夏の利尻島ハイキング　~利尻富士と沼と湿原と植物とアザラシと海~　3日目

2017/08/21 - 2017/08/23

利尻･礼文島旅行の3日目は利尻島の姫沼、オタトマリ沼、南浜湿原、仙法志御崎公園、沓形岬の順に観光。沓形ターミナルで昼食をしたら、午後には利尻空港から新千歳、羽田と飛んで帰宅です。

利尻島でもっとも美しいと思ったのは姫沼の景色です。逆さ富士のように水面に写る利尻山。この日も天気が比較的よく、利尻富士の頂上はときどき雲がかかったものの、よく見えました。

利尻空港14時36分ANA　→　15時25分着　新千歳　乗り継ぎ　17:00発　→　羽田18:36着　

エリア 利尻島(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: ANAグループ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

利尻島の「ホテルあや瀬」の朝食です。バイキングではなく、セットされた朝食です。

ホテルあや瀬 宿・ホテル

牛乳とヨーグルトもついています。

今日は8時45分出発です。天気はまずまず。

最初は島の上（北）のほうにある姫沼です。鴛泊港からもそれほど遠くない場所です。

バスに乗ってまもなく到着。ガイドさんに連れられて坂を上っていきます。

姫沼 自然・景勝地

橋を渡ります。オモベツ川にかかる「想い出橋」。

やってきたこの場所、見た途端に「わあ、きれい!」と叫んでしまいました。緑色の静まった水の美しさ！逆さ利尻富士も見えています。

大正時代中期の1917年に、既にあった3つの小沼をせき止め、湧水を利用して水位を上昇させて造られたという、いわば人造湖だそうです。

姫沼は周囲800mで、20分ほどで一周できるので、歩いてみます。木道も整備されているので歩きやすい。白い花はショウマかな。

午前中は水面に鏡のように風景が写るのです。写真撮影は午前中がおススメかも。

まさしく絵のような景色。
以前はヒメマスを放流していたので、姫沼という名前になったそうです。

エゾゴマナ

利尻山がよく見えるのがうれしい。歩くにつれて水面の景色も少しづつ変わっていきます。

倒木が水面に出ています。

植物観察も楽しめます。この透明感のある実、宝石のようにきれいです！

大きな倒木の根。

アザミにマルハナバチ。

ヨツバヒヨドリ。

この青い実もきれい。光沢が人工物のようです！

エゾニワトコの赤い実。

エゾゴマナ。

姫沼休憩舎。

黄色の花はハンゴンソウかな。この花は北米からの外来種で、沼の生態系を脅かす恐れがあるというので、駆除対象になっています。きれいな花ではあるけれど・・・。

次はオタトマリ沼にやって来ました。入口の店。

各地のデパートの北海道物産展に出店しているようですね。

オタトマリ沼。

オタトマリ沼 自然・景勝地

正面に利尻山が見えるはずですが、このときは曇ってしまいました。フォトスポットなのに残念。
ここでも沼のまわりを自由に散策します。

雨上がりの蒸し暑く感じる日で、植物の生い茂った道を歩くと蚊がいました。私は刺されませんでしたが、夫が･･･　虫に好かれる人です。

オオルリアゲハがアザミの蜜を吸っています！

ひらひら動くので、なかなかピントが合いません。

チシマアザミをよく見ました。

オタトマリ沼のあたりは湿原になっています。海の水際の爆発的な噴火で炸裂火口ができ、そこに堆積物がまわりを取り囲む丘を作り、くぼ地に水がたまって湿原ができたそうです。

