2018/01/19 - 2018/01/26
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norio2boさん
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最終回です。
表紙の写真はボスニアヘルツェゴビナの一番大きい都市のモスタルにあるスターリモスト橋です。
スターリモスト橋はネレトヴァ川にかかる16世紀に作られた橋です。
悲惨なユーゴスラビア紛争(兵士と民間人合わせて20万人が犠牲になり200万人の難民が路頭に迷った)の象徴的な建造物です。
1992年にボスニアヘルツェゴビナはユーゴスラビアから独立を宣言します。その翌月には第二次世界大戦後の最悪の紛争と呼ばれる血を血で洗う民族間抗争が始まっています。
その残虐な抗争は単一民族の日本人にはとても理解できないことです
スタリモストは1993年にクロアチア兵により破壊され、2004年に修復されました。
2005年にボスニアヘルツェゴビナの初の世界遺産として登録されています。
1993年にはモスタル市内、このスタリモスト橋も壊滅的に破壊されました。その「1993年を忘れるな!」と橋の脇に質素なメモリアルが置かれていました。
メモリアルの奥には恋人たちが頬を寄せ合って話をしていました。
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美しい景観が人気の国クロアチア、スロベニア、ボスニアヘルツェゴビナを回るツアーに参加してきました。
この地域はテロ事件の心配の少ないエリアです。
安全の意味でも人気を集めています。
自分で旅程を調べたり、観光スポットを考える事もなく全くのお任せで行って来ました。
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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5時起床、7時朝食、8時にバスは出発です。
今日の予定は「アドリア海の真珠」と呼ばれるドゥブロヴニクへ向かいます。
その前にローマ時代からの塩田が有名なストン(写真)へ昼食も兼ねて寄りました。
写真の左側にある線路と荷車は製塩の輸送用のものです。ストン塩田 自然・景勝地
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ストン塩田では現在でも製塩しているそうです。
その前にはアドリア海からの細長い入り江が見えました。
池の反射がきれいでした。 -
ストンの塩田のバスの駐車場の隣にある素朴な教会です。
ストン塩田 自然・景勝地
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教会のなかの礼拝台も拝見しました。
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バスは走り、ドゥブロヴニク(Dubrovnik)に到着しました。
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ドゥブロヴニク市街です。
ドゥブロヴニクは1979年に世界遺産に登録されています。人口は少なくて42000人です。そのうちクロアチア人は9割です。 -
ドゥブロヴニクの港です。
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城壁の外にはアドリア海が広がっています。
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1月とは思えない強い日差しでした。
城壁とアドリア海の港に寄港して停泊している小船の写真です。
ドゥブロヴニクは15~16世紀にかけて海洋貿易で栄えたところです。 -
ドゥブロヴニクの城塞を囲むように城壁に沿って石畳の道が続いています。
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当然ですが車も入ってきます。
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船着き場を進んでドゥブロヴニク旧市街、城壁の中に進みます。
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ドゥブロヴニク旧市街は東西300mx南北300mの城塞都市です。
石畳の道を歩くだけでも楽しいです。
この時期はバーゲン時期です。
アパレルの店もあって子供用のブランドは半額セールをやっていました。
孫のを少し買いました。ドブロブニク旧市街 旧市街・古い町並み
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ファッション雑誌の写真の撮影をやっていました。
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ドゥブロヴニク旧市街の広場にあった銅像です。
