はじめてのオーストラリア 【１】 ケアンズ

2017/10/28 - 2017/11/01

まあ一度くらいは行っとこうか、とただそれだけの単純な動機で計画したオーストラリア旅行。

その物価の高さゆえ、場違いなところに来てしまったという思いに付きまとわれながら東海岸の代表的な都市を巡ってみました。
しかし物価高を別にすれば、なかなか過ごしやすくいいところでした。

＜旅程＞(10/28～11/21 25日間)
■ケアンズ：4泊
■ブリスベン：3泊
■ゴールドコースト：3泊
■シドニー：4泊
■エアーズロック：3泊
■メルボルン：5泊

※レート換算：1オーストラリアドル(A$)＝\91(デビットカードでのレート)

エリア ケアンズ(オーストラリア)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

10月28日(土)にジェットスターで福岡を出発し成田乗り継ぎでケアンズに29日(日)の朝5時頃到着。

入国審査はスマートレーンで簡単。
入国カード(税関・検疫申告書も兼ねている)の医薬品持込みの欄にはYES(機内でもらったのは英文の入国カードだった)に印をつけ、7つの医薬品の名前と何の薬かを英文で適当に書いた簡単な自作リストを持参してましたが、何もチェックはなくすんなりと通過できました。

小ぢんまりとしたケアンズ空港前。
小鳥もさえずるさわやかな朝です。

ケアンズ国際空港 (CNS) 空港

ゲストハウスの無料ピックアップサービスの車は8時なので、それまで狭い到着フロアで時間をつぶしました。

写真正面の店で買ったカプチーノ(Mサイズで$5)とマフィン($5.5)。

この近くにあるATMからデビットカードで$500引き出し。
手数料が$3かかるとの表示で、$50札が10枚出てきました。
帰国して確認すると、1オーストラリアドルが\90.93となりこの旅行記では$1＝\91とします。
※全部でATMを3回利用して$1,250(約\113,750)引き出しましたが、$120(\10,920)余ってそのまま持ち帰りました。

600mlのコークが$5.47とは、恐るべしオーストラリアンプライス。
※スーパーではもう少し安いですが。

空港にピックアップに来た「cairnsairportshuttle.com.au」の14人乗りくらいのトヨタ・ワゴン車に他の欧米人観光客と一緒に乗り、各ホテルやゲストハウスで他の乗客を降ろしていきながら、空港から20分弱で予約していた「Caravella Backpackers」に着きました。

キャラベラ バックパッカーズ ホテル

朝の8時半前でもチェックインできて部屋に入ることができたので助かりました。

ドミトリーに泊まる若者が多いようですが、私は別棟にあるダブルルーム(共用バスルーム)の個室に4泊しました。

2階の部屋で、ドミトリーとは別棟にあるのであんがい静かです。

ブッキングコムから予約した部屋は4泊で$280(現地でクレジットカード支払い)。

なるべく安いところを選んだので、簡素な味気ない部屋ですが一応冷蔵庫とエアコンがあるので助かる。

しかし、小さなエアコンの電源起動にいちいちカギを入れないといけない。
ルームキーと一緒にリングにとめてあるので、ドアを閉めてカギをかけるときはエアコン電源スイッチから外さないといけないので面倒でした。

荷を解いて一段落した後、宿を出る。

いくらか賑やかな街の中心から1Kmちょっと離れているので、この辺りは車の通行量も少なくのどかな雰囲気。

宿から約1.5kmほど歩いて「Cairns Central Shopping Centre」の2階にある「Yes Optus」に行き、10時30分からのオープンだったのでしばらく待ったのち、$40(\3,640)の「Prepaid Ultimate Plus 28days 14GB」を購入。
※店員に設定してもらった後、1時間以上たってから使えるようになりました。

SIMカードを調達したあとは、ケアンズ・セントラルのすぐ前にある「Grand Hotel」で生ビールといきます。
おすすめを聞いたら、「GREAT NORTHERN」というので$7(\637)のパイント(570ml)をいただきました。

店内の写真でもと思ってカメラを構えていると、オージーたちが「コレを撮れよ」と促すのが、端っこがワニの口となっている木のカウンター。

昼前から冷たい生ビールを飲めるとは、まことに贅沢でありがたいことです。

目の前が、ケアンズ・セントラルでそのすぐ後ろにケアンズ駅があります。

スーパー「Woolworths(ウールワース)」で水やコーラ、お菓子などの他に、自炊用の食材を調達。

さっそく宿のキッチンで約200gのビーフを2枚焼きます。

クッキング用に一番安い$3のオリーブオイルを購入。
塩コショウは日本から持ってきていました。

共有スペースでパンとビーフステーキをいただきます。

ビーフは二切れ合計で$13(\1183)と安いですが、まずまずの美味しさ。
400g(焼き上がりは少なくなるでしょうが)あるので食べごたえがあります。

人口プールがあるエスプラネードラグーンへと続く、18時過ぎの海外沿いのボードウォーク。

昼間歩くとやはり汗をかくけど、日が暮れると涼しい海の風がことさら気持ち良い。

エスプラネード 散歩・街歩き

観光客たちで賑わう夕暮れ時の街中、歩いていて目に留まったアイリッシュパブに入ってみました。

ぜんぜんビール通ではないですが、飲むのはもちろんギネス($8.3)。

奥の方では、アイルランド出身の人たちなのだろうか、それらしい音楽を奏でていました。

ケアンズ2日目の朝、宿の近くのバス停から130番のバスに乗って「ケアンズ・ボタニックガーデン」に向かいます。

運賃は乗る時に運転手に$2.7支払い。

約10分ほどで、ボタニックガーデンの少し南側にある「グリーンスロープス・ストリート」沿いのバス停で下車。

バスを降りて、近くにある「Cairns Chinese Friendship Garden」を少し見てから、熱帯雨林ボードウォークを蚊に食われたりしながらボタニックガーデンの方へ歩いて行きました。

