1泊2日 群馬県 四万温泉 ジブリで有名なあの宿へ (4-4) 絶品の夕食と朝食

2017/03/25 - 2017/03/26

先週、白川郷と飛騨高山に行ったにも関わらずまた旅行に行きました。今回は娘へのサプライズ旅行、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」を見てからずっと行きたがっていた群馬県四万温泉の《積善館》を予約。

サプライズなので行き先は娘に秘密！のはずが、妻が口を滑らせ「群馬県の．．．」まで言ってしまったそうです。でも

妻「大丈夫！群馬県の海のそば、ってごまかしといた！」

あのな、群馬県に海ないだろ．．．。でもそれでごまかせたそうです(娘もどうかと思うが)。

立ち寄った場所は少ないのですが、宿がものすごく良かったので、結局4編の長編になってしまいました。

読むの面倒くさいと思いますが、どうぞ最後までお付き合いください。

《総走行距離438.5キロ》

[こちらは 4-4 です]

エリア 四万温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

[これより前は 4-3 をご覧ください]

夕食の時間になりました。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

チェックインした時の佳松亭のラウンジでいただきます。

まずはドリンクを．．．

積善館オリジナルの冷酒「元禄の湯」を注文。

別注も「出汁巻玉子」と「あら炊き」をお願いしました。

食前酒は梅酒、前菜は真ん中の高鉢は「桜鯛白子流し」、右の葉鉢の中は「手鯛寿司」とかいろいろ、左の器には「のれそれ」が入っています。「のれそれ」とは穴子の稚魚です。

妻が一品ずつ食べ始めましたが、いつもなら「美味しいー！」と叫ぶのに、妙に静かに味わっています。口に合わないのかと思いきや、半分くらい食べたところで箸を置いて一言、

妻「やばいよ、ここめちゃくちゃ美味しい．．．」

これ、妻が本当に衝撃を受けたり驚いた時のガチのリアクション。前菜もたくさんあれば中には1つくらいハズレがあるものですが、ここは全部が大当たりです。本当にどれもに美味しい．．．。

冷酒「元禄の湯」が来ました。

さあ、役者が揃いました！これから夕食スタート！(もうスタートしてるだろ)

椀物は「若筍の白魚真蒸」です。真蒸の上には扇子の形に切った昆布がのっていて、それには「積善館」の文字が。ものすごく手がこんでいます。

これはすごい！味ももちろん抜群です。

造里は左から「あいなめ」「鯛」「本鮪」です。単に魚を切って並べたものでなく、あいなめと鯛は丁寧に松皮造りになっています。さすが！

蓋物の「鯛と春野菜吹寄せ」は優しい味付けですが、野菜本来の旨味をしっかりと感じます。

蒸し物「蛤うぐいす蒸し」、妻があまりの美味さに感動していました。

台の物は「鴨鍋」です。

汁に鴨の旨味が染み出ていて、

娘「あちっ！あちっ！」

と言いながらこの鍋を手に持って汁を飲み干していました(れんげ使えよ)。

別注の「出汁巻玉子」が来ました。運ばれてくるなり、ひと切れ娘がパクリ。

娘「パパの出汁巻玉子より美味しい！」

僕は料理が好きで、よく娘に出汁巻玉子を作ってあげるのですが、娘から「今までパパの出汁巻玉子より美味しいのを食べたことがない」と言われてきました。

でもこれには完敗。出汁の旨味、甘さ、塩梅、玉子自体の風味、そして食感、口当たり。どれもがバランスよく調和していて、こんなに美味しい出汁巻き玉子を超えるのは無理です。

もうひとつ別注した「あら炊き」には鯛が使われています。

いつものように、取り分けてくれる妻(ありがとう)。

旅行の際によくいただく金目鯛の煮付けと比べると、醤油の塩味(えんみ)や甘さは控えめですが、鯛の身からはしっかりと旨味を感じるので、これくらいの味付けがぴったりです。

焼き物は田楽三種で、左から「鮎木の芽焼」「粟麩」「胡麻鉄扇」、それに「カレー風味のカリフラワー」と「はじかみ」で口をリセット。はじかみとは、よく焼き魚に乗っている紅白のしょうがです。

こんなに美味しい田楽は初めてです。

酢の物「春鰹なまり節」です。この時点でお腹はパンパンですが、これだけ美味いものが続くと箸を伸ばさずにはいられません。

お食事の白飯は「ミルキークイーン」ですが、これも衝撃を受けました。米粒が硬すぎず柔らかすぎず、米の旨味と甘みがしっかりと味わえます。完璧な白飯です。

ただここで娘からこんな一言が．．．

娘「白飯めっちゃ美味しい！うちの米もミルキークイーンにしようよ！」

娘よ、実はうちの白飯もミルキークイーンなんだよ．．．。ただこんなに美味しく完璧に炊き上げられたら、まさかうちと同じ米種とは思わないよね。

娘の発言を聞いて、妻が少し悲しい目で微笑み返します(ママ、どんまい。今度土鍋の釜を買おう)。

水菓子「フルーツ2種」「特製甘酒」です。フルーツにはゼリー状のシロップが掛かっていますが、これがまた美味しい！甘酒は恐らく砂糖を使っていなくて、米だけで甘さを生み出しています。