南浜湿原です。国道108号線沿いにあります。低地にありながらも水苔の発達した貴重な場所だそうです。ガイドさんの説明を受けながら湿原を歩きました。

メヌウショロ沼。

ここは水芭蕉の生息地ですが、時期が終わっているようで、数十センチにもなった枯れた大きな葉ばかりです。

珍しいモウセンゴケ。小さいです。

この白い花の名前は・・・？

エゾ松。幹が黒くてうろこ状になっているのがエゾ松だそうです。この湿原はエゾ松の生息地。

この可憐な花がオニユリという名前。

レースのように透けた葉っぱ。自然の妙ですね。

この大きな実は何だろう？

チシマアザミ。

チシマフウロ

イブキトラノオ。

このピンクの色が湿原の中で目立ちます。

三角の山（ポン山）とアカエゾマツと湿原。

仙法志御崎公園にやってきました。店の前に昆布が干してあります。

仙法志御崎公園 動物園・水族館

店にあった昆布の説明。

天然利尻昆布はけっこういいお値段。

バスで海岸線を走っているときに見えた人面岩。

仙法志御崎公園の碑。

これはそばの看板の写真。晴れていたら利尻山がこんなふうに見えるはず。

海岸に下りていきます。

仙法志御崎はごつごつした岩の海岸。

ここには２頭のゴマフアザラシが飼われています。水族館から借りているのだそうです。かわいくて癒されました。このアザラシを見に来るだけでも楽しいな～　確かに客寄せになります。

100円で餌を買って、あげると寄ってきます。人なつこい。私たちは見ているだけでしたが。

瞑想中? たまたま目を閉じたところ

海岸の一角がプールのように囲われています。

かなりのスピードで泳ぎ回っています。

生き物っておもしろいですね。見ていると飽きません。

昆布がゆらゆらしているのが見えます。

キタノコギリソウにチョウ。

昼食は沓形ターミナルにある食堂かもめ。２階でいただきます。

ここでの昼食は、各自、自由に注文することになっていましたが、混むと出てくるまでに時間がかかるので、3日前までに予約注文のおススメが旅行会社からありました。それで海鮮定食（1,800円）を注文しておきました。
店のご主人が漁師で、自分で取ってきたそうです。ホッケがおいしかった。ただ、タコは固くて噛み切れなかったのが残念。

沓形ターミナル食堂 かもめ グルメ・レストラン

入ったときには、もう食事が並んでいてすぐに食べられましたが、前もって予約しておいた人は多くなかったようです。

食後はターミナルの辺りを歩いてみます。このときは晴れて、利尻山がよく見えました。

沓形岬。このあたりは公園になっています。

沓形岬公園 公園・植物園

灯台があります。

海岸をしばし眺めて・・・。
これで利尻島ともお別れです。これからバスに乗って空港に向かいます。

利尻空港の２階の展望デッキからは、飛行機の着陸がよく見えます。搭乗口に入ってしまうと、展望デッキから見られませんので、飛行機の着陸を見てから、搭乗口に行っても間に合うようです。
添乗員さんが飛行機の到着時間を教えてくれたので、デッキで待つことにしました。真正面に利尻富士が見えて、とてもいい風景です。

到着のアナウンスがあって、慌ててカメラを取り出している間に、あっという間に飛行機は着陸してしまいました。いい瞬間は取れなかった！この写真は着陸して少し進んだところ。

カーブを曲がって、こちらに向かって来ます。

やってきた飛行機がとんぼ返りで、新千歳に向かうのです。乗客が降りたら、しばらくして私たちが搭乗口に並んで、この飛行機に乗ります。

さあ、搭乗です。

利尻島ともお別れです。定刻の14時35分出発で、新千歳には定刻の15時25分に到着。新千歳は出発が17時なので、お土産を買ったりして時間を過ごす。
ほとんど物欲のない我が家なので、夫は島の花の写真集を１冊購入。息子と私はばらまき用お土産の「白い恋人」とロイスのチョコを数個購入。これらは、ほぼ自分で食べることはありません（笑）。

北海道はお土産が多い！？手荷物は一人１個のはずですが、お土産が増えてしまいました。他の乗客も同様なようす。
座席の上の荷物入れに入らなくて、CAさんは荷物を分散させるのにだいぶ時間を使っていました。細身の若い女性たちなのに、重そうな荷物を頭の上に持ち上げるのは大変そう、と思いながら見ていました。
羽田には15分ほど遅れて、18時50分頃到着しました。
トラブルもなく無事に旅行を終えて、大満足です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （4）

• rinnmamaさん 2017/10/10 13:23:29

  離島に絞った観光

  yoshieriさん、こんにちは
  
  今年の夏は不安定な豪雨があったり大変でしたが、天気には恵まれた方ではないですか？
  利尻富士もバッチリ見れて良かったですね！
  
  私はS４７年以来、北海道というより、日本各地の旅はしていないのですが、利尻富士登りました～
  ６月でしたが所々に雪渓が残り、一人で登り出したのはいいのですが、途中で下山の男性２人以外、誰とも会わず途中で引き返そう・・引き返そうと思うのですが、山頂が見えてたら引き返せずに山頂にたどり着きました。
  
