長崎　丸山遊郭跡を歩く

2017/09/08 - 2017/09/08

急な出張で長崎へ日帰りで行ってきました。
これまでも数回東京から日帰りで出張しましたが、当然のことながら業務出張ゆえ空港・オフィス・飲み屋以外を訪れる時間などなく、味気ないものでした。
今回は帰りの便が20時（金曜の長崎・東京便は直前ではとれませんので旅行を考えている方はお早めに）たまたま用事が短くすんで16時にはリリースされたので、隙間時間を利用して予てから訪れてみたかった出島と、竜馬も遊んだであろう丸山遊郭付近を散策してきました。
出島はテーマパークのようで一時間くらいかけましたが、オランダから来て出島から外にはめったに出てはいけなかったそうで、こんな狭いところにいかに商売といえど何年も押し込められて、楽しみといえば遊女しかなかったのによく耐えられたな、と思いました。ちょうど読んでいた佐伯泰英の時代小説の舞台が長崎でここも登場しとても興味深く見学できました。
さて、次は徒歩で丸山遊郭跡へ向かいましたが、地図にたよったばかりに間違えて唐人屋敷跡に着いてしまいましたが、八百屋の親父さんらしき人に行く方法を聞いたら親切におしえてくれました。私の住む横浜にも大きな遊郭街が昔あって、なんとなく興味がわき、いく先々で花街の名残がある建築物を写真で残しておきたいと思い数か所そうしたところに行ってみましたが、丸山遊郭といえば江戸時代の三大花街（東京の吉原、京都の島原、長崎の丸山）と言われた場所ですので、期待が高まりました。
最後は眼鏡橋まで歩き、そのまま長崎駅前の県営バスターミナルまで休みなく歩いて約二時間半の街歩きでした。（かかとが痛い）

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JALグループ 徒歩

まずは仕事の打ち合わせを兼ねて長崎駅近くの中華料理屋で特製ちゃんぽん800円を賞味。具が多くクリーミーなスープに麺が絡まり旨かったあ。（カウンターの鍋で温めているおでんも試せばよかった）。

中華 大八 グルメ・レストラン

JR長崎駅で。気温は30度超えてるはず、とにかく暑い。でも天気は良くて空が青くきれい。

文明堂らしい。

出島に着きました。

出島 名所・史跡

出島 名所・史跡

商館長（カピタン）の部屋

出島 名所・史跡

和洋折衷とはまさにこのことか。

出島 名所・史跡

こうした古い感じ、たまりません。

出島 名所・史跡

間違えて着いた唐人屋敷跡。

唐人屋敷跡 名所・史跡

福砂屋総本店に到着。カステラはあとで買うとして暗くなる前に丸山遊郭跡へ向かいます。

福砂屋 長崎本店 専門店

有名な丸山町の交番。その先を見ると。

有名な料亭「花月」がありました。ここは坂本龍馬の亀山社中も利用していたそうです（約30年前にも来たことを思い出しました）昔とちっとも変っていません。

花月 グルメ・レストラン

「花月」でもう一枚。ただの観光客はここまでしか入れません。

花月 グルメ・レストラン

ここは「長崎検番所」といって花街で芸者の取次をやっていたところだそうです。んー、さすが長崎、風情があります。が、周囲は新しい建物ばかりで、本当にこの通りがメインストリートだったとは思えない風景です。でも、ちらっと横の路地を覗いてみたら、、、。

いい感じの路地であり坂道がありました。この古っぽさ、朽ち感、まさに昔の花街の香り、栄枯盛衰な感じがしてきました。

タイムスリップしそうです。

横の石塀も歴史を感じさせます。

その先までずっと上っていくと鳥居がありました。たぶん、ですが梅園身代わり天満宮かと（地図であとで見たらそう書いてあったので）。

そのちょっと下にこの風格のある建物がありました。こんな贅を尽くした建物をあまり見たことがありません。やはり長崎、歴史の街です。きっと探せばもっと多くの味わい深い和風建築が残されているんでしょうね。
今度は出張ではなく、最低2泊三日できておなか一杯になるまで散策をしたいと思いました。

もう帰りのバスまであまり時間がないので駅に向かって急ぎます。
カステラは買わねば。夜八時までとさっき店先にいた店員さんに聞いていたので安心して中に入ると4人くらい丁寧な店員さんがいて他に客はおらずちょっと緊張。一番安いのしか買わないのにとても丁寧にお辞儀され恐縮です。さすが老舗、教育が行き届いています。

正面が思案橋だったんですね。（一泊してのみに来たかったけど今回は無理！）

途中にまた乙な飲み屋街発見。急いで入るが、まあなんとかなろう、ということで進みます。

Oh, ここは今は無き香港の九龍城か？？？

なんかいいね。やっぱり帰りたくない。こんなちっちゃな酒場がごちゃごちゃあるなんてちっとも知らなかった。余裕あれば絶対にはしご酒です。

これで酒場写真はおしまい。

最後の一枚は、眼鏡橋。何度も来たけどこの風景を見ずして帰れないので。
地元のファミリーが橋の下で水遊びしてました。長崎、のどかでいいですね。でもやっぱり天婦羅か旨い刺身で一杯やってから帰りたかったなあ。