これまで数多くの宿で色んな会席料理をいただきましたが、こちらの夕食はその中でもトップクラス、というよりトップです。それくらい美味しく、その美味さに感動しました。

夕食後はちょっと外へ。佳松亭の看板です。

昼間も見ましたが、佳松亭の玄関。

娘「夜の本館を撮りたい」

ということで再び本館へ。

夜の「元禄の湯」。

入口には、登録有形文化財の看板が掲げられていました。

本館宿泊棟の1階。年季が入った通路です。

夜の受付も風情があります。

2階に上がります。写真は2階から階段を見下ろしたもの。

正面の壁に貼られていますが、こちらの宿は昔、吉永小百合主演の映画「天国の駅」のロケ地になったようです

本館も風情があって良いのですが．．．本館の部屋にはトイレがなく共用です。

僕の部屋選びの絶対条件のひとつは部屋にトイレが付いていることなので、たぶん本館に宿泊することはなさそうです。

でも良い雰囲気と造りだなあ。

さて、部屋に戻るとするか。

この後は、また風呂で今日の疲れをゆっくり癒してから、毎度お馴染みの晩酌と深夜番組を楽しみました。

【2日目】
朝起きたら雪が降っていました。

雪の降る積善館も良い雰囲気です。

ちょっと引き目に摂撮った写真。

こちらは橋から撮った渡り廊下。今は使われていないです。

やっぱり湯宿には雪景色がよく似合います。

この後は佳松亭でゆっくり露天風呂に浸かり、思いがけず雪見風呂を楽しむことが出来ました。

朝食は8時からのスタート。

昨夜と同じラウンジに行き部屋番号を伝えると．．．

なんと朝食は個室を用意いただいたとのこと。

えー、まじで！？ありがとうございます！！

大変雰囲気の良い個室で、しかも窓の外は雪景色。思わず妻も娘も景色に見とれてしまいます。

でも景色ではお腹は脹れません。早速朝食をいただきます。

テーブルの上には少しずつ、でもたくさんの種類の品々が並んでいます。そのどれもが美味しくて、またもや妻が絶句

妻「こんなに美味しい朝食初めて．．．」

少し食べ進んだところで、あつあつの焼鮭と出汁巻き玉子が来ました。昨夜と同じく出汁巻玉子も美味しかったですが、驚いたのはこの焼鮭。見た目はよくある焼鮭ですが、抜群に美味しい！いや、ほんとマジで。

こちらも白飯が進む品々です。

かわいい茅葺きの器には、ほうれん草のお浸しが入っていました。

豆乳が入っていた小鍋では、豆腐が出来上がりました。アツアツの豆腐を、れんげですくいぽん酢でいただきます。

出来立ての豆腐って、こんなに美味しいのか．．．マジで感動しました。

こちらのお宿、建物、部屋、風呂、料理、そして接客サービス、その全てが極上で完璧でした。特に料理が凄く良かった。夕食が良くても朝食は普通というのはよくありますが、こちらは朝食も一切手を抜いてない、まさに至極の朝食。

本当は娘へのサプライズでしたが、あまりの驚きと感動の連続で、逆に僕と妻がサプライズされてしまいました。

さて、そろそろ出発の時間です。名残惜しさを感じつつ、雪の降りしきる中、僕たちは宿をあとにしました。

関越道の《寄居パーキングエリア》でちょっと休憩。ここは「星の王子さま」をイメージしたPAです。

寄居パーキングエリア (上り線) 道の駅

メルヘンな店内かと思いましたが、売店は普通。

でも所々にメルヘンが散らばっています。

雨も本降りになっていたので、そろそろ出発です。

宿から車で3時間、都内の池袋に来ました。先週に続き、店は違いますが、こちらの《絶対空間リアル密室脱出ゲーム》で脱出ゲームを楽しみます。

店はこちらの雑居ビルの中にあります。

入口で名前を告げ受付を済ませます。

いくつかのフロアーに分かれていて、違うフロアーに案内されました。

こちらでは、比較的難易度の低い「チャーリー船長の復讐」をプレイ。

ネタバレになるので内容は言えませんが、最後の最後でタイムアウト、惜しくもクリアならず。でも面白かったです。

さて今回の娘へのサプライズ旅行、ちょっと値は張りましたが値段以上のものを得られ、家族みんな大満足しました。さあ、明日からまた仕事がんばるぞ！

長くてしんどかったと思いますが、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。