シルクロードの匂い　古のオアシス都市

2014/04/25 - 2014/05/02

もう5年も前になろうとしていますが、４トラに参加し始めた直後でまだ真剣に書いていなかった旅行記だったので、ちゃんとまとめてみようと思います。
タシケント、サマルカンド、アムダリア、そんな響きを聞いただけでうっとりしていた当時。連絡したエージェントさんがたまたま当時考えていた日本語教育とのかかわりが深く、意気投合したのも決め手でした。

そして今また、ふつふつとわいてくるオアシスの道へのあこがれ。


4月25日　
　成田　　　　　　ウズベキスタン航空（直行）
　タシケント　　　ウズベキスタンホテル泊

4月26日
　タシケント　　　ウズベキスタン航空（国内便）
　ウルゲンチ　　　手配タクシー
　ヒヴァ　　　　　マリカ・ヘイヴァク泊

4月27日
　ヒヴァ　　　　　マリカ・ヘイヴァク泊

4月28日
　ヒヴァ　　　　　手配タクシー
　ブハラ　　　　　コミル泊

4月29日
　ブハラ　　　　　手配タクシー
　（シャフリサーブス経由）
　サマルカンド　　セヴァラホテル泊

4月30日
　サマルカンド　　セヴァラホテル泊

5月1日
　サマルカンド　　シャルク号
　タシケント　　　ウズベキスタン航空（直行）

5月2日
　成田

エリア タシケント(ウズベキスタン)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: タクシー 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

初めてのウズベキスタン航空は成田の第1ターミナルから。緊張のせいか食べたものが悪かったのか、搭乗のころから激しい胃痛が。席はすいていたので3席空いているところに移って横になった。デュレイション9時間。綺麗とはいいがたい機内は共有モニターすらついていなく、エンタメが一切ないのも幸い、飲まず食わずでじっと寝ていた。
でも機内の苦しみをこの景色が中和してくれる。
こういう景色をみたかった。

そうこうするうちに時折1直線の道路が現れ出し、無事タシケント到着。

乾いた埃っぽい街を想像してたけれど、それは緑あふれる、美しい、大きな清潔な街だった。

ものすごく大きくてきれいな道路には、大型の新しいバスが整然と走っている。
普通の路線バスです。

街路樹もとてもよく手入れされていて、みんなこんな風に株元に病気予防のためのものが分厚く塗布されている。
これはその後ずっと、どんな地方の、どんな道端の樹でも見かけることだった。
いったい誰がやっているのだろう。

たくさんの人がユニフォームをきて街路の清掃をしている。
なんてきちんとした街なんだろう。
今を盛りと、白い円錐状の花房の橡の花がたくさんさいていた。美しい街。

ウズベキスタンは外国人が訪れる場合、宿泊施設にパスポートをあずけて、レギストラーツィアという手続きをしなければならない。これで発行された証明書とパスポートを常に携行することが義務付けられ、警察に確認された際に不携行の場合は身柄を拘束されることもあるという。

飲み物や食べ物を買いに出たかったので聞いてみると、これが2時間もかかるといわれたのだが、ホテルのカードキーを見せれば大丈夫とのことで、半信半疑ながらでてみた。

パスポートも預けているので両替もできず、とりあえずUSドルだけ持って出たのだがやはり現地通貨がないと何も買えない。困っているとこの若いカップルがとおりかかったので話しかけるとラッキーにも英語をはなしてくれる。（英語は基本的に通じません）
最寄りのスーパーを教えてくれただけでなく、自前で両替もしてくれた。

でも、スーパーまでいく元気がなかったので、すぐ近くのキオスクで少し買い物をしようとしたら、全然英語が通じない。これまた困っていたら彼らが追いかけてきてくれて、こまごまと通訳してくれたので無事食料を確保できた。
ありがとう! 旅の空、人のやさしさが身に染みる。

ホテルの戻るとなにやらぶーぶーとやかましい。なんだろう？

とみると、どうやら貴賓を迎えるようで、民俗楽団のような人々が正装をして長いラッパを吹き鳴らしていた。
しかしこの楽器、単なる筒で、音程調整をしないものらしく、とにかくひたすら
ぶーぶーーーー
どちらかというと雑音としか言えないような・・

上も向いて
ぶーぶーぶぶーーー

唾が流れ落ちてきそうな・・

よその国ではよく、結婚のフォトセッションをやっているのを見かける。
このホテルでもまさに2組のカップルが、一族郎党集っての撮影会をやっていた。

とはいえ、2組同時だと、おとなりが気になったりしないかと余計な心配をしてしまう。

ウズベキスタンの女性はとてもおきれいです。

この子もかわいくて思わず撮らせてていただきました。
将来はさぞ美人さんになることでしょう。

ウズベキスタンの人は、写真を撮られることをとても喜んでくれるので、変なストレスがなくてうれしい。

翌日、これまた広大なレストランで朝食の後、お昼の国内便まで街を散歩することにした。
エージェントさんとお約束した日本語を教える大学に行こうとしたけれど、どうにも歩き方の地図は全然あってなくてさっぱりたどりつけない。

しかたないので公園でやすんでいるとリスが遊んでいた。素敵な環境だなぁ。
しかし昨日からの体調不良はますますひどくなっていて、この頃には歩くのもつらくなってきたので、何度も座り込んでしまう。

ノーブルな雰囲気のきれいな親子猫がいた。

この後はどうにも歩けなくなったので地下鉄で戻ろうと決意する。地下鉄は出入口で検問がある。外国人は特に厳しく、警察官の不興を買ったら大変なので、神妙にカバンをさしだすとあっさり通過。

切符の買い方もゲートの通り方もよくわからないけど見様見真似でなんとかホームへ。路線もキリル文字が読めないのでよくわからなくて、となりの大きなおじさんにきいたら、無骨ながら手ぶり身振りで教えてくれた。3本、指をたてたところをみると3つ目でおりろということか。
え、まてよ、この駅をいれるのか？いれないのか？

地下鉄も建物同様、ロシア文化の影響を色濃くうけていて、とにかく巨大で威圧的で社会主義的で立派であった。なんとか無事ホテルにたどりついてチェックアウト。
お迎えをまってウルゲンチに行くために国内便に乗る。ちなみに国内線ロビーはなにもない。今宵の宿はヒヴァのマリカ・ヘイヴァク。無事たどりつけるだろうか。