清水寺の十一面千手観音像

2018/01/01 - 2018/01/01

　神奈川県海老名市国分北2にある龍峰寺には地元民だけが参拝に来るというが、大勢の参拝客が訪れており、門前から混雑している。そしてお前立観音像が安置されている旧清水寺の観音堂の前には参拝のために大勢の人たちが並んで順番を待っている。
　これだけ多くの参拝者が訪れていても龍峰寺の本堂前でご本尊に手を合わせる人は殆んどいない。
　今日元旦には観音堂の裏にある収蔵庫に安置された清水寺の十一面千手観音像（国指定重要文化財）が開帳されて公開されているが、ほんの一部の人だけが参拝して行くだけだ。
　しかし、十一面千手観音像は「千手観音像」と公称されているために、参拝している誰もが十一面観音像であることに気付かないでいる。いくら日本の文化財保護法による国宝、重要文化財の指定名称が「千手観音」に統一されているとはいえ、おかしなことになっている。
　地元の中学生の子供たちが参拝して階段を下りてくる。「観音さまの手は何本もあったでしょうが、お顔は幾つあった？」と聞くと「え！」と驚いた顔をし、もう一度参拝して確かめている。「教えてくれてありがとうございます。」と礼をいわれる。
　観音堂前が混雑していたのでパスしたが、観音堂にはお前立観音像しかなく、観音堂のご本尊の清水寺の十一面千手観音像が安置されている収蔵庫の扉が開けられて開帳されているのになぜ参拝しないのか？不思議な気がする。
（表紙写真は清水寺の十一面千手観音像）

　

エリア 海老名・座間・綾瀬(神奈川)

龍峰寺にある旧清水寺の仁王門。

鐘楼。鐘を突いている。

旧清水寺観音堂。参拝に大勢の日たちが訪れている。

龍峰寺本堂。参拝する人は誰もいない。

開帳されている収蔵庫。

清水寺の十一面千手観音像（国指定重要文化財）。