夕方からのブラリ散歩。コロッセオからエマヌエーレ２世記念堂～三年に一度、50代の三人旅

2017/05/19 - 2017/05/19

5月19日、夕方にフィレンツェからローマに着いた私達は駅に近いB&Bに荷物を下ろすと、まだまだローマは明るいのでコロッセオを見に行くことに。
宿の先のブロックには公園 (正確にはマンフレドファンティ広場というそうです) があり、7年前にB&Bで目覚めた朝はここに集う小鳥たちのさえずりが聞こえるという贅沢な気分を味わえたのですが、今回はここの前を通りかかったら、なんとも臭い！友Yは犬を飼ってて散歩も連れてってるので、これはペットの匂いじゃない、と分析。夜な夜な酔っ払いが用を足してるのか、公園側はひどかったけど、通りの反対側の歩道に移動したら匂いはなくなった。公園の柵には用を足しても建物の壁に向かってはしないんでしょう。
そこからすぐにサンタ・マリア・マッジョーレ教会に出ます。
教会前の広場の角の建物の地下１階にスーパーマーケットがあります。何度か利用させてもらいました。
教会前を横切り、とにかく方向的に見てまっすぐ歩いて行くと、坂を上ったり下りたりしているうちにコロッセオが見えてきました。コロッセオが近づくにつれ、観光客が多くなってくるので道は間違ってないとわかります。
コロッセオに坂の上の道路から降りる階段があって、そのあたりにはキョウチクトウがたくさん花を付けていました。
コロッセオに入場するかどうか相談しながら周りを一回りしましたが、あいにくちょっと前に閉まったようで、まだ中に人影は見えましたが入場口らしきところにはもう誰もいませんでした。
それでも、コロッセオの修復の様子や歴史を掲示してあったので、どうやって今の姿になったのかちょっとだけお勉強になりました。
コロッセオの前はフォロ・ロマーノです。ローマのシンボルのような木 (イタリア笠松だそうです) が数本見えます。
7年前は娘とその横を通り過ぎてパラティーノの丘を廻ってサンタ・マリア・イン・コスメディン教会までテクテク歩いたのですが、友Y・K共にあまり真実の口に興味がなさそうなので、フォロ・ロマーノを左手に見ながらフォーリ・インペリアーリ通りを歩いて行きました。
カブール通りを過ぎると右も左も遺跡です。右側の遺跡を見下ろすと、ステージや客席が設置中で夜には何かイベントがある感じです。本当に遺跡だらけ。きっと奈良の人なら共感するんでしょうね。
通りの先にまた巨大な像が見えてきました。ヴィットリアーノ・エマヌエーレ２世記念堂でした。私はここに出ることを知らず歩いていたのでビックリしましたが、以前、路線バスに乗った時に通りかかって見たときよりもずっと大きくて、なんでこんなに大きくなくちゃいけないんだろう？としょうもなく考えてしまいました。
ローマの強大さに圧倒される散歩でした。
もう日が傾いてきたので夕飯を食べて帰ることにしました。
一旦カブール通りまで引き返し、駅方向に向かいます。
夕飯は日本人観光客にもちょっと有名なSantiに行きます。
7年前は「地球の歩き方」を持って行ったので駅に近いこのお店に入りました。娘とカプリ島で食べたリモーネのジェラード
がすっごくおいしかったので、ここでもデザートにリモーネのソルベがあるのを見つけて迷わず即注文！そしてとってもおいし～！
なので、カプリ島まで行かなければ、せめてここのソルベを！
という訳でSantiまでやって来ました。店の前で、おじいちゃんが私達を見るや疑う様子もなく店に招き入れてくれました。
ここは愉快な日本語メニューがあることもあり、日本人のお客も多そうで、おじいちゃんは間違いなく日本人好きだと思います。
友Yがイタリアで試してみたかったアーティチョークと、ローマに来たからには、と、カルボナーラ、ピザ、の３皿とお水、私だけソルベ・リモーネを注文しました。
おじいちゃんが注文を取りに来てくれますが、メモ帳に鉛筆で震える手で書いていくので、うまく書けるか間違えないかこちらがハラハラします。
逆に手元がゆっくり見えるので何を書いてるのかは一通りわかりました。
最後のソルベはうまく通じなくて、不安でしたが、はたして持ってきたのはリモーネタルトでした。
おじいちゃんに「違うよ」と言っても自分で間違えて書いたメモを見せて「これだよ、食べなさい」と言ってきてラチがあかないので、おじいちゃんが去った隙に他のスタッフに、リモーネの、ケーキでなくてシャーベットを注文したんだと説明したらソルベ・リモーネを持ってきてくれました。
おじいちゃんはそれを見て「なんだ、そういう事だったのか」というふうでした。
もう相当のお年だと思います。もう隠居してもいいのに、毎日昼から夜までお店に出て働いているのは生き甲斐なんでしょうね。他人からしたら非効率なようでも、家族経営なのでおじいちゃんの元気の素を奪う事もなく、アットホームなお店です。
料理もアットホーム。カルボナーラはなめらかでなく卵がゴツゴツしてて、日本のお店ではまず失敗作として出されないような感じです。お味は悪くなかったようですが、おしゃれな料理ではありません。もちろん、ソルベ・リモーネはおいしかったのですが。
この店の前は電車が走っています。昼間はそうではないと思うのですが、夜の時間はこの並びの店はどこも前の歩道までテーブルを置いて席を作っていて、座っているお客さんのすぐ後ろや横を電車が通っていくのです。私達は思わず「怖っ！」っと言ってしまいましたが、こちらの人は全然平気のようです。電車の窓から食べてるものを横取りできそうです。車やバイクも通ります。ホコリとか気にならないのかなぁ。
会計はまたおじいちゃんがメモ帳に手書きで一生懸命計算して、合計金額を書いて渡してくれます。なんてアバウトな…と思いますが、なんだかおじいちゃんがかわいくて許しちゃいます。( 合計も多分合ってたし…)
おじいちゃんと写真を撮って帰りました。
帰ってしばらくすると外は烈しい雷雨になりました。道理で暑かった訳だ。

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

白いキョウチクトウがたくさん咲いてましたよ。

遺跡だらけのローマ。
なんだかカモメのような鳥がよく止まっていました。

結構人に慣れているのか、かなり近づいても平気です。
でもエサを狙ったりするようなそぶりもなく平然としてる。

ピザはカプリチョーザだったかな？

カルボナーラは生クリームとか使ってない、素朴なものでした。

アーティチョークの残骸です。
あっさりしていますが、特においしいとも思いませんでした。時期も過ぎていたかもしれませんが…。日本人にとって筍とか、セリなどその土地に住む人が季節を感じて喜んで食す類いのものなんでしょうかね。

念願だったレモンのシャーベット(ソルベ・リモーネ)です。やっぱり来て良かった！

サンティおじさんと恒例の記念撮影。