2017/10/19 - 2017/10/25
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ペコちゃんさん
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旅の4日目は、前日のフエに続いて、ミーソン ⇒ ダナン ⇒ ホイアン と、ベトナム中部の観光地を巡ります。
王宮文化が息づく世界遺産の街「フエ」、リゾート開発が進む中部最大の都市「ダナン」、夜に浮かぶランタンが幻想的な街「ホイアン」、そして聖地として崇められたチャンパ王国の遺跡が残る「ミーソン」・・・それぞれが特徴的で、バスの移動時間もあまりかからないので、最近は多くの観光客が訪れています。
写真は、ホイアン・来遠橋の下に浮かべた小舟に乗り、ランタンに囲まれて愛を誓うカップル。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- JTB
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<4日目>
2連泊の「ホイアン・トレイルズ・リゾート」の入り口。 -
2階の部屋からの眺め。
周りは農家が多いようで、夜中の2時から ” コケコッコー ” と鶏の大合唱(?)・・・なかなか最近では耳にすることがありません・・・田舎の祖父の家に行った時の事が、懐かしく思い出されました。
この家に住んでいる男の子が、昨夜、家の前から手を振ってくれましたが、今朝はもう起きたかしら。 -
ベトナムを感じる風景が広がっています。
今年、ベトナムで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)の歓迎横断幕もありました。
APECは、5月からハノイ・フエ・ホイアン・ホーチミン・カントーで各種の会議が行われ、メインは11月上旬にダナンで行われる閣僚会議と首脳会議。
ホイアンでは10月中旬に財務大臣の会合がありました。 -
昨夜見たホテルのプール。
このプールのために水着を持ってきた参加者もいましたが、一人で泳ぐのは勇気が要りますね~
結局、一度も使わず日本に持って帰ったようです・・・心残りなことでしょう(?) -
リゾートのように造られたこのホテルには、南国の花がイッパイ。
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花の名前が分からないのが残念です。
下の写真は「アデニウム」。 -
下の写真は「スパイダーリリー」。
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赤と黄色の「サンタンカ」。
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「ブーゲンビリア」と「スターフルーツ」。
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朝食はテラスで爽やかに。
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バインミー(ベトナムのサンドイッチ)とオムレツが美味しかった!
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8時にホテルを出発して、ミーソンへ向かいます。
今日は日曜日なので、朝からホイアンのファストフード店や市場は沢山の人出・・・朝食は家族そろって外で。 -
ホイアンの街を流れ、南シナ海に注ぐトゥボン川。
正面に見える聖山「マハーパルヴァタ」の麓にミーソン遺跡があります。 -
ジャングルの中に佇み、謎が多く残された「ミーソン遺跡」・・・6世紀~13世紀頃まで栄えたチャンパ王国の遺産ですが、近年、次々と発見され、その歴史的価値により、1999年に世界遺産に登録されました。
これは、ミーソン遺跡のミニチュア模型。 -
2015年に新設された入場ゲート。
入場料は15万ドン(約750円)。 -
入場ゲートから10分ほど歩き、移動用カートに乗って遺跡の入り口まで・・・ドライバーは結構なスピードで突っ走ります。
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もともとジャングルに覆われていたこの地なので、美しい花もアチコチに咲いています。
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カートで5分ほど走り、遺跡の近くまで約10分歩きます。
