旭岳・天人峡・白金旅行記(ブログ) 一覧に戻る
昨年秋に事故で骨折。手術やリハビリを乗り越えてここまで回復はしたが、体力は戻っていない。それでも旅好きの心が動くので、あまり歩かなくても良いところで、自然に触れられて、湯治のできる温泉があって、というような候補を絞り、北海道は旭岳のロープウエイに乗ることにした。でも北海道へ行くならどうしても函館へもう一度行きたい、と言う人がいるので、結局、函館~札幌~美瑛~旭岳という周遊コースになった。<br />旅行時期を9月末にしたので、あわよくば大雪山の日本一早い紅葉を見たいと思っていたが、見事に季節が的中して、赤と黄色の美しい紅葉を見ることができた。桜にしても紅葉にしても時期を合わせることは難しいし、長野の大座法師池のように紅葉見物で大渋滞したり人込み見物になっては意味がない。今回はどこもすべて人が少なく、静かな旅が楽しめて美しい紅葉をじっくり楽しむことができた。<br /><br />9月25日<br />今回も羽田に前泊。エクセルホテル東急はANAの第2ターミナルに直結している。羽田空港のロビーには2500万円もするホンダNSXが展示してあった。<br />朝1番の飛行機で函館へ飛び、レンタカーを借りて朝市へ行く。このために羽田では朝食も食べずに飛行機に乗ったのだ。朝市で500円丼の朝食を取る。値段は500円と安かったが、この丼には海老もホタテも入っていた。<br />朝市から大沼へ向かう。本当は大沼ではなく駒ヶ岳まで行こうとしたのだが、山の上の方がガスっていて景色が期待できないので断念した。代わりに「きじひき高原」というところに行く。「きじひき高原」というところは知らなかったが大沼へ行く途中で標識を見つけて寄ってみたのだ。大沼の展望台というべき場所にあり、意外と良いところで得した気分だった。高原には牧場があって馬がいた。僕は乗馬ライセンスも持っているから馬の扱いにも慣れている。馬を呼ぶと寄ってきたが、とても人懐こい馬ですっかり懐いてしまった。<br />大沼公園から見た北海道駒ヶ岳は、上の方が雲に覆われている。平日ということもあって遊覧船も空いていたので1時間の遊覧船に乗る。以前来た時にも船に乗ったが、上野発の北斗星で来た時のことだから、もう20年くらいも昔のことになる。船を降りたあとで日暮山というところに寄る。遊覧船のガイドさんから聞いた大沼と駒ヶ岳の展望スポットだ。ここは人も少なく景色を独占できた。大沼公園から市内への帰りに立待岬に寄る。ここは前回も来ているが昔に比べて駐車場などが整備されていた。昔、本土から北海道開拓に来た人々が、ここから青森県の竜飛岬方面を望んで故郷を懐かしがったという「立待岬」という名前が気に入っている。<br /><br />今日のレンタカーはパッソだったが運転しにくかった。函館1日半だけのことだから、と思って一番安いクラスにしたが、次回からは、多少高くてもワンランク上の車にしよう。<br />函館の宿は湯の川温泉の「望楼noguchi」。初めての宿だが2階続きのコンパートメントルームでとても良かった。温泉も良かったが、露天から海が見えるともっと良かった。立地的に海から離れた場所なのでそれは無理なことだけど。<br />この宿の接客はとても洗練されていて感心した。フロントも売店の女の子も食事のサービスの子もみんな対応が良かった。<br />夕食は2時間も掛かる豪華料理が懐石で出される。どの品も盛り付けが綺麗だったし、味も良かった。食器も綺麗だったし、「ふっくりんこ」というご飯も美味しかった。デザートは4品も付いていた。<br />2時間も掛かる料理だったので、夕食を5時半からにした。夕食後に函館山の夜景を観光するバスに乗ることにしたのだ。夜景観光バスは乗り合いで、各ホテルを巡回して来る。この日の乗客は32名だった。函館山からの夜景は世界3大夜景の一つだったが、今は長崎が入っていて函館は陥落したとのこと。それでも半島の形と市内の灯りがくっきり見えて絶景だった。函館山の頂上は同じような観光バスがたくさん登ってくるからバスも人もいっぱい。それでも展望台の景色が良いところで写真を撮ることができる程度の混雑。人に押されるほどには混んでいなかった。<br /><br />9月26日<br />今回の旅行は函館~札幌間の移動は飛行機にした。以前来た時は、札幌~函館を結ぶ「函館エキスプレス」というテレビも付いたリゾート列車で移動したが、4時間も掛かった。今回は時間を惜しんで飛行機にしたので、2日目も函館でゆっくりできた。この日は車を山手の駐車場に置いて、徒歩で巡った。公会堂や旧イギリス領事館、ハリストス正教会などのほか北方民族資料館というのにも行ってみた。イギリス領事館の中では昔の函館の絵を背景に写真を撮ることもできる。<br />僕のように横浜育ちの人間には、函館の山手は横浜の山手と同じ印象を受ける。