2017/09/19 - 2017/09/19
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j-ryuさん
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☆前回の旅行記◆秋風そよぐ羽鳥湖高原・立矢川の滝◆を堪能した後は
同じ羽鳥湖高原の秋の野の花を愛でてきました。
高原の野の花は今年ほぼ最後になり、花が終われば山々は間もなく紅葉に彩られます。
秋の花や紅葉のネタになると、今年もいよいよ最終章に入ってきたなと実感します。
日中はまだまだ暑い日がありますが山は着実に秋が深まり
紅葉が始まれば紅葉の追っかけで忙しなくなり、あっという間に冬を迎えます。
さすがに正月の話は早すぎるかも知れませんが海外旅行を計画している人は
既に予約済みの方も多いのでワクワク感が深まる頃でもあるでしょう。
その前に今はしっかり日本の美しさや良さを心に焼き付ける時期かも知れませんね。
何だかんだと言っても『日本が一番』だってね(^^♪。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
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☆羽鳥湖高原Map
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2708555,140.0832842,7048m/data=!3m1!1e3羽鳥湖 自然・景勝地
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☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)&ミドリヒョウモン
羽鳥湖高原でサラシナショウマの群生が見頃になってきました。
サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)は全国の低山帯から亜高山帯の草原や林中に自生し、所によっては大群生を形成します。
福島県でもそう珍しいわけではありませんが大きな群生は少なく、ここは数少ない群生地です。 -
☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)
サラシナショウマは他のキンポウゲ科の花と同じようにハナビラはなく蕾の頃シベを包み込んでいたガクは開花後ほとんど落下し花のように見えるのは全てシベの集合体です。
そのシベも受粉すると落花し骨のような形の花序と実が残ります。 -
☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)
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☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)
名前の由来は春先に若葉を2日ほど小川の清流などで、よくさらしてアク抜きをしてから茹でて、おひたしなどの山菜料理にするところから「さらし菜」と名づけられたそうです。
升麻とはこの花又は近縁種の中国名で漢方では根茎を解熱、解毒、抗炎症薬として
身熱、頭痛、咽喉痛、感冒、麻疹、脱肛などに利用するそうです。 -
☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)
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☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)
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☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)&ミドリヒョウモン
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☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)&ミドリヒョウモン
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☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)
雄花と両性花とがあり、花序の先端で実をつけているのが明らかに両性花で
その下の花序は雄花である場合が多く結実はしません。 -
☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)
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☆サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)
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☆シロバナアブラギク(白花油菊/キク科キク属)
羽鳥湖高原の山の土手でシロバナアブラギクが咲き始めていました。
この花を見つけてから未だに判別に自信を持てないでいますが、
色々調べてみても他に全く同じ特徴を持つ野菊が見つからず、
今年もシロバナアブラギクとしておきます(^^); -
☆シロバナアブラギク(白花油菊/キク科キク属)
シロバナアブラギクはリュウノウギクとアワコガネギクの交雑種と言われ、
花色は白がほとんどで、白っぽい黄色も稀にあるそうです。
葉っぱ両種の中間型です。
雑種なので固定的された特徴は無いそうで、リュウノウギクに似ているものもあればアワコガネギクに似ているのもあるそうです。
なんとも都合良く解釈ができる花です(笑)。
※黄色い花はアキノキリンソウ(秋に麒麟草) -
☆シロバナアブラギク(白花油菊/キク科キク属)
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☆シロバナアブラギク(白花油菊/キク科キク属)
名前のシロバナは理解できますが、なぜアブラギクなのかと言うと
江戸時代に長崎ではアワコガネギクに良く似たシマカンギクを油に漬けて傷薬にしていたので、アブラギクと呼んだそうな、
おそらくシマカンギクとアワコガネギクを混同して
アワコガネギクもアブラギクと呼んだのが混乱の始まりだと思われます。 -
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☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
羽鳥湖高原の湿地や小川の淵でアケボノソウが見頃を迎えました。
アケボノソウは北海道~九州に分布する2年草で山あいの湿地や沢のほとりなどの湿った場所に自生します。
1年目は根生葉だけのロゼット(注)で生育し2年目に地上茎を出して花を咲かせ、晩秋には枯れてしまいます。
キレイだからといって採ったり切ったりすると種ができなくなり翌々年からはその場所で花が見られなく恐れがあるので必ず自生地で愛でましょう。 -
☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
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☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
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☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
アケボノソウの草丈は大きいものでは1m近くにもなり、花を含む全体の姿はやや地味な印象ですが、クローズUPすると気品のあるとても美しい花で大好きな花の一つです。
名前の由来は花びらの先の小さな黒っぽい点々と
黄緑色した2つの点(蜜腺)を夜明けの星に例えたロマンある名前です。 -
☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
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☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
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☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
アケボノソウの花びらは通常5弁花ですが
稀に6弁花や4弁花もあります。
四葉のクローバーみたいに運だめしに探すのも面白いかも(^^ゞ。 -
☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
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☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
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☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
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☆アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
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☆オヤマリンドウ(御山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
オヤマリンドウは中部地方~東北南部の亜高山~山地の湿った草地や湿地に自生します。
ライトブルーの花が上部にまとまって咲き葉脈の3本線が特徴です。
良く似たエゾリンドウは花が何段にも咲くのが特徴と言われますが
オヤマリンドウも株によっては2段に咲きます。
逆にエゾリンドウでも上部にしか咲かない株もあるのでこの違いだけでは判別になりません。
花色はエゾリンドウの方が濃い青のように見えます。 -
☆オヤマリンドウ(御山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
磐梯吾妻の一切経山登山道で。
オヤマリンドウと良く似ますがエゾオヤマリンドウはエゾリンドウの高山型と言われます。
オヤマリンドウの葉脈は3本ですがエゾオヤマリンドウは1本です。 -
☆オヤマリンドウ(御山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆オヤマリンドウ(御山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆オヤマリンドウ(御山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆オヤマリンドウ(御山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)は日本各地や台湾・東アジア北部・樺太・千島に分布する多年草で主に山地の湿原・湿地、湿った草地などに生育し、花の形が家紋の梅鉢紋に似ているのでウメバチソウと呼ばれています。 -
☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
家紋の梅鉢紋と言えば菅原道真が有名ですね。
道真が家紋に梅の花を使った記録はないそうですが梅の花をこよなく愛したことで知られ陰謀により福岡太宰府に流されたおりには
『東風吹かば匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ』を
詠んだとされています。 -
☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
藤原道真の死後、疫病や異常気象など不吉な事が続き
これを「道真の祟り」と恐れ
醍醐天皇の勅を奉じ大宰府に安楽時天満宮を建立しその霊を護めたそうです。
その後、大宰府天満宮は学問に秀でた道真にあやかり学問神様として
厚く信仰され全国に天満宮が分詞され、シンボル的梅鉢紋があやかり家紋とした家が多くなったそうです。 -
☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
ウメバチソウには糸状に裂開した仮オシベと団子状のオシベがあり
まず仮オシベが開き、その後本当のオシベが1本ずつ開いていくユニークな花です。
この仮オシベがとても美しく、人間が見ても惚れ惚れしますが
虫たちもついおびき寄せられます。
でも、美しいという感覚はあくまで人間の想いで
昆虫にすれば蜜のようで美味しそうに見えるのでしょうね(^^ゞ。 -
☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
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☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
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☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
オシベはまだ閉じた状態です。 -
☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
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☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
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☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
背後の青い花はオヤマリンドウ。 -
☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
オシベの1本が開いていますね。
順繰り開いていきます。 -
☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
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☆ウメバチソウ(梅鉢草/ユキノシタ科ウメバチソウ属)
全体的に咲き始めの花が多く
オシベが閉じているものが多かったです。 -
☆東伶人草(キンポウゲ科トリカブト属)
羽鳥湖高原の森の中でアズマレイジンソウが見頃になりました。
東伶人草(キンポウゲ科トリカブト属)は猛毒のトリカブトの仲間で
本州の中部以北に分布し、おもに山地の林内に自生します。
草丈は50~80cm、花は2cmと他のトリカブトに比べると小さく華奢で
花色はややくすんだ藤色です。 -
☆東伶人草(キンポウゲ科トリカブト属)
関東以西に分布するレイジンソウとよく似ていて
頂がく片や花柄に生える毛が真っ直ぐか(レイジンソウ)
曲がっているか(アズマレイジンソウ)で区別するそうですが
二つ並べて顕微鏡で見比べないと分かりません。
これらは分布域からするとおそらくアズマレイジンソウだと思われます(^^);。
伶人とは雅楽を奏する人。楽人(がくにん)のことで、
花がその伶人のかぶる帽子に似ているので付いた名です。 -
☆オクトリカブト(奥鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
山奥の渓流沿いや林内、沢筋など湿ったところに自生し高さは0.6m~2m、林縁や斜面では斜上し、草原では直立し葉は5~7裂しますが他のトリカブトのように細長く切れ込まず葉っぱ全体にやや丸みがあるのが特徴です。
ヤマトリカブトと自生地がかぶり、葉が微妙に違うだけで花は殆ど同じなので見極めはとても難しいので区分けする必要がないかも(^^);。 -
☆オクトリカブト(奥鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
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☆オクトリカブト(奥鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
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☆白花オクトリカブト(奥鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
白花のオクトリカブトが咲いていました。
今までも日当たりの悪い場所で白っぽい花はありますが
純白の花は貴重です。
毎年同じ場所で見られるので今年限りの突然変異ではなく
白花が固定化された株だと思います。 -
☆白花オクトリカブト(奥鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
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☆トリカブト見分け方
①ヤマトリカブトの葉は葉の基部2/3まで(b)5~7に中裂又は深裂。
全体のシルエットはやや細長い5角形。中央の裂片の一番幅広いところは(c)中央か、それより基部に近い(aがオクトリカブトよりが長い)
②オクトリカブトの葉は葉の基部2/3くらいまで(b)5~7中裂し葉全体のシルエットは丸味がある。
中央の裂片の一番幅が広いところ(c)は中央より先端に近い(aがヤマトリカブトより短い)
③ツクバトリカブトの葉は葉の基部まで全裂し(b)、草丈も葉もオクトリカブトやヤマトリカブトより小ぶり、花はどの種もほぼ同じで見分けは難しい。
④アズマレイジンソウは全体に細身で花も明らかに違うので見分けは容易。 -
☆ヤマトリカブト(山鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
ヤマトリカブトも見頃になってきました。
ヤマトリカブトは中部~東北南部に分布し山奥の渓流沿いや林内、沢筋など湿ったところに自生します。
高さは0.6m~2m、林縁や斜面では斜上し、草原では直立し遠目はオクトリカブトとあまり見分けが付きません。
葉は5~7裂しますがオクトリカブトの葉は全体に丸みがあり深列する葉と葉の間にあまり隙間がありませんが
ヤマトリカブトは深裂する真ん中の葉がやや長めで葉と葉の間に隙間があります。 -
☆ヤマトリカブト(山鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
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☆ヤマトリカブト(山鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
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☆オケラ(朮/キク科オケラ属) 両性花
林縁ではオケラが見頃になっていました。
オケラ(朮/キク科オケラ属)は本州以南、朝鮮・中国に分布する多年草で明るい草原や林縁などやや乾燥ぎみの所に生育します。
新潟、富山、高知など19都府県では絶滅危惧種に指定され福島県でもそう多く見られる花ではありません。
町内の里山にもポツポツとあるのですが手入れが良すぎる里山だと下刈りされる場合が多く見られない年もあります。
オケラには雌花だけが咲く雌株と両性花が咲く両性株があります。 -
☆オケラ(朮/キク科オケラ属) 両性花
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☆オケラ(朮/キク科オケラ属) 両性花
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☆オケラ(朮/キク科オケラ属) 両性花
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☆オケラ(朮/キク科オケラ属) 両性花
両性花は咲き始め青っぽい花柱のオシベだけですが
時間の経過と共にオシベの真ん中からメシベが伸びてきます。
ようするに一つの花柱に雄雌が同居していて
雄の機能と雌の機能の時差で機能する『雌雄異熟』と言うわけです。
雄が先に先熟するタイプを雄性先熟(ウメバチソウ、ゲンノショウコ、アカバナ)雌が先に先熟するタイプを雌性先熟(ショウジョウバカマ、ミズバショウ、コブシ)と言うそうです。
これに当てはめるとオケラの両性花は雄性先熟のようです。
この雄性先熟の時に花を見ると雄株&雄花に見えるかもしれませんが
ほとんどはその後メシベが伸びてくると思われるのでオケラには雄花だけの株や花は無いのかも知れません。 -
☆オケラ(朮/キク科オケラ属) 雌花
これで◆秋風そよぐ羽鳥湖高原の野の花◆おしまいです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして『いいね』もありがとうございます。
j-ryu
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