「最後の晩餐」に比べて、人気のないこと、天と地ほどの差。私も初耳。レオナルドの偉業を紹介する一般的な本やツアーも紹介されていない。
「やる気あんのか!」と言いたいくらい、のんびりしている。
「せっかく、”レオナルド・ダ・ヴィンチ”、をPRに使えるのだから、日本人にもっとアピールするとか、手立てあるでしょ!」なのだ。
日本人ツアーで、ミラノからヴェローナへバス移動するとき、15分寄って見物するだけでも、客と口コミが増えると思う。何せ、日本人もダ・ヴィンチ好き。
けれども、あれこれ参考情報を読んでいたら、「ダ・ヴィンチ発案」という確証がないらしい。
「うーん。でも16世紀初頭から実在することは確かなんだから、”ダ・ヴィンチ発案と伝えられている”、で行けると思う」
余計なお節介を考えてしまった。 -
【寄り道してレッコに到着】
寄り道しながらアッダ川を遡ること3時間、やっとコモ湖畔のLecco:レッコという小都市についた。周囲の風景は、アルプスの麓のリゾート地そのもの。私たちの頭の中にあるスイスみたいな風景が出現する。
ミラノからTRENORDの近郊電車で来ると約1時間。クルマで、ミラノ~レッコ道路のようバイパス道を突っ走ると40分くらいかかる。ミラノ市民の日帰り人気スポットのひとつ。 -
イチオシ
【コモよりマイナーなレッコ】
この辺りで、抜群の知名度を誇るのが、Como:コモ。映画スターウォーズで、愛する二人が結ばれる場面のロケ地にも使われた高級リゾート地。実際に行ってみると、レッコもコモと似たような風景なのだが、レッコの方が、相対的に地味なので、その分だけ不人気のようだ。
だから、機会があれば来てみれば、程度で十分。
ランチでお話しをしたレッコ市民の方の奥様は、ネットで集客して空き部屋民宿ビジネスをやっているそうだが、中国人は来るのに、どうして日本人は来ないの、と思っているとのこと。「たまたま口コミか何かで、中国人人気が高いのでは」と、答えておいたものの、真偽のほどは不明である。 -
【コモ湖の奥深くアッソへ】
レッコでランチタイムのあと、逆Yの字形をしたコモ湖の、三叉路部を目指して山の稜線を北上。途中で見た、変わった様式の塔がある教会。ASSO:アッソという集落のはずれの丘の上に建っている。
山の中に分け入って陽がかげると、まだ底冷えがした。ちなみにコモ湖の湖水近くは、晴天時の放射冷却がないらしく、ミラノや平野部より暖かい。 -
もう二度と来ない場所だと思うので、別方向からみた教会と塔の姿も、記憶にとどめておくことにした。
アッソまでミラノからトレノルドの鉄道がある。1時間毎の運転で1時間20分くらい。その気になれば公共交通機関を使って再訪できる。多分、駅から徒歩20分くらいの地点だ。 -
【アルプスを見渡す】
アッソから山道を登り詰めると、アルプスが遠目に見渡せる。Madonna del Ghisallo:マドンナ・デル・ギサーロという展望台だ。
木立は寒々しく、風景は、春の始まりというより、冬の終わり。 -
マドンナ・デル・ギサーロの展望台から、コモ湖の奥まった方を見る。背後に見える霞んでいる山々こそアルプスだと言われた。湖の右側を、うねうねと進んで行くとティラーノという町に出る。世界遺産ベルニナ鉄道のイタリア側起点だ。
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湖畔に降りてきて一休み。ヒトの歩く形をした逆Yの字形のコモ湖の急所部分にあたる位置のリゾート地、Bellagio:ベラージオ。やや西向きにあるので、午後の日差しが当たって暖かい。
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ベラージオは、高級感あふれるリゾートタウン。”コモ湖の真珠”と呼ばれているとのこと。湖畔には、手入れの良い並木道が続いている。歩いていると気持ちいい。初夏や、黄葉の頃は、これぞヨーロッパのような場面が展開する散歩道になるだろう。
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ベラージオからフェリーで対岸に渡り、左の方を延々と南下するとコモに出る。
当方は、ホテルと兼業のバルに入って一休み。イタリア人の次に見かけたのは中国人。何か有名なテレビ番組とかイベントあったっけ?ミラノから来ると、都会の喧騒がウソのような別天地。月並みな表現しか思い浮かばなかった。 -
ベラージオの湖畔の裏側手は、急坂の市街地。お土産屋さん、レストランなどが民家に入り混じって並んでいる。よくありそうな構図。夏場は、大勢の観光客でムンムン。
ミラノや近郊では、黄色っぽい薄茶色の壁が、周りの風景とよくお似合いだ。 -
平日なので、あまり人もいないし、閉まっているお店もある。スイスの端正な雰囲気に比べると、少しひなびた感、ごちゃごちゃ感がある。時には、こういうイタリアの山岳リゾート気分の方が気が休まることもある。
-
【ロンバルディアの陽は暮れて】
湖畔をレッコ方面に南下し、ロンバルディア平原をミラノへ向かって走るころ、今日も赤い夕陽が沈むのが見えた。
もわっとした光に、春の息吹きを感じた。
了
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