横浜には八幡坂のような港に通じる一本道はないけれど、イギリス山とかフランス領事館跡なんかが同じ佇まいだ。今回は公会堂からハリストス正教会への道を歩き、メロンパンアイスを食べた。このパンはテレビでも紹介されたそうだけど、メロンパンの間にアイスが入っている。とても美味しかったが、食べているとハトが近寄ってくる。この近くで食べる人が多いのだろうと思う。山手の下の道路には函館市電も走っていて、昔の横浜市電を思い出させた。<br />港に出て金森倉庫などを巡る。ここもいろんなお店が出ていた。この一角に、函館で有名なハンバーガー店「ラッキーピエロ」があるので昼食にする。ハンバーガーと言えば佐世保でもご当地バーガーを食べた覚えがある。金森倉庫の中に「函館浪漫館」というお店があったので女性用のお土産はみんなここで買ってしまった。<br />札幌まで行く飛行機は16時45分発のボンバルディア機。千歳到着は17時25分で40分の飛行だった。千歳から札幌市内まではバスで移動。宿泊がグランドホテルだったのでバスはホテルで止めてくれる。夕食はホテル内のレストランにした。函館を歩きすぎて、ちょっと足が痛かったのだ。<br /><br />9月27日<br />27日は札幌市内を観光する。グランドホテルから旧道庁はすぐ近く。庭に花が咲いていて綺麗だったが、ここは中国人がいっぱいだった。時計台に行ってから六花亭本店へ向かう。六花亭といえばバターサンドが有名だが、そのサンドがアイスクリームになっているのは本店でしか食べられない。これを食べるのも今回の楽しみの一つだった。<br />地下鉄で二条市場へ行って水産物を見てまわる。本間鮮魚店というお店で毛ガニを買う。北海道では注文しておいて、後日送ってもらうのだが、このお店はとても良い蟹を送ってくれた。この店主お勧めのラーメン店が近くのラーメン屋「だるま」。小さな大衆店という感じだったが札幌テレビでもお勧めの店だった。<br />午後はテレビ塔の展望台へ寄ってから北大のポプラ並木へ。北大は前回立ち寄っていないので今回が初めてだった。<br />この日の夕食はカニ。ホテルで教えてもらった「カニ亭」。すすきのまで歩いて行った。<br />ホテルのお勧めどおり、カニのほかにお造りも出て美味しかった。ビールも飲んだので帰りも大通り公園を抜けて帰る。夜の大通り公園も綺麗だった。<br /><br />9月28日<br />この日はレンタカーを借りる。この日は雨に降られたが、今回の旅行で雨に降られたのはこの日だけ。でもちょうどレンタカーで札幌から美瑛へ移動している途中だけが雨だった。美瑛へは道央自動車道を三笠で降りて道道116号を行く。途中に三笠鉄道公園があるので立ち寄り、桂沢湖にも寄る。三笠鉄道公園は廃線になった札内線の跡を利用したもの。森林鉄道の車両やジーゼル機関車など何両かの列車が置かれているだけだった。雨の平日ということで人影もなかった。再び道道を富良野方面に向かうと三段滝というところに出る。山の中の何もないところのドライブが続いて飽きていたので立ち寄ってみたが、意外にも紅葉が綺麗だった。少しの間だけ国道452号を走り再び道道135号に出るとすぐに富良野に出る。以前、泊まったことのある「フラノ寶亭留」の前を通る。北海道では高速道路を走るよりも、今回のように車の少ない道道(北海道の道。県道と同じ)を走る方が楽しい。野生動物に会う機会もあるし、美しい風景に出会えることも多い。それに何よりも北海道では、そういう時にすぐ道端に車を止めて写真を撮ったりすることが可能なのだ。今日の道道ドライブは、9時過ぎに札幌のホテルを出て昼食は富良野なので少し寄り道をしても3時間あれば走れる距離だ。雨は美瑛に着く頃にはあがっていた。<br /><br />美瑛で最初に出会ったのが「彩香の里」。ここは2012年に来た時はなかった。ファーム富田で軽食を済ませ、美瑛の美しい風景を探しに行く。美瑛といえば波打つ丘と大草原が僕たちの定番。今回はスッキリした青空でなかったのがちょっと残念だった。<br />美瑛では何と言っても「四季彩の丘」。ここはいつ来ても綺麗な模様を見せてくれる。今回は2012年に来た時よりもお花畑が広くなっていたが、相変わらず綺麗な縞模様を描いたお花畑が広がっていた。丘の上から見下ろす風景も美しいが、丘の下から見上げる畑も青空をバックにして美しい。ここも有名になり過ぎて観光客が多く、人を入れずに風景写真を撮るのが大変だった。この美しい風景はいつまでも残してもらいたいので少しだけ心付を入れてきた。<br /><br />四季彩の丘も綺麗だが、僕たちにとっては、美瑛ではパッチワークの丘とかマイルドセブンの丘とか、あるいは名前はなくても緑の草原が広がって青空に映えている風景が一番好き。美瑛にはどこも広大な丘が広がり、緑が何重にも重なって深さを演出している。