日本庭園公開（東京国立博物館）－2017年晩秋

2017/12/03 - 2017/12/03

　例年なら東京国立博物館本館裏の日本庭園の公開は本格的な紅葉が見られる前に公開期間が終わってしまっていた。今年（2017年）は冬の訪れが早く、晩秋というよりは初冬という気候だ。例年なら完全には紅葉しない池の対岸の楓も今年は綺麗に紅葉している。それでも、紅葉目当てにツアーバスの老（若）男女の乗客が大勢やって来て静寂が破られる。
　今日は春草廬、転合庵、六窓庵の茶室ばかりか応挙館、九条館までを使用してお茶会が開かれている。午後に入園したので、丁度、茶会が終了した時であり、和服の年配ご婦人に混じってスーツ姿の若い女性や和服姿の若い女性がおり、庭園が華やいでいる。中央大学の茶道部が主催している茶会だという。なるほど、女子大生なら若い訳だ。かくして、ほんの僅かの間だけ（老）若男女が集う日本庭園と変わる。
　がっかりしてしまったことがある。日本庭園の散策路の所々に「禁煙」の看板があることだ。日本庭園に「禁煙」看板。全く理解し難い光景だ。日本広しといえども、日本庭園に「禁煙」看板が立っているのはここ東博だけだろう。庭園内で喫煙者を見付けたということではなく、閉園後に吸殻が見付かるのだという。入館料を徴収している東博内は無料の上野公園ではないのだから、日本庭園内で喫煙するなどというふとどきな輩などいるなどとは夢にも思っていなかった。しかし、現実にはそうした輩が存在しているのだという。せっかくの晩秋の雰囲気が台無しだ。
（表紙写真は赤く染まった紅葉）　

エリア 上野・御徒町(東京)

切株。

赤く染まった紅葉。

赤く染まった紅葉。