2017/09/30 - 2017/10/02
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鯨の味噌汁さん
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さて、この春から。
ワシはプータロー、配偶者は転勤にともなう遠距離通勤が始まり、鯨家の平日は「午前4時半起床」となった。
ワシも4時半には起き、二人で朝食を摂って彼女を送り出し、またフトンでゴーゴー二度寝するとゆうセーカツである。
「デブだけどヒモ生活」そのものであって、大変すばらしい。
そんな「デブヒモ生活謳歌中」のさなか。
今年もまたナゾの秘密結社「夫婦で年1回は長めの旅に出たいよネ友の会」(会員2名)がにぎにぎしく開催されたのである。
ちなみに彼女の休暇は、10月の第一週である。
すかさず鯨が提案する。
「奥様、その日程であれば、ちょうど凱旋門賞がパリでございます」(⇒執事ふうに)
すると彼女はパッと目を輝かし、
「いくいくーーー。一度は行きたかったのよ凱旋門賞」
と、ゆうわけで、今年の旅先はフランスに決定した。いつもながらアッサリ決まるのである。
まずはパリに降り、凱旋門賞を見物。
翌日、ディジョン郊外・ヴェズレーを訪問。
なんとなーく南下し、オランジュの町を見て、最後にニースから飛ぶ。
ディジョンまではTGV、あとはレンタカーでなんとかなるであろう。
まぁいいや。
細かいことは現地で考えよう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- LOTポーランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
午前6時、浦和から成田に向けて出発する。以前であれば配偶者は、
「せっかくの休みなのになんで早起きしなくちゃならないの」
なんてブツブツいってたものであるが、この春からの遠距離通勤で、平日は夜明け前に起きているから、
「いつもよりゆっくりなのね、良いわ良いわー」
なんてゆうのであった。
成田からはポーランド航空を使う。2015年から成田にやってきた新参者だ。
日本ではなじみが薄いのでガラガラだろうと思ったら、全然そんなことはなくて、一番後ろの席までみっちりむっちり埋まっていた。おおお、さすがアエロフロートより安いだけのことはあるぞ。
ポーランド人は全体に体格の雄大な方が多く、通路を挟んで向かいのお姉さんは、チョンマゲを乗せたら幕下付出しデビューできそうだった。
さらにはCAも大女・大男が揃っており、全体に重そうである。
さらにさらに、なぜだか座席後部にはカップラーメン(日本製)などが用意されていて「おまえら勝手に食え」であるから、雄大な体格の乗客は、二回の食事の合間に、グイグイバシバシ、カップラーメンを食うのである。
するとスープの匂いがキョーレツに漂い、これがトイレの横の席だとほんのりトイレ臭も重なり、さらにはワシの足の異臭なども加わり、軽く気を失う鯨の味噌汁である。
とはいえ、ワシはヒコーキでは眠れないタチなので、気を失うのもまた佳きかな。
11時間乗って、ワルシャワで乗り継ぎ。(⇒ヘルシンキほどではないけど、東欧なんで近い。これからちょくちょく使うかもしれん)
でもってトランジットの間も、彼女は成田で購入した「夕刊フジ・凱旋門賞特集」をガン見するのであった。
ワルシャワ広しといえども、夕刊フジの競馬予想欄に没頭してるヤツはほかにおらんであろう。
昔からこうだった。いわゆる「オヤジギャル」の元祖ですね。 -
乗って2時間、シャルル・ド・ゴールへとーちゃこ。
空港を出るともう7時、タクシーでモンマルトルの安宿にたどり着くと、8時を回っていた。
メシを食いに、ぶらぶらと町へ出かける。裏通り沿いに何軒かを順番に見て歩く。
土曜夜であるから街はにぎやかだ。通り全体が居酒屋みたいに盛り上がってる。
店の外で若い連中がワイワイタバコを吸ってるレストランがあった。
中もお客さんでいっぱいだ。ウンウン、今夜はここでいいや。 -
中に入ると、さすが土曜だ、地元客の団体さんと観光客がまぜまぜになってものすごい活気だ。どうやらレストランとゆうよりは居酒屋のノリ。
メニューを見る。英語も併記されてるからビーフとかオイスターくらいならわかる。エイヤっと気合いで注文したら、「カキソースの冷製牛肉和え・ネギ添え」みたいなのが出てきた。おおおおーーー、めちゃめちゃうまいぞ。ネギがカキのスープを吸って最高のアテ。ビールもワインもいくらでも入っちゃうぞ。
でもって彼女が頼んだ牛肉のワイン蒸し、みたいなのもウマイ。赤身で脂身がなくて、真ん中まで火が通ってないのにしっかり柔らかくて、なおかつしっかり肉の味がする。
ここここ、この店当たりだーーーーー。
客は全員白人の若い方々、とゆうことで人種的にも年齢的にもアウエー感満載だけど、なーに、おいしけりゃいいんだよね。 -
明けて日曜、凱旋門賞当日。
重い空から、ときどき霧のような雨が落ちてくる。気温は20度を切っている。