パッチワークの丘まで行かなくても、自分で美しい風景を見つけることができるので、この周辺を走るだけでも十分楽しめる。<br /><br />前回美瑛に来たのは2012年なので4年しか経っていない。でも今年は雨が多く南富良野では空知川が氾濫して未だに狩勝峠は通行止めになっているくらいだ。旅行の計画をしたのは4月なので僕たちのコースも心配だったが、幸いにどこも通行可能だった。<br /><br />この日の宿は翌日の旭岳登山に備えて、旭岳温泉湯本湧駒荘というところにした。ロープウエイからすぐ近くかと思ったら結構離れているので翌朝は車でロープウエイの駐車場まで登ることにする。この日の夕食も豪華で僕たちのテーブルだけ豪華なカニの盛り合わせ付き。最初にメロンを半分に切ったものを器にしたメロンブィシソワーズという冷製スープが出るのも変わっている。メロンの実もたくさん残っているので、もちろんそれも食べる。大きな塩焼きが出てきたと思ったら、塩を割ると中身は蝦夷アワビだった。小さなグラスは湧水ゼリー。生玉子みたいなのはトマトの白ワイン煮。締めは石狩鍋だった。みんな美味しかったがカニの量が多くて苦戦した。こんなにカニが出ると知っていれば札幌では他のものを食べれば良かった。<br /><br />9月29日<br />いよいよ待望の旭岳へ登る日。天気は晴天だった。ロープウエイが混むということだったので朝1番のロープウエイにしたが、ぜんぜんそんなことはなく、むしろガラ空きという感じだった。<br />朝1番のロープウエイに乗るには6時半出発なので朝食はオニギリにしてもらったが、宿泊代金から朝食分は引いてくれなかった。こういう登山口の宿なのだから、こうしたニーズに応えられるような料金体系にしておくべきだろう。<br />ロープウエイに乗ってすぐ眼下に紅葉。なにしろ日本で一番早く紅葉が始まる場所だ。幸い天気は良く、旭岳がクッキリ見えている。頂上の姿見駅に到着後、姿見の池の周遊コースを行く。頂上駅を降りたところから、もう草紅葉が赤くなっている。周遊路は一周約1時間。旭岳を望みながら、あちこちで蒸気が噴き出し、池もたくさんある。周遊コースは第一展望台から第五展望台を回って姿見駅まで帰ってくる。姿見池の綺麗な水面には旭岳が写って、それも綺麗だった。ツツジも紅葉しているが、それはウラシマツツジという種類だそうだ。旭岳は標高2291メートルだが緯度が高いこともあって本州の3000メートル級の山と同じ。そのため森林限界をとうに過ぎ、散策路周辺には低木しか育たない。散策路は小石のゴロゴロした登山道と同じだが、展望台は多くの人に踏まれて土がむき出しになっていた。<br />僕は足が悪いせいもあって、風景の綺麗な場所では立ち止まり、高山植物を見つけては立ち止まり、急坂があると足をかばい、通常で歩く場合の2倍の時間を掛けて歩いた。でも、それだけに十分、紅葉と旭岳の自然を楽しんだ。周遊コースの途中、旭岳頂上へ登るコースと愛山渓方面の縦走路との分岐があるが、愛山渓の方へ行く人は本格装備をした人2人だけだった。旭岳頂上へは今の僕の足ではとても無理だが一度は行ってみたいものだ。<br /><br />歩き始める前に姿見の駅でダウンジャケットを着たが、旭岳はこの日の午後に雨になり、それがそのまま今年の初冠雪になったそうだ。歩いていてもダウンジャケットを着なければならなかったほど寒いというのも分かるだろう。<br /><br />帰りのロープウエイにもすぐに乗れたが、ロープウエイが下るにつれて紅葉が濃くなっていくのが分かる。ロープウエイ乗り場の奥には勇駒別湿原というのが広がっている。ここは森林限界よりも下なのでナナカマドや白樺などの高木も紅葉していた。この紅葉が綺麗なので行ってみたが木道が水に浸かってしまっている所もあった。でもこのあたりは赤でなく黄色の紅葉が多かった。<br /><br />旭岳ロープウエイは下りも2~3台は待つというほど盛況、と聞いていたので用心して朝早く出たのだが、行きも帰りもラクに乗れた。<br />木曜日で外国人観光客も個人客だけで団体がいなかったから良かったのだろう。<br /><br />もうこの後は旭川空港から帰るだけだが、ロープウエイが空いていたおかげで飛行機に乗るまでの時間に余裕が生じた。そういう時は何度来ても飽きない美瑛周辺を散策。最後に「ゼルダの丘」というところに寄ったが、ここも2012年にはなかった。でもいかにも観光客向けということが分かる作りだった。<br /><br />今回の北海道の最後に、ケンとメリーの木を目指して走っているときに、マイルドセブンの丘と似た素敵な風景に出会えた。<br />青い空と緑の大草原。ハイジの音楽が聞こえてくるような美しい大地こそが北海道。いつ来ても、何度来ても飽きることなく、いつも楽しい旅をありがとう。<br />

