2007/10/23 - 2007/11/11
10位(同エリア41件中)
winminさん
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ドゥーズ~トズルから車中泊~チュニス2泊
恋するドゥーズを後にして、砂漠ツアーのメンバーと一路タメルザへ。
最後の最後にツーリストらしいことが出来て満足(笑)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
途中、腹ごしらえにサンドイッチ。
チュニジアベテランの日本人の方が皆の分もまとめて買ってきてくれた。
さすが、日本人が買うと具だくさんのリッチなサンドイッチになるね。
フランスパン半分サイズで800ミリーム。
安い。今までもこんなものだったのか。
思い返して見ると、サンドイッチ屋さんっていつも人だかりで、誰かが
私の代わりに買ってきてくれていたので、値段を知らなかった。
フランス領だった国のパンはどこも美味しい。 -
途中のショットエルガルサという塩湖で思い出にお塩をゲット。
-
あのガゼルは偽物。わかってても、写真とるよね~。
-
ミデスでビタミン補給にみかんを購入。これも美味しい。
見終わった頃にフランスの団体の車が到着。
100台はあるそう。壮観。
週末に飛行機でドゥーズに来て2泊で帰る強行スケジュールだそう。
日本で言う弾丸ツアーってやつ。すさまじいね。 -
映画「The English Patient」のロケ地。
チュニジアに来る前に観ておいた。結構悲しい映画だった。 -
水の色がきれい!
ダイナミックな自然を堪能した後、トズールに到着。
皆さんはホテルにチェックイン。
ここからチュニスに向かう私も荷物を置かせてもらう。
みんなで少しメディナを見て、土産屋につかまり、ティを頂く。
今回は一人じゃないし、ちょっと違うエリアなので、前回食事に招待してくれたアリに挨拶に行くのは断念。
日本人の一人が土産屋の兄ちゃんに日本語を教えてあげたら、お礼に
みんなにローズドサハラをくれた。わーい。
アラビッシュでお礼をしたら、お兄さんに君はモロカンアラビッシュを
話すの!と驚かれた。
アラビア語はアラブ圏共通だけど、それぞれ方言があるのよね。
チュニスのシナゴークの隣にブルギバスクールがある。
ちょっとアラビア語を話すとブルギバに通っているの?とよく言われた。
日本人も結構通っているらしい。
授業は英語やフランス語。週3回のレッスンに行く人が多いらしい。
それで年間2万円しないらしいけど、本当かな。もし住んだら通うよね。
ホテルに戻って荷物を取り、GAREへ送ってもらう。
名残惜しいけど、私はここで戦線離脱。一人列車を待つ。2時間!
売店もタキシフォンもない珍しい駅だった。
持っていたNewsweekを読み返していると、隣に座った女の子がのぞき
込んできた。
どうぞと渡す。すると連れのおばあちゃんと一緒に1ページづつめくって
みていた。
「シュクラン(ありがとう)」と言って返してくれた。 -
夜行列車は乗った時はガラガラだったけど、途中の駅からどっと人が
乗ってきた。
隣には腰の曲がったおばあさん。
連れの息子らしき中年男性は席がなかったようだ。
ほんの数時間なら譲ってあげるところだけど、長時間だから、ごめんね。
その息子さんはデッキにいて時々母親の様子を見に来る。
席は二人がけで、車両の一番後ろの席。
スターウォーズマントをたたんで枕にして寝ていると、おばあさんが
寄りかかってきた。
別に構わないのでそのままにして寝ていた。
ふと意識が戻ると、なんだか騒がしい。
眠いし夜でも電気が消えないのでまぶしくてそのまま目をつぶっていた。
おばあさんを誰かが揺り起こしているのを感じる。
目を開けると息子さんだった。
周りを見ると私とおばあさんを囲んでひとだかり。
何事!?立ち見までいて、まわりでワイワイ何か話している。
日本人が珍しいのか。
外国人におばあさんがもたれて寝ているのが珍しいのか。
申し訳なさそうにしている息子さんに
「ムシュムシケレ(ノープロブレム)。」
だからお母さんを起こさないでこのままで。と手振りで伝える。
息子さんはホッとした様子で胸に手を当ててメルシーと言った。
見物人たちも安心したようでみんなニコニコして何か話している。
アラビア語だよ!とも言っているようだ。頼むから寝かせて。
