バスとフェリーで東西横断 美しきシチリアの旅⑤パレルモ～最終地【前編】

2017/07/07 - 2017/07/16

私、主人、主人の母
リュック背負ってバスとフェリーを乗り継いで、
真夏のシチリア東西横断旅行！
いよいよ最終の街、シチリア州都パレルモ

●7月7日
羽田AM0:30発
ドバイ～ローマ 同日昼着 （エミレーツ航空）
ローマ～カターニア 同日18:00着 （アリタリア航空）
●7月8日 カターニア～モディカ（ASTバス）
●7月9日 モディカ滞在
●7月10日 モディカ～パレルモ（ASTバス）
パレルモ～トラーパニ（セジェスタバス）
トラーパニ～ファヴィニャーナ（フェリー）
●7月11日ファヴィニャーナ滞在
●7月12日ファヴィニャーナ～トラーパニ
トラーパニ港～エリチェ（タクシー＆ロープウェイ）
●7月13日エリチェ～トラーパニ
トラーパニ～パレルモ（セジェスタバス）
●7月14日パレルモ滞在
●7月15日パレルモ～ローマ～ドバイ経由～羽田 16日夜着

エリア パレルモ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: エクスペディア

トラーパニからバスでパレルモへ向かいます。
トラーパニ駅からウンベルト広場を抜けた、ジュゼッペ・マッジーニ通りにバス停があり、斜め前の本屋さんでチケットが買えます。

トゥレ・ビリエッティ・ペル・パレールモ・ソーロ・アンダータ・ペルファボーレ！（パレルモ行き片道チケット3枚くださいな！）
この旅で何度も使ったのでしっかり覚えたよ♪

パレルモ行きのセジェスタ社のバスは、午前中は1時間に1本ほど。周りに時間潰せるような所が少ないので、海の方まで少し歩いたバールで一服しました。

2時間少々バスに揺られ、今回旅の最後の地、パレルモに。

今回の家族3人の旅はものすごく長かったような、あっという間のような、キラキラした日々。もう明後日には帰国するんだという感傷的、現実逃避、少しアンニュイな気分。
というより、モディカ、ファヴィニャーナ、エリチェと、大自然や壮大な景色の中にいたので、このパレルモの都会の人の多さ、排気ガスの混じったジットリとした暑さや匂いに、我々はどっと疲れが出てしまったのかも。

昨年も泊まった新市街のB&Bリベルタにまたお世話になります。バルコニーからはポリテアマ劇場が見えます！

ポリテアーマ劇場 劇場・ホール・ショー

お気に入りの共有テラス。小さいながらもキレイに手入れされていて、オーナーのセンスとこだわりが光ります。
眺めがいいとは言えませんが、ビルの裏側やアパートのベランダなどが見え、生活感ある景色が楽しいのです。
スーパーに買い物に行き、今夜は早めに眠ることにしましょう。。

一夜明け、今日はモンデッロのリストランテでランチです。午前中はマッシモ劇場周辺を散策しつつ、無料バスで州立美術館まで行ってみます。

マッシモ劇場 劇場・ホール・ショー

マッシモ劇場の前、暑くてワンチャンものびてます。去年もこのワンチャンいたような気が、、。

無料バスを降りて美術館に向かいます。普通観光ならは王宮方面に行くかと思いますが、時間もあまりないことだし、静かに落ち着いたところがいいだろうと、ちょいマニアックなルートにしたのです。

確かに観光客はほとんど歩いていません。。

工事現場。暑い中本当にお疲れさまです(>_<)

周りは大きな不思議な木々ばかり。このモフモフはなんだろう、、いっぱい垂れています。
植物好きな母さん、かなりワクワク！

シチリア州立美術館です。こじんまりしてるな、、思ってましたが、この後、かなりの広さと延々と続く作品数の多さに、おなかいっぱいになってしまいます。さすが州立美術館です。

シチリア州立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

吹き抜けの2階から眺める迫力ある絵画「死の勝利」。結構な地獄絵です。作者不明だとか。

はーー癒される。。

大きな十字架

アントネロ・ダ・メッシーナの「受胎告知のマリア」。小さな絵ですが、さすがにオーラがあります。

シチリアのおじちゃん達は本当におしゃべり好き(*^^*)