北海道のんびり旅 ~締めくくりは旭岳の紅葉を楽しむ~

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2016/09/24 - 2016/09/29

285位(同エリア454件中)

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42

秘湯マニア

秘湯マニアさん

昨年秋に事故で骨折。手術やリハビリを乗り越えてここまで回復はしたが、体力は戻っていない。それでも旅好きの心が動くので、あまり歩かなくても良いところで、自然に触れられて、湯治のできる温泉があって、というような候補を絞り、北海道は旭岳のロープウエイに乗ることにした。でも北海道へ行くならどうしても函館へもう一度行きたい、と言う人がいるので、結局、函館~札幌~美瑛~旭岳という周遊コースになった。
旅行時期を9月末にしたので、あわよくば大雪山の日本一早い紅葉を見たいと思っていたが、見事に季節が的中して、赤と黄色の美しい紅葉を見ることができた。桜にしても紅葉にしても時期を合わせることは難しいし、長野の大座法師池のように紅葉見物で大渋滞したり人込み見物になっては意味がない。今回はどこもすべて人が少なく、静かな旅が楽しめて美しい紅葉をじっくり楽しむことができた。

9月25日
今回も羽田に前泊。エクセルホテル東急はANAの第2ターミナルに直結している。羽田空港のロビーには2500万円もするホンダNSXが展示してあった。
朝1番の飛行機で函館へ飛び、レンタカーを借りて朝市へ行く。このために羽田では朝食も食べずに飛行機に乗ったのだ。朝市で500円丼の朝食を取る。値段は500円と安かったが、この丼には海老もホタテも入っていた。
朝市から大沼へ向かう。本当は大沼ではなく駒ヶ岳まで行こうとしたのだが、山の上の方がガスっていて景色が期待できないので断念した。代わりに「きじひき高原」というところに行く。「きじひき高原」というところは知らなかったが大沼へ行く途中で標識を見つけて寄ってみたのだ。大沼の展望台というべき場所にあり、意外と良いところで得した気分だった。高原には牧場があって馬がいた。僕は乗馬ライセンスも持っているから馬の扱いにも慣れている。馬を呼ぶと寄ってきたが、とても人懐こい馬ですっかり懐いてしまった。
大沼公園から見た北海道駒ヶ岳は、上の方が雲に覆われている。平日ということもあって遊覧船も空いていたので1時間の遊覧船に乗る。以前来た時にも船に乗ったが、上野発の北斗星で来た時のことだから、もう20年くらいも昔のことになる。船を降りたあとで日暮山というところに寄る。遊覧船のガイドさんから聞いた大沼と駒ヶ岳の展望スポットだ。ここは人も少なく景色を独占できた。大沼公園から市内への帰りに立待岬に寄る。ここは前回も来ているが昔に比べて駐車場などが整備されていた。昔、本土から北海道開拓に来た人々が、ここから青森県の竜飛岬方面を望んで故郷を懐かしがったという「立待岬」という名前が気に入っている。