見物人の男の子がアラビア語話せるの?と聞いてくる。
こんな時に話せたら、観光客相手の人達とは違う普通のチュニジアの
人々の話が聞けるのに。
しばらくして、おばあさん達は列車を降りて行った。
おばあさんはバイバーイと子供のように挨拶をして去っていった(笑) -
夜行列車なのに、一晩中電気は煌々と付いている。
まあ治安を考えるとこの方がいいんだよね。
席もだいぶ空いてきたけど、今度は若い男のグループがやってきて
やかましいこと。
うるさくて文句を言いたかったけど、かかわらないようずっと寝たふり。
煙草を吸っているやつまでいて煙たい。
そこに、今度は揉め事。車掌と男が大声で揉めながら通路を通り過ぎていく。
沢山の野次馬もそれにくっついていく。
その次は、ちょっと頭のおかしい男がきて、彼をまた沢山の人達が囲んでワイワイ。
なんだかシュールな舞台を見せられているようだった。
みんな、どうして寝ないんだろう。
どうして、車両から車両へ移っていくんだろう。 -
朝5時半にチュニス到着。明るくなるのを待ってホテルへ。
それでもまだ早いので、部屋の掃除の間、ホテル1階のカフェで待つ。
大きなグラスにストローが2本ささったこじゃれたジュースが出てきた。
値段も普通の2倍。ひゅ~都会だね。
少し前に砂漠にいたのがウソみたい・・・。
部屋は2階。隣がシャワーなので楽。とりあえず、寝る。
起きてシャワーを浴びて外に出るともう3時過ぎだった。
帰国目前でお土産を買わないといけないんだけど、日曜日でメディナも
店仕舞いが早いんだった。
開いているお店で良い物が見つからず。
ニコニコ話しかけてくれた陽気なおじさんのお店でロティを食べる。
美味しかった。 -
やっぱりチュニスは寒い。
ホテルに戻ってあったかい服に着替えてネットカフェへ。
受付のお兄さんはお客の写真をスキャナーしたり印刷したりしている。
ちょっと怖いことがあった。
ホットメールを開きっぱなしにしてネットサーフィンしていたんだけど、ちょっとしてメールを再チェックしたら、知らない人からメールが。セリム何某という名前。
「ハイ。チュニスからだよ。友達にならない?」
どうやって私のアドレスを?まわりを見回してもわからない。
PCがどこかでのぞかれているのかしらん。ちょっと気味が悪かった。
日本人の男の子がいたけど、無言。彼らがよく言う、警戒心ガチガチの
日本人(笑)
そういう私だって、南からチュニスに戻ると少しナーバスになる。
話しかけられても気分じゃないと邪険に突き放してしまうこともある。
大通りを歩いていると、カフェのガルソンが挑戦的な顔でgive me 1minitと言う。
嫌な予感しかないけど、立ち止まる。
「俺は怒っている。金がない。1Dくれ。」訳がわからない。
「あんた、この仕事があるじゃない。」
「日本人はリッチだろ。」
「みんなじゃない。私もリッチじゃないし。ヨーロピアンにもらえば。」
と、自分もめちゃくちゃなことを言ってしまった。
後でものすごく落ち込んだ。
もっと対処のしようがあったような気がするけど、突き放すようなセリフを並べてしまった。
昨夜の夜行列車からずっと機嫌が悪いのだ。
最高に楽しい夢をみて、もうすぐその夢が終わるって時に上機嫌でなんていられない。 -
翌朝、ホテルの掃除のおばさんに、日本に持って帰らないセーターや
Tシャツをあげる。
前回のチュニスで知り合った産油国青年イサムに買い物に付き合って
もらおうと電話をしにいく。
ホテルマルハバのタキシフォンに行って両替を頼むとないと言う。
思わずチッと言ってしまう。私のココロ、相当すさんでるな・・・。
メディナを突き進んで、タキシフォンを見つけて電話。
ちょうど今メディナの入り口にいると言う。
どうしてマルハバから電話しなかったのと言うので説明する。
チャンピオン(大型スーパー)に行くところだと言うのでちょうどよかった。 -
チャンピオンで、端から見てまわる。イサムがいて良かった。
お茶なんてどれがいいのかさっぱりわかんないし。
お礼にチョコバーを買ってあげる。私はフィグヨーグルト。
買い物でよく使う単語はフランス語にする癖が付いてしまったんだけど、
ことごとく英語に修正される。
この赤い牛のフロマージュ好き。→チーズだろ。チーズって言って。
このフレイズのチョコおいしそう!→ストロベリー!英語を話せ!