途中、民族衣装を纏った「チャム族伝統舞踊ショー」の人達が歩いていました。 -
ガイドのシンちゃんの説明を聞きます。
チャム族が築いたチャンパ王国(192~1832年)は、ベトナム中南部に存在した王国で、宗教はヒンドゥー教。
1471年 に事実上、滅亡した後、チャンパ王国の宗教の聖域だったミーソンは放棄され、ジャングルの中で400年間忘れ去られますが、フランス統治時代の1898年に、フランス人の探検家によってミーソン遺跡が発見されます。
現在では発掘作業も進み、徐々にチャンパの歴史も明るみになってきていますが、まだまだ謎は残っています。 -
入り口の説明板の所から足を進めると、突然、開けた場所に出て、そこはもう遺跡群です。
古代ヒンドゥー教のチャム族たちは、歴代王朝が代わる度に祠堂を建てました。 -
広大な敷地の随所に点在する祠堂や発掘された出土品は、まだほんの一部です。
残念なことに、その多くはベトナム戦争で無残にも破壊されたり、戦時中、心ない人々によって盗まれてしまいました。
しかし、現存する遺産を見ると、チャンパの力強さがひしひしと感じられます。
かつてアジアで最強を誇っていたアンコール王朝に攻め入ったこともありました。 -
ミーソン遺跡を造ったチャンパ王国は交易の海洋国家で、ダナンを都にして王国を築き、4世紀から13世紀に最も栄えましたが、10世紀頃から北ベトナムの勢力により、徐々に南に追いやられます。
その結果、彼らの建設した遺跡が中部から中南部にかけて点在しています。 -
祠堂の内部・・・床の四角の石組は「ヨニ(女性器)」。
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ヒンドゥー教遺跡でよく見かけるヨニと、その上の丸いリンガ(男性器)・・・合体しているこの遺物は、生命と宇宙の起源の基本をなすもので、繁殖力と豊かさのシンボルであり、触ると子宝に恵まれると言われているそうですが・・・
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ミーソン遺跡は、レンガの間に接着剤などを一切使わずに、隙間なくピッチリと積み上げられており、当時の建築技術に驚きます。
暑さがピークになり、ガイドのシンちゃんは汗だくで説明してくれました・・・皆さんも暑さに負けずに、お勉強(?) -
彫刻も見事です。
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台座は、蓮の花のデザインになっています。
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トゥボン川を渡る時に見えた聖山「マハーパルヴァタ」が、遺跡の先に聳えています。
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ミーソン遺跡で発掘された遺産が展示された祠堂もあります。
当時のチャンパの人々の信仰や、チャンパ王国にとってミーソン聖域はどのような役割を担っていたのかが、少し分かってきました。
下の写真は、シヴァの石像。 -
数々の出土品は、欠けてしまっているものが多く、ベトナム戦争の深い傷跡はこの聖地にもくっきりと残っています。
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ミーソン遺跡から発掘された出土品は、ダナンの「チャム彫刻博物館」に展示されており、今日の午後、見学します。
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遺跡を見学した後は、遺跡入り口の休憩所で、チャンパ王国を支えた少数民族のチャム族の伝統舞踊(無料)を鑑賞します。
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伝統舞踊ショーは15分の公演で、1日3回行われます。
先ほど歩いている時に見かけた人達が、優雅に舞います。 -
この笛を吹く男性が、凄い!・・・10分近く、息継ぎをせずに笛を吹いていました。
さすがに終わると大拍手・・・見ている方も息苦しくなりました。
観客には分からないけど、うまく息継ぎはしているんでしょうね・・・それにしても、凄かった! -
最後は伝統的なチャム族の舞踊ですが、カンボジアのアプサラダンスにも似た美しい踊りです・・・女性のスタイルが素晴らしく、羨ましい!