ちょっとしたジャングルの雰囲気が味わえます。

ボタニックガーデン内のフレッカー植物園には室内展示エリアもあり、いろいろな植物が生息して目を楽しませてくれ、そのあいだをひらひらと蝶が舞っていました。

ケアンズ ボタニック ガーデンズ テーマパーク・動物園・水族館・植物園

ボタニックガーデンからの帰りはガーデンそばのコリンズ・アベニューのバス停から131番のバスに乗って、終点のケアンズ・セントラルまで戻ってきました。

バスを降りた11時過ぎ、さっそくGrand Hotelのパブでビールタイム。

店の前のテーブルで、通りを眺めながら喉を潤す至福の時。

ビールを飲んで一休みした後、帰り道の途中に人工ビーチのあるエスプラネード・ラグーンをちょっと見学していきました。

ケアンズ エスプラネードラグーン テーマパーク・動物園・水族館・植物園

ラグーンからエスプラネード・ボードウォークを宿の方へ歩いて行きます。
昼間は遠浅の海となるので景観は今一つ。

宿に戻ってお昼ご飯。
今日もキッチンで自炊です。

ウールワースで買ってきたビーフステーキ。

宿で缶ビールを買って、ボリュームたっぷりのビーフステーキでお昼ご飯。

本を読んだりスマホでドラマを観たりして昼下がりの時間を過ごし、日が暮れた頃、海の風に当たりながらボードウォークをそぞろ歩き。
夜のラグーンをちょっとのぞいてみました。

この日は朝からベルトラの「世界遺産キュランダ 列車&スカイレール 日本語ガイド付き観光ツアー」に参加。
昼食付のデラックスプランで\18,350。

スカイレールに乗って眼下の熱帯雨林の景観を楽しみます。

キュランダ村の「レインフォレステーション・ネイチャーパーク」に着いて、年甲斐もなくコアラの抱っこ写真におさまります。

目を覚ましているわずかな時間の間に、次から次へと人間に抱っこされるコアラも難儀なことですね。

コアラの労働基準法では1日30分しか働けないので、30分すると別のコアラに交代します、と日本人女性ガイドさんがジョークのように話していました。

このコアラの名前はターラちゃんと言ってメスの5歳(寿命は野生では10年～13年、飼育下では15年くらい)。
「この子は写真写りが上手なんですよ」とガイドさんが言ってました。

レインフォレステーション ネイチャー パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

レインフォレステーション・ネイチャーパークで昼食バイキング。
カンガルー肉の串焼きも美味しくいただきました。

昼食のあとレインフォレステーション・ネイチャーパークにあるミニ動物園を自由見学。

コアラの睡眠時間は1日20～22時間くらいだそうで、一生のほとんどを寝て過ごすというのは贅沢なようなもったいないような。

主食であるユーカリの葉のそばで眠りこけるコアラ。
よく落ちないもんだな。

昼食の後の自由時間が終わり、次は水陸両用車のアーミーダックに乗車。
ほんの短い時間ですが、山の中を走ったり池の中を進んだり。

そして最後に、ショップや飲食店が集まるキュランダ村での2時間の自由行動を経て、キュランダ駅から観光列車に乗ってケアンズ駅に戻ります。

キュラング・シーニックレールウェイと呼ばれる観光列車。

1886年に物資輸送のために敷設された鉄道で、現在はその一部のキュランダとケアンズの間の34km区間を走っているそうです。

列車はバロンフォールズ駅で一時停車して、「バロンフォールズの瀑布」と呼ばれる滝を見学。

時期にもよるのでしょうが、この時は水量が少なくたいしたことなかったです。

次の見どころが、ストーニークリーク峡谷(StOney Creek Valley)に架かる大きく弧を描く橋の所で、右手の斜面に滝が流れています。

ストーニークリーク橋を渡る列車の後方を見たところ。

キュランダ駅からケアンズ駅まで1時間45分をかけてゆっくりと走っていきます。

17時半にケアンズ駅に着いて、さっそくグランドホテルで生ビール。

クリスマスの飾り付けがされていたケアンズ・セントラルのエントランス。

ケアンズ セントラル ショッピングセンター

2階にあるスーパー「Coles(コールス)」で食材を調達して宿に戻りました。

キュランダ観光から帰ってきた翌日の昼ごはんは、昨日コールスで買ったラムステーキ。
毎日お肉三昧です。

ラグーンで少し泳いでみました。
ケアンズ滞在中、２回ここのプールにつかりました。

貴重品は800円くらいの3重チャックのビニール防水ポーチに入れて身に着け、衣類は1度目はプールそばの適当なところに放置したままにしましたが、2度目は数の少ないコインロッカー($2)に入れました。

ラグーン・プールを出て、今度は「Crown Hotel」で生ビール(こちらではTap Beerという)。

オーストラリアではホテルの１階がPubなどの大衆酒場になっているところがちょくちょくあります。

ネット情報によると、昔の西洋人入植時の頃には夜遅くまでの酒類販売は禁止されていて、ホテルなどの施設なら宿泊者に食事と共にお酒も出してよいことが認められていたそうです。
その名残りを今にとどめているのがHotelの名がつくパブ。

エスプラネード・ボードウォーク沿いの海岸にいるペリカンを眺めたりしながら宿に戻りました。

ボタニックガーデンとキュランダに行った以外はほとんど観光をしなかったケアンズの４日間でした。