Marin Drzic マリンドルジッチ (1508~1567)のクロアチア人の劇作家です。喜劇を得意としたルネサンス期の作家です。 -
買い物終わってここでお茶しました。ホットチョコレート2杯で51クーナ(870円)
美味しかったです。
ツアーの時は、飲み物が来た時に支払いを済ませてしまうと良いです。
後からだとなかなか支払いできなくなってしまい集合時間に遅れそうになったりするからです。 -
ドウブロヴニク(DUBROVNIK)の旧市街には素敵な脇道が多いです。
ツアーでなければこの細い道を入って見たいと思いました。ドブロブニク旧市街 旧市街・古い町並み
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この小道の坂も素敵です。
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せめてズームアップして見ました。
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スルジ山は普通はケーブルカーで登ります。
今日は強風のため運休でした。
ベンツのマイクロバスでスルジ山の山頂まで、四国88ケ所のお寺の参道なみにくねって狭い道でしたがさすがのドライブで大丈夫でした。
世界遺産の「アドリア海の真珠」ドウブロヴニクの旧市街が俯瞰できました。
「アドリア海の真珠」と呼ばれるくらい美しい景観です。実際はとても綺麗でした。
良い写真が残っていなくて残念です。スルジ山 山・渓谷
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iPhoneの横パノラマでの撮影です。
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スルジ山からの眺望です。
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広がる海はアドリア海です。
この奥にはイタリア半島があります。
景観を楽しむにはロープウェイで上がってくる方が良いと思います。 -
今日の宿泊はホテルアリストンです。
クロアチアのドウブロヴニクのホテルです。Royal Ariston Hotel ホテル
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翌日は5時に起床し朝食して、トイレを済まして、、、、8時にバスはスタートします。
今日の訪問先はモスタルです。モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み
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モスタルの旧市街です。
トルコ風の品物が並ぶお土産やさんが並んでいます。
道路に敷き込まれた石の表面の磨耗された光沢がこの街の歴史を教えてくれています。 -
美しいアーチ型のスターリモスト橋の下を流れるネレトヴァ川です。
この緑色の川にダイビングする行事があるようです。スターリモスト橋 建造物
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土産物屋さんかと思ったが中では紛争当時のドキュメンタリーフィルムが上映されていました。
紛争当時の軍用銃の薬莢で作ったボールペンだとか、アクセサリーとか売っていました。
ガイドさんの説明では出国手続きの時に別室に連れて行かれるので絶対買わないようにと注意していました。スターリ モスト博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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世界遺産登録のパネルです。
登録名称は「Old Bridge Area of the Old City of Mostar」です。
(モスタル旧市街の古い橋の地区)
4ケ国語で表記されています。
一番下から英語、ロシア語その上の二つは分かりませんが、どちらかがクロアチア語でしょうか? -
ネレトヴァ川に沿ってモスタルの旧市街は15~16世紀にオスマントルコの国境の街として栄えました。
19~20世紀にはオーストリア・ハンガリー帝国として発展しています。
川面から20mの高さにかけられたスターリモスト橋は「石の三日月」と呼ばれています。
このスターリモスト橋はモスタル旧市街とともに破壊されてしまいました。
ユネスコが設立した国際委員会により修復され再建されています。
オスマントルコ帝国の時代における地中海地域の建築の特色を残したスターリモスト橋とモスタルの旧市街は再建され、和解と国際協力、多文化共生の象徴となっています。
写真は橋を渡る現地の普通の女性です。
橋の付け根には「93年を忘れるな」の質素な手彫りのモニュメントがおかれています。 -
石のモニュメントのアップです。
素朴な手彫りの文字は彫刻家とかの専門家ではなく、素人が丁寧に削ったものだと思えました。
表紙に使った写真です。スターリモスト橋 建造物
