2017/06/01 - 2017/06/02
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ノーーウォリーズさん
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チベット大横断 #3、長年の念願かなってのチベット・エベレスト・カイラス巡礼に行ってきました。エベレストベースキャンプで眺めを楽しんだ後は他の殆どのグループはラサへ戻りますが、私たちのグループは更に西へ向かい西チベットのカイラスを目指します。更に900kmの道のりが待っています。ここはヒマラヤ山脈を並行して走る道のため晴れていれば、ヒマラヤ山脈を東端から西端まで一度に見ることができて、絶景の景色が続きます。この区間は標高4500mより下がる事はなく、正に世界の屋根を横断です。
私にとってカイラスへの道のりは10年以上前のバックパッカー旅のイメージです。チベットに闇で入域し、トラックをヒッチハイクし、道なき道の悪路を越え、闇に隠れて検問を越え、寒さと高山病に苦しみながら辿りつく場所という過酷なものでした。そのため、カイラスは遠い遠い場所に思っていました。しかし時代は2017年、状況はずっと改善してツアーなら簡単に辿りつけるようになりました(逆に言えば昔のように闇入域はほぼ不可能で、面白みがないともいえますが)。不思議なもので、今でもGoogleでカイラスを検索すると昔の過酷な旅のものばかりで、最近カイラスに行ったのは殆ど見つかりません。4travelでも10年ぶりの旅行記です。現在のカイラスは時間さえあれば、以前よりずっと簡単に行くことができます。
- 旅行の満足度
- 4.5
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チベット7日目、エベレストベースキャンプを出発しカイラスを目指します。本日のドライブはサガまで450km 10時間の旅程です。ツアーの車はランドクルーザーの様な4WDではなく、ご覧の様なトヨタの普通のミニバスです。ちなみに今回は参加者8名、ガイド、ドライバーの計10名で20人乗りのバスなので詰め込まれることもなくとても快適でした。ちなみに、ダッシュボードの上にはカメラがあり、バスはGPSで絶えず場所と速度が記録されています。なので車内の様子はすべて公安に監視されています。
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エベレストベースキャンプを出発した後、しばらくは同じ道を引き返します。パングラ峠 Pang-la 5050mでは昨日は雲に隠れてあまり見えなかったエベレスト Mt Everest 8848mも写真中央に良く見えます。右端はチョーオユ山 Mt Cho-Oyu 8153m、左にはマカルー山 Mt Makalu8481mも見えます。パングラ峠の道は舗装されたばかりで普通のミニバスでも快適に登れます。ここがヒマラヤ山脈の東側で、この後はヒマラヤ山脈を左に見ながら西に向かいます。
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フレンドシップ・ハイウェイに戻るとネパール国境方面の西へ向かいます。砂漠の様な乾燥した景色が広がります。
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オールド・ティンリー Old Tingriの街。西チベットの典型的な街の雰囲気です。この日、唯一見かけたまともな街なので、少し早いですがランチ休憩。
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エベレストはこの辺りのフレンドシップ・ハイウェイからでも見えます。チョーオユ山が右側にすぐ近くに見える中、エベレスト山も左側に写っています。
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この辺りではチベット寺院の廃墟が良く見かけます。写真のチベット村の丘の上にもそれがあります。かつてチベット文化が栄えていたけど、ネパールによって滅ぼされたとの事。
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フレンドシップ・ハイウェイはネパール国境のザンム Zhangmuまで続きます。2017年5月現在、ネパール国境のザンムは地震のため通行止めで、その代わりに西側にあるキーロン Kyirongという場所で国境が通過可能です(しかし地元民のみで、外国人には非開放)。西チベットへ向かうためフレンドシップ・ハイウェイの途中で右折しますが、この道はネパール国境のキーロンに通じるもので、そのためか道の状態は良いです。
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砂漠の中に遠くに雪山が見える景色が続きます。写真はシーシャパンマ Shishapangma 8012mで国境線上でないチベット領内の山で最高峰です。
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ヒマラヤ山脈は続きます。この山の向こうはネパール領のランタン地区です。2015年のネパール地震で一番被害の大きかった地域ですが、この辺りに建物はないのでチベット側に被害の様子はありません。また、ヒマラヤ山脈を挟んで気候も大きく違います。ネパール側は5月は雨期ですが、チベット側はヒマラヤ山脈に阻まれて天気は良いです。山を境に天気が大きく違うのが見て分かるかと思います。
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ペイク湖 Peiku-tsoが見えました。この辺りは人工物などなにもなく、他に観光客もいない秘境な雰囲気になってきました。
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ペイク湖は本日のハイライトです。砂漠の中のオアシスで見事な蒼色をしています。ただし塩湖なので水は飲むことができません。
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この先、キーロンへの道から右に外れるとオフロードになります。右に見えるのはドロルン湖 Drolung-tsoです。ペイク湖と違い、こちらは灰色であまり綺麗ではありません。
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砂漠の様に乾燥しており、やわらかい砂の峠です。カイラスまでの全行程中オフロードだったのはここだけで僅か68kmの距離です。ちなみにラサからカイラスに直接向かえばここは通過しないので全行程が舗装道路です。
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大きな川に突き当たると対岸にサガ Sagaの街が見えてきました。小さな街ですが文明に戻って来た気分です。
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サガはこの辺りで唯一の街、街中は最近整備された漢族の街という雰囲気です。西チベットでは6月の日没は11時ごろのため、何か北極圏に来た気分です。ちなみにサガにもまともなホテルはあり、そのホテルにはホットシャワーと個室トイレはあります。そのホテル以外はオープントイレなので、朝に用は済ませておくしかありません。女性にとってホテルを出ると他に場所がない問題は、西チベットではまだ改善されていません。
