2017 四国一周 JR線完全乗車の旅 2日目 その6 後免-奈半利　土佐くろしお鉄道

2017/11/22 - 2017/11/25

2017年11月
あこがれのサンライズ瀬戸に乗車し向かった四国でのJR線完全乗車
11月下旬の初冬の四国の絶景とグルメを満喫
観光よりも乗り鉄重視の鉄分多めな旅行記となります。

1日目　その1　東京-高松
https://4travel.jp/travelogue/11329210

1日目　その2　鳴門-徳島
https://4travel.jp/travelogue/11330844

1日目 その3　徳島-牟岐線-甲浦
https://4travel.jp/travelogue/11332526

1日目 その4 牟岐駅-夜の徳島駅
https://4travel.jp/travelogue/11333595

2日目 その5 徳島線-土讃線　秘境駅　坪尻駅へ
https://4travel.jp/travelogue/11335672

エリア 高知

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

高知県南国市
ごめん（後免）駅
島式2面4線ホームに橋上駅舎
0-1番線が土佐くろしお鉄道扱いのホーム

後免駅 駅

そしてホームの端には・・
可愛らしい駅員さんと、ごめんごめんの文字が
ここ後免町は、アンパンマンで有名なやなせたかし氏が幼少期にこちらで育ったとつうゆかりの土地だそうで。

駅舎外観

2002年の土佐くろしお鉄道の開業に合わせて造られた立派な駅舎
当時としては、高知県で初めて橋上駅舎だったそうです

駅構内にはこんな案内板が
可愛らしいキャラクターは、路線全駅に設定されたもので
すべて名前も付いています。

そして、高知駅始発でこの駅へ入線してきたこの車両に乗車します。
その名も『しんたろう号』単行気動車ですが、丸みを帯びた可愛らしい顔です

AM10:39 後免駅を発車
左の土讃線から分かれて高架へ進みます。
この路線は、2000年代の開業とゆうこともあり、全線高架線です。

車両は「9640形（くろしおがた）」
ステンレス車体の両運転台気動車
450馬力のエンジンで最高時速110km 高架線を快調に走ります。

そして、この車両の最大の特徴が、進行方向右側の太平洋に面した海側が
この様なオープンデッキ構造になっており、自由に出入り出来るようになっています。

幅の広い片開きのドアには、こんな工夫がされています。

隣の後免町
駅キャラは『ごめん まちこさん』

後免町駅 駅

オープンテラスデッキからは、高架を行く列車の車窓が目の前に迫ります

気温は12-3℃程度でしょうか、吹き込む風は冷たいですが
日差しがたっぷりでそれほど寒く感じません。
車内は座席がほぼ埋まるほどの比較的高い乗車率ですが、あまりデッキに出る人はいませんでした・・

高知行き普通列車と行き違い

非電化高架線とゆうことで、とても空が広く見えます。

香我美駅
かがみ　みかんちゃんがお出迎え

香我美駅 駅

ブルーの立派なトラス橋梁
トンネルを抜けると・・

目の前に、太平洋の絶景が目の前に飛び込んできました。
ちょうど太陽が海面に反射してキラキラ

まさにエメラルドグリーンの海

和食・わしょく・・ではなく、わじき駅
わじきカッパ君がお出迎え

和食駅 駅

赤野駅
ここは目の前に人気の道の駅があるらしく、車内にいた半分以上の乗客が下車していきました。

赤野駅 駅

キラキラと輝く水面
高架線の上ですので、とても見晴らしが良いですね。

小さな岬をトンネルで越えると再び海岸線
こんな所を自転車で走ってみたい

冬の穏やかな海がどこまでも広がります。

穴内駅にて
あなないナスびくんと列車のコラボ

穴内駅 駅

山側に見えて来た立派な建物は、安芸ドーム・・

安芸と言えば・・
そう、阪神タイガースのキャンプ地として有名
とゆうことで、こんな阪神カラーの車両も

車内は、オープンデッキの内側がクロスシートで
その反対側が広めの通路になっていて、とても大きな窓が並んでいます。
写真では分かりにくいですが、折りたたみ式の椅子が窓下に付いています。

固定式ながらとても広い窓からは、山側の田園風景が綺麗に見えます。

そして、とても印象的だったのは、そのガラス窓がとても綺麗にしてある事
しばしなこの様な観光列車に乗車する事があるのですが、折角の広い車窓が
汚れた窓で残念・・なんて事がしばしばなのでとても好印象でした。

再びオープンデッキで絶景を満喫

防波堤よりさらに高い位置を走る列車だからこそ楽しめる景色

海岸線を直線的に路線を結ぶ為に、細かいトンネルも多くあります

そして目に入ってくるのが、このビニールハウス

皆さんも一度は目にしたことがあるであろう、あの紫色で高知と丸く書かれたダンボールで思い出すのは、名産のナスのハウス栽培
一部は柑橘系の果物にも転用されているそうです。

右側にゆっくりとカーブした先の茶色いトラス橋を渡ると終着の奈半利です

終着の奈半利駅に到着
ここへきて、この車両がクジラをイメージしていた事に気が付きました。

奈半利駅 駅

駅長の『なは りこちゃん』がお出迎え

高架の端にある路線終端
この旅、4度目の終着駅
ここから先は、昨日訪ねた室戸岬を隔てた甲浦と繋がる計画もあったそうですが
実際の需要はやはり厳しかったでしょうね・・

コンクリート造りの駅舎
ちょうどお昼時とゆうことで、事前に調べておいた構内にある
洋食屋さんに行って見ると・・
なんと、臨時休業・・

そして、駅付近をしばらく探索・・
結局諦めて駅に戻ると、降りた出口の反対側にこんなお店が
『奈半利のおかって』
地元のお母さん達が切り盛りしているお店で、看板にあるように
蒔きで炊いたお釜ご飯が売りのお店

頂いたのはこの日替わり弁当　なんと500円
しかも、中のおかず2品が、3種類から好きなモノを選べる親切ぶり
お釜で炊いたご飯はもちろん手作りのおかずもどれも美味しい

後で調べて分かりましたが、この奈半利町のふるさと納税を使って建てた施設
働いているお母さん達もとっても気さくで気が利いていて、いつまでも居たい場所でした。営業が木・金・土の三日だけらしく運が良かったです。

奈半利のおかって グルメ・レストラン

お店は中央のカウンター奥にカマドがあり、裏が厨房で
地元の農産物などを使った加工品造りや、パンも焼いています。
せっかくなので、パンも買って帰りました。
やまももの実のジャムが入ったデニッシュ

そしてすっかりリラックスした後は、後免方面へ折り返し普通列車に乗車です。
PM14:01 発　高知行き

この普通列車の車内も変わっていて、写真では伝わりにくいですが
この転換クロスシートのシートバックの背が高い！
180cm以上の自分が座っても、この座席カバーの下くらいに頭がくる特別仕様
もちろん、先ほどの列車同様に窓もとても広く展望も抜群です。

夕方に近くなり少し日が傾いてくるなか西へ向かいます。

そして、約1時間ほどで終着の手前の後免町駅で下車です。
駅前では、『ごめん まちこさん』と完全に謝っているような文面とは
まったく違った可愛らしい姿でお出迎えしてくれました。
つづく・・

後免町駅 駅