今日のレンタカーはパッソだったが運転しにくかった。函館1日半だけのことだから、と思って一番安いクラスにしたが、次回からは、多少高くてもワンランク上の車にしよう。
函館の宿は湯の川温泉の「望楼noguchi」。初めての宿だが2階続きのコンパートメントルームでとても良かった。温泉も良かったが、露天から海が見えるともっと良かった。立地的に海から離れた場所なのでそれは無理なことだけど。
この宿の接客はとても洗練されていて感心した。フロントも売店の女の子も食事のサービスの子もみんな対応が良かった。
夕食は2時間も掛かる豪華料理が懐石で出される。どの品も盛り付けが綺麗だったし、味も良かった。食器も綺麗だったし、「ふっくりんこ」というご飯も美味しかった。デザートは4品も付いていた。
2時間も掛かる料理だったので、夕食を5時半からにした。夕食後に函館山の夜景を観光するバスに乗ることにしたのだ。夜景観光バスは乗り合いで、各ホテルを巡回して来る。この日の乗客は32名だった。函館山からの夜景は世界3大夜景の一つだったが、今は長崎が入っていて函館は陥落したとのこと。それでも半島の形と市内の灯りがくっきり見えて絶景だった。函館山の頂上は同じような観光バスがたくさん登ってくるからバスも人もいっぱい。それでも展望台の景色が良いところで写真を撮ることができる程度の混雑。人に押されるほどには混んでいなかった。

9月26日
今回の旅行は函館~札幌間の移動は飛行機にした。以前来た時は、札幌~函館を結ぶ「函館エキスプレス」というテレビも付いたリゾート列車で移動したが、4時間も掛かった。今回は時間を惜しんで飛行機にしたので、2日目も函館でゆっくりできた。この日は車を山手の駐車場に置いて、徒歩で巡った。公会堂や旧イギリス領事館、ハリストス正教会などのほか北方民族資料館というのにも行ってみた。イギリス領事館の中では昔の函館の絵を背景に写真を撮ることもできる。
僕のように横浜育ちの人間には、函館の山手は横浜の山手と同じ印象を受ける。横浜には八幡坂のような港に通じる一本道はないけれど、イギリス山とかフランス領事館跡なんかが同じ佇まいだ。今回は公会堂からハリストス正教会への道を歩き、メロンパンアイスを食べた。このパンはテレビでも紹介されたそうだけど、メロンパンの間にアイスが入っている。とても美味しかったが、食べているとハトが近寄ってくる。この近くで食べる人が多いのだろうと思う。山手の下の道路には函館市電も走っていて、昔の横浜市電を思い出させた。
港に出て金森倉庫などを巡る。ここもいろんなお店が出ていた。この一角に、函館で有名なハンバーガー店「ラッキーピエロ」があるので昼食にする。ハンバーガーと言えば佐世保でもご当地バーガーを食べた覚えがある。金森倉庫の中に「函館浪漫館」というお店があったので女性用のお土産はみんなここで買ってしまった。
札幌まで行く飛行機は16時45分発のボンバルディア機。千歳到着は17時25分で40分の飛行だった。千歳から札幌市内まではバスで移動。宿泊がグランドホテルだったのでバスはホテルで止めてくれる。夕食はホテル内のレストランにした。函館を歩きすぎて、ちょっと足が痛かったのだ。