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チベット8日目、サガを出発しカイラスを目指します。本日のドライブはカイラスの麓のタルチェンまで450km 9時間の旅程です。チベットというと山の中の険しい道を想像していましたが、西チベットはご覧の様な穏やかな平地が続きます。スピードコントロールが厳しいので時速80キロほどで進みます。
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サガより西の219号線は比較的平坦で舗装状態も良く快適な道です。ヒマラヤ山脈がずっと左側に見えます。この辺りはネパール側はマナスル山周辺ですが、100kmほど離れているので恐らく見えていないと思います。
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トンバ Zhongbaという小さな街を過ぎると、道中で一番のハイライト、砂漠地帯に入ります。砂漠、湖、雪山の組み合わせが見事に融合しています。山の向こうのネパール側はムスタン地区です。
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真っ白な砂漠はチベットというよりシルクロードを思い浮かべます。観光客が砂遊びしています。
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パルヤン Paryangの街からもヒマラヤ山脈は良く見えます。ここでランチ休憩。ガイドによるとこの街がチベットの中でも最も値段が高いそう。他に街がなく皆ここでランチを取るからです。かつてレストランも少なかった時はもっと高く、卵1個が20元もしたそうです。今では野菜入り焼き飯が50元、他では30-40元程なので、今でもここが一番高いです。
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ヒマラヤ山脈はどこでも良く見えて、いくら眺めても飽きません。ネパール側でヒマラヤ山脈沿いに東から西まで行くのは山道を1週間はかかるでしょうが、チベット側は平地のためたった2日です。有名でなくても6000m, 7000m級が山が次々に現れます。
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アリ地区の県境で検問中に見えた「蔵西秘境・天上阿里」の看板。検問はほぼすべての街にあり今日の450km間だけで4箇所はありました。これでも以前よりは減ったそうです。
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五体投地をしながらカイラス巡礼に向かうチべタン。サガダワ祭にむかっているのでしょう。まだカイラスまで100kmもありあと7日ほどしか残っていませんが間に合うのでしょうか。ガイドによると例年はもっとサガダワ祭に向かうチベタンを見かけるそうですが、今年は中国政府が厳しい規制をしているらしいです。実際見かけたのは写真の1組だけでした。
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今日2日目の峠マユム峠 Mayum-la、標高5211m。もうこの高さも普通に感じる様になりました。ここまでくればカイラスはもうすぐです。
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マナサロワール湖 Lake Manasarovar 4560mとナムナニ山 Gurla Mandata7728m の雄大な眺め。この山はチベット、ネパール、インド3カ国の国境のすぐ近くです。ネパール側の西端まで来たことになります。
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東岸から見るとマナサロワール湖の蒼さが引き立ちます。マナサロワール湖はヒンズー教の聖地です。
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反対側の北側を眺めるとついに聖地カイラス山 Mt Kailashが左に見えてきました。この山を訪れるために4日もかけて来たのです。しかしまだ遠いためか、正直言ってここからはナムナニ山の方が雄大に見えました。
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更に西に進むにつれ、カイラス山の雄大さも見えてきました。わざわざ来た甲斐があります。しかし標高5000m辺りから雪が積もっています。今回登る最高地点は約5600mのため、雪山登山も覚悟しなければいけないかもしれません。
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マナサローワル湖の西岸にはインドから来たヒンズー教徒の巡礼者がいます。マナサローワル湖を巡礼することはプジャと呼ばれ彼らにとって一生に一度の大イベントです。
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ヒンズー教の教えでは、マナサローワル湖の水を飲むとすべての罪が許されるそうです。湖は遠くからみると美しいのですが、近くではご覧な感じでとても飲む気にはなれませんでした。
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マナサローワル湖の西岸です。東岸と違って荒々しい印象です。
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そのすぐ近くにはチベット寺 チウ寺院 Chiu Monasteryがあります。山の上に聳える様に建つためよく目立ちます。この辺りは寺は荒廃していることが多く、チウ寺院は建物が残っている貴重な寺です。山の下には湯気が沸いています。
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そう、ここは西チベットで温泉に入ることができるこれまた貴重な場所です。ご覧の建物がそれで入場料60元。
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チウ寺院を見ながら露天風呂を期待していましたが、それは裏切られます。ご覧の様に個室になっておりポンプで湯を湯船にいれるタイプです。あと、お湯の出が部屋によって大きく違うのが難点です。日本の温泉を期待してはいけません。
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そしてようやく聖地カイラス山の入口であるタルチェン Darchenに到着です。タルチェンも昔は小さな村でしたが、最近開発がすすみ立派なホテルも建ちました。いよいよ明日からカイラス巡礼の開始です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- plastic_treesさん 2017/08/13 12:25:05
- congrats!
- Congrats on getting your article featured as a cover story!!
- ノーーウォリーズさん からの返信 2017/08/14 12:55:42
- RE: congrats!
- Thanks, plastic_trees.
No wonder why I see a bit of surge in visitor numbers yesterday.
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