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ミーソン遺跡を後にして、ダナンへ向かいます。
ダナンの海岸線には美しいビーチが点在し、ホワイトサンズと呼ばれるサラサラな白い砂浜のビーチは、世界中の旅行者が訪れる人気スポットになっています。 -
18世紀以降、港湾都市として発展を続けてきたダナンは、人口が105万人でベトナムの中では6番目の都市。
左上:サンワールド(テーマパーク)の入り口
右上:以前は琵琶湖畔にあったサンワールドの観覧車「サンホイール」
左下:コンベンションセンター「For You Palace」
右下:船の帆をイメージした全長731mの「チャンティリー橋」 -
ダナンの象徴ともいえる「ドラゴン橋」・・・ダナン市の中心を流れるハン川に架かるこの橋は、2013年に開通し、全長が666m。
昨夜、フエからホイアンに向かうバスの車窓からも見えましたが、夜は、青・紫・黄・緑など虹色にライトアップされ、観光客に人気です。
毎週土・日の21時頃に、ドラゴンの口から火を吹き、その後、勢いよく水を噴くそうです。 -
昼食は、ベトナム風中華料理の「金都大酒樓」。
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メニューは、空芯菜のニンニク炒め・スッゴク辛い麻婆豆腐・エビと野菜の炒め物など。
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金都大酒樓の向かいに行列が出来ている店は、本日開店した台湾のケーキ屋さん・・・この店のケーキは、外はサクサク、中はスポンジケーキとは思えないほどフワフワ、そして湧き上がってくる濃厚な卵の香りが人気だそう。
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街角で見かけた刺繍入りのノンラー。
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ダナンの観光は、パステルピンクが印象的な「ダナン大聖堂」から・・・高さ70mの尖塔の上には風見鶏が付いており、「鶏教会」の愛称で親しまれています。
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ダナン大聖堂は、フランス統治時代の1923年に建てられたローマカトリック教会で、建てられて約100年も経つとは思えない綺麗な外観です。
ベトナムは日本と同じ大乗仏教の国で、8割の人は仏教徒、クリスチャンは約1割です。 -
綺麗な花に囲まれた美しい教会。
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ミサが行われる時間には、教会の中に入れますが、今回はダメでした。(写真はHPより)
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内部のステンドグラス。
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ダナン大聖堂の傍にある「サンポーロ修道院」・・・約100人のシスター達が勤めているそうです。
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ダナンの次の観光は「チャム彫刻美術館」・・・1915年に建てられ、ミーソン遺跡を中心に、チャンパ王国の遺跡から出土した彫刻や石像を展示しています。
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美術館前の巨大なガジュマルの木。
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左上:ヒンドウーの女神たち・・・アプサラダンスの原点
右上:一番上の円柱はリンガ、リンガを支えているフライパンのようなものがヨニ -
左上:宇宙の維持を司る繁栄の神・ヴィシュヌ神
右下:上部で座禅を組んでいるのは世界を創造支配する最高神のブラフマー、下部は横臥するビシュヌ神の浮き彫り -
左上:釈迦像
右上:邪鬼でなく水牛を踏みつけるドヴァラバーラ (守門神)
左下:(左側)創造主のブラフマー神(右側)破壊神のシヴァ神
右下:人間の胴体を持ち鷲の頭を持つ神・ガルーダ -
ブロンズ製の多羅菩薩像。
チャンパ彫刻の一級品の多くは、フランスのギメ美術館に持って行かれてしまい、それ以外はハノイの国立美術館に収蔵されているため、チャム彫刻博物館にあるものは1.5級品と言われていますが、一見に値するものでした。 -
ダナンからホイアンに向かう途中、11月上旬のAPEC首脳会議を控えて、多くの警察官やパトカーが警備の準備やリハーサルをしていました。
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ダナンは大理石が特産品・・・沿道には多くの石像販売店が並んでいます。
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ダナンの南方30キロにある人口12万人のホイアンは、トゥボン川の河口にある古い港町で、1999年に「ホイアンの古い町並み」として世界遺産に登録されました。
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チャンパ王国時代からの港町だったホイアンは、16世紀末以降、ポルトガル人・オランダ人・中国人・日本人が来航し、国際貿易港として繁栄します。
1601年には徳川家康に書簡を送って正式な国交を求め、江戸幕府との取り引きが急速に拡大しましたが、江戸幕府の鎖国(1639年)により、日本人の往来は途絶えました。 -
トゥボン川から見たホイアンの旧市街地・・・トゥボン川の土砂が堆積し、大型船が寄港できなくなったため、国際貿易港はホイアンからダナンへと移行しましたが、街並みはベトナム戦争時代に破壊されることもなく、当時の繁栄ぶりを今に伝えています。
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通称「日本橋」と呼ばれる来遠橋は、ホイアンに住む日本人が1593年に建造したといわれる屋根つきの橋。
かつて貿易で栄えた頃は、御朱印船で渡来した日本人が3,000人以上もホイアンに住んでいました。
その後、ホイアンでは大火があり、現在の街並みはすべて19世紀以降のものになっているため、日本街の遺構は残っていません。