9月27日
27日は札幌市内を観光する。グランドホテルから旧道庁はすぐ近く。庭に花が咲いていて綺麗だったが、ここは中国人がいっぱいだった。時計台に行ってから六花亭本店へ向かう。六花亭といえばバターサンドが有名だが、そのサンドがアイスクリームになっているのは本店でしか食べられない。これを食べるのも今回の楽しみの一つだった。
地下鉄で二条市場へ行って水産物を見てまわる。本間鮮魚店というお店で毛ガニを買う。北海道では注文しておいて、後日送ってもらうのだが、このお店はとても良い蟹を送ってくれた。この店主お勧めのラーメン店が近くのラーメン屋「だるま」。小さな大衆店という感じだったが札幌テレビでもお勧めの店だった。
午後はテレビ塔の展望台へ寄ってから北大のポプラ並木へ。北大は前回立ち寄っていないので今回が初めてだった。
この日の夕食はカニ。ホテルで教えてもらった「カニ亭」。すすきのまで歩いて行った。
ホテルのお勧めどおり、カニのほかにお造りも出て美味しかった。ビールも飲んだので帰りも大通り公園を抜けて帰る。夜の大通り公園も綺麗だった。

9月28日
この日はレンタカーを借りる。この日は雨に降られたが、今回の旅行で雨に降られたのはこの日だけ。でもちょうどレンタカーで札幌から美瑛へ移動している途中だけが雨だった。美瑛へは道央自動車道を三笠で降りて道道116号を行く。途中に三笠鉄道公園があるので立ち寄り、桂沢湖にも寄る。三笠鉄道公園は廃線になった札内線の跡を利用したもの。森林鉄道の車両やジーゼル機関車など何両かの列車が置かれているだけだった。雨の平日ということで人影もなかった。再び道道を富良野方面に向かうと三段滝というところに出る。山の中の何もないところのドライブが続いて飽きていたので立ち寄ってみたが、意外にも紅葉が綺麗だった。少しの間だけ国道452号を走り再び道道135号に出るとすぐに富良野に出る。以前、泊まったことのある「フラノ寶亭留」の前を通る。北海道では高速道路を走るよりも、今回のように車の少ない道道(北海道の道。県道と同じ)を走る方が楽しい。野生動物に会う機会もあるし、美しい風景に出会えることも多い。それに何よりも北海道では、そういう時にすぐ道端に車を止めて写真を撮ったりすることが可能なのだ。今日の道道ドライブは、9時過ぎに札幌のホテルを出て昼食は富良野なので少し寄り道をしても3時間あれば走れる距離だ。雨は美瑛に着く頃にはあがっていた。

美瑛で最初に出会ったのが「彩香の里」。ここは2012年に来た時はなかった。ファーム富田で軽食を済ませ、美瑛の美しい風景を探しに行く。美瑛といえば波打つ丘と大草原が僕たちの定番。今回はスッキリした青空でなかったのがちょっと残念だった。
美瑛では何と言っても「四季彩の丘」。ここはいつ来ても綺麗な模様を見せてくれる。今回は2012年に来た時よりもお花畑が広くなっていたが、相変わらず綺麗な縞模様を描いたお花畑が広がっていた。丘の上から見下ろす風景も美しいが、丘の下から見上げる畑も青空をバックにして美しい。ここも有名になり過ぎて観光客が多く、人を入れずに風景写真を撮るのが大変だった。この美しい風景はいつまでも残してもらいたいので少しだけ心付を入れてきた。

四季彩の丘も綺麗だが、僕たちにとっては、美瑛ではパッチワークの丘とかマイルドセブンの丘とか、あるいは名前はなくても緑の草原が広がって青空に映えている風景が一番好き。美瑛にはどこも広大な丘が広がり、緑が何重にも重なって深さを演出している。パッチワークの丘まで行かなくても、自分で美しい風景を見つけることができるので、この周辺を走るだけでも十分楽しめる。

前回美瑛に来たのは2012年なので4年しか経っていない。でも今年は雨が多く南富良野では空知川が氾濫して未だに狩勝峠は通行止めになっているくらいだ。旅行の計画をしたのは4月なので僕たちのコースも心配だったが、幸いにどこも通行可能だった。