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バスに戻る途中の信号です。
左はドゥブロヴニク、スプリット方面
右はサラエボ方面
の表示がありました。
ドゥブロヴニクとスプリットはクロアチア国です。サラエボはボスニアヘルツェゴビナ国の首都です。 -
ツアー最後の宿泊ホテルはホテルエスパーニャ(HOTEL ESPANA)
ボスニアヘルツェゴビナの首都のサラエボ(1984年の冬季オリンピック開催地)にあるホテルです。
4Tに登録は無いようです。 -
翌朝のホテルの前の道です。
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首都サラエボ(Sarajevo)を流れるミリャツカ川(Miljacka)です。
首都サラエボの人口は30万人です。 -
ミリャツカ川沿いの道路は一方通行です。
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ミリャツカ川にかかる橋の一つラティンスキー橋(Latinski Bridge)です。
第一次世界大戦の発端となったサラエボ事件(1914年のオーストリア・ハンガリー帝国の皇太子フランツフェルナンドの暗殺)の現場が写真の左、ラティンスキー橋の奥に見える赤いビルです。ラテン橋 建造物
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サラエボ事件のミュージアム(サラエボ博物館)になっています。
中学校の時の教科書でサラエボでの暗殺事件で紛争が拡大して第一次世界大戦になったと教わりました。サラエボ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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右にサラエボ博物館を見た道路です。
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サラエボ博物館の窓には当時の写真が数枚展示されています。
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サラエボ博物館のパネルです。
表記はアルファベットですが単語はロシア語に近いようです。
土曜日はロシア語Cybbota(スボータ)クロアチア語Subota(スボータ)です。サラエボ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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その後は、現地ガイドさんの案内でサラエボの旧市街を散策しました。
見えてきたのは左側に「イエスの聖心大聖堂」というカトリック大聖堂(Cathedral of the Sacred Heart)です。 -
この大聖堂には2つの鐘楼があります。
19世紀に建てられています。
ボスニアヘルツェゴビナで最大のカソリック教会です。
大聖堂の前庭には赤い色が塗られた「戦争の薔薇」(サラエボローズ)がありました。イエスの聖心大聖堂 寺院・教会
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教会の正面入り口の左側にはローマ法王ヨハネパウロ2世の彫像がありました。
法王ヨハネパウロ2世は民族共和、紛争集結のため、1997年と2003年にサラエボを訪問しています。 -
イエスの聖心大聖堂に至る参道です。
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ローマ法王ヨハネパウロ2世の彫像を教会の正面のところから撮影しています。
ヨハネパウロ2世は1920年ポーランドに生まれています。
ポーランド生まれの法王は世界平和と戦争反対を貫き、共産党独裁下にあった母国ポーランドの民主化活動家の精神的よりどころであったという。
1981年にはサン・ピエトロ広場で(ソ連のKGBの指揮による)トルコ人マフィアの襲撃を受けて重傷を負っています。
それでも奇跡的に生還しています。
死後の2013年にはローマ法皇の中でも特別な聖人の位である「列聖」が認められています。 -
イエスの聖心大聖堂の礼拝台です。
簡素で高潔な造りでした。 -
イエスの聖心大聖堂をさらに進むと、道に境界線の表示があってイスラムの世界になります。
このエリアの名前は(Bascarsija)バシュチャルシャです。
バシュチャルシャ/サラエボ/ボスニアヘルツェゴビナ
街並みも、イスラム教会もあり、様変わりします。
お土産やさん、カフェではカードが使えません。
ユーロは大丈夫です。
ホットチョコレート2杯でチップ入れて4ユーロでした。
広場に鳩が驚くほど大勢いました。
iPhoneで動画を撮影しました。
https://youtu.be/OXlJQ29ozAw -
サラエボ空港に到着しました。
LH1731便13:25発でミュンヘン(14:50着)乗り換えの羽田です。