すでにしてシャツだけで過ごせる季節は去った。パリは秋を迎えている。
発走は午後4時なので、その前にモンマルトルの丘を歩き回ることにし、とっとと宿を出る。
午前8時になっても土曜日の街はまだ薄暗い。清掃車がライトを点けて走っている。石畳が濡れて光っている。 -
このあたりはゴッホが最初にパリにやってきたときに暮らした土地だ。
ゴッホは20代後半でプロの画家になることを決心し、モンマルトルに住んでいた弟のアパートに転がり込んでいる。
そのアパートがまだ残っていて、壁にプレートがはめ込まれてるとゆうが、そんなもん見たってあまり感激するとも思えんので探すのはよす。
まーしかし、弟のテオにしたらいいメーワクだったろう。ワシだって
「ビンボー・ブオトコ・情緒不安定・オンナに全然モテない・画家志望だけど絵が下手」
なんて兄貴が、突然アパートに押しかけてきたらイヤだ。
そんなのにつきまとわれたら、自分の人生が狂っちゃうのは大火事よりも明らかだ、さっさと縁を切るに限る。
が、テオは兄をうっとおしく思いながらも生涯面倒をみて、ゴッホが死ぬと自分も奥さんを残して死んでしまった。
まるで狂気の兄にイノチを吸い取られてしまったかのようだった。
身内に不遇の天才、なんてややこしいのがおると、たいていはロクなことにならない。 -
…なんてことをかーちゃんにブツブツ語りつつ(⇒多分聞いてない)、てこてこ坂道を上っていくと、突然視界が開け、そこがモンマルトルの丘のてっぺんで、サクレクール寺院が建っていた。
中を覗くと、日曜でミサが行われており、ハープにあわせた女性の歌声が響いてきた。
「サクレクール美少女合唱団・全員処女・かつシロート」であるな、きっと。(⇒オヤジな推測)
どうも賛美歌ではなく、聖書の一章をハープにあわせ朗読しているらしい。
その声がまさに「鈴を鳴らす」がごとくに可憐であって、オジさんはそれだけで涙が出そうになるのだあった。老耄性感情失禁。
リアル失禁の日も近いのであろう、とシミジミする鯨である。 -
午後からシャンティ競馬場に移動する。
パリ北駅から快速で25分。Chantilly-gouvieux駅。
普段は利用客も少ない森の中の駅なんだろうが、この日はドッとお客さんが降りていく。お約束の花飾りの帽子をかぶったご婦人もちらほらみかける。 -
駅舎も小さい。でも警備はやたら厳重で、軍隊の装甲車がドドーンと警戒に当たっていた。時節柄、しょうがないんだろうね。
-
周囲はなだらかな丘で、駅からトコトコ10分ほど歩くと競馬場の入り口だ。
-
34年前、配偶者はひとりでこのシャンティを訪ねている。彼女にとっての初めての海外で、なおかつ卒業旅行だった。
その前年、凱旋門賞を勝った名牝・オールアロングを、はるばる訪ねていったのである。 -
ここシャンティで、競馬関係者に連絡を取り、オールアロングとの再会を果たし、調教も見学できた。
大人しい顔して、どこでも行っちゃう女子大生だったのである。 -
凱旋門賞は格としては文句なく「世界一」であって、このレースの勝ち馬は声高らかに「世界最強」を名乗れることになっている。
-
だかしかし、その称号を得るべく世界中から馬が殺到するかとゆうとそんなことはなくて、今回もフランス・イギリス・アイルランド・ドイツ、それに日本の5カ国しか参加がない。つまり西欧以外からは日本だけなのだ。
-
実際、アジアやアメリカに強い馬がいても、輸送の手間と経費を考えると、なかなか凱旋門賞には送り出せない。
今回も日本馬が2頭出ているけど、勝敗を度外視しての遠征だろう。
育てたいのは馬であると同時に、世界で勝てるスタッフ(人材)とノウハウの蓄積なのだと思う。 -
ゴール板前の最前列に陣取り、小雨の中、ひたすら待つこと1時間。ようやくにして発走。
日本馬2頭は、予想通りとゆうかなんとゆうか、まったく勝負にならずビリから3頭めと4頭目、マクラを並べて討ち死にだった。
2400メートルでコーナーは二つしかなくて、最後の直線が1000メートル、しかもだらだら上り坂。こうゆう馬場は日本にはないし、芝も深い。
どうやらワシが生きているうちに日本馬が凱旋門賞を勝つことは難しいだろう。 -
けっきょく、馬券は一銭も買わなかった。
配偶者はダントツの一番人気の英国牝馬(⇒エネイブル)が圧勝したのに満足していた。 -
配偶者曰く
「強い馬が強い勝ち方をするレースが一番おもしろいんだよ」
うーん。
ワシはまだまだそんな境地に達していないな。
でも世界一を決めるレースってやっぱりすごいや。 -
競馬場の先にはシャンティ城があり、美術館が入っていた。うんうん、競走馬って貴族の持ち物だったのね。
ちなみに隣接して建つ厩舎もキレイな建物だった。 -
さぁ終わった終わった。パリに帰ろう。
結局遣ったのはハンバーガー代だけだったね。 -
駅前で騎馬警官のカワイコちゃんが観客を誘導していた。
ちなみに凱旋門賞はカタール航空が冠スポンサーだそうで、このお馬さんの馬具も紫色でした。
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