なんだか、とても変な感じ。
ハリッサの小さい缶も自分用とお土産にいくつか。
もうハリッサのない人生なんて考えられない(笑)今や割とどこでも売っている。
これとツナとオリーブオイルにパンがあればチュニジア。
帰国してからしばらくはハリッサでチュニジアトリップして涙流してた。 -
市電で戻って、酒屋へ。
と言っても、看板とか何もなくて、観光客じゃわからない。
古ぼけたビルの中に入っていくと、倉庫のようなあやしい売り場がある。
案内や表示は皆無で何を売っているのかわからない。
そこでイチジクのお酒、ブハを購入。
蒸留酒なので透明なんだけど、イチジクのフルーティな香りでとても
おいしいのだ。
ボトルも砂漠っぽくてかわいい。
箱で買って空輸したいくらい(笑)
多分チュニジアでしか手に入らない気がする。イサムが
「まるでマリワナやコカインの密売所みたいだ。マリワナ2gくれ、
みたいな。」
あはは、確かに。 -
アラビア語のエンボス加工も可愛くて、そそるんだよね~♪
それからマルシェ近くのダット(デイツ)のお店でマジューンを買う。
ダットペーストだ。1kgで1D!
自分一人で買ったら5Dとか言われる気がする。
重くなった荷物をいったんホテルに置いて、カフェで食事。
サラミとフロマージュたっぷりのパイ。
イサムはコーラ、私はレモネード。
イサムの母親は2年前に亡くなったのだそう。
父親は他の女性と結婚したがっていたので、母親が亡くなってすぐ
チュニジアに来たそうだ。
「母が亡くなってからの自分はnothingだ。父とはうまくいってないし。
母が死んでから酒でもなんでもやるようになった。」
は、話が重すぎるよ、私は何も助けてあげられないし・・・。
「君を好ましいと思うのは、頭がいいから。ちょっと母を思い出すんだ。アラブの女の子はダメだ。みんなバカだから。」
この旅で何度も耳にしたけど、そんなにアラブの女の子って俗物?
カップルが痴話喧嘩をしているのも何度か見たなぁ。
そのうちの一回は彼女がリビアの男とこっそりメールのやりとりをして
いるのを彼が見つけたとか言ってた。
何でも欲しがるとか、すぐに男を乗り換えるとか、浮気するとか
色々聞いたけど(笑)
どこの国にもそういう子はいる。世界共通だよね。 -
サーディンの缶詰。とっても可愛い♪
ホテルに戻って要るものと捨てていくものを分ける。
お土産を入れるスペースを作らなきゃ。
砂漠のことは考えないようにしている。悲しくなるから。
夜、イサムと食事。だけどささいなことで私がキレてしまった。
都会の全てが嫌なんだと思う。
もう自分をコントロールするのが難しくなって一人で大通りを歩く。
広い歩道の真ん中に車椅子のおじいさん。
足がなくて、手の指も足りない。
生まれつきなのか、戦争なんかが原因なのか。
人通りは結構あって、実入りもいいようだ。
私もいつものように小銭をだして、すでにおじいさんの手では持ちきれ
なくなっているコインいっぱいの上に手を支えながら置く。
おじいさんの手に触れたとたん、堰を切ったように涙があふれた。
その手をそのまま握って、ボロボロ泣いてしまった。
もう止まらなかった。
おじいさんは戸惑った表情で、手を放さず泣いている私を見上げていた。
チュニジアでの全ての感情が一気に駆け巡った。
おじいさんはそのまま、手を引っ込めることもせず泣かせてくれた。
通りすがりのビジネスマンが、
「どうしたの?大丈夫?」と声をかけてくれた。説明のしようもなく、
「なんでもないんです。大丈夫。アイシャク(ありがとう)。」
これじゃおじいさんの営業妨害だ。
おじいさんがちょっとはじの方に行こうとジェスチャーする。
仕事の邪魔してごめんね。これ以上迷惑はかけられない。
慰めてくれているのか、私の手を強く握り返してくれた。
「ごめんね。メディナ、あっちだよね。」
指を差すとおじいさんはうなづいた。
おじいさんに頭を下げて一人でホテルに向かって歩く。
なんだか、チュニスに来てから沢山の人を傷つけてしまったかも。
南にいる時のように、のどかでフレンドリーな自分になれない。 -
ツナ缶もかわいい。とぼけたお魚さんの顔(笑)
翌朝、受付に荷物を預けて、夜取りにくるといってホテルを出る。
まずはいつものメディナ入り口のカフェでコーヒー。
中で頼んだ方が安いと知ってからいつも中で買って2Fで飲む。
メディナに行って、欲しかったチュニジア人形やお土産用に香水瓶、
などゲット。
あまり安くならず。
服や靴のスーク、日用品のスーク、お魚スークを通り抜けて外へたどり
着く。
タキシフォンがあったので、アディルに電話することにする。
ジェルバから経由する時に再々再度会ってしまって、振り切ってバス
乗り場で別れたままだったから、このままじゃ後味が悪いし。