ミュンヘン発20;00のANAのNH0218便で羽田着15:40+1
サラエボで預けた荷物は羽田で受け取ります。サラエボ国際空港 (SJJ) 空港
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寒い時期なので観光スポットはどこもすいていました。
観光客はアジア人がほとんどでした。中国6割、韓国3割で後残りが日本人のように思いました。
景観が素晴らしい、ロマンチックなので人気の観光地です。
ツアーでの訪問でした。
素晴らしい景観のなかには厳しい歴史があったことを感じる場面がいくつかありました。
美しさの奥には、厳しい悲しみがあるものなのかも知れません。
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旅行記グループ
2018 南東ヨーロッパ周遊
この旅行記へのコメント (6)
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- ことりsweetさん 2018/03/03 00:29:46
- 冬のドブロブニク
- norio2boさん、
ドブロブニクにいってらしたんですね。
私たちがいったのは6月でそれはそれは暑かったです。
真冬でも寒々しくみえないですね。
旧市街のあの勾配のきつい階段も
行った当時は登るのがいやになりましたが
こうしてみると風情があってもっとゆっくり
観ておけば良かったと思いました。
お土産もちょっと注意がいりますね。
私も息子がグアムで友人にその手のキーホルダーを買って
出国の時没収されたのを思い出しました。
日本にいると海外に出る際のある緊張が
緩みがちなのを思い出しました。
- norio2boさん からの返信 2018/03/03 18:34:45
- Re: 冬のドブロブニク
- ことりsweetさん
拙い旅行記にコメントをお寄せ頂き恐縮しています。
コメントでおっしゃっていた6月の旅行記「空と海広がる碧 クロアチア旅 6」を拝見しました。
いいご旅行をされています。
新しい旅行記を楽しく拝見できるのをお待ちしています。
-
- milkさん 2018/02/28 21:40:22
- 戦争の爪痕
- norio2boさん、こんばんは。
モスタルとサラエボには行っていなかったので、興味深く拝見させて頂きました。
当時の戦争の爪痕はこの周辺には色濃く残っていますね。
私がドゥブロヴニクに行った時、街中に戦争中のパネル写真が飾られていて、とても胸が痛くなりました。
クロアチアのシンボル、オレンジ色の屋根も黒ずんだものと真新しいものがあって、新しい所は全て戦争で破壊された場所だそうで...。
1993年って、まだごく最近です。
「Don't Forget '93」
私がクロアチアに行った時の旅行記に「戦争を忘れてはいけないよ」とタイトルに入れたものがあります。
クロアチアやスニアヘルツェゴビナを訪れると改めて感じさせられますよね。
https://4travel.jp/travelogue/10819612
それにしても、とても良いお天気ですね。
アドリア海はやっぱりこのような青空が似合いますね。
milk
- norio2boさん からの返信 2018/02/28 22:17:46
- Re: 戦争の爪痕
- milkさん
コメントありがとうございます。
お恥ずかしい出来上がりの旅行記にコメント寄せて頂き恐縮しています。
ご紹介の旅行記
「ヨーロッパの絶景を求めて一人旅☆憧れのアドリア海!紅の豚と魔女の宅急便の町、クロアチア・ドブロブニク3日目。 旧市街のビュースポットを求めて&城壁歩き~戦争を忘れてはいけないよ~」
を拝見しました。
このシリーズは力作揃いですね。
撮影はiPhoneです。
iPhoneはお天気気味に写るようです。
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- salsaladyさん 2018/02/26 16:10:22
- Don't forget '93... 一体何が?
- ☆ドブロブニクのお隣”KOTOR"へ行ったのは。。。2年前だったかしら?
☆教会の佇まいなど何処かしら似た雰囲気が有りますが、コトルの方がまだ素朴!
☆しかし、内戦の跡は人々の心を暗くしたまま?の感じ有りでした。see you~
- norio2boさん からの返信 2018/02/28 16:25:07
- Re: Don't forget '93... 一体何が?
- salsaladyさん
拙い旅行記にコメント頂き恐縮しています。
久し振りの団体旅行でした。
気に入ったところを気に入った分だけ楽しむという意味では個人旅行(一人旅)に軍配があがるかもしれません。
コメントでご紹介頂いた、コトル旅行記「救世聖女教会で祈る!」拝読しました。
元気なご旅行をなさって、楽しまれているご様子が感じられれる旅行記でした。
今後の旅行記作成の参考にさせて頂きたいと思います。
新しい(元気一杯の)旅行記のアップをお待ちしています。
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