2018/03/31 - 2018/03/31
148位(同エリア217件中)
ちゃんさん
産業遺産が好きで、軍艦島や池島、石見銀山など、行ってよかったなぁとしみじみ思い返していました。しかしよく考えてみたら、電車で30分の大牟田にも、世界遺産に認定された産業遺産がごろごろしてるじゃないか!
もっと地元に目を向けなければ…ヨメさんが仕事の週末、一人でぶらり大牟田を巡ってみると、いろいろな学びのある時間になりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
大牟田までは、僕の住む久留米から西鉄の特急電車で30分。400円以上の乗車券なら途中下車もできるので、柳川駅に寄り道してみました。
さすがは春の観光シーズン、特急の乗客の7割方が降りてしまいました。海外からの観光客も多く、大宰府やキャナルシティみたいです。駅員さんも、外国人の対応は慣れたもの。西鉄柳川駅 駅
-
2015年に駅舎が改築された柳川駅。古き良き街並みのある柳川だけど、下手に和風にせず、ポイントに木材や和の意匠を取り入れているところに好感が持てます。
今のところ西鉄の駅の中では、ぴか一の出来栄えじゃないかしら。 -
自由通路に揺れる、春色ののれん。
-
自動券売機横のカフェ「michi9sa」も、オープンから2年半。電車は30分毎なので、待ち時間を過ごすには手ごろなカフェです。
-
お隣、八女市の特産品を使ったアイス抹茶ラテ(税込350円)でひと息。なかなか「映える」絵です。
-
後続の10時50分発(福岡天神10時発)の特急は、観光電車「水都」でした。金色の先頭部分のインパクトは大きく、日ごろ乗るのとは違う、特別な気持ちにさせてくれます。
とはいえ特別料金や予約は不要。急行や普通の運用に入ることもたまにあり、身近な電車でもあります。 -
2号車の大牟田寄りには、展示コーナーとスタンプ台が備えられていて、観光気分も高まること請け合い。
-
模造品とはいえ、刀を積んでいる通勤電車なんて、水都くらいでは?
-
柳川からわずか14分で、大牟田着。まずは駅西口(西鉄側のバス乗り場)から、三池港行きのバスに乗りました。島原方面の高速船連絡が主たる役割なので、三池港までノンストップです。
船便に合わせて1日3往復しかありませんが、世界遺産構成要素の一つ「三池港」に行くにはもっとも便利なバス路線です。大牟田駅 駅
-
8分で三池港着。ちなみに3月31日時点では御覧の通り、バスに系統番号はありませんでしたが、翌4月1日からは「5番」の番号が付されましたので、ご参考まで。
バスは1日4往復、世界遺産めぐりには近隣バス停の活用も by ちゃんさん三池港(世界遺産)と光の航路 自然・景勝地
-
島原行の小さな高速船が、出航待ち。もちろん僕以外のバスの乗客は全員、船に乗って島原へと渡って行きました。
僕自身、この港には6歳以来、3回来ています。いずれも島原への旅の経由地としてであり、三池港そのものを目的地にしたのは、今回が初めてです。 -
桜咲く港では、釣り糸を垂れる釣り人の姿ばかり。いい釣り場なのかしら。
-
そして港から陸側を望むと見えるのが、船渠閘門(せんきょこうもん)。スエズ運河や富山の富岩運河で見られるものとは異なり、干満の差が激しい有明海において、干潮時でも港内の水位を一定に保つことが目的です。
-
近づいてみると、いかにも明治期の機械といった、武骨な歯車にしびれます。三菱の紋章が入った、木造の管理小屋もいい感じ。
-
しかし残念なことにこの閘門、近づいて見ることができないんです。金網越しにのぞきこむ他ありません。
-