それにしても、ニアミス含めると4回。
「俺たち縁があるんだよ~」と言われたけど、ほんとこわいわ。
3D近くも話してしまった。 -
アルベンアダブラーMUZEをのんびり見学。
迷いながらグランモスクの前に出た。
土産屋のおじさんが眺めがいいから店のテラスに登れという。
お腹が空いているのでラブラビが食べたいんだけどと言うと、ユース
ホステルの方の通りの立ち食いに連れて行ってくれた。
美味しくてお勧めらしい。
確かに混んでいる。
チュニジアで1番好きな食べ物ラブラビ。
日本の牛丼とかお茶漬け的な。
ツーリストがラブラビを立ち食いで食べるのがおかしいのか、他の客に
クスクス笑われる。
キャップをかぶったおじさんが
「美味しい?ボナペティ!」と言ってくれる。
横に来て、持っていたビニール袋からダット(デイツ)を取り出して
くれた。
それを片手に持ったまま再びラブラビをかっこんでいると、もう1つ
わら半紙においてくれて、チャオ!と言って去っていった。
グランモスクの階段でしばし休憩。
ラブラビ屋さんに案内してくれたおじさんのお店にお礼を言いに行った
けど、おじさんはいなかった。
のんびり新市街まで歩き、さまよった。何軒か本屋に入る。
サハラフェスのハガキを買った。いつか観に行きたいなぁ。
日の暮れたところでいつものメディナ入り口のカフェへ。
2Fから下を見下ろす。
イサムがメディナに入っていくのが見えた。
元気でね。幸せを見つけてくれるといいけど。
ここは人の目を避けられるからいい。長居できるしトイレもあるし。 -
トズールの夕飯に招待されて知ったこの味。
チュニスのマルシェで見つけて買った。
日本人の口にも合うと思うのよね~。だれか輸入してくれないかな。
ホテルに戻って荷物を引き取る。不愛想なおじさんに代わっていた。
時間がたっぷりあるので、メトロでチュニスマリンまで行って市バスに
乗ることにする。
途中、階段で荷物を持ち上げる時にキャスターが回ってバゲッジが裏返しになってしまった。
すかさずすれ違った男性がひょいと助けてくれた。小さなことが嬉しい。
メトロを反対方向に乗ってしまった。
男の人がホームに連れて行ってくれて、乗りなおした。
バス停で、どのバスに乗ればいいか聞く。
まだ誰も乗っていないバスに一人座わって待つ。
若いポリスがしばらく入り口にたたずんでいたが、そのうち乗り込んで
きた。
夜に薄暗いバスに女一人乗っているので危ないと思ったんだろうか。
「英語話すの?」と聞かれた。
「少し。」
「フランス語は?」
「できない。」
そう答えると、ポリスはそのまま黙ってしばらく座っていた。
気まずい。
普通の人なら気軽に話しできるけど、ポリスとおしゃべりはさすがに
いくら図々しい私でも。
ポリスはそのうち、ゆっくりとバスを降りて行った。 -
次に普通のお兄さんがエアポートに行くの?と聞いてきた。
イエスと答えると、後ろのバスが先に出るよと教えてくれた。
そのバスは既に結構人が乗っている。
またしてもバスのステップが高いので一段づつえっちらおっちらバゲッジを持ち上げていると、ニット帽をかぶったお兄さんが見かねて引っ張り上げて席まで持って行ってくれた。
座るとチケット?と言って後ろにあるブースで買ってきてくれた。
親切だわ~。最後に空港までの道すがら沢山の人に親切にされて心が
あったまった。
バスはほんの20分弱でエアポートに着いた。
またしてもお兄さんがバゲッジを持って降りてくれて、カートに載せて
くれた。
そのままとっとと行ってしまった。
かっこいいね。どうもありがとう。
で、こうしてエアポートのベンチにいるけど、この期に及んでも、
チュニジアを去るなんて信じられない。
ずっとこの国にいる気がしてるのに。1か月間で、すっかりここに馴染んでしまった。
2階は人も少なくて寒々しいので、下にいる。
1か月前、ここから始まったんだなぁ。感慨にふけってしまう。
沢山の町を訪れて、沢山のホテルに泊まって、沢山の人に出会った。
なんだか、毎日楽しくて、パーフェクトな旅だった。
いつもチュニジア最高!サバク最高!って叫んでいた気がする。
なんで日本に帰らなくちゃいけないのか全くわからない。
日本に戻って、私は生きていけるんだろうか。
最高って思っているうちに離れるのが一番幸せだって知ってるけど、
チュニジアに恋している今はひたすら悲しい。
今はただ飛行機が欠航して帰国が遅れることを祈っている。 -
チュニジアに行く前から欲しかったお人形。
数体は友達にもらわれ、数体は私と一緒に暮らしています。
めちゃめちゃかわいい。
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