いろんな時代のたくさんのマリア様を見ました。

写真はないのですが、この州立美術館の近くに、とてもかわいいショコラテリアがあり、石壁に囲まれたステキな中庭のテラスでカフェタイムができます。カフェ・フレド（アイスコーヒー＝カフェグラニータ）が美味しかったです！キレイなカフェでも、コーヒーはどこも1€位かそれ以下と、ほんとに安い。そして美味しい！

ポリテアマ劇場までバスで戻り、また乗り換え着きました！モンデッロ！地元の人が多いですね！
パレルモの街からたった30分でこんなキレイなビーチがあるなんて、、羨ましい！

モンデッロ 散歩・街歩き

砂浜も海もほんとにキレイ！

モンデッロビーチ ビーチ

さて、リストランテを目指します。閑静な住宅街を進む足取りも軽やか、南国の花や木に心踊ります♪

お庭の花もわさわさと咲き誇っています！

お店の看板が見えてきた！ちょっとキンチョー。。

パレルモの街の中心地ではなく、このモンデッロの地にあり、ちょい場末のバー風な店名、バイバイブルース。シチリアの伝統と現代の融合、女性のオーナーシェフとそれをサポートする日本人のシェフ、、
ずっと憧れてました♪

ミシェラン1星を獲得し、なかなか評判もいいそんなお店に平日は30€のテイスティング・ランチコースがあるとネットで見たのですが、ないとのこと。
もしかしてもう終わっちゃったのかな。
倍以上の金額の通常テイスティングコースを、清水の舞台から飛び降りるつもりでオーダー。
母さんが出してくれましたが(^^;)

お高いけれどそれに見合ったお味なんでしょう。

わくわく♪
わくわく♪

前菜（アンティパスト）きた♪

ん？？？あれ？

失礼ながら、スーパーの惣菜パンのようなお味。もちろん不味くはないけれど。。

バイ バイ ブルース イタリアン

なんとなく心配になってきたところで、グリッシーニや普通のプチパンはかなり美味しい！
そりゃそうよね、はぁ～よかった。ホッ。

普通に美味しい。

生のエビとイカ、これはかなり美味しい。色味も味のバランスもよいです！さすが名店。心配することなかったね！

これも普通に美味しい。けど、素材の良さに欠けると言うか、素材やソースが殺し合っているような。
見た目はとてもキレイなのに、なんだろう、チョット腑に落ちない感じ。

この後のセコンド、メインも同様に足し算式のお料理。和食器と洋食器の組合せもちょっとギクシャク。
我々の舌が庶民的なのか（その通り！）いつもご馳走食べてる方にはこうゆう刺激が必要なのか。うーん。。

ふと店内の片隅に、常連らしき地元の貴族のような方が、大きな皿にびっくりするぐらい大きな海老を、一人で静かに召し上がってました。 金髪に白シャツで少女漫画の王子様のようでした！こうゆう方が食べるお料理であり、庶民が頑張ってくるところではなかったようです(>_<)

我々は彼に『ロブスター伯爵』と名付けました。。

ロブスター伯爵に完敗した我々に、清々しいほどの美しいデザートが運ばれてきました。

他にケーキの盛り合わせもありましたが、気がつけば満腹過ぎて少し残してしまいました。モッタイナイ！

デザートはスパイスやドライフルーツがうまく組み合わされていて、とても美味しかったです♪

生意気にも料理の評価など述べましたが、やはり庶民にとっては奮発だったので(>_<)
でも憧れのお店に行く夢も叶ったし、大切な家族とインパクトのある楽しい経験が出来て満足！

でもやはりミシェランや口コミは信じないことにしました。人それぞれ好みも経験も環境も違う。我が道をゆこう！

ということで、お店を後にし、モンデッロからまたバスでパレルモに戻ります。バスは超満員で身動きできないほど。チケットを刻印機に通すことができず。検札に引っかからなくてよかったw

今夜は聖ロザリオ祭！パレルモに戻ると街はなんだかソワソワした雰囲気に包まれていました。

新市街の宿のそばで、かわいいアランチーニ屋さん発見！大体ひとつ2€位。ランチで奮発したから夕食はこれにしよう。

またこの包み方！かわいいな。

夜8時でもまだこの明るさ。
聖ロザリア祭のパレードはすごい人混みになるようです。会う人会う人みんなにドロボーに気をつけるようにと言われます。旧市街まで無事にたどり着けるかな。
チョットひと休みして行ってみよう。

【後編につづく】