周囲は広い空き地が目立ちます。最盛期には、ひしめくように工場や施設が立ち並んでいたんだろうな。広い道も、その機能を持て余しているように見えます。
せっかくの海に面した広い平地、工業団地とかに、活かせないのかな。すぐ横を走る有明海沿岸道路が、他の高速につながっていればよかったのに…と、この時は思ってました。 -
沿岸道路の横に、三池港の展望所が作られています。バスと徒歩で来ると気付きにくいけど、案内所にはひと声かけましょう。ボランティアのおじさんが、丁寧に説明してくれます。
-
下から見ると大した高さには見えませんが、実際に登ると眺望が開けます。おじさんも勉強熱心で、知識の幅が広がりました。
今は運炭施設の跡にバイオマス発電所が完成。原料となる飼料カスの運搬に、明治期からの港の施設は大いに役立っているとか。土曜日なのでガランとしている道路も、平日には大型車の通行が多く、沿岸道路の効果も大きいんだそうです。思い込みはイカンですね。 -
バスの時間が迫って来たので、お礼を言ってバス停へ。2系統の三川町一丁目へは、展望所から5分ほどの場所です。
しかし三川坑跡の桜がきれいだったので、時間がない中ちょっとだけ寄り道。立派な施設で、ボランティアガイドさんも何人も待機しています。面白そうなのでバスを1本遅らせて、見学していこうかな…。 -
しかしバスナビを確認したら、びっくり仰天。1時間毎のはずが、昼休憩でもあるのか、次のバスは2時間後です。うーむ、2時間もかかっては、後の予定がガタガタだなあ。
隣の三井港倶楽部も4月6日までは改修工事中らしいので、再開に合わせてまた訪ねることにしました。路線バス観光は気ままなようで、かなり時間的な制約があります。三井港倶楽部 グルメ・レストラン
-
2番のバスで大牟田駅(東口)に戻り、西口への跨線橋を渡って、taramu book & cafeを訪ねてみました。
昔ながらのアパートを改修した、本屋さんとカフェです。オーナーこだわりのリノベーションで生まれ変わった木造アパート by ちゃんさんtaramu books & cafe グルメ・レストラン
-
1階のカウンターで注文してから、2階のカフェスペースへ。細い螺旋階段は、高い所が苦手な人にはちょっと恐怖かも。秘密基地感があって、僕は好みです。
-
オーナーこだわりの店内。壁はオーナー自ら、手作業で塗ったそうです。
-
床は足場板。耐久性はバツグンですね。
-
トイレは、アパートの風呂場。床のタイルが時代を感じます。なのに古臭い感じはなく、掃除も行き届いていて清潔です。
以上、他のお客さんがオーナーから聞き出していた豆知識でした(笑)。 -
今日のサンドイッチは、ホットドッグ(500円)。ずっしり重く、見た目よりボリュームがありました。
飲みものはコーヒー以外にもクラフトビールを何種か揃えていて、箕面ビールのW-IPA(600円)を合わせてみました。 -
ガツンと強いW-IPA、窓の外に行き交うのは西鉄電車とJR。昼間から、夢見心地の時間です。休み万歳。
-
人口急減と郊外型店舗2店の進出で、ことのほか空洞化が深刻な大牟田市の中心市街地。しかし最近、空き店舗・空き家を活かしたリノベーション飲食店が、にわかに注目を浴びています。
「角の理容室」に隣り合うカフェや… -
住民参加でリノベーション作業をやったという、アーケード内のイタリアン(左)に…
-
こちらも参加型リノベーションの、中華料理屋さん。
新たな動きがなかなか見えづらいのは、かつては人口20万人を誇った大牟田の市街地の大きさゆえ。しかし、いい流れができつつあるんじゃないでしょうか?また往復電車賃1,240円を投じて、フラっと訪ねたい街です。 -
アーケード内神社!?
