ポルトガル旅行記　その④　トマール～コインブラ～ナザレ

2017/09/04 - 2017/09/11

旅行４日目。
トマール～コインブラ～ナザレまで。コインブラ大学の図書館は今回の旅行のハイライトの一つだったので、期待で頭が一杯でした。ところがその前に立ち寄ったトマールのキリスト修道院もすばらしくて、完全に不意打ちを喰らってしまいました。
全旅行日程は以下の通り。
9月4日　成田発～スペイン、マドリッド経由～サンティアゴ・デ・コンポステーラ着
9月5日　サンティアゴ・デ・コンポステーラ～ヴィアナド・カステロ～ポルト着
9月6日　ギマランイス～ポルト観光
9月7日　トマール～コインブラ～ナザレ着
9月8日　ナザレ～カルダス・ダ・ライーニャ～オビドス～ロカ岬～リスボン着
9月9日　リスボン～シントラ
9月10日～9月11日　帰国

エリア コインブラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

連泊のホリディ・イン、２日目の朝食。メニューはほぼ同じでした。
昨日はエッグタルトが食べられたのですが、今朝はすでに売り切れていました。
他のパンもとても美味しかったです。

取りあえずマッシュルームと焼きトマトがあればヨーロッパの朝食としては満足です。

今日は移動距離が長いので途中でトイレ休憩を取りながら進みます。
サービスエリアで一度目の休憩。

裏の畑の塀にでっかいカボチャが並んでいました。

トイレを借りたお店の中で売っていた調理パン。
かなりのボリュームです。

一つ目の観光地、トマールに到着。
キリスト修道院に入ります。

１１４７年にテンプル騎士団が築いた城塞が基になっています。

５世紀にわたり増改築を繰り返してきたこの修道院はムデハル様式からゴシック、ルネサンス、マヌエル様式など、ポルトガル建築の変遷をたどることができる場所になっています。

プラテレスコ様式の入口
細かい装飾が特徴的です。

見応えのある場所が続きます。建築好きな人にとってはたまらない観光スポットでしょう。

私の好きな回廊もたくさん見られます。

建物内が広いので、観光客で混雑しているという印象はありませんでした。

テンプル騎士団聖堂。
ガイドブックの小さい写真で見た時はいまいち様子がわからなかったのですが、
実物はちょっとビックリするような場所でした。

騎士団が馬に乗ったまま回りながらミサに参加したというくらい、大きな規模の聖堂です。

窓から挿す日光に輝く絢爛豪華な装飾の数々。

ポルトガル特有のマヌエル様式で装飾された窓。ロープやサンゴの彫刻が特徴的です。

遠目にはフジツボに浸食された船みたいで少しグロテスクです。

僧たちの食堂です。

回廊と柱と光と影。
他の見学者が移動してファインダーから消えた一瞬にシャッターを押します。

ここには最初から誰もいませんでした。

どことなくユーモラスな像。

トマールをあとにして、次はコインブラに移動します。

コインブラについたら、まずはレストランで昼食です。

キャベツのスープ。
キャベツの葉が割と固めで歯ごたえがありました。

添乗員さんに教えてもらうまでキャベツだとは思いませんでした。

ポルトガルの名物料理のひとつ、バカリャウです。
干しダラを使った料理です。とても美味しかったです。

デザートのケーキ。
たっぷりの量があります。

食後、バスに乗ってコインブラの丘の上まで移動します。

コインブラ大学を観光します。

ここも回廊とか、魅力的なスポット満載でした。

コインブラ大学といえば、図書館が有名ですが、その他にも旧大学内には見どころがたくさんあります。

帽子の間。

学位授与の儀式などに使われていたそうです。

細い廊下を進みます。

バルコニーから街を見下ろす。

ここにも回廊がありました。

柱の影と床の模様がなかなか良いですね。

礼拝堂がありました。

内部はアズレージョで彩られた鮮やかな装飾でいっぱいでした。

パイプオルガンも立派です。

中庭に出てきました。

いよいよジョアニア図書館に入ります。
外壁は改修工事中でした。内部は残念ながら撮影禁止です。

うっとりするほど美しい図書館でした。
今回の旅行の目的の半分は達成したと言っても良いでしょう。
見ることができて本当に良かった。

大学を出て街の方へ降りて行きます。

街中にあるコインブラの旧大聖堂。

ロマネスク様式、１１６２年建立。
団体旅行によくある「外観のみ見学、写真を撮って次に行きます」という方式で、内部を見ることなく次に行きます。

狭い路地に飲食店や土産物やが並びます。
学生街と観光地が半々くらい。

ヨーロッパの街には絵になる路地がたくさんあります。

ヨーロッパの街には絵になるおじいさんが立っています。
向こうのお姉さんもおじいさんを撮っています。あるいは夢中でおじいさんを撮っているヘンな日本人を撮っているのかもしれません。

添乗員さんに案内してもらったお菓子屋さん。
ポルトガルでぜひお土産にしたいと思っていたコンペイトウが売られていました。

コンペイトウの元祖がポルトガルにあるのは知っていましたが、旅行中探しても全然見かけることがありませんでした。実はポルトガルではもうほとんど作られていないそうです。教えてもらわなければ絶対に見つけられなかったと思います。

コインブラから海沿いの街ナザレに移動しました。
ここは宿泊のために立ち寄っただけで、特に観光の予定はありません。

旅行中一番小さなホテルでした。

ブラウン管テレビ。
最近の若い人には珍しいのではないでしょうか。

夕食を食べるためにホテルから歩いて海岸の方に行きます。

綺麗な夕日です。

お店の中で窓際の座席に座れました。
大西洋に沈む夕日を眺めながらのディナーです。

美しい夕日に興奮して、普段なら絶対に頼まないワインのボトルを頼んでしまいました。グリーンワイン　10?。
ポルトガル特産の、アルコール度数が低い、微炭酸のあっさりしたワインです。

サラダです。美味しかったです。

メインはイワシ。
そういえばイワシを食べるのなんて、ずいぶん久しぶりです。
とても美味しかったです。

デザートは焼きリンゴ。
やっぱり美味しかったです。

焼きリンゴの数が人数分足りなかったので妻はアイスになりました。こっちの方が豪勢な感じです。ちょっともらって食べましたが、なかなかおいしかったです。

それにしてもこのグリーンワインは美味しかった。
さっぱりした飲み口でイワシ料理にピッタリでした。
出来れば数本買って帰りたいくらいです。ボトルで頼んで正解でした。

帰りは各自海辺を散策しながらホテルに戻ります。
暗くなっても海岸沿いの店には観光客が大勢いました。
ヨーロッパの人がほとんどでした。

ただ泊まるだけの街だと思っていたのですが、なんだか素敵な海の街でした。
夕食のワインでほろ酔い気分です。わざと細い裏道を選んで歩きながら、ゆっくりホテルに戻ります。
ホテルは狭いですが、とても贅沢な気分になって就寝しました。