この日の宿は翌日の旭岳登山に備えて、旭岳温泉湯本湧駒荘というところにした。ロープウエイからすぐ近くかと思ったら結構離れているので翌朝は車でロープウエイの駐車場まで登ることにする。この日の夕食も豪華で僕たちのテーブルだけ豪華なカニの盛り合わせ付き。最初にメロンを半分に切ったものを器にしたメロンブィシソワーズという冷製スープが出るのも変わっている。メロンの実もたくさん残っているので、もちろんそれも食べる。大きな塩焼きが出てきたと思ったら、塩を割ると中身は蝦夷アワビだった。小さなグラスは湧水ゼリー。生玉子みたいなのはトマトの白ワイン煮。締めは石狩鍋だった。みんな美味しかったがカニの量が多くて苦戦した。こんなにカニが出ると知っていれば札幌では他のものを食べれば良かった。

9月29日
いよいよ待望の旭岳へ登る日。天気は晴天だった。ロープウエイが混むということだったので朝1番のロープウエイにしたが、ぜんぜんそんなことはなく、むしろガラ空きという感じだった。
朝1番のロープウエイに乗るには6時半出発なので朝食はオニギリにしてもらったが、宿泊代金から朝食分は引いてくれなかった。こういう登山口の宿なのだから、こうしたニーズに応えられるような料金体系にしておくべきだろう。
ロープウエイに乗ってすぐ眼下に紅葉。なにしろ日本で一番早く紅葉が始まる場所だ。幸い天気は良く、旭岳がクッキリ見えている。頂上の姿見駅に到着後、姿見の池の周遊コースを行く。頂上駅を降りたところから、もう草紅葉が赤くなっている。周遊路は一周約1時間。旭岳を望みながら、あちこちで蒸気が噴き出し、池もたくさんある。周遊コースは第一展望台から第五展望台を回って姿見駅まで帰ってくる。姿見池の綺麗な水面には旭岳が写って、それも綺麗だった。ツツジも紅葉しているが、それはウラシマツツジという種類だそうだ。旭岳は標高2291メートルだが緯度が高いこともあって本州の3000メートル級の山と同じ。そのため森林限界をとうに過ぎ、散策路周辺には低木しか育たない。散策路は小石のゴロゴロした登山道と同じだが、展望台は多くの人に踏まれて土がむき出しになっていた。
僕は足が悪いせいもあって、風景の綺麗な場所では立ち止まり、高山植物を見つけては立ち止まり、急坂があると足をかばい、通常で歩く場合の2倍の時間を掛けて歩いた。でも、それだけに十分、紅葉と旭岳の自然を楽しんだ。周遊コースの途中、旭岳頂上へ登るコースと愛山渓方面の縦走路との分岐があるが、愛山渓の方へ行く人は本格装備をした人2人だけだった。旭岳頂上へは今の僕の足ではとても無理だが一度は行ってみたいものだ。

歩き始める前に姿見の駅でダウンジャケットを着たが、旭岳はこの日の午後に雨になり、それがそのまま今年の初冠雪になったそうだ。歩いていてもダウンジャケットを着なければならなかったほど寒いというのも分かるだろう。

帰りのロープウエイにもすぐに乗れたが、ロープウエイが下るにつれて紅葉が濃くなっていくのが分かる。ロープウエイ乗り場の奥には勇駒別湿原というのが広がっている。ここは森林限界よりも下なのでナナカマドや白樺などの高木も紅葉していた。この紅葉が綺麗なので行ってみたが木道が水に浸かってしまっている所もあった。でもこのあたりは赤でなく黄色の紅葉が多かった。

旭岳ロープウエイは下りも2~3台は待つというほど盛況、と聞いていたので用心して朝早く出たのだが、行きも帰りもラクに乗れた。
木曜日で外国人観光客も個人客だけで団体がいなかったから良かったのだろう。

もうこの後は旭川空港から帰るだけだが、ロープウエイが空いていたおかげで飛行機に乗るまでの時間に余裕が生じた。そういう時は何度来ても飽きない美瑛周辺を散策。最後に「ゼルダの丘」というところに寄ったが、ここも2012年にはなかった。でもいかにも観光客向けということが分かる作りだった。

今回の北海道の最後に、ケンとメリーの木を目指して走っているときに、マイルドセブンの丘と似た素敵な風景に出会えた。
青い空と緑の大草原。ハイジの音楽が聞こえてくるような美しい大地こそが北海道。いつ来ても、何度来ても飽きることなく、いつも楽しい旅をありがとう。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
5.0
ショッピング
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
レンタカー ANAグループ
旅行の手配内容
個別手配
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