  山頂に２名の女性の方がいらしたので、お互いに写真を写しあってから、その方達より先に下山・・何かあったら見つけて頂けるかな～なんってね！（苦笑）
  頂上からの礼文島も綺麗でしたよ＾＾
  
  姫沼・・当時からあったでしょうか？
  とにかく、車がないと不便ですから行けていないのでしょう。。
  素敵な場所ですね＾＾
  やはり、ツアーでないと行けない場所かもしれません。
  
  礼文島はYHの人たちと自転車で巡りました（８時間コース）
  スコトン岬も桃岩も行きました。
  桃岩から登った利尻島を見たとき、結構高いので自分ながら頑張ったな～と
  思ったものです。
  
  離島観光はどうしても後回しにしがちですが、yoshieriさんは自然派ですから
  良いチョイスをなさいますね！
  次は天売島は如何ですか？（此処も自転車出回りましたが）
  
  北海道も鉄道が廃線になっていく一方ですから残念ですよね・・
  私も来年に向けて候補地を絞り込んでいこうかな～と思いながら、yoshieriさんの旅行記を拝見させ頂きました。
  有難うございました。
  
  最後に大好きなウニ・イクラも食べたいな～と羨ましかったです（＾＾）

  yoshieriさん からの返信 2017/11/13 14:46:29

  Re: 離島に絞った観光

  rinnmamaさん
  こんにちは！　お返事遅くなりまして、すみません。
  
  なんと利尻富士に一人登山なさったことがあるんですか！
  登山となるとなかなか大変だったでしょう。一人は何かあったときに心配ですよね～　さすがrinnmamaさん、若い頃から心身ともにたくましいなあ（笑）
  
  姫沼は3つの沼をせき止めた人造湖ですが、大正時代からあったそうですよ。利尻島はやはり車でまわったほうが効率がいいでしょうね。
  
  天売島。名前は聞いたことがあるけれど場所がわからず、グーグルで調べてしまいました。利尻･礼文からも意外と近いんですね。よさそうな所ですね。
  次に離島に行くとしたら、私は隠岐あたりでしょうか。テレビのトレッキングで見た雄大な風景が忘れられません。
  
  普段、人口密集地に住んでいるので、どうしても人のいない所に行きたくなってしまいます。それが離島ということになるのかしら･･･。歴史や文化の感じられる都市も大好きですよ。
  
  立冬を過ぎて、寒さを感じる季節になってきました。この季節ならではの旅を楽しんでくださいね。
  
  yoshieri
  
  
  

• 白玉さん 2017/09/07 22:00:54

  雄大でかつ神秘的

  yoshieriさん、こんにちは。
  
  北の離島旅楽しませていただきましたよ。
  中日に雨がふってハラハラしましたが、最終日に、雄大な利尻富士をはっきりと見ることができて本当によかった!
  
  植物の写真もとても素敵でした。
  南の島の明るい花々もよいけれど、ひっそりと控えめな感じの北の花々も良いですよね。
  写真越しに、澄んだ空気とか、良い感じの「気」が伝わってきましたよ。
  良い「気」をたっぷりチャージして、運気アップですね!!!(笑)
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白玉

  yoshieriさん からの返信 2017/09/07 22:25:29

  RE: 雄大でかつ神秘的

  白玉さん　こんばんは！
  
  いつもありがとうございます。
  
  > 北の離島旅楽しませていただきましたよ。
  > 中日に雨がふってハラハラしましたが、最終日に、雄大な利尻富士をはっきりと見ることができて本当によかった!
  
  利尻富士は見えないことも多いと聞いていたので、美しい姿を見ることができて幸せでした！
  
  > 植物の写真もとても素敵でした。
  > 南の島の明るい花々もよいけれど、ひっそりと控えめな感じの北の花々も良いですよね。
  > 写真越しに、澄んだ空気とか、良い感じの「気」が伝わってきましたよ。
  > 良い「気」をたっぷりチャージして、運気アップですね!!!(笑)
  
  花の写真は一眼レフで撮ろうと、重いカメラを持って歩いたのですが、
  集団行動ゆえ、ピントも合わないうちに急いで撮ってました。
  後で見たら、ボケたのが多かった〜（笑）
  
  運気アップで、大阪、名古屋に行けますように！（言霊）
  
  yoshieri