2017/11/03 - 2017/11/11
558位(同エリア988件中)
クリスさん
4回目のスペイン。今回タラゴナ県には立ち寄らなかったが、仏領カタルーニャを含めたカタルーニャ地方のロマネスクの教会を訪ね歩く。
【旅程】--------------------------------------------------
11/3(金)~11/11(土) 7泊9日
1日目 羽田→バルセロナ(カルドナ泊)
2日目 アルティエス
3日目 フォア
4日目 アルジュレス=シュール=ラメール
5日目 アルジュレス=シュール=ラメール
6日目 ベサルー
7日目 ペラタリャーダ
8日目 ペラタリャーダ→バルセロナ→フランクフルト→羽田
9日目 帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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サラルドゥは人口約450人(2005年調)という。ウニャからは1km程下流にあり、サンタ・エウラリア教会から見下ろせる位置にある。
サラルドゥの教会名は、サンタンドレ・デ・サラルドゥ(Sant Andreu de Salardú)という。 -
サンタンドレ・デ・サラルドゥ教会は、12から15世紀にかけてのロマネスク=ゴシックの混合様式の教会である。八角形の鐘楼は、ウニャの鐘楼よりは古い年代の15世紀の物になる。
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この教会でロマネスクとして見るべきは、5層の半円アーチを持つこの扉口。扉口の大きさはアラン谷一ともいわれている。
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上部にキリストを表すシンボルと、摩耗しているが浅レリーフの彫刻は、様々な動物や植物文様等から出来ている。
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側柱部分の柱頭
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左側柱柱頭の上、アーキヴォルトの受け口には人頭彫刻が彫られている。
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右側にもあるが表情はそれぞれ違う。
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右側側柱の柱頭彫刻。
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日曜礼拝のためか開いていたので、入ってみる。
三層の円形アプトを持つが、これは主祭壇。上部にロフトがあるがマトゥロネーオとして機能していたのかどうか? -
右祭室にあったのは、献堂守護聖人のサンタンドレの像。
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サンタ・アガタのフレスコ画。
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内陣側廊からクーポラにかけてのフレスコ画。
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ゴシック期の物だが近年、修復再現された物だという。
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祭壇の奥の木造彫刻の十字架像。これはロマネスクの物だというが柵が邪魔で上手く撮れなかった。
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こちらは駐車場近くにあった建物。情報案内所とあったが、目立つ色使いと可愛らしいアーチの建物だった。
11月10日。スペインを離れる一日前のテレビニュースを見ていたが、ピレネーに大雪が降りサラルドゥの町は積雪で、子供が雪遊びをしたり女性リポーターが滑って転んだり(やらせぽかったけれど)で大変だというニュースを流していた。
一週間遅かったら行けなかったかも・・・
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この旅行記へのコメント (6)
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- マリアンヌさん 2017/12/03 19:28:02
- 印象的な扉口
- もっと大きな街にある教会を思わせるような立派な扉口ですね。
アーキヴォルトの受け口の人頭彫刻、右側側柱の柱頭彫刻プリミティブでほっこっりします。こんなタイプも残っているのですね。
フレスコ画もかなり残っていて素晴らしいです。
雪が降る前に行けて幸運でしたね。
マリアンヌ
- クリスさん からの返信 2017/12/04 06:23:21
- RE: 印象的な扉口
- この教会は、パット見た外観だけで判断すると後世の手が入っていてあまり面白みのない教会なんですが、この扉口を見ると行かないと行けないかなと思いなおしました。この日の目的地とは反対方向なので当初の予定からは外していたのです。
雪の降る前で本当によかった。上はもう雪でしたからね。
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- shinkaiさん 2017/12/01 01:11:24
- サンタンドレ・デ・サラルドゥ
- 広い扉口、5層の重なりもなかなか素晴らしいと思いますが、やはり人頭の彫刻があると、私など単純に嬉しくなりますが、
ほら、ときどき見かけるのですが、耳がぴょこんと飛び出した人間の顔がありますね。
あれは単に耳が大きい、というだけで、何らかの意味はあるのでしょうか?
八角形の鐘楼が如何にも、他の今迄の教会にしろ、フランス風のイメージがあるように思えるのですけど、やはりフランスに近いアラン谷だからでしょうか?
それに教会の大きさに比べ、ちょっと大きめのような気がしますが・・。
柱や側廊の天井のフレスコ画が良い味に思えます。 聖クリストフォロも見えますね。
それにしても、先回にあった、朝食時間が9時からというのは・・!
土地に滞在のヴァカンス客ならいざ知らず、遅すぎますねぇ!
- クリスさん からの返信 2017/12/01 20:00:33
- RE: サンタンドレ・デ・サラルドゥ
- 正直、意味があるのかはわかりませんね。寓意的な物だとしたらもう少し連続性のある像が並ぶなり配置されると思われるのですが、この辺は昔に戻らないと誰にもわからない事かもしれません。イタリアの書籍にこの辺の図像学に関する物があれば教えて頂きたいです。
八角形の鐘楼がフランス風のイメージというのはどこからそういうイメージを持ってきましたか?
スペインで八角形の鐘楼は、多くとまでは言いませんが結構あります。フランスで例えばトゥールーズのサン=セルナンは八角形ですが、フランスというよりカタロニアの影響の方が強い時代の建築ですからフランス風で括られないとは思うのですが。
聖クリストフォロにはコメント入れませんでした。判っていただけて幸いです。
>朝食時間が9時からというのは・・!
本当にスペインの朝は遅いですね。教会も10時過ぎないと開かないし。夕方閉まるのは遅いのですが、夏はいざ知らず日の短い秋は周囲が暗くなってしまいろくに見えません。困ったものです。
- shinkaiさん からの返信 2017/12/02 16:01:59
- Re: サンタンドレ・デ・サラルドゥ
- お早うございます!
メールでの説明も有難うございました。
いいぇ、私の少ない知識であまり詳しい事もありませんが、イタリアでは殆ど四角形ですよね、か、円柱がいくつかですか、
私が見た記憶では唯一ロンバルディーアのソンチーノの教会に7角形の鐘楼があった、という位で、
そういう目で見ると、何となしに優雅でフランス的なイメージに見えると思っただけでして、学術的な事ではありませんです。
フランスというよりも、アラブ的な要素もあるのでしょうか?
- クリスさん からの返信 2017/12/02 19:22:11
- RE: Re: サンタンドレ・デ・サラルドゥ
- 今晩はshinkaiさん!
shinkaiさんはポルデノーネには行かれた事ありましたっけ?
イタリアには八角形の鐘楼は確かに少ないですが、ここのサン・トリニテは教会の形も鐘楼も八角形(時代はだいぶ後)だったかと。また大聖堂も四角ですけれど上は八角ですね。
> フランスというよりも、アラブ的な要素もあるのでしょうか?
この方が当たってますね。スペインはこの影響があると思います。
調和、正義とかそのような意味が八角形にはあったと聞いています。フェデリコ2世が、カステルデルモンテを八角形で作ったのもそうだったとか。逆にそれだから教皇庁には嫌われるようになったのでしょうね。
フランスではクリニューが八角形の鐘楼を取り入れていますので、ブルゴーニュから広まった鐘楼はドイツ等他の地域に散見されています。このイメージからフランス流というのは間違いという訳でもありませんが、スペインの物はフランスの影響以前から存在していますので、その点では違うかなぁと。
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