2018/01/27 - 2018/01/27
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ちびのぱぱさん
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キトラ古墳を見学しに明日香村を訪れました。
さしずめ日本のツタンカーメン墳墓といったところでしょうか、だいぶ新しいですが。
明日香村は古代ロマンに溢れています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
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午後、明日香村にやってきました。
100円レンタカーを借りています。
むかし手塚治虫さんの「三つ目がとおる」という漫画で、明日香村にある酒船石のことが出ていました。
ざっと40年は前の古い話で、たしか手塚治虫氏の酒船石に関する大胆な解釈がストーリーの主軸になっていたはず。
主人公の少年の額にある目に張った絆創膏を、友達がビッと剥がすのが痛そうだった。亀石 名所・史跡
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これは亀石ですね。
どっちかというとカエルに見えますが、たしか亀石という名だったと思います。
手塚さんの漫画で見たのは、これではなくて酒船石だったのですが、午前中に伊賀で時間を使いすぎて、酒船石見学はカットすることにしました。
まあ、似たようなもんでしょう。 -
やっぱりカエルに見えるなあ。
だれが何のために作ったか分からないところがロマンをかき立てる。
文字のない世界
日本は大陸から漢字を導入するまで文字を持たない文化でしたから、詳しいことが残されていないのも仕方がない。
これらが作られる頃はぼつぼつ漢字が使われるようになっているのだと思うのですが、基本人間の記憶力が記録媒体の世界と言うことでしょうか。
文字がない世界というのはどのような感じだろうか。
あたりまえにあるものがないという想像をするのは難しい。
五感と音声言語のみが意味を伝え、それを記憶するわけでしょうか。
以前聞いた話で、日本の会社のアフリカ駐在員が、現地の人に一生懸命説明するけどだれもメモを取らない。
日本の会社では考えられないことです。
翌日覚えてなかったらガツンと言ってやろうと思っていたら、全員完璧に覚えている。
文字のない文化で育った人は、聞いたことは頭で記憶する(もちろん優秀なのだと思います)。
万葉仮名が普及して万葉集が登場する。
今の人なら悲鳴を上げるようなめんどくさいカナですが、人間の記憶の中で勝手に成長しない記録ができる。
それまで和歌は、つまり歌謡曲だったのかなあ。
口移しで伝えられた和歌がヒットして、あれっ、だれが作ったんだっけ?
まあいいや、詠み人知らずということに。
和歌に造詣は深くないけど、万葉集の歌を見て驚くのは幾重にも懲りに凝った技巧が駆使されているということ。
娯楽の少ない時代、猛烈に流行ったんだろうとてきとうに想像してみる。 -
通り過ぎた月日
亀石は、ごく普通の住宅地と畑の狭間にあります。
この辺りの子供たちは何百年も、ここで鬼ごっこをしたり上に登ったりして育ってきたんだろうなあ。
最近自分の年齢の増加に伴い、千年というのはもしかしたらそれほど途方もない長さではないかも知れないと思い始めています。
このまま年を重ねると、自分でも何を言い出すか怖くなってきました。
詳細は不明ですが、この亀石、たぶん少なく見積もって千年はこうしている。
千年前のやんちゃな子どもが、この石に登ったり書け石でいたずら書きをする姿が見える。 -
すぐ隣が無人販売コーナー。
相方は私の妄想などに付き合うはずもなく、こっちの方に興味を惹かれていました。 -
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つぎに高松塚古墳を訪れます。
亀石から数分の距離にある高松塚古墳のある公園の駐車場に車を駐め、歩いて行きます。国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
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古墳が見えてきました。
UFOみたいだなあ。 -
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これは作られた頃の状況を再現したのでしょう。
きっとこんもりとした木々に埋もれた丘になっていたんだろうなあ。 -
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250円の入場料を払い、かの有名な壁画のレプリカを見ることができます。
高松塚壁画館 美術館・博物館
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1972年に、ニンニクの貯蔵庫の穴を掘っていて見つかったそうです。
ニンニクじゃなくて、ショウガだったか。
これが発見された時、新聞の一面にでっかいカラー写真が載ったのを今でも鮮明に覚えています。
中学生だった私には、それがどれほどの考古学的価値があるかも分からず、面白い顔をしているなあ、これが美人のなのかなあ、というほどの感想を持つにいたりました。
壁画館内は主に壁画の解説がなされていて、壁画には男子群像、女子群像の他に四神の絵が東西南北の壁にかき分けられていたことなどが詳しく述べられています。
質感も良く再現された壁画のレプリカが見物です。 -
キトラ古墳
高松塚から車で五分くらいの処にあります。
こちらでは周期的に壁画の実物を一般公開しています。
ちょうど訪れる時期に公開されることが分かり、二ヶ月も前に予約を取りましたが、平日ならその日に直接行っても入れそうです。
見学は無料。キトラ古墳壁画体験館 四神の館 美術館・博物館
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キトラ古墳のビジターセンターは大規模な施設で、まだ新しい。
一般公開の順番を待つ間、一般展示物を見学する。
見学はすべて無料というふとっぱら。 -
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四神のうちの朱雀だったかな。
高松塚の方は鎌倉時代の盗掘の際に破壊されてしまったようです。
こちらには色鮮やかに描かれていて、誇らしげに展示されている。
そういえば、先日閉幕したピョンちゃんオリンピックの開会式で、この四神が登場していました。
天の四方をつかさどる伝説上の獣神ということで、中国の世界観を表しているようです。 -
なんとなくですが、説明が高松塚古墳に対するライバル心を感じさせます。
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星座との関わりを示す。
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発見当時の様子が、実に見事に再現されていて興味が尽きない。
古墳時代も終末期を迎えていたころのお墓です。
ショウガの貯蔵のための穴を掘っていて高松塚が発見され、うちのほうにもそういうのあるよ、となってこちらの発掘が行われたそうです。
キトラとうのは昔懐かしい怪獣映画を連想しますが、怪獣の絵が描かれていても埋葬されていたのは普通の人間(人物は特定されていない)だったようです。
このあたり、キトラという地名で、北浦がなまったものだとか。
なんだ……。 -
予約していた時間が来て四神のうちの玄武(げんぶ)の実物を見学しましたが、もちろん撮影不可。
発見された玄室の内部は湿度が高く、壁画が描かれた下地は酒粕のようなもろい状態だったそうです。
玄武というのは奇妙な怪物ですが、月桂冠の甘酒用の酒粕のような壁画の表面を必死で目をこらしていると見えないものまで見えてきそうでした。 -
この日は奇しくも若草山の山焼きの日だったようで、道路はひどい込みようで返却時間に遅刻。
レンタカーオフィスの人に気の毒がられましたが、きっちり追加料金は取られました。
もともと安いですから仕方ないですね。
やどからほど近い猿沢の池で花火を鑑賞してから、人気の老舗うどん屋に行きました。 -
竹の館 グルメ・レストラン
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うどんを食べて店を出る頃にはおでんのカウンターに客がびっしり。
どうやら山焼きが終わったらしい。
これが終わると春なんだそうです。
外に出ると、奈良公園の方から無数の人の流れが、まるで洪水のように降りてくる。
こんなに見物客がいたのか。
そんなに見ものなのか。 -
宿はならまちにあるゲストハウスルート53というところ。
個室を取りましたので、ゆっくり寛ぎました。Guest House Route53 宿・ホテル
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