ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」　横浜市開港記念会館、横浜赤レンガ倉庫1号館編

2017/08/22 - 2017/08/22

３年に1度開催される現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」が開催されている。
今年のタイトルは「島と星座とガラパゴス」で、「接続」と「孤立」をテーマに、相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況を考察する。現代アートは、世界の紛争や難民・移民の問題、ポピュリズムに目を向けている様だ。
現代アートを観賞すると、？？？と言うのも有るが、単純に面白い。
今回は、映像を駆使した作品が多くなった気がした。

本旅行記は、横浜市開港記念会館、横浜赤レンガ倉庫1号館編です。

ヨコハマトリエンナーレ2017　横浜美術館編は以下です。
http://4travel.jp/travelogue/11274087

2011年の「横浜トリエンナーレ」の旅行記は以下です。

横浜トリエンナーレ２０１１ 横浜美術館、新・港村
http://4travel.jp/travelogue/10610008
横浜トリエンナーレ２０１１（その２）　日本郵船海岸通倉庫会場、黄金町バザール会場
http://4travel.jp/travelogue/10613956

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0

• 交通手段: 私鉄

横浜美術館から

ヨコトリの後半は、横浜美術館から横浜市開港記念会館へ。
会場間無料バスで行こうかと思ったが、待ち時間が長いので諦める。

横浜美術館 美術館・博物館

みなとみらい駅→日本大通り駅

駅には横浜ベイスターズ応援ポスター。横浜ベイスターズ、今年はＣＳ進出なるか。

横浜市開港記念会館

横浜三塔として知られる、横浜市開港記念会館はジャック(1917年竣工)。
ヨコトリの入り口は右側の地下への階段で、分かり難い。

横浜市開港記念会館 名所・史跡

柳幸典　「Project Godzilla」　

真っ暗闇の地下に案内されて出てきたのは、瓦礫の山からゴジラの目がギョロリ。

ゴジラの目

気持ち悪い！
ゴジラの眼は映像でギョロリと睨む。

横から

こんな瓦礫の山で。
ゴジラはビキニ環礁の原子爆弾研究で散布した放射能を浴びて誕生した。
ゴジラが誕生するような世界にしてはいけない。

？？？

何だろう。
日本国憲法が表示されると思ったら・・・

朱い電光掲示板は

何やら英文のメッセージ。メッセージが変わるのか？

これも？

何だろう？

横浜赤レンガ倉庫1号館へ

本日3つ目の会場。開港記念会館からは歩いて向かう。

大桟橋には今日も客船

ぱしふぃっくびいなす。
総トン数　26,518トン
全長　182.9 m
「 夏の横浜・名古屋ワンナイトクルーズ」

横浜三塔

像の鼻テラスの向こうに、ジャックに続いてキングとクイーンが見える。
「キングの塔」～神奈川県庁本庁舎(左）
「クイーンの塔」～横浜税関本関庁舎(右）

横浜赤レンガ倉庫1号館

ここの３階、２階に展示。

横浜赤レンガ倉庫 名所・史跡

小沢剛　「帰ってきたK.T.O」

小沢剛の帰ってきたシリーズ。
暗闇に、テーマに沿った映像が流れ、絵が回りを囲む。

壁にかかった絵は

横浜生まれの伝説的な思想家・美術史家　岡倉天心を蘇らせる。

絵の説明

望みを　無くした　ことは　あるか
　裏切られた　ことは　あるか
　逃げ出した　ことは　あるか
たどり着いた　そこはインド

路面電車の　窓から　街を　見ていた
寺のプロサード(食事）をありがたく　右手で　食べた
像に　揺られて　東洋の　理想を　探していた
この地でも　志ある　青年たちに　希望を説いた

ダゴール邸に　吹き抜ける　爽やかな　風の中で
熱病よりも　熱い　喧騒の　雑踏の中で
いつしか　自分を　取り戻していた

未来の　表層の　その奥を　見たか
未来の　人々の　心の内を　見たか

声高に　正義を　唱える権力者たちを　見たか
再び　出会った地球は　寂しさに　満ちていた

思い出さないのか　ここは昔と　よく似ている
この荒廃を　修復する　女?黒　を　何百年でも　待とう
そして　多様な　世界と　自分に　向かい合いたい

(注）女?黒（じょか、?靭音: N?・wa）は、古代中国神話に登場する人類を創造したとされる女神。（ウィキペディア）。

クリシチャン・ヤンコフスキー　「重量級の歴史」

なにやら重い彫像を力を合わせて持ち上げている。

持ち上げたか

映像も流れる

クリシチャン・ヤンコフスキー

ストレッチしているのが絵になるのか。

クリシチャン・ヤンコフスキー

映像を見ている見物人が絵に成っている？

宇治野宗輝　「プライウッド新地」

古い電化製品・調理器具・工作機械、自転車、車の部品とギターで演奏する。

自転車が演奏している

がちゃがちゃの音楽がまた凄い。聞かせられないのが残念。

映像も流れる

工作機械も演奏

プラバワティ・メッソパイル　「yt/thirty six」

瓦が並んでる。

照沼敦朗　ミエテル　ノゾム君の夢製造伝奇

これは大きな絵。
拡大して細かいところ見ると面白い。

所々に映像が有る

アップして見て行く。白黒なのは夢の中か。書かれている文言が面白い。
屈折異常レーン、愛される夢指差し呼称、頭の中発売中・・・

これも映像

想像の産物・・・

映像

なにやら冷蔵庫を開けている。
開けたらすぐに閉めて、メガネ教会、まだまだ・喫茶店

映像

疑眼売買、居酒屋眼杯、・・

訳ありパラダイス、変態を形に、ピント合わせは君と・・・

照沼敦朗　「ミエナイ　ノゾミちゃんの視界コンプレックス」

こちらは大きな映像。
白黒の世界とは打って変わったカラフルな世界。
ノゾミちゃんらしき子がうろうろしている？

キャシー・プレンダーガスト　「フジデリック」

液体を流したような年輪みたいな文様。

キャシー・プレンダーガスト　「アトラス」

100点も飾ってある。

ヨーロッパのロードマップみたいだ

黒く塗って白い点がポツポツと。土地勘が無いのでどこの地図だか分からないが。

青山悟

時空の歪みー刺繍とモリスと個人史と

時間軸の考察

自然環境、社会環境、政治、紛争。
自分たちの想い描いていた未来から軌道がずれてきているのではないかということ。

青山悟　「フランス大使館へ(２００９年１１月４日）／パリ）

裏側の絵は？

青山悟　「政治家とひなげし（ラガルド）」

裏側は

表と裏の関連は？時空の歪み？

小西紀行　「無題」

なんとも独特な絵。

反対側から

顔とか腕がＶ字で強調？

抽象画？

未来の入場券

2015-
「Don't Follow tha Wind」展の入場券５６枚セット

見に行くことの出来ない展覧会

ＶＲで観賞して見た

ダンボールなどから覗いてみた。帰宅困難区域の映像が、360度見ることが出来る。ＶＲで見に行くことが出来たか。
ＶＲを見る私たちも作品の一部かな。

赤レンガ倉庫前は

十分にヨコトリを堪能したら、アフリカンリゾートが目の前に。

ハンモックでビーチ気分

みんな楽しく飲んで食べて

ビールを一杯

ヨコトリで疲れた頭を冷やした。

みなとみらいは秋の気配

これで、ヨコトリとはお別れ。
密度の濃いトリエンナーレだった。
次は、2020年。