日本人が造ったとされるこの「来遠橋」も、後年、架け直されたものと思われます。 -
ベトナム紙幣の表面は全てホー・チミンが描かれ、ややこしいのですが、2万ドン札の裏面には「来遠橋」が印刷されており、ホイアンのシンボルとして人気の観光スポットです。
因みに、10万ドンはハノイの「文廟」、20万ドンはハロン湾。 -
フォトウェデングのカップル。
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来遠橋の中央には小さな寺があり、地震を起こすナマズを鎮めるために建てた、という説もあります。
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お寺の柱のキズ・・・2003年と2007年の洪水の時に、ここまで水が来たそうです。
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来遠橋を渡って旧市街へ。
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「馮興家(フンフンの家)」・・・築200年の中国人貿易商人の家屋で、現在もその子孫が住んでいます。
壁はベトナム、柱とドアは中国、屋根は日本と3国を折衷させた建築様式。 -
七福神ならぬ三福神の像。
2階に上がると、来遠橋の出口が見えました。 -
ランタンの産地として有名なホイアンですが、このランタンは江戸時代に朱印船易品として日本の行灯(あんどん)がホイアンの人々に伝わったという説が有力。
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旧市街をシクロで回る観光客。
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「海のシルクロード博物館」・・・実際に使われていた中国人の旧家を使い、海のシルクロードの中継都市として栄えたホイアンの歴史遺産を展示しています。
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この周辺で発掘された陶磁器をはじめ、沈没船から引き上げた遺物などを展示しているのを見ると、ホイアンが海のシルクロードの重要地点だったことが良くわかります。
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2階から見た街並み。
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1757年に建てられた「福建会館」は、福建省系華僑の集会場。
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金山寺と書かれた中華風装飾の三重の門を通って、建物に向かいます。。
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中庭に咲く美しい花。
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建物の奥には祭壇があり、手前には天井から沢山の渦巻き線香が吊るされています。
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線香が燃え尽きるまで1ヶ月かかるそうですが、線香の中に吊るす黄札に願い事を書いて、無事に燃え尽きた暁には願い事が叶うと言われています。
香港のお寺で初めて渦巻き線香を見て、ビックリしたことを思い出しました。 -
左右に配された、日本の仁王様のような像。
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航海の安全を祈願する「天后聖母」を祀っています。
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黄昏が迫り、アンホイ橋から見る灯りの付いた街がファンタスティック。
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ツアーの皆さんと「灯篭流し体験」・・・ローソクの火が付いた灯篭を、橋の上からこうやって、水面に浮かばせます。
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灯篭を流す時、願い事を掛けるとか・・・皆さんの願いを乗せて浮かぶ灯篭。
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そして、来遠橋の前では「フォトウェデング」・・・こちらまで幸せな気分になりました。
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ホイアンといえば、夕景とランタンの灯り・・・日暮れ時がひときわ美しく、情緒的です。
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ランタンに彩られた夜の旧市街を歩いて、夕食のレストランへ。
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雰囲気のあるレストランでした。
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トゥボン川の川面に映る街の灯りとランタンの灯りが幻想的。
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レストランのお洒落なランタン。
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毎月、旧暦の14日(満月の夜)には「ランタン祭り」があり、夕方になると街の電灯を消して月明りとランタンの灯りだけとなり、街全体が幻想的なムードに包まれます。
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ホイアン市場には日用品や衣料品などの店が並び、魚屋では獲れたての魚を売っています。
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落ち着いた風情を醸し出すランタン。
明日は6時にホテルを出発し、ハノイに向かいます。
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