2012春、清州越しの東寺町(6/11)：日蓮宗の壽元寺：壽元寺表札、コンクリート造りの本堂

2012/05/20 - 2012/05/20

名古屋市東区の東桜2丁目にある日蓮宗のお寺、壽元寺の紹介です。山号や縁起などが分からなかったお寺の一つです。江戸時代の初期に行われた、清州越しのお寺であることは間違いないようです。（ウィキペディア）

エリア 名古屋(愛知)

• 交通手段: 私鉄 徒歩

『日蓮宗・壽元寺』の文字が刻まれていた表札の光景です。出入口の扉は開いていました。ネット検索しても、縁起や山号などの情報が集まらなかったお寺の一つです。

出入口付近から眺めた、本堂らしい建物の二階部分の光景です。撮影する間の時間、人の姿は見掛けませんでした。

何となく入りにくい門でしたが、扉は開けられていました。この建物を見て思い出したのが石原裕次郎さんの作詞で、自ら歌った、『白い街』です。その歌詞の1番は、『この道のはるか彼方の　雲流れる下に幸福がある　ああ久屋大通りの花時計　花に残したきみの微笑み　白い街　白い街　名古屋の街』でした。この曲以来、名古屋は白くて殺風景な街としてイメージされるようになったようです。

撮影した写真のコメントを書きながら、中々筆が進まなかったのは、温かみを感じる木造建築ではなかったことによるかも知れません。鉄筋コンクリート造りのお寺でも、外観を木造建築に模した仕上げのものを見ますが、打ちっぱなしのコンクリート仕上げの柱や壁でした。

鉄筋コンクリート造りの建物のようでしたが、屋根は寺院らしく銅葺でした。その屋根の路湯端には、銅板仕上げの経の巻の鬼瓦がありました。

寺院というより、修行の場所、道場のようなイメージのコンクリート造りの外観でした。その二階部分のズームアップ光景です。何となく、門を潜り難かった雰囲気の原因だったようです。

唯一、なごみを感じた光景は、庭木の緑でした。その緑を入れてのコンクリートの建物光景です。それでも、木造建築の寺院との差異を大きく感じました。

今度は樹木だけの光景です。長い花穂が伸びて白い花が咲き始める直前だった植物です。ナンテン(南天)当たりでしょうか、秋には赤い実が生ります。メギ科ナンテン属の常緑低木です。

建物の光景に戻ります。木造建築が瓦などの無機の材料があるにしろ、手造りの温かみのある有機を感じますが、ガラスとコンクリート建築では、どうしても無機質を感じてしまします。無機質ですから、火災には強いのでしょうが、温かみを感じることができませんでした。

これで、清州越しの日蓮宗のお寺、壽元寺の紹介はおしまいです。コンクリート造りの建物の軒下のズームアップ光景です。木造建築の木組みの美しさとは、隔たりが大き過ぎるようです。