-
建物を通り抜けていくと、ビル街の中に神社がたたずんでいました。まさに街の守り神。
-
街の全盛期には賑わったであろう、築町からバスの旅に戻ります。
-
約10分の、早鐘眼鏡橋で下車。駅西側のバスの本数は少ないけど、この区間は1時間に2~3本のバスが走り、比較的観光にも使いやすいです。
少し大牟田駅の方向に戻ると… -
世界遺産の構成要素のうち2つ、宮原坑と鉄道敷の看板が現れます。
看板の場所がまさに、かつての炭鉱電車の跡地です。さすがは史跡、整備された廃線跡 by ちゃんさん三池炭鉱専用鉄道敷跡 名所・史跡
-
史跡に指定されているだけあり、炭鉱電車の廃線跡はきれいに除草され、整備されていました。立派なコンクリート製の枕木が残り、重量級の貨物列車が行き来していたことを伝えます。
桜と炭鉱電車、絵になっただろうなあ…。 -
線路が残る踏切跡も。
-
線路沿いを歩くこと約10分で、宮原坑跡に着きました。
ここにも最終月曜日を除き、毎日9:30~17:00まで公開中。ボランティアガイドさんも数人でスタンバってます。すでにガイドが始まっていたおばちゃん3人グループに、飛び込みました。日本の労働史の生き証人でもある by ちゃんさん宮原坑(世界遺産) 名所・史跡
-
遠目で見ると、思ったより小さいかななんて思ってたけど、間近で見るとかなりの迫力。
八幡製鉄所の創業以前のため、櫓の鋼材はすべてイギリスからの輸入品です。接合はリベット止めが基本で、後の時代に修繕された箇所はボルト止め。鋼材加工の歴史も学べます。 -
坑口を埋めた跡は、窓越しに今も見ることができます。地下数百メートルまで続いていた坑道は、国の指導もあって、コンクリートで埋められたのだとか。
石見銀山は中まで入れるのだが、炭鉱はどこも埋められてしまった…元炭鉱マンのガイドさん、無念の面持ちでした。 -
坑道へのリフトを上げ下ろしした、巻揚機室。こちらも、イギリス製レンガを丁寧に積み上げています。よくぞここまで、きれいに現存しているものです。
-
建物内には時代がかった機械がそのまま残り、今にも動き出しそう。長崎・池島の「最後の新設炭鉱」とは、時代が違います。
とかく1つの時代としてとらえてしまいがちな炭鉱のあった時代も、時代の流れと改良の積み重ね。宮原坑自体が1931年という早い時期に閉坑を迎えたのも、囚人労働と女子・子どもの炭鉱労働を禁ずるという、労働者保護の流れが契機でした。 -
リフトは、近代の炭鉱のようなエレベーター的なものではなく、最小限のもの。ガイドレールは木製で、消耗品だったため定期的に取り換えられており、大工が腕を振るったそうです。
欧米に追い付け、追い越せだった明治の産業革命は、欧米の技術を学びつつ、日本の技も生かされていました。 -
近代日本の工業化を支えた産業遺産であると同時に、人権という視点では悲劇の現場でもあったことを、よく理解できました。
後世に活かしてこその世界遺産。今はきれいに整備された緑の中で、学びに来る人を穏やかに迎えてくれます。 -
駐車場のトイレは、炭鉱電車を模していてユニーク。やたらパンタグラフがリアルだなと思ったら、筑肥線の103系電車の廃車発生品を利用したものだとか。
全然オリジナルと違うやんけ!と、つっこんではいけません。 -
バス停の名称にもなっている早鐘眼鏡橋は、バス停から歩いてすぐ。こちらも重要文化財です。
アーチは1つで「眼鏡じゃないやんけ」とやっぱりツッコミそうになるけど、石造りアーチ橋は眼鏡橋と同様の技術で作られているので、同じように「眼鏡橋」と呼ぶんだとか。眼鏡には見えないけど眼鏡橋 by ちゃんさん早鐘眼鏡橋 名所・史跡
-
導水橋の役割だったものが、両側の水路がなくなり、今は機能停止中。寄り付く人も少ない場所で、ひっそりとたたずんでいました。
-
眼鏡橋からバスで3分、月見ヶ丘で下車。多くのバスが有明高専方面に曲がってしまうため、月見ヶ丘方面に来るバスは21番と25番のみ。おおむね1時間間隔です。
バス停から坂道を登ること5分、「最高の湯」へやってきました。2日前の3月29日にリニューアルオープンしたばかりの温泉施設です。入場料は800円ですが、200円で会員になると600円になります。たまに見かけるシステムですね(笑)。 -
久留米が本社の健康食品会社、「ベストアメニティ」の経営する温泉施設。サッカー好きには、鳥栖スタジアムのネーミングライツでおなじみの会社です。久留米市三潴町でも高級志向の温泉旅館を経営しており、期待して訪れました。
お湯は循環で、塩素臭がきつかったのは残念。1つでも源泉浴槽があればなぁ。全面リニューアルをかけていて、浴槽の種類が豊富、。旅の途中というより、近所にあったら通いたくなる系の温泉でした。 -
湯上りのビール&おつまみセットは800円。今日のおつまみは枝豆で、おいしかったけどちょっと量が多かった!2人でシェアして、ちょうどよさそうです。
-
バスを捕まえ、西鉄電車に乗り継いで1時間で久留米へ。充実したワンディトリップでした。
入口までくぐった三川坑の他、万田坑や石炭産業科学館など、まだまだ産業遺産の見どころがある大牟田。行ってみたい店も増えたし、気軽にまた訪ねてみるとしましょう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
